プログラマーは現代社会において非常に需要が高く、リモートワークもしやすいため大変人気の職業です。
これからプログラマーになろうと思っている方は、プログラマーになるには資格がいるのか気になる方もいらっしゃるでしょう。
この記事ではプログラマーになるには資格は必要なのか、プラグラマーにおすすめの資格10選や選ぶ基準をご紹介します。
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プログラマーになるには資格は必要?
プログラマーになるには特別な資格は必要はありません。プログラマーに関する知識と技能さえあればプログラマーとして働くことができます。
フリーランスでも案件を受注する手段は豊富にあり、未経験で新卒採用する企業などもあります。
しかし資格を持っていることで新たな仕事に繋がったり、有利に働くこともあります。
プログラマーが資格を取得することのメリットを見ていきましょう。
メリット①:自らのスキルを証明できる
プログラマーとして活動して日が浅いうちは、なかなか新しい案件を受注できないことがあるでしょう。
実績が少ないと営業もしにくく、次につながらないですが資格があることで自らのスキルを客観的に証明でき、顧客に好印象を与えます。
駆け出しのプログラマーほど資格を手に入れ、実力の証明できるものを手に入れましょう。
メリット②:スキルを体系的に身につけられる
また、資格を得るまでの過程でも有用な能力を身につけられます。
資格合格のためには闇雲な学習ではなく関連づけて、体系的に学ぶことが重要です。
資格取得を目指すことでさまざまな情報を整理して覚えられ、それぞれのプログラムが何のために存在するのかもはっきりと理解できます。
資格取得のために学んだことは当然実務でも役に立つことでしょう。
メリット③:就職・転職に役立つ
今までプログラマーとは無縁の世界にいた方がいきなりプログラミングの世界に飛び込むのは簡単ではありません。
実務経験があることが最も望ましいですが、資格を取得していればある程度のスキルはあるとわかり、就職の際にも役立ちます。
また、さらにレベルの高いプログラマーになりたい、企業に転職したい方も資格があることで有利に働く場合があるでしょう。
資格はいつ取得するべき?
ではプログラマーは資格をいつ取得するべきでしょうか。
プログラマーになるにはある程度のスキルが身についていないといけないため、まだ技術を身につけていないなら初めに資格を取得し、資格を持って自らの技術を証明しましょう。
すでにプログラマーとして働いているなら急ぐ必要はありません。キャリアアップを図りたい方や仕事の幅を広げたいと思ったタイミングで取得するといいでしょう。
資格の中にはプログラマーとしての技術がしっかりないと取得できない資格もあるため、新たな目標として目指すのも良いでしょう。
資格の取得条件に年齢制限などが設けられているものはほとんどないため、自らのタイミングで受験可能です。
プログラマーに役立つ資格を選ぶ基準
プログラマーに関連する資格は数多くありますが、適当に取得すればいいというものではありません。
資格取得には時間もお金もかかりますから、きちんと見極めた上で取得する資格を選びましょう。
続いて資格を取得する際の基準を解説します。
資格を選ぶ基準①:実用性のある資格か
資格を取得する際は、自分の携わる分野にとって実用性があるか考えることが大切です。
後ほどさまざまな資格試験を紹介しますが、例えばOracle DataBaseを触ることがないのにORACLE MASTERの資格を取得することは時間・費用の面において余計なコストがかかります。
どの資格が実用性のあるものかわからない場合は、汎用性がある基本情報技術者認定試験やITパスポートの取得からはじめ、幅広く学んだ上で絞っていくといいでしょう。
実務を重ねていくうちにとっておくとよさそうな資格もわかってきますので、徐々に資格取得を進めていきましょう。
資格を選ぶ基準②:資格手当があるか
企業に勤めている方は、資格取得に際して資格手当が出る場合があります。
資格手当がでる資格はお得に受講できる上、資格手当が出るということはそれだけ必要性があり求められている資格であるということになります。
資格手当の出る資格であれば案件を受注する際にも信頼性が増し、就職・転職の場でもアピールできます。
資格手当の有無も、資格を取得する際に確認してみるといいでしょう。
資格を選ぶ基準③:資格に信頼性はあるか
プログラマーに役立つ資格は数多くありますが、資格を提供している会社や資格そのものに信頼性があるかは確認しましょう。
