掲載依頼・お問い合わせ/リンク集          

[PR]

自宅ネイルサロンを開業するのに資格は必要?流れや必要な資金・メリットについて紹介

更新日:2025-02-28

自宅ネイルサロンを開業するのに資格は必要?流れや必要な資金・メリットについて紹介

ネイリストはネイルサロンでの勤務のほかにも、自宅でネイルサロンを開業する人も少なくありません。

自宅ネイルサロンは自分の好きなタイミングや費用を設定できるので、柔軟性の高い働き方が実現できるメリットがあります。

また開業には資格が必要ではなく、手順さえ踏めば誰でも開業できます。

そこで今回は、自宅ネイルサロンに必要な準備やメリット・デメリットについて紹介します。

自宅ネイルサロンの開業までの流れ

自宅ネイルサロン開業までの流れ

自宅ネイルサロンはいつでもすぐに始められるものではなく準備が必要です。

ここでは、自宅ネイルサロン開業までの一般的な流れについて紹介します。

➀開業資金を調達する

ネイルサロンを開業する際には、1年ほど前から準備を始めるのが一般的です。

最初におこなうものとしてまず開業資金の確保が挙げられ、同時にネイルサロンの形態を決めておくとスムーズです。

たとえば自宅の一部を利用してネイルサロンを開業する場合、物件を借りるよりもコストを抑えることができます。

しかし、開業準備中には予期しない出費が発生する可能性があるため、開業資金は少なくとも3ヶ月間は利益がなくても運営できる余裕を持たせるのが良いでしょう。

また、開業に際しては「両立支援等助成金」や「人材開発支援助成金」などの助成金を活用することもひとつです。

各自治体によって利用できる助成金や補助金は異なるため、自分が住んでいる地域の広報や公式サイトをチェックしてみて下さい。

ネイルサロンの開業に出る助成金・補助金とは?利用時の注意点なども解説 

②物件探し

自宅の一部を利用してネイルサロンを開業する場合、物件を探す必要はありませんが、別で借りるのであれば半年程度前から動き始めるといいでしょう。

また自宅が賃貸マンションである場合は、オーナーや管理会社からの許可を得なければいけないので注意が必要です。

なぜなら、賃貸物件の中には商業利用を禁止しているものがあるからです。

許可を得ずにネイルサロンを営業すると、退去を求められたり、罰金を科せられる可能性があります。

さらに新たにサロン用の物件を借りる際には、アクセス、間取り、雰囲気などを考慮して選定することが大切です。

面貸しを行う場合はオーナーとの契約内容を確認するなど、いきなり始めないようにしましょう。

③内装・集客準備

物件についての許可や目途が立ったら、開業の1〜3か月前を目安に、内装や備品の準備を始めます。

内装工事が必要な場合は余裕を持ったスケジュールで専門業者に依頼しておくと安心でしょう。

工事中にトラブルや遅延が生じる可能性があるため、3か月以上前に依頼するのがおすすめです。

さらに、内装工事と並行してネイルサロン開業に必要なネイルデスクやライト、施術で使う備品の準備や集客活動を始めておきましょう。

集客に効果的な手段としては、近隣住民へのポスティング、ホットペッパー、Googleマップのほかにも、最近ではInstagramといったSNSでの発信も挙げられます。

