現在、仕事や趣味で韓国語を勉強している方には、韓国語検定を受けることをオススメします。
自分で勉強しているだけでは、どれだけ実力がついたか分からないことも多いです。韓国語検定を受けることで自分が今どれだけ韓国語ができるかわかり、これからの勉強の自信にも繋がります。
そこで今回は、韓国語検定の内容やレベル、難易度、試験日程などをご紹介します。勉強のための過去問も集めましたので、ぜひご覧ください。
韓国語検定とは?
韓国語検定は正式名称を韓国語能力試験と言い、韓国語(ハングル)の理解力や表現力を認定する試験です。
韓国政府公認の試験
この試験は大韓民国政府の教育省が実施する唯一の試験で、世界70ヶ国以上で実施されています。「Test of Proficiency in Korean」を略してTOPIKと呼ばれることもあるようです。
試験だけでなく、韓国語の効率的な学習方法を広めたり、試験結果を留学などに活かせるためのサポートも行なっています。
他にも韓国語の試験はありますが、この韓国語能力試験は韓国政府公認で世界中で通用しますので、まずはこの試験を受けることをオススメします。
韓国語検定の内容は?
韓国語能力検定は1級から6級に分かれており、聞き取り、読解、書き取りの能力が試されます。
韓国語能力試験は6段階
韓国語能力試験は難易度の低いTOPIKⅠと難易度の高いTOPIKⅡに分けられます。受験の際には、この2つのどちらかを選んで受験する形になります。TOPIKⅠでは1級と2級、TOPIKⅡでは3〜6級までを取得可能です。
特定の級を選んで受験するのではなく、自分の点数に応じて級が与えられる仕組みとなっています。
気をつけていただきたいのは級の順番です。日本では一般的に数字が大きい級よりも数字が小さい級の方が難しくなっていますが、この試験では1級が最も簡単で数字が大きくなるに連れて難しくなっています。
勘違いしやすいので自分が取得したい級がどのレベルなのかよく確認しておきましょう。
受験級 | TOPIKⅠ | TOPIKⅡ | ||||
等級 | 1級 | 2級 | 3級 | 4級 | 5級 | 6級 |
合格点 | 80点以上 | 140点以上 | 120点以上 | 150点以上 | 190点以上 | 230点以上 |
韓国語検定の難易度や合格率は?
次に、韓国語能力試験の難易度や合格率をご紹介します。
韓国語能力試験の難易度は低い
韓国語能力試験は1級から6級までレベル別にわかれていますが、どの級も難易度はあまり高くありません。平均的な合格率は60~70%となっており、同じ韓国語の試験であるハングル検定と比べると高い数字です。
最も難易度の高い6級はネイティブの方と同じくらいに韓国語ができなくてはいけないので難しいですが、もし6級に合格できなくても5級など他の級に合格できる可能性は十分にあるので、全体的な合格率は高く難易度もそれほど高くありません。
韓国語検定の日程や試験会場は?
韓国語検定は全国で年に3回実施されます。回数はあまり多くないので、受験をお考えの方は予定をよく確認して余裕を持って申し込みをしましょう。
韓国語検定の試験日程は?
試験は年に3回行われます。基本的には4月、7月、10月の中旬から下旬に行われることが多いようです。
願書の受付は試験開始日の4ヶ月前から1ヶ月間です。4月15日が試験だとすると12月15日〜1月15日くらいまでが願書の受付期間となります。詳しい試験日程は試験毎に前後しますので、ぜひ公式のホームページでご確認ください。
韓国語検定の会場は?
試験会場の場所や数は毎回変わるようですが、だいたい試験会場の数は20〜30程度で全国で広く行われるようです。
回によっては試験会場数が少なくなるので人によっては移動が大変になってしまうかもしれません。
ちなみに、かなり厳しい条件付きではあるものの、大学関係者の方などで一定の受験者が集まれば新たに試験会場を追加することもできるようです。
韓国語検定の過去問や勉強方法は?
韓国語検定の勉強方法や過去問を集めました。受験対策だけでなく、単に韓国語の勉強としても十分に使えます。ぜひご活用ください。
webを使った勉強法
インターネット上にはTOPIKに関する勉強法や過去問がタダで見られるサイトがたくさんあります。
・ことばの森ソルレム みんなのTOPIK
このサイトではTOPIKのレベル別の問題や過去問を見ることができます。TOPIKでの必須語集なども紹介されているので、勉強にも役立ちます。
出典:ことばの森ソルレム
・TOPIK資料室
過去問や、TOPIKに関連する書籍の紹介をしているサイトです。かなりの数の過去問が掲載されているので、受験直前の実践演習ではこのサイトを活用するのも良いかもしれません。
出典:TOPIK資料室
書籍を使った勉強法
韓国語能力試験の公式ホームページにもTOPIK関連の書籍が紹介されています。レベル別、範囲別など様々な種類の本がありますので、自分に合ったものを選びましょう。
ここでは、特にオススメのものをご紹介します。
・韓国語能力試験 TOPIK Ⅰ総合対策
TOPIKの問題を解くためのポイントなどが紹介されています。出題傾向を分析して作った模擬問題もありますので、基礎的な勉強を終えた後のTOPIK対策として役立ちます。
出典:秀和システム
韓国語能力試験 TOPIK Ⅰ Ⅱ必須単語5700
TOPIKIとTOPIKⅡにおける必須単語を網羅した単語帳です。例文や付属のCDでの音声なども充実しており、効率的に単語を覚えることができます。
出典:秀和システム
まとめ
韓国語能力試験は大韓民国政府公認の試験で、世界70ヶ国以上で実施されています。別名TOPIKとも言い、世界共通で通用する資格ですので韓国語の資格を取得する際にはまずこの試験を受けることをオススメします。
試験は初級のTOPIKⅠと中級から上級のTOPIKⅡのどちらかを選んで受験することとなります。自分の点数に応じて級が与えられる仕組みですので、もし目標の級に落ちても他の級に合格することも可能です。難易度はあまり高くありません。
試験は年に3回、全国で実施されています。願書受付期間は試験日の4ヶ月前から1ヶ月間です。
いかがでしたでしょうか。自分の韓国語の実力を測るだけでなく、留学や韓国企業への就職の際にもこの資格は役立ちます。現在韓国語を勉強されている方はぜひ取得を考えて見てはいかがでしょうか。