例えば国家資格であること、民間資格であってもベンダー資格(自社開発の製品についての能力を問うもの)であることは信頼に足る要素です。
誰も知らない資格や、信憑性に欠ける資格では役に立たない上時間と費用が無駄になってしまいます。
資格取得の際に運営元を確認することは怠らないようにしてください。
プログラマーにおすすめの資格10選
それでは、プログラマーにおすすめの資格を10個紹介します。
基本的には初心者でも取得できる難易度の資格を紹介していますが、いくつかの難易度を用意しているところもあります。
ほとんどの資格が汎用性に優れているため、取得するべき資格がわからない方は、まずはこの中から1つ選んでみましょう。
プログラマーになるにはこの資格①:基本情報技術者認定試験
経済産業省が管轄の基本情報技術者認定試験は、プログラマーはもちろんのことコンピューターやITなどに携わる全ての人がとっておくべき国家資格となります。
当認定資格試験では、情報セキュリティやネットワーク、データベースなど基本的な知識から、プログラミングやアルゴリズムなど、プログラマーとして働く際に必要な実践的な知識、技能が問われます。
基本情報技術者認定資格は業界内でも非常に幅広く認知されている資格の一つであることから、就職の際に持っておくことで評価されやすいというメリットがあります。
試験の合格率は25%前後となっており、決して難易度の低い試験ではありませんが公式の参考書や過去問を解いて対策すれば独学でも合格を目指すことができます。
基本情報技術者認定資格試験の概要 | ||
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開催時期 | 春期・秋期 | |
午前 | 午後 | |
試験時間 | 150分 | 150分 |
出題形式 | 多肢選択式 | 多肢選択式 |
出題数 解答数 |
出題数:80問 解答数80問 |
出題数:11問 解答数:5問 |
参照:情報処理推進機構HP
プログラマーになるにはこの資格②:応用情報技術者試験
応用情報技術者試験はITエンジニアとしてのレベルアップを図る方におすすめする国家試験です。
ITエンジニアとしての知識や技術を持っていて、高度IT人材としての方向性を確立した方が対象となるためプログラマーになりたての頃はあまり関係がないかもしれませんが、経験を積んだらこちらの資格取得を目指してみてもいいでしょう。
応用情報技術者試験は、合格することで弁理士や中小企業診断士など一部試験が免除されるというメリットもあります。
試験の合格率は例年23%前後となっており、合格率としては基本情報技術者認定資格と同程度です。
応用情報技術者認定資格試験の概要 | ||
---|---|---|
開催時期 | 春期・秋期 | |
午前 | 午後 | |
試験時間 | (9:30-12:00)150分 | (13:00-15:30)150分 |
出題形式 | 多肢選択式 | 記述式 |
出題数 解答数 |
出題数:80問 解答数80問 |
出題数:11問 解答数:5問 |
参照:情報処理推進機構HP
プログラマーになるにはこの資格③:ITパスポート試験
ITパスポートも国家試験であり、プログラマーのための資格ではないものの、全ての社会人が知っておくべきIT知識が問われます。
試験難易度はそこまで高くないものの、保持していると就職に有利になる場合もあり、とって損することはありません。
プログラマーとして活躍したいのであれば、最低限のリテラシーを保証するものとして取得しておくといいでしょう。
ITパスポート試験の合格率は50%程度と、比較的優しめの難易度です。
ITパスポート試験の概要 | |
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開催時期 | 随時実施 |
試験時間 | 120分 |
出題形式 | 多肢選択式 |
出題数 | 100問(小問形式) |
参照:情報処理推進機構HP
プログラマーになるにはこの資格④:PHP技術者認定試験
PHP技術者認定試験も基本情報技術者認定試験同様に経産省が管轄する認定資格で、PHPプログラミングに特化した知識と技能を問う民間資格となっています。
PHPとは数多くあるプログラミング用語の中で最も使われているプログラミング用語で、ウェブプログラミングやアプリケーションプログラミングなど幅広い分野で必要な知識となります。
認定試験は初級と上級に分かれており、初級試験はPHP学習者及びプログラマー歴1〜2年程度、上級はPHPの実用的で高度なテクニックを持つ者向けとなっております。