効果的に自身のデザインをアピールすることで、今後の集客にもつながるのでSNSに慣れていない方は独学で勉強することも必要です。

④サンプル作成・メニューの準備

開業の2週間前にはデザインサンプルの作成やメニューの準備を始めます。

来店されるお客さんはデザインサンプルを基にオーダーを行うため、開店前に必ず準備を整えておくようにしましょう。

また同時に各メニューの価格を決定し、初回キャンペーンやクーポンの配布についても検討を行います。

近所のネイルサロンの料金を調査し、それを参考にしながらメニュー表を作成するとおおよその相場がわかるのでおすすめです。

またネイルサロンの売上は「客単価×来客数」によって決まるとされています。

客単価を低く設定すると来客数は増える可能性がありますが、一方で収入の向上が難しくなることがあるため注意が必要です。

安定して運営させていくためにも単価設定と利益のバランスをとるのが大事です。

⑤開業届を出す

新たに事業を開始する際には、「個人事業の開業・廃業等届出書」を事業開始日から1カ月以内に提出しなければいけません。

さらに、開業届と共にマイナンバーを確認できる書類および本人確認書類の提出も必要です。

また、確定申告には青色申告と白色申告の2種類が存在しますが、青色申告を選択する場合は事前に届け出を行う必要があります。

業務開始日から2カ月以内に、納税地を管轄する税務署長に提出するとスムーズでしょう。

ネイリストとして独立するには?開業までの流れや失敗する人の特徴について紹介

自宅ネイルサロン開業に必要な資金

一般的に自宅でネイルサロンを開業する際に必要な資金は約30万から50万円程度が必要だとされています。

自宅の一部を利用することで敷金や礼金が発生しないため、開業にかかる費用を抑えることができます。

しかし、内装工事が大規模に必要な場合は、さらに10万から20万円の追加資金が求められることがあります。

また内容費のほかにも道具もいいものをそろえると費用がかさみます。

たとえばプロ用のネイル商材を有名ブランドで揃える場合、20万から30万円程度の資金がかかります。

ほかにもデスクや椅子などの備品なども高級ブランドにこだわると、いくら資金があっても足りません。

家具やインテリアは自宅にあるものを活用するなど、用具や商材も手持ちのものを使う費用を抑えられるため少しずつお金をかけるものもひとつです。

自宅ネイルサロン開業には届出が必要

自宅ネイルサロンを開業・運営する際、個人事業主としての立場になるため、所轄の税務署に「開業届」を提出する必要があります。

開業届は事業開始から1か月以内に提出しなければならないため、提出を忘れないように注意しなければいけません。

税務署に開業届を提出することで特別控除を受けられる青色申告の適用ができるようになります。

青色申告事業者として認められるためには、申告を希望する年の3月15日までに、所轄の税務署に「青色申告承認申請書」を提出する必要があります。

ただし、その年の1月16日以降に新たに事業を開始した場合は、業務開始から2か月以内に申請を行う必要があります。

青色申告事業者になることで最大65万円の控除が受けられるため、長期的に自宅サロンを運営したい方こそチェックしておくようにしましょう。

自宅ネイルサロンを開業するメリット

自宅ネイルサロンを開業するメリット

自宅ネイルサロンを開業するには以下のようなメリットがあります。

物件を借りるよりも費用を抑えられる

自宅ネイルサロンは特別な資格を必要とせず、開業届を提出するだけで簡単に始められるメリットがあります。

たとえば自宅の一部を利用して開業することで、少ない資金でスタートすることができます。

一方物件を借りて開業する場合、家賃や敷金・礼金、改装工事費用が発生し、100万円以上かかることもあるといわれています。

施術用のテーブルや椅子などを揃える必要がありますが、3万~10万円程度の資金があれば開業できるでしょう。

実際に自宅サロンを開業した方々の準備にかかった費用の相場はH一般的に10万円前後といわれています。

したがって、初期費用をおさえたい人であれば自宅ネイルサロンの開業がおすすめです。

ネイルスクールでは開業支援を行っているところも多いため、開業を考えている方は独立・開業のコースを受講してみるとノウハウなども学べるでしょう。

自由な働き方が実現できる

自宅での開業はネイルサロンでの勤務に比べて、ひとりひとりのライフスタイルに応じた自由な働き方を実現できるメリットがあります。

例えば、家事や育児と両立させたい方や平日は他の仕事をおこなっている方、週末のみ営業を希望する方にとってはおすすめです。

