銀行員の平均年収は約610万円といわれています。
一般的なサラリーマンよりも高額ではありますが、「国民から信頼を預かっている」という業務の責任感を考えると、相応の金額とも考えられます。
もちろん、勤めている銀行が都市銀行であるかの違いや、部署・個人の業績などによって年収は変動します。
出世・昇給を目指すなら、業績をあげることももちろんですが、銀行員のキャリアアップにぴったりの資格を取得するという方法もあります。
キャリアアップに繋がるような、銀行員に関係する資格は数多くあるため、どの資格がクリティカルに昇給に繋がるのか悩んでしまうという方もいらっしゃるのではないでしょうか?
そこで今回の記事では銀行員の方の出世、昇給などのキャリアアップに繋がる資格をランキング形式でご紹介していきます。
この記事を参考に、銀行員の方は昇給に繋がる資格を勉強し始めてはいかがでしょうか。
今、アガルートアカデミーでは、宅地建物取引士試験に合格すると、支払金額が全額返金されるキャンペーンが開催されています。
お得に講座を受講するチャンスです!
銀行員の出世に資格がかかせない理由とは?
銀行員になり、キャリアアップや昇給を目指すには資格を取得するのが一番分かりやすい方法です。
というのも、銀行業務には3大業務というもののもとに成り立っています。
その3大業務は、
「預金」「為替」「融資」
です。
これらの3大業務は法律との関わりが深く、法律の理解が必要であり、それらの理解度を測る指針の一つとして資格の取得があります。
昇格にも資格が基準となる
上記理由の他にも、銀行員には課長、部長などの役職の他に資格(ここでの資格は銀行業務検定などの資格とは異なったものです。)などの制度がある銀行も存在している場合もあります。
そこでは「主事」や「主幹」などといったものがあり、同じ役職でも資格が違えばもちろんお給料なども違うので、資格(検定などの)の取得は出世や昇給に繋がるといえます。
しかし、銀行員には持っていて当たり前の資格「銀行業務検定4級」などを取ったからと言って出世に繋がるかと言うとそうではありません。
銀行員として業務に携わるために絶対に必要となっている上記の他にも、昇給に必要な資格は多く存在しています。
例えば、課長に出世するには業務上取らないといけない資格のほかに取ることが推奨される資格があります。
課長になるためには業務上必要な資格と推奨の資格を合計14個程度の資格を取らなけらばならないため、これから紹介する資格は取るべき資格といっても過言ではないでしょう。
以下のセクションでは銀行員の昇給、出世に必要な資格を厳選し、ご紹介していきます。
銀行員の出世に必要な資格
さて、ここでは銀行員の出世、昇給などのキャリアアップに欠かせない資格を5つご紹介していきます!
これらの資格は、受講すれば必ず取れるような易しい内容のものではなく、しっかりと勉強しないと合格ができない難易度のものばかりです。
しかしながら、自宅での勉強でも難易度の高い資格試験対策ができる教材もあるので、気になった資格がある場合は対策用の教材もチェックしましょう!
1位:宅地建物取引士
銀行員が絶対に取るべき資格、第1位は宅地建物取引士です!
「宅建」の俗称で知られている国家資格で、銀行員に求められている資格の中でも有名です。
実は銀行員と宅建には様々な関係があります。
信託銀行は業務で不動産取引をすることが可能です。
業務として不動産売買の仲介を行っており、銀行の窓にチラシが貼られているところをよく見かけると思います。
しかし、不動産売買の仲介には宅地建物取引業法という法律により、事務所の5人に1人は宅建を持っていないと、取引してはいけないといった内容があり信託銀行では宅建取得者を必要としています。
また、普通の銀行でも宅建の取得は勧められていることがほとんどです。
銀行員の3大業務の「融資」にあたる、不動産の購入案件や不動産の担保取得になります。
これらから派生して不動産の評価をする必要があります。
こういったことを学び業務に活かせることから、宅建の取得が勧められています。
宅建がないと銀行業務ができないかというとそうではありませんが、不動産取引はもちろん、権利関係(民法)、固定資産税の知識は銀行員として必要なものでもあるので、宅建を持っている人材は重宝されます。
宅建の資格は取得の難易度が高く、取得した際には名刺に肩書として書くことができます。
しかし、銀行員の課長の年収は約1,200万円程度ですので、大きく昇給することが可能です。
【宅建の試験概要】
試験方法 | 50問・四肢択一の筆記試験 |
受験資格 | 年齢、性別、学歴など制約はありません |
試験地 | お住まいの都道府県 |
試験日 | 毎年1回10月第3日曜日 |
受験料 (非課税) |
7,000円 |
2位:ファイナンシャルプランナー
続いて第2位はファイナンシャルプランナーです!
ファイナンシャルプランナー技能士(FP技能士)の資格は1~3級まで存在しています。
3級は銀行員で持っている方がほとんどで、取得したからといって出世に影響することは少ないでしょう。
しかし、2級、1級からはとても取得が困難になり、出世していく銀行員はこの資格を持っていることがほとんどです。
銀行員は業務で、預金や融資のお話しや、保険、遺産相続や、税金など顧客のニーズに合わせた相談や提案をしなければなりません。
そういった提案力や顧客満足させられるかを測る指針としてFB技能士の資格が用いられているようです。
FP技能士の検定には学科と実技があり、両方に合格しなければ資格を取得できないので、注意が必要です。
【ファイナンシャルプランナーの試験概要】
試験方法 | 20問・三肢択一の筆記試験 |
受験資格 | 3級:制約はありません 2級:下記のいずれかを満たしている必要がある ・日本FP協会が認定するAFP研修を修了している ・3級FP技能検定の合格者 ・FP業務に2年以上の実務経験を有する ・厚生労働省認定金融渉外技能審査3級の合格者 |
試験地 | 47都道府県から選択可能 |
試験日 | 毎年3回5月9月1月 |
受験料 (非課税) |
3級:6,000円 2級:8,700円 3級:8,900円 |
3位:簿記検定
第3位は簿記検定です!
銀行の業務でも有名な「法人融資」、この業務を行う際に必要になってくる能力が決算書の読み取りです。
銀行のリスクを回避するために、利益が過大に計上されていないかなどを読み取らなければいけません。
その読み取る力を測る指針として簿記資格の取得があげられます。
しかし、簿記3級を取得しても出世などのキャリアアップには繋がりにくいかと思います。
簿記は銀行員になる方の多くがすでに取得していたりします。
出世に繋がってくるのは2級以上になります。1級は銀行員でも持っている方は少ないように思われますが、
そのくらい難易度が高いため、取得した際には出世に大きく影響すると思われます!
簿記検定で有名である日商簿記の試験概要について以下にご紹介します。
【簿記検定の試験概要】
試験方法 | 決算書作成などの筆記試験 |
受験資格 | 年齢、性別、学歴など制約はありません |
試験地 | お住まいの都道府県近くの試験会場 |
試験日 | 毎年3回2月・6月・11月 |
受験料 (税込) |
1級:7,850円 2級:4,720円 3級;2,850円 初級:2,160円 |
4位:銀行業務