当認定試験の合格率及び難易度は非公開になっています。
PHP7技術者認定初級試験の概要 | |
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開催時期 | 試験会場にてほぼ1年中 |
試験時間 | 60分 |
出題形式 | 選択式 |
出題数 | 40問 |
参照:PHP技術者認定機構HP
プログラマーになるにはこの資格⑤:C言語プログラミング能力認定試験
サーティファイ情報処理能力認定委員会が主催するC言語プログラミング能力認定試験はC言語を用いて応用プログラムを作成するスキルと知識を保有する者を認定します。
試験は3〜1級に分かれており、3級はプログラミング入門者向け、2級はプログラミング歴1年程度の者向け、そして1級は実際にプログラマーとして実務を行っている者向けとなっております。
C言語プログラミング能力認定資格2級以上持っていれば関連企業への就職の際に十分なアピール材料となります。
合格率は例年70%前後となっており難易度はそれほど高くはありません。
C言語プログラミング能力認定試験3級の概要 | |
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開催時期 | 2022年6月19日(日)・9月11日(日) 2023年1月29日(日) |
試験時間 | 60分 |
出題形式 | 多肢選択式 |
出題数 | テーマ別 大問6問必須 |
プログラマーになるにはこの資格⑥:Javaプログラミング能力認定試験
Javaプログラミング能力認定試験はC言語プログラミング能力認定試験と同じくサーティファイ情報処理能力認定委員会が主催する資格試験で、Javaに関する基本知識やアプリケーションプログラムを作る能力を認定します。
試験は3級〜1級が用意されており、3級はJavaについての基本知識と簡単なプログラムが書ける、2級は小規模なプログラムが適切に書ける、1級ではパソコンを使用した実技試験が行われます。
Javaはプラットフォームに依存しないプログラミング言語であるため、資格をもっていれば多くのケースで役に立つでしょう。
試験難易度はそこまで高くなく、2019年の実績では64.7%となっています。
Javaプログラミング能力認定試験3級の概要 | |
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開催時期 | 2022年6月19日(日)・9月11日(日) 2023年1月29日(日) |
試験時間 | 60分 |
出題形式 | 多肢選択式 |
出題数 | テーマ別 大問6問必須 |
プログラマーになるにはこの資格⑦:Ruby技術者認定試験
一般社団法人Rubyアソシエーションが主催するRuby技術者認定試験は国内発のプログラミング用語であるRubyに関する基本〜実践的な知識、技能を問う試験となっています。
認定試験はSilverとGoldの2つのレベルに分かれており、Silverでは基礎知識、Goldではプログラミングの設計技術などより実践的な内容になっています。
試験の合格率、難易度は非公開になっていますが、Silverに関しては初心者でも1ヶ月程度みっちりと公式の参考書や問題集などで対策をすれば十分合格を目指すことができます。
Ruby技術者認定試験Silverの概要 | |
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開催時期 | 試験会場にて随時開催 |
試験時間 | 90分 |
出題形式 | 選択式 |
出題数 | 50問 |
プログラマーになるにはこの資格⑧:Python3 エンジニア認定基礎試験
Python3 エンジニア認定基礎試験は一般社団法人Pythonエンジニア育成推進協会が行う試験で、Pythonは少ないコードでプログラムを簡潔に書けることと、豊富な専門ライブラリが特徴です。
ITエンジニアが学びたい言語ランキングで1位を獲得したPythonは非常に需要が高く、資格を持っていれば仕事につながることでしょう。
Python3 エンジニア認定基礎試験では文法の基礎が問われ、合格率は8割程度であるため難しくはありません。
Python3 エンジニア認定基礎試験の概要 | |
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開催時期 | 通年 |
試験時間 | 60分 |
出題形式 | 多肢選択式 |