また、営業時間や予約の調整を自分自身で行えるため、急な予定が入っても臨機応変に対応しやすいのも魅力です。

通勤や人間関係のストレスが少ない

自宅ネイルサロンを開業するメリットには、通勤や人間関係のストレスが少ないといった点も挙げられます。

当たり前ですが、自宅であればネイルサロンに通勤する必要もなく、通勤ラッシュによる負担も減らせます。

「近くにネイルサロンがなく通勤がストレス」「ネイルサロンの独自のルールや環境が合っていない」といった方は自宅ネイルサロンを開業するのもひとつです。

自宅ネイルサロンを開業するデメリット

自宅ネイルサロンを開業するデメリット

自宅ネイルサロンを開業するには以下のようなデメリットがあります。

安全面・プライバシーの問題

自宅サロンを運営する際には面識のないお客さんを基本的に自宅に招くことになるため、安全面でのリスクが発生します。

ネイルサロンと言っても自宅であることは変わりないので住所を公開することはリスクが高く、プライバシーを守るための対策が求められます。

具体的な対策としては、SNSや広告において住所を非公開にする設定や、予約時にのみ詳細な住所をお知らせする方法があります。

実際に営業を行っているほとんどの人はネット上で住所を公開せず、予約が確定した後に住所を伝えるなどの工夫をしています。

集客が難しい

自宅サロンは通行人が足を止める機会がほとんどなく、大手ネイルサロンと比較して集客が難しいというデメリットがあります。

InstagramやX(旧Twitter)などのSNS、Googleマイビジネスなど、定期的に情報を発信して信頼性を高める必要があります。

また、広告費にかけるお金も大手のネイルサロンよりも少ないので、営業していくうえで口コミや紹介を広げるといった方法も挙げられます。

さらに最近では、個人ネイリストとお客さんを結びつける集客アプリもあるため使うのもひとつです。

衛生管理や環境整備が必要

自宅でネイルサロンを運営していると、子どもやペットがいる家庭では生活臭が発生しやすくなるため注意が必要です。

また特に夏や湿気の多い梅雨の時期には、どれだけ注意を払っても匂いが漂うことがあります。

実際に自宅でネイルサロンを経営している方のなかには、「掃除機の使用」「雑巾での拭き掃除」「壁の清掃」「換気」「トイレの清掃」などに気を配っているようです。

また、ペットを飼っていないお客さんはペットを飼っている方に比べてペット臭に対して非常に敏感である傾向にあります。

動物が苦手なお客さんが来ることも少なくないので、通常のネイルサロン以上に配慮が求められます。

ほかにもネイルサロン衛生管理士の資格を取得し、適切な衛生環境を維持することで、お客さんからの信頼を得るのも一つの方法です。

ネイルサロン衛生管理士の合格率や難易度はどれくらい?取得方法や取得するメリットを解説

自宅ネイルサロンを開業するのに資格は必要?おすすめの資格4つ

自宅ネイルサロンを開業するのに資格は必要?おすすめの資格4つ

結論から言うと、ネイル関連の資格を持たなくても、「開業届」と提出さえすれば誰でも自宅ネイルサロンを開業することはできます。

しかし、やはりお客さんにとっては資格を持っておいた方が信頼されますし、集客力アップにもつなげやすくなります。

そこでここでは、自宅ネイルサロンを開業するうえで持っておきたい資格についていくつかご紹介します。

JNECネイリスト技能検定2級以上

JNECネイリスト技能検定は日本ネイリスト検定試験センターが主催する、ネイリストにとって最もポピュラーな資格です。

一般的にネイルサロンでの就職を希望する場合、最低でも2級の資格を取得しておくのがいいとされています。

JNECネイリスト技能検定は義務教育を修了していれば誰でも受験でき、中卒の方でも心配ありません。

ただし、飛び級は認められていないため、初めて受験する方はまず3級から順に合格を目指す必要があります。

ちなみに、それぞれの合格率や受験資格、試験内容については以下の通りとなります。

項目 3級 2級 1級
試験内容 ネイルケア、ネイルアートに関する知識 サロンワークで通用するネイルケア、リペア、チップ&ラップ、アートに関する技術・知識 トップレベルのネイリストとして必要とされる総合的な技術・知識
受験資格 義務教育を修了しているもの 3級取得者のみ 2級取得者のみ
受験費用 6,800円 9,800円 12,500円
合格率 84.98% 43.04% 39.22%
試験時期 1月、4月、7月、10月 1月、4月、7月、10月 4月、10月

