ソムリエは幅広い年齢層の男女が目指せる、やりがいのある資格です。
ソムリエ資格取得者は他にも該当なしと呼ばれております。
ソムリエの資格は「民間資格」です。
資格広場は、ソムリエになりたいを応援しております。
ソムリエに必要な知識・受験資格
ソムリエになるためには、民間資格であるソムリエの認定試験に合格しなければなりません。
認定試験は「日本ソムリエ協会」と「全日本ソムリエ連盟」が実施しているようですが、この2つの団体、似ているようで試験の中身は全く異なっています。
その違いについて早見表にまとめましたので、比較していきましょう。
組織 | 別表記 | 受験資格 | こんな方におすすめ |
---|---|---|---|
日本ソムリエ協会 | JSA | 一定の職務経験などが必要 | プロの方/国際的な称号を求める方 |
全日本ソムリエ連盟 | ANSA | なし(経験不問) | 趣味の範囲で楽しまれる方 |
日本ソムリエ協会(JSA)のソムリエ試験|受験資格・適性
上記の通り、日本ソムリエ協会(JSA)は受験資格として一定の職務経験を満たさなければならないというだけあって、プロ向けの認定資格と考えられています。
一定の職務経験とは、ソムリエ試験で3年以上、ソムリエより更に難易度の上がるシニアソムリエ試験では、なんと10年もの職務経験が必要なのです。
また、日本ソムリエ協会は国際ソムリエ協会(ASI)に加盟しているため、取得後は最高峰である【国際ソムリエ協会認定ソムリエ資格】の認定試験を受けることも可能です。
取得後更なるスキルアップなどを目指される方は、チャレンジする価値がある資格といえるでしょう。
日本ソムリエ連盟(ANSA)のソムリエ試験|受験資格・適性
対して全日本ソムリエ連盟が実施する認定試験には、受験資格などの制限はありませんので、経験ゼロの方や趣味でワインを嗜まれる方でも取得可能です。
また、1969年に発足した日本ソムリエ協会(JSA)に対し、日本ソムリエ連盟(ANSA)は1997年に設立された比較的新しい団体ですので、通信講座や短期集中コースを設置するなど、資格取得のスタイルも現代の方向けとなっているようです。
自宅で、自分が好きなときに受講できますので、マイペースに学びたいという方にはぴったりですね。
ソムリエに必要な知識
ワインの知識はもちろん、ビールや蒸留酒、日本酒など、様々なアルコール飲料の知識も必要となります。
また、お店のメニューに合うワインの選定なども行うことからお店のメニューの味も把握しておくことが必要です。
更に、ワインの産地に関する出題もあります。産地となっている国々の地形や気候条件にまで及ぶ問題もあり、とくにヨーロッパの地理学に強い方は有利でしょう。
ソムリエの仕事内容
ソムリエとはホテルやレストランなどで、料理やお客さんの好みを考慮し、最適なワインを提案する仕事です。
とはいえ、ただワインを提供していればいいというわけではありません。
ワインの発注やグラスの管理、相手や状況にあわせた飲み物の選択などいってみれば飲み物関係はソムリエが担当しているといっても過言ではありません。
ワインの知識だけでなく、お客様の要望やシーンに合わせた飲み物の提案するためコミュニケーションスキルやさまざまな知識が求められる仕事です。
ソムリエ資格の勉強法
一次試験の筆記試験はマーク方式になりますので過去問題の取り組みが大切になります。
二次試験のテイスティング試験では実際に試飲をしてその特徴や品種を答えます。
実際に出題されるワインの種類も決まっていることから、何度も試飲をして味を覚えることが必要になります。
三次試験のサービス実務試験はお客様へのワインの提供までの一連を実際に試験官の前で実演します。
三次試験の出題内容は決まっていますので、落ち着いて対応できれば問題はないでしょう。
ソムリエの専門学校や通信講座、受講料について
ソムリエ資格は、一般的にはホテル関連の専門学校やスクールで学ぶことが出来るようです。ソムリエとしてホテルで働きたい方にはそういったスクールに通うのが近道かもしれません。
また通学は難しいという方には、通信講座の受講もおすすめです。数ヶ月から1年間をかけてワインやソムリエについて学ぶことが出来ます。
受講料はまちまちですが数万円~十万円前後が多いようです。
またソムリエ試験では、実際にワインを飲んで味を判断するテイスティングという試験が行われます。
テイスティングの練習ももちろん必要となりますで、筆記試験の受講料と別に教材としてのワイン代金もかかります。
受講するスクールや講座によっては、受講料の中に教材としてのワイン代が含まれているものもあるようです。
ソムリエの試験料・試験内容・難易度・合格発表について
では早速、ソムリエ資格取得のために必要な試験情報についてまとめていきたいと思います。