出題数 | 40問 |
プログラマーになるにはこの資格⑨:ORACLE MASTER
ORACLE MASTERは、日本オラクル株式会社が主催する民間試験であり、Oracle DataBaseについての知識や管理・運用に関してのスキルが問われる試験となっています。
試験はBronze・Silver・Goldの3段階に分かれ、SilverとGoldは世界共通の資格となっています。
BronzeはOracle DataBaseの基礎知識が問われる問題となっていますが合格ラインは60〜70%ほどとなっているため、ある程度の対策が必要です。
合格率は非公開となっていますが、2020年時点では26万人以上の資格保有者が存在する、人気の資格です。
ORACLE MASTER Bronze DBA 2019の概要 | |
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開催時期 | 随時 |
試験時間 | 120分 |
出題形式 | 選択式 |
出題数 | 70問 |
プログラマーになるにはこの資格⑩:HTML5プロフェッショナル認定試験
HTML5プロフェッショナル認定試験は「今後取得したい資格」No.1にもなったことがある、取得して損はない資格です。
試験ではHTML5、CSS3、JavaScriptに関する知識や技術が問われ、Level.1とlevel.2に分かれています。
Level.1では上記技術を利用してWeb制作ができるレベルの能力が問われ、Level.2では動的なコンテンツやアプリ開発ができるレベルの能力が問われます。
試験の合格率は公表されていませんが、Level.1の試験難易度はそこまで高くないため、基礎能力の証明として取得しておくといいでしょう。
HTML5プロフェッショナル認定試験 Level.1の概要 | |
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開催時期 | 試験センターにて随時 |
試験時間 | 90分 |
出題形式 | 選択式 キーボード入力式 |
出題数 | 60問 |
プログラマーとは
プログラマーとは、プログラミング用語を用いて様々なシステムやソフトウェア等を作成する職業です。
プログラマーはよくシステムエンジニアと間違われることがありますが、システムエンジニアはシステム開発の総合的な指示、動作が正常に作動するかそのテストを行うことが主な役割であるのに対し、プログラマーはシステムエンジニアが作成したシステムが仕様通りに作用するようにプログラムを作成します。
一言にプログラマーと言っても様々な種類があり、ゲームプログラマー、アプリケーションプログラマー、ウェブプログラマーなどそれぞれ異なったプログラミング用語を用いて業務を行います。
プログラマーの仕事内容
プログラマーの仕事内容は主にプログラムの作成、仕様バクの発見・修正の2つになります。
プログラムの作成に関して、システムエンジニアによって作成されたシステムやソフトウェア等の仕様書にそって正しく動作するように各分野のプログラミング用語を用いてプログラムを構築していきます。
しかし、その仕様書は必ずしも事細かく丁寧な内容になっているわけではないため、アルゴリズムを用いて効率的かつ簡略的にプログラムを作っていくためのスキルがプログラマーには必要不可欠になります。
仕様書通りにプログラムが作成できたらテストを行い、動作不良、つまり「バグ」を見つけ、ひたすら修正作業を行います。
需要が増えつつあるプログラマー
ネット社会の到来によりAIやITなど技術が進歩する現代社会においてプログラマーの需要も以前よりも大幅に増えてきています。
将来のプログラマーを育成するために義務教育の一環としてプログラミングを教えるほど注目を集めている職業の一つです。
しかし、実際のプログラマーの業務はコンピューターに関する非常に高度な専門知識とスキルを必要とするため、なろうと思ってすぐになれるものではありません。
そのためにも資格取得の過程でスキルを身につけ、対外的に証明できるものを身につけてから案件の獲得や就職・転職を目指しましょう。
プログラマーになるには資格は必要?まとめ
今回はプログラマーになる際に持っておきたい資格について紹介しました。
プログラマーになるには資格は必要ありませんが、資格があることはスキルの証明になり、自身の技術も向上できます。
これからプログラマーになろうと思っている方、ワンランク上のプログラマーとして活躍したい方はぜひ資格取得を目指してみてください。