参照:公益財団法人日本ネイリスト検定試験センター

JNAジェルネイル技能検定中級以上

JNAジェルネイル技能検定は、日本ネイリスト協会が主催するJNECネイリスト技能検定に並ぶ有名な資格です。

サロンで提供されるメニューの約60%がジェルネイルであることから、ほとんどのネイルサロンでは就職条件としてこのJNAジェルネイル技能検定中級の資格を求められる傾向にあります。

特に中級はネイルケアとジェルネイルを施術するプロネイリストとして必要な技術があることを示せる資格なので、ネイリストを目指すのであれば中級以上がおすすめです。

またJNAジェルネイル技能検定は先に紹介したネイリスト検定を取得している場合、第一課題が免除になるためネイリスト検定の次に取得する進め方がいいでしょう。

JNAジェルネイル技能検定もまた飛び級はできないので、初めての方は初級からチャレンジしてみてT下さい。

項目 初級 中級 上級
試験内容 ネイルケアのベーシックマスターとジェルネイルを施術するために必要な基礎的知識・技術 ネイルケアとジェルネイルを施術するためにプロとしてサロンワークに必要な専門知識・技術 ジェルネイルのスペシャリストとして必要とされる総合的知識・技術
受験資格 義務教育を修了していれば誰でも 初級合格者のみ 中級合格者のみ
受験費用 9,900円 13,200円 16,500円
合格率 約70% 約60% 約45%
試験時期 6月・12月

参照:JNAジェルネイル技能検定試験 

ネイルサロン衛生管理士

JNECネイリスト技能検定やJNAジェルネイル技能検定と比較すると必須ではないものの、将来的に独立を考えている方であれば取っておきたい資格です。

資格を持っておくことでネイル道具や設備、施設全体の衛生管理が適切に行えることを証明できます。

また、ネイルサロン衛生管理士の資格を持つスタッフが在籍するサロンは、JNA認定サロンとして認められるため認定を受けていない施設との差別化を図れるメリットもあります。

ネイルサロン衛生管理士の受験資格は18歳以上であり、特別な資格や実務経験がなかったり中卒でも目指せます。

項目 ネイルサロン衛生管理士
試験内容 ネイル道具や設備、施設全体の衛生管理に関する知識
受験資格 18歳以上
受験費用 11,000円※JNA会員なら6,600円
合格率 非公表
試験時期 毎月

参考:JNA 衛生管理士講習会

フットケア理論検定

フットケア理論検定(JNAフットケア理論検定試験)は全国のJNA認定校が主催するもので、ネイリストがサロンでフットケアを行うために必要な専門的な知識を評価する試験です。

120分のセミナーを受けた後、筆記試験に合格することで資格を取得できます。

JNAフットケア理論検定試験の合格率については公式に発表されていませんが、80%以上の得点が求められるため合格は簡単ではありません。

しかし、事前に購入可能な公式テキストから出題されるため、独学でも十分に対策ができるでしょう。

自宅でネイルサロンを開業する際にフットケアの技術を習得することで施術の幅が広がり、集客にもつながるためぜひチャレンジしてみてください。

項目 フットケア理論検定
試験内容 フットケアの施術に欠かせない知識
受験資格
  • ネイリスト技能検定試験(JNEC) :3級以上
  • JNAジェルネイル技能検定試験 :初級以上
  • JNA国際ネイリスト技能検定試験:3級以上
受験費用 8,640円※JNA会員なら6,480円
合格率 非公表
試験時期 毎月

参考:NPO法人 日本ネイリスト協会
ジェルネイル検定の合格率は?初級・中級・上級ごとに試験内容・難易度について紹介

自宅ネイルサロンを開業する際のポイント

自宅ネイルサロンを開業する際のポイント

自宅ネイルサロンを開業する方の中には、失敗のリスクを考えてなかなかチャレンジできない方もいるでしょう。

そこでここでは、自宅ネイルサロンを開業する際のポイントや注意点について紹介します。

生活感を出さないようにする

自宅ネイルサロンを開業する際は生活感を出さないように工夫する必要があります。

とくに自宅でのネイルサロンは先ほど述べたようにどうしても私物など生活感が漂いやすい環境です。

しかし来店するお客さんにとっては清潔感のあるネイルサロンでネイルの施術を受けたいと考える方が多く、生活感が見えるとその期待が損なわれる可能性があります。

施術エリアと生活エリアを明確に分け、廊下やトイレなどでお客様と家族が顔を合わせないように工夫することが大切です。

ほかにもインテリアや小物の選び方にも注意を払い、日常生活を感じさせない内装を意識するのも重要です。

集客方法を工夫する

自宅ネイルサロンの経営を安定させるためには、集客戦略を工夫することが不可欠です。

自宅でのネイルサロンはとくに大手のネイルサロンと比べると立地条件が不利な場合が多く、大きな看板を設置することも難しいため、集客に苦労しやすい傾向にあります。

効果的に集客するには開業前からウェブサイトやSNSを利用して広報活動を行うのがおすすめです。

たとえば、施術中の様子やオフショットを公開するなどでサロンの雰囲気を伝えたり、季節やイベントごとにネイルデザインを投稿してたくさんの人に見てもらうのもひとつです。

さらに、定期的なキャンペーンや特別クーポンの配信を行うことで、新規顧客の獲得とリピーターの増加が期待できます。

サロンのコンセプトを明確にしておく

自宅ネイルサロンを開業する際はサロンのコンセプトを明確にしておくことが大事です。

すべてのお客様に満足してもラうのは無理がありますし、サロンの特色が出しにくく、結局どの層にも響かない可能性もあります。

実際、サロンのコンセプトがあいまいで失敗するパターンはよくあります。

コンセプトを決める前にまず、自分の住んでいる地域の雰囲気やどんな人が住んでいるのかを把握することで、より効率的に集客できるでしょう。

またネイルのデザインは流行もありますが、年齢によっても好みの傾向は異なります。

20代には20代に好まれるデザイン、30代は30代に好まれるデザインがあるので研究しておくのもおすすめです。

価格設定を差別化する

自宅ネイルサロンを成功させるためには、適切な価格設定と他のサロンとの差別化も重要名ポイントです。

価格設定については先に紹介したコンセプトを決めた際のターゲットに合った価格帯を設定することが重要です。

例えば、20代の若年層を対象とする場合は、手頃な価格を設定することが望ましいですが、30代から40代の主婦層をターゲットにする場合はやや高くても質の良いサービスやデザインが好まれるでしょう。

また差別化の戦略として、他店にはない独自のアートや爪の健康を重視したケアメニュー、季節ごとの限定デザインコースを展開するのもひとつです。

お客さんのニーズに応える質の高いサービスを提供することで、リピーターの獲得や口コミによる新規顧客の増加が期待できるでしょう。

ネイリストに向いている人の特徴とは?必要なスキルや克服方法について紹介

自宅ネイルサロンの開業を始めるなら「ネイルサロン保険」に入るのがおすすめ

自宅でネイルサロンを開業する際には、予期せぬ事態に備えて「ネイルサロン保険」加入することがおすすめです。

たとえばネイルサロンを開業していると、自身の施術のミスによってお客様が怪我をする可能性や店舗が自然災害の影響を受けるリスク、お客さんに販売した商品のトラブル、盗難被害などが発生することもあります。

ネイルサロン保険はどの保険会社にもあるわけではありませんが、サロン業務やフリーランス向けの保険会社で用意されていることが多いのでチェックしてみるといいでしょう。

おもに「ネイルサロン保険」で補償されるのは以下のものが挙げられます。

  • 賠償責任補償:施術による怪我や肌トラブル
  • 店舗管理事故補償:サロン内の事故
  • 受託者賠償責任補償:荷物トラブル
  • 生産物賠償補償:販売商品のトラブル
  • 事業活動総合補償:天災や盗難被害

自宅ネイルサロンの運営において最も大切なのは、施術による怪我や肌のトラブルに対処するための賠償責任保険かあるかどうかです。

一般的なネイルサロン保険ではNPO法人日本ネイリスト協会(JNA)の「ネイルサロン賠償補償保険」、全日本美容業生活衛生同業組合連合会の「美容所賠償責任補償制度」などが有名です。

「ネイルサロン賠償補償保険」はJNA会員向けの保険であるため、加入したい場合はまずJNA会員になる必要があります。

ネイリストの需要は高い?現状から将来性と今後伸びるサロンの特徴を紹介

自宅ネイルサロンを開業した時の収入はどれくらい?

自宅ネイルサロン 収入

営業日数や集客状況によっても異なりますが、自宅ネイルサロンを毎日営業しているネイリストは20万円から100万円前後の収入が見込まれるとわれています。

ちなみに毎日営業するわけではなく、お小遣い程度の収入を目指す方は5万円から10万円程度が相場だとされています。

とくに自宅ネイルサロンの場合、1日に施術できるお客さんの数が限られている点がほかのネイルサロンと異なります。

1人の施術にかかる時間は約2時間であるため、8時間営業の場合だと1人で営業しなければならず、最大でも4人しか施術が出来ません。

客単価を低く設定すると施術を行っても利益が残らないため、客単価をやや高めに設定できるネイリストになることが重要です。

たとえば「この技術は他には負けない」という独自の売りポイントを持つことで、ほかのネイルサロンとの差別化が図れます。

さらに、ネイルサロンを運営するには材料費とのバランスも大事です。

材料費は一般的にお客様の単価の10~15%程度が目安となり、材料費を予算内に収めるためにはメーカーや仕入れ先を慎重に選び、余分な在庫を持たないように工夫することが求められます。

ネイリストに必要なスキル・能力

ネイリストに適正がある方の特徴について解説してきましたが、ここからは具体的に必要なスキルについて解説していきます。

ネイリストになる為には下記のスキルを磨いていく必要があるでしょう。

技術力

ネイリストは資格が必須の職業ではない為、実務未経験者にもチャンスがあります。

しかし資格が必須ではないとはいえ技術力がないネイリストはお客様から指名してもらえないので、一人前のネイリストになるには技術力を高めることが必須です。

技術力を高めるためには書籍やネットで勉強する、時間やお金に余裕がある方は専門学校に通うなどの方法がありますが、実際にネイリストになった後は、先輩から技術を学んでいくこともできます。

ネイリストには「ネイリスト技能検定」、「ネイルスペシャリスト技能検定」等の資格もあり、取得することで確かな技術力をアピールできるでしょう。

コミュニケーション能力

ネイリストは適正や性格でもご紹介したようにお客様とのコミュニケーションが重要な職業です。

対人能力とはコミュニケーション能力だけではなく、表情・所作など相手と良好な関係を築く為の能力全般を指します。

どんなお客様に対しても、相手の気持ちに寄り添った対応をするには対人能力が大切なスキルとなるでしょう。

所作などのマナーやコミュニケーションについては悩む人が多いため、書籍やYoutubeなど学ぶ方法がたくさんあります。

対人能力を高めてお客様と信頼関係を築ければリピーターも増えていくでしょう。

デザイン力

ネイリストはにとってデザイン力は重要名ポイントです。

しかしデザイン力は一朝一夕で身に付くスキルではありません。

まずは流行のネイルアートを研究し、どのようなデザインがお客様に好まれるか感性を磨いていきましょう。

また来客するお客さんの好みや年代、自分の得意なデザインを極めるのもひとつです。

SNSでデザインを発信すれば見たお客さんが来る可能性もあります。

ネイリストになるには?必要な資格や費用、資格取得のメリットについて紹介

自宅ネイルサロンの開業にチャレンジしよう!

今回は、自宅ネイルサロンに必要な準備やメリット・デメリットについて紹介してきました。

自宅ネイルサロンは店舗を借りるよりもコスパを抑えられ、時間や価格設定も自分で決められるメリットがあり始めやすいのが魅力です。

ただし一方で開業届を提出しなければならなくなったり、集客が難しいといった面があります。

ほかにも、自宅をサロンにしていることからどうしても生活感が出てしまうので、内装や店舗の香り、雰囲気作りに工夫が必要です。

また、ネイルサロンの開業に資格は必須ではありませんが、資格があることで確かな技術があると証明できるので事前に取得しておくのがおすすめです。

今回の記事を参考に自宅ネイルサロンの開業にチャレンジしてみてください。