福祉住環境コーディネーターは幅広い年齢層の男女が目指せる、重要性や需要性も高まっていく資格です。
福祉住環境コーディネーター資格取得者は他にも福祉住環境アドバイザーと呼ばれております。
福祉住環境コーディネーターの資格は「民間資格」です。
資格広場は、福祉住環境コーディネーターになるには?福祉住環境コーディネーターなるためには?福祉住環境コーディネーターになりたいを応援しております。
福祉住環境コーディネーターに必要な知識・受験資格
既にケアマネジャーや福祉用具専門相談員の資格を持っている人が受験する傾向がが増えています。介護する側とされる側、双方の要望や相談を引き受け、総合的な判断で最良の環境を作り出さなければなりません。介護・福祉だけでなくバリアフリーを中心とした住環境を整えることも最重要課題になります。バリアフリーの中にも、千差万別、個人差が大いにあるので、それぞれのニーズを深く探り、他の専門家と情報を共有し合い、最良の環境を作り出す総合的な判断力や想像力、探求力が必要となります。
福祉住環境コーディネーターの資格は「東京商工会議所」が運営管理を行っております。
東京商工会議所とは:
東京商工会議所は、福祉住環境コーディネーター検定試験を実施する団体です。1878年3月に東京商法会議所として設立され、1928年1月より東京商工会議所となりました。
福祉住環境コーディネーターの仕事内容
高齢者になると若い頃自由にできていたことが思うようにできなくなったり、ちょっとしたことで転んでしまったり、不自由を感じることが多くなります。また様々な障害を持って生まれた人も、自分のことはできるだけ自分でしたいという自立心を養う環境で暮らしたいと思うのは当然のことでしょう。福祉住環境コーディネーターとは、そのような願いを持った人に、できるだけ自立しいきいきと楽しく生活できる住環境を提案するアドバイザーのことです。従来はそれぞれの専門家がその専門分野を別々に担当し、それを総合的にまとめ円滑化する役割を担うことがなかなかできませんでした。この資格は、医療・福祉・建築等の幅広い専門知識を身に付け、各種の専門家と連携をとりながらより良い暮らしができるよう、希望を聞き、それを実現させていく、やりがいのある仕事です。
福祉住環境コーディネーター資格の勉強法
3級試験はより上の級試験を受けるための入門のような内容なので、市販の参考書や問題集をしっかりやれば合格できるでしょう。
福祉住環境コーディネーターの試験料・試験内容・難易度・合格発表について
福祉住環境コーディネーターの資格試験料
受験料は、3級は4,320円、2級は6,480円、1級は10,800円となっています。
福祉住環境コーディネーター試験・検定の年間試験回数
2級と3級は年に2回7月と11月に、1級は年に1回11月に試験が行われています。
福祉住環境コーディネーター試験科目等の内容
3級試験はマークシート方式で、少子高齢化社会や高齢者や障害者への福祉環境整備や用具、またバリアフリー等の住環境に関する多様性等、基本的な知識の問題が出題されます。2級試験もマークシート方式で、3級試験の基本的知識に加え、相談援助の実践的な進め方やケアマネジメント、生活行為別にみた福祉用具の活用等、より実践に近い形の専門的知識を問われます。最も難しい1 級試験は、まず2級試験に合格していることが条件です。試験は前半はマークシート方式、後半は記述式です。これからの社会における福祉住環境整備の在り方や、より広い意味でのユニバーサルデザイン、他の専門家とのコーディネートの方法等、すぐに実務に活かせる内容の問題が出されます。
福祉住環境コーディネーター資格の難易度
3級は数字の上では2人に1人はほぼ合格しており、これはその上の級を受けるための入門的な試験になるので、難易度はそれほど高くはないのでしょう。2級は合格率にばらつきがあります。これはこの試験が規定の合格基準を満たした受験者は合格とするといった絶対的評価で合否が決まる所以にあります。問題の難度が低い年は合格者が増え、難度が高い年は減るという流動性があるので、一概には言えないでしょう。最も難しい1級試験は、2級3級での基礎的知識に加え、リフォーム提案等、より実践に即した問題が記述式でも出題されるので、独学だけでなく、対策講座等で力を付けておくことも必要でしょう。建築関係の仕事をしている人には有利かもしれません。
福祉住環境コーディネーター資格の合格率
この資格は1~3級まであります。3級試験は1991年の第1回試験からだいたい40~60%の合格率になっています。2級試験は2000年の第4回から行われており、初期は10%台と低い合格率でしたが、近年は難易度によって30~70%台と幅があり、3級よりも高い回も多くなってきています。最も難しい1級試験は2005年の第15回から行われており、常に10%未満の低い合格率となっています。
福祉住環境コーディネーター試験の合格発表
2級と3級は、まず7月に試験があり、約1ヶ月後の8月に合否の成績表が発送されます、11月の試験後は年を越して次年の1月に発送されます。1級は11月の試験後、少し時間がかかり次年の3月頃に成績表が発送されます。
福祉住環境コーディネーター資格取得後の就職先・年収・報酬相場
福祉住環境コーディネーター所持者の職業例
実際に資格を取得しても「福祉住環境コーディネーター」という職種で採用している事業所や企業は非常に少ない状況にあります。既に他の職種で働いている人が、業務に必要であったり、知識を広げスキルアップするために、また会社での資格取得促進の為に受験する傾向にあるようです。例えばリフォーム会社や工務店の建築士、福祉用具専門相談員、ホームヘルパーや介護支援専門員など、福祉関係の仕事に就いている人の受験が多いようです。
福祉住環境コーディネーターに向いている人
福祉や介護、建築等の知識を持っていればいいという訳ではありません。知識があるのは大前提、高齢者や障害者とその家族等様々な人の話を丁寧に聞くことができ、それを理解できることが必要です。また、ニーズに合わせて他の専門家と協力し合い、積極的に意見を交換できる行動力や協調性も不可欠です。
福祉住環境コーディネーターと同じ分野の他の資格
介護支援専門員、ホームヘルパー、建築士
福祉住環境コーディネーターの年収・給料相場
初任給は17万円程度です。経験を積みベテランになっていっても平均として25~30万円前後で、あまり推移はありません。年収に換算すると300~350万円といったところです。あまり高くはありません。
福祉住環境コーディネーターの現状
高齢化社会が進む中、福祉住環境コーディネーターがメインとしての求人は非常に少ないといえるでしょう。元々の仕事のキャリアアップや、ニーズへの提案力の向上等を目指して取得する人が多いからです。
福祉住環境コーディネーターの将来性
わが国は世界でも類を見ない速さで超高齢社会に突入しており、それに対する環境整備・法規制が世界に比べ明らかに遅れている状況にあります。その為様々な業界において高齢者を意識したビジネスに大きくシフトしつつあります。このような状況の中、医療・福祉・建築について総合的な知識を身に付けている福祉住環境コーディネーターへの社会的ニーズは確実に高まっています。
福祉住環境コーディネーターの独立について
福祉住環境コーディネーターをメインとしての独立開業はまだまだ厳しいと言えるでしょう。例えば建築関係の事務所や会社を経営していて、これからの超高齢化社会に向けてさらなるニーズ獲得を目指して取得するといった形が多いと思われます。
福祉住環境コーディネーター資格を所有している主な著名人
生島ヒロシ