現在の就職や転職において、パソコンやIT、情報処理に関連する資格は重要視されています。
マイクロソフト社の開発した表計算ソフトの『Excel』は人気の資格の一つでもありますが、その中でもExcelなどに搭載されているマクロである”VBAエキスパート”はレベルが高いのでしょうか?
VBAエキスパートの難易度や合格率がどのくらいなのかもご紹介します!
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VBAエキスパートとは?
現在の就職や転職において、パソコンやIT、情報処理に関連する資格は重要視されています。
業務そのものにパソコンを使用している企業も多いため、まったく操作ができないとなると厳しい世の中になってきたとも言えます。
しかし、たとえパソコンが使用できたとしても、面接でそれをアピールするには限界があります。
なぜならば、面接官は就職希望者と初対面の状態で話をしていくので、信頼がないところからスタートします。
そこで「自分はパソコンがこのくらいできる」という証明になるのが、資格を取得することです。
今回は数あるパソコンの資格の中でも、”VBAエキスパート”についてご紹介します!
便利なマクロ機能を構成するプログラミング言語
VBAエキスパートの前に、まずは「VBA」が何なのかというところから見ていきましょう。
VBAとは、「Visual Basic for Applications」を略した言葉となっています。
Microsoftオフィスのソフトウェアの一部である『Word(ワード)』や『Excel(エクセル)』、『Access(アクセス)』、『PowerPoint(パワーポイント)』などで利用できる機能のことです。
例えばExcelなどで行った操作などを記憶するものを「マクロ」と言いますが、マクロでExcelなどの操作を記録した時にプログラム言語に変換されて、プログラムの形で内部に書き残されます。
そのプログラムを作っているプログラム言語を「VBA」と言うのです。
これを一言でまとめると、「便利なマクロ機能を構成するプログラミング言語」がVBAとなります。
VBAエキスパートは4つある
続いては、VBAエキスパートの詳細についてご紹介します。
VBAエキスパートには4つの種類がありますが、それぞれの試験範囲は次のとおりです。
Excelの場合
まずは『ExcelVBAベーシック』という資格についてです。
こちらはマクロの初心者レベルの内容が出題され、「VBE」というマクロの操作盤から実際にエクセルでの作業を自動化するというところまでが出題範囲となっています。
『ExcelVBAスタンダード』は、マクロの初級から上級に至る内容が出題されます。
「繰り返しの構文(for next)」や「配列」、「OLE」と呼ばれる他のアプリ(Wordなど)の操作も出題の範囲に含まれています。
以上、ExcelのVBAエキスパートは2種類あります。
Accessの場合
続いては『AccessVBAベーシック』についてです。こちらは「データベース」の基礎や、「SQL」の基礎といった内容が出題されます。
『AccessVBAスタンダード』は、「SQL」の応用から「データベース」の操作までが出題範囲となっています。
以上、AccessのVBAエキスパートは2種類あります。
VBAエキスパートの難易度は?
それでは、VBAエキスパート資格の難易度がどのくらいなのでしょうか?
4種類の難易度は次のとおりです。
ベーシックはやや簡単
難易度別に見てみると、『Excel VBAベーシック』と『Access VBAベーシック』はやや簡単な方。
『Excel VBAスタンダード』と『Access VBAスタンダード』は普通レベルの難易度だとされています。
ベーシックは初心者レベル、スタンダードは上級者レベルの問題が出題されるので難易度には違いがあります。
そのため、スタンダードの資格の合格を目指す場合は相当の努力が必要だとコメントしている人もいます。
合格率は非公開だけど…
ちなみに、VBAエキスパートの合格率は非公開となっています。
ですが、VBAスタンダードの合格基準が1000満点でおよそ650-800点となっているので、問題の60〜80%をクリアできれば合格は手に届く範囲となるでしょう。
満点を取らなければと固くなる必要はないので、しっかりとした知識を身に付けたいですね。
実力試験にチャレンジしよう!
何の試験でも言えることですが、難易度の詳細を知ってしまうと不安に感じてしまう人もいることでしょう。
そんなに難易度が高いなら、自分には無理かもしれない…と試験を受ける前から思ってしまうのはあまりにも勿体ない話です。
難易度の高さが心配なら、自分に自信がつくまで問題を解いていけば良いのです。
VBAエキスパートには公式のテキストも存在するので、そこで思う存分「模擬問題」や「実力試験」にチャレンジしましょう。
そこで苦手やミスを減らしていけば、試験の本番までには度胸がついてくると思われます。
それでも難しいと思ったら?
実際に実力試験に挑戦してみても、問題が難しいと感じることもあると思います。
そのような場合は、試験よりもだいぶ前からコツコツと勉強を重ねていくしかありません。
難易度の高さは変わることもありますが、いきなり大幅に難しくなるとは考えづらいので、どのような問題にも対応できるだけの柔軟性を持ちたいですね。
それでもVBAエキスパートは司法試験並みに難易度が高いわけではないので、リラックスしながら勉強を続けてみてはいかがでしょうか。
VBAエキスパートの難易度についてのまとめ
”VBAエキスパート”とは「Visual Basic for Applications」を略した言葉であり、Microsoftオフィスのソフトウェアの一部である「ワード」や「Excel」、「Access」、「PowerPoint」などで利用できる機能のことを指します。
種類は4つありますが、「ベーシック」は2つとも難易度が易しい方で、「スタンダード」は2つとも難易度が普通レベルとなっています。
そのため、難易度の高さを恐れる必要はあまりないかもしれませんが、油断は禁物です。
VBAエキスパートの公式のテキストなどを参考に、「模擬問題」や「実力試験」を繰り返し解いて行くことをオススメします。
合格率は非公開となっていますが、合格ラインを見る限りおよそ60〜80%の問題にクリアできれば十分に合格が狙える範囲だと言えます。
VBAエキスパートに興味のある方は、ぜひ資格を取得してみてはいかがでしょうか。