金融機関全般で活躍の場がある”証券アナリスト”は、給与水準が高いことで知られている職業です。国家や企業の財務や業績の分析を行うという責任の重い仕事であり、正しく豊富な知識が必要です。
20代という若さであっても実績次第では破格の年収を得られることもあります。
証券アナリストを就職先別で見ると、月収にはどのくらいの違いがあるのでしょうか?日本の企業と外資系ではいくら差があるのかご紹介します!
証券アナリストの月収は?
金融機関全般で活躍の場がある”証券アナリスト”は、国家や企業の財務や業績の分析を行うという責任の重い仕事であり、正しく豊富な知識が必要です。
月収や年収が高いことでも知られている職業で、20代という若さであっても実績次第では破格の年収を得られることもあります。
今回は、証券アナリストの月収について詳しく見ていきましょう!
どんな人に向いている?
証券アナリストは、「情報のインプットもアウトプットも得意」な人に向いている職業です。
変動する金融に着目しているので、常に新しい情報が次々と入ってきます。
そのように様々な情報をインプット(入力)して、それを的確に分析し、自分の言葉に変えてアウトプット(出力)できる力が必要になってきます。
また、大切な情報をピックアップして情報を求めている人に分かりやすく説明し、朝も早く起きて昨日の欧州の株価チェックします。
月収が高い仕事は魅力的ですが、それだけに飛びついてやっていけるほど甘くはない職業だと言えますね。
証券アナリストの就職先は?
実は、証券アナリストは企業にいきなり「アナリスト」として採用されるケースは稀であり、他の職種で経験を積み重ねて、適性を見て抜擢される場合が多いのです。
では、証券アナリストはどのようなところに就職できるのでしょうか?月収と併せてご紹介します。
企業別の月収
まずは、証券アナリストの就職先別の月収と年収についてです。
大企業に勤務する証券アナリストは平均月収が47万円で、平均年収は754万円です。
中企業に勤務する証券アナリストは平均月収が39万円で、平均年収は624万円です。
小企業に勤務する証券アナリストは平均月収が35万円で、平均年収は565万円です。
いずれも推測の域ですが、大きな企業に就職できれば月収や年収もそれなりに高く、小さな企業では一般のサラリーマンと同じくらいの月収だと言えますね。
外資系の月収
続いては、外資系の企業に勤務する証券アナリストの月収と年収についてです。
外資系の企業に勤務している証券アナリストは、平均月収が58万円からで、平均年収は800〜1000万円です。
外資系の企業でも、金法セールスを行っている人の平均年収は1000〜1200万円、オペレーション業務を行っている人の平均年収は800〜1000万円となっています。
前職の経験を考慮する形の仕組みが多く、インセンティブの割合も高いので、中には2000〜3000万円を年収を得ている人もいます。
業種別の年収について
証券アナリストの就職先別で月収をお伝えしましたが、続いては業種別の年収について見ていきましょう。
日系企業よりも外資系の企業の方が高収入ですが、その分雇用に対してシビアな面があり、例え正社員として採用されたとしても終身雇用ではない場合も多いようです。
平均年収は約650万円
証券アナリストを業種別で見ると、平均年収は約650万円となっています。
証券会社に勤務している証券アナリストの平均年収は660万円、投資信託会社に勤務している証券アナリストの平均年収は650万円、生命保険会社に勤務している証券アナリストの平均年収は630万円、金融機関に勤務している証券アナリストの平均年収は640万円です。
それほど大きな差はありませんが、証券アナリストは成果主義のため、自分の頑張り次第では1000万円以上の年収になることも考えられます。
証券アナリストに需要はあるの?
証券アナリストの職業別の月収などを見てきましたが、実際のところ、気になるのは就職先や需要だと思われます。
前述のごとく、証券アナリストは「アナリスト」としてすぐに採用されることが稀です。
では、初めはどうするのでしょうか?
上司などにアピールする
証券アナリストは、一度総合職などで働いていく中に適性が認められて抜擢される人が多いです。
自分が証券アナリストを目指していなくても、声をかけられたのであれば幸運だったと言えるでしょう。
しかし、夢を叶えるための努力は惜しまないことも大切であり、証券アナリストの資格を取得してみたり、勉強して将来に役立てたい旨をあらかじめ上司などにアピールしておくと注目してもらえるかもしれません。
金融機関からの転職なら有利
また、証券アナリストを目指して転職を希望する人もいると思われます。
まったくの畑違いの業種からの転職はハードルが高くなってしまいますが、金融関係の業種からの転職であれば有利になることもあります。
こちらも適性などを見ての抜擢となるので、証券アナリストの資格を取得するなどのアピールも大事です。
未経験者の場合は契約社員としてスタートすることが多いですが、働きぶりなどから会社にとって有益な存在だと認められれば正社員になることもあります。
証券アナリストを目指すには様々なルートがありますが、何よりも熱い志を持って勤勉に働くことが夢への一歩と言えますね。
証券アナリストの月収についてのまとめ
”証券アナリスト”は、いきなり「アナリスト」として就職できることは稀で、初めは総合職などに採用されて経験を積んでいきます。
そこで、働きぶりや適性などが認められて証券アナリストとして抜擢され、活躍していくのです。
証券アナリストは若くても月収や年収が高額であり、中には20代であっても1000万円台を稼ぐ人もいます。
就職先別で金額は変わってきますが、数字だけで見ると日系の企業よりも外資系の企業の方が収入は高いです。
日本の業種別で見てみると、証券アナリストの年収に大きな差はなく、およそ650万円ほどで推移しています。
それならばたくさん儲かる外資系の方が良いのではないかと思ってしまうかもしれませんが、外資系は雇用の面がシビアであり、例え正社員になっても終身雇用ではないなど、安定しているとは言い難いのが実情です。
日本で働くかグローバルに活躍するかは自分次第ですが、まずは証券アナリストとして抜擢されるように真面目に学んでいきたいですね。