今回は高卒認定試験の日程や受験料金といった基本的な高卒認定試験の情報から、受験科目の選び方や免除について高卒認定試験の詳しい仕組みなどを紹介していきます。
まず高卒認定試験の仕組みから理解することによって、高卒認定試験への理解を深めて合格へ近づくことが出来ます。
特に受験科目の選び方と免除の仕組みは深く合否に関わってくるので、合わせてまとめてみます。
高卒認定試験とは
まず高卒認定試験という物から紹介していきます。
高卒認定試験は様々な事情から中学校を卒業してから社会人になった方や、高校を途中で退学してしまった方が大学や専門学校への入学、国家試験や専門資格への受験資格を得る為に受ける試験です
この高卒認定試験に合格する事で、高校卒業者と同じ以上の学力があるのかを認定する事ができますので、大学進学や様々な資格への受験が可能となります。
また合格する事で履歴書に高等学校卒業程度認定試験合格と記入することができ、高校卒業と同じ程の効果を発揮しますので就活や転職などにも有利になります
高卒認定試験の内容
高卒認定試験の内容や日程について詳しく紹介していきます。
また高卒認定試験を受ける前に必要な書類と受験料金の理解と、高卒認定試験を受けられる人は試験開始までのスケジュールをしっかりと確認して準備しましょう。
特に受験料金は科目ごとに料金が違うので注意しましょう。
高卒認定試験の日程
高卒認定試験が開始される日程は毎年8月の初めと11月初めに開催されています。
高卒認定試験の案内が試験開始の約4ヶ月前に配布されて、その後願書の出願期間が1ヶ月あります。
まずは4月と7月に来る高卒認定試験の案内を熟読して、1ヶ月の願書提出期間の日程を忘れずに必ず願書を提出する事が必要です。
高卒認定試験に参加する条件
受験する条件は簡単で、年齢制限は翌年3月31日までに満16歳以上になる方と高校卒業の学歴を持っていない方が受験に参加できます。
高校に通っている段階での受験には条件が追加であり、通信制や定時制に通っている方は基本受験は可能ですが全日制の高校通っている方は学校の校長先生の許可があれば受験が可能となります。
また、制度の条件で16歳や17歳で受験して試験に合格しても満18の誕生日の翌日から試験合格者として適用されます。
高卒認定試験の願書案内受け取り方
高卒認定試験の願書案内を受け取る方法は3つあります。
- 文部科学省か各都道府県の教育委員会と各配布場所で直接願書案内を受け取る方法。
- パソコンやスマートフォンを使ってインターネットでの請求
- 願書請求取り扱いサイトに電話をかけて願書請求をする方法
各配布場所で願書を受け取る方法は日程の事や受験場所などをその場で分からない事が相談できるためオススメです。
受験に必要な書類
受験に必要な書類がありますので、忘れずに用意しましょう。
- 受験に必要な書類
- ・履歴書
- ・受ける科目に合わせた受験料
- ・願書出願6ヶ月以内の住民票
- ・願書出願6ヶ月以内の4cm×3cmの顔写真2枚
- ・願書出願用の封筒
- ・科目免除を受ける場合は、科目合格通知書の原本
身体障害者等受験特別措置希望者のみ診断書が必要となります。
書類が足りなかったり内容に間違いがあると受験が出来なくなりますので、必要確認書類は間違いが無いように揃えましょう。
高卒認定試験の受験料金
高卒認定試験の受験料金は選択する科目によって料金が掛かります。
受験科目数 | 受験料金 |
---|---|
3科目以下受験 | 4,500円 |
4科目以上6科目以下 | 6,500円 |
7科目以上9科目以下 | 8,500円 |
2回目以降受験の方は自分が受ける科目に合わせて料金が変わりますが、初めての受験する方は8,500円の受験料金が掛かります。
以前に高卒認定試験を受けていたり科目免除の対象になっている方は料金が変わりますのでしっかり確認をしましょう。
高卒認定試験の試験時間
高卒認定試験の時間割 | 詳細時間 |
---|---|
1教科目 | 09:30~10:20 |
2教科目 | 10:50~11:40 |
お昼休み | 11:40~12:40 |
3教科目 | 12:40~13:30 |
4教科目 | 14:00~14:50 |
5教科目 | 15:20~16:10 |
6教科目 | 16:40~17:30 |
高卒認定試験の試験時間は受験する教科と科目にもよりますが、1教科試験を50分試験の後に30分休憩を1セットとしていて、高卒認定試験1日の時間割は6教科試験とお昼休みの7個の区切りで進みます。
第1教科試験を9時30分からスタートして終了後に30分休憩して、第2教科の試験へ行きます。
第2教科試験後に1時間のお昼休憩を挟んだ後に、第3教科から第6教科まで各教科終了ごとに30分休憩を挟みつつ試験へと入っていきます。
全教科受験をする場合は9時30分~17時30分が1日の高卒認定試験の時間になります。
高卒認定試験の会場
高卒認定試験の受験会場は各都道府県に1会場で開始されます。
また都合で他県に居る場合は必ずしも現住所の都道府県で受験する必要はないため出願時に受験会場を選べます。
ただし願書出願後に受験会場への変更は出来ないのでご注意ください。
高卒認定試験の案内が届いた時点で、日程と一緒に受験会場も確認する事が必要となります。
高卒認定試験で受ける科目の仕組み
高卒認定試験を受験するためには日程や受験料金を知る事も大切ですが、何よりも受ける科目と受験の仕組みを知らなければなりません。
合格するための科目の選び方と科目の免除方法と仕組みについても詳しく紹介します。
受けられる科目
高卒認定試験の中で受けれられる科目は全部で14科目あります。
- 理系科目(数学科学・人間生活・物理基礎・化学基礎・生物基礎・地学基礎)
- 数学科学(国語・英語・現代社会・倫理及び政治経済・世界史・日本史・地理)
理系科目の6科目と文系科目の8科目の、合わせて14科目ある試験の中から8~10科目を受験してそれぞれで合格点を取る必要があります。
必修科目
14科目ある中で必ず試験を受けて合格しなくてはならない科目が4つあります。
- 英語・国語・数学・世界史
英語、国語、数学、世界史の4科目が必修科目となっております。
この4科目を合格した上で残りの4~6科目の合格を目指すのが高卒認定試験になります。
高卒認定試験を受けるからにはこの4科目は必ず受ける為、残りの4~6科目を選ぶならば必修科目と合わせて覚えられる科目と興味をもって勉強ができる科目を見つける事が合格への近道となります。
科目の選び方
必修科目の4科目以外に4~6科目の合格を目指すために科目を選ばなければなりません。
教科が6個ある中で地理歴史、公民、理科が細かく科目が設定されており、科目の選び方もここで別れる形になります。
地理歴史は必須科目の世界史の他に日本史と地理のどちらかの科目を受ける必要があります。
公民の科目は現代社会と倫理及び政治・経済のどちらか2つを選び、論理及び政治・経済は2科目分の扱いとなります。
理科の教科は、科学と人間生活、物理基礎、化学基礎、生物基礎、地学基礎の5つの科目に分かれます。
科学と人間生活の科目を含む2科目の合格か、科学と人間生活を含まない3科目の合格が必要です。
科目の免除について
高卒認定試験を有利に進める上で重要なのが科目の免除制度というものがあります。
科目が免除される条件がいくつかあるので、その条件が揃えば科目が一部免除となります。
- 高等学校へ1年以上通学していた方
- 科目に関わる検定試験に合格している方
- 大検や高卒認定試験で科目合格している方
- 文部科学省が指定する学校へ1年以上通っていた方
通学されていた方は学校に問い合わせて単位取得証明書を発行してもらい、免除確認表に照らし合わせて免除科目を照らし合わせることが出来ます。
検定試験は科目免除となるものと照らし合わせた上で合格証明書が必要です。
大検や高卒認定試験で合格科目がある方は、科目合格通知書をと合わせて願書提出の際に免除申請を記入する必要があります。
科目の免除制度を活用する事で科目の選び方も変わり、合格の必須科目の数を下げれるのでより合格しやすくなります。
高卒認定試験の日程や受験料金・受験科目の選び方や免除条件まとめ
いかがでしたでしょうか?
高卒認定試験に日程や受験料金、受験に必要な科目と選び方ついてまとめました。
高卒認定試験を合格するには必修科目と科目の選び方も重要になります。
また科目免除の仕組みもあるため、積極的に利用して高卒認定試験の合格を目指しましょう。