具体的な試験内容や、試験の難易度、合格率についても調べましたので、是非ご覧下さい。
ソムリエの資格試験料
日本ソムリエ協会実施のソムリエの試験の受験料は一次試験~三次試験まである試験のどこから受けるか、また協会の会員かどうかで金額が変わります。日本ソムリエ協会に入会している場合だと一般金額の半額で受験することができます。一次試験から受ける場合、一般は25,440円必要になります。二次試験から受験すると12,690円です。
また、全日本ソムリエ連盟のソムリエ資格取得にかかる費用は、おおよそ10万円~12万円ほどの計算になります。認定料、入会金、年会費も含まれます。
先ほど少し触れましたが、全日本ソムリエ連盟では受講生に合わせて受講プランが細かく選べるようになっていますので、金額にもばらつきがあるようです。
また、学生割引や会員割引などの受講料減額サービス等により、費用が半額以下に抑えられるケースもあるようです。
ソムリエ試験・検定の年間試験回数
日本ソムリエ協会実施の試験は年に1回行われています。
一次試験は8月下旬、二次試験は9月下旬、三次試験は11月上旬に行われています。
全日本ソムリエ連盟実施の試験は、複数の通信講座のカリキュラムとして、随時行われるようです。
ソムリエ試験科目等の内容
日本ソムリエ協会実施試験の試験科目についてご紹介いたします。
日本ソムリエ協会のソムリエの試験は一次試験から三次試験まであります。一次試験はマーク方式での筆記試験、二次試験はテイスティング、三次試験はサービス実務です。
筆記試験はワインの造り方や種類などが問われますが、かなり難しい問題の出題もあります。二次試験はワイン、またはワイン以外のアルコール飲料のテイスティングをし、銘柄、産地、品種などを当てます。マーク方式で解答します。三次試験は試験官がお客様役をし、実際に接客をします。高度な知識を求められるわけではなく決まった手順で基本的な動作を確認されるのみです。
ソムリエ資格の合格率・難易度
日本ソムリエ協会のソムリエの試験は一次試験の筆記で落とされる場合が多く大体30%から50%の合格率です。毎年70%ほどの正答が合格ラインではないかと言われていますが、その年の問題の難易度によって合格ラインも上下します。その年その年で問題の難易度が変わるので、難しいと言えます。二次試験は比較的簡単と言われており、60%~90%の合格率です。このことから一次試験さえ合格してしまえばそこまで難易度は高くないでしょう。
また、全日本ソムリエ連盟の試験の合格率の詳細は公表されていないようですが、試験の出題内容が、事前に受講する講座に取り入れられているため、きちんと受講内容を頭にいれておけば決して難易度が高いということはなく、また合格率もそれなりにあるのではないかと想定されます。
ソムリエ試験の合格発表
ホームページや郵送による通知などで行われるようです。
ソムリエ資格取得後の就職先・年収・報酬相場
ソムリエ所持者の活躍の場
レストラン、ホテル、バーなど
ソムリエに向いている人
ワインだけでなく、他のアルコール飲料の知識も求められることからお酒が好きである人は向いている職業だと言えます。
またお客さんの要望やTPOに合わせて提案することもあります。
そのことからコミュニケーション能力がある人も向いていると言えます。
ソムリエと同じ分野の他の資格
フードコーディネーター、シニアソムリエ、シニアワインエキスパート、ワインエキスパート
ソムリエの年収・給料相場
ソムリエの平均月収は勤務地や勤続年数にもよって変化しますがおよそ30万円で平均年収はおよそ400万円前後と言われています。
大手のホテルなどでは階級分けされていることが多く、統括するチーフソムリエの立場になることができれば、それなりの収入が約束されます。
一方で、見習い期間ではほとんどが10万円前後ととても厳しい世界です。
ソムリエの現状
ソムリエの多くは、有名なホテルや高級なレストランで勤務します。
一概には言えませんが、お給料は安定しており職につければ収入の保証はされています。
ソムリエの将来性
以前はワイン=高級という概念がありましたが、今ではコンビニでも買えるほど身近な飲み物になっています。
そのことから高級なホテルなどではなく、それほど敷居の高くないワインバーやイタリア料理店なども増えてきていますのでソムリエの存在価値は、ますます上昇することが予想されています。
ソムリエの独立について
ソムリエとして独立するには、まず自分のお店を持つことになるため資金が必要となります。
店舗代、商品(ワイン)購入、人件費など膨大な資金が必要になると言われています。
また、経営していくうえでお店にお客さんを継続的に呼ぶために、幅広い知識と高い志を持った従業員も必要です。
ソムリエ資格を所有している主な著名人
押切もえ、川島なお美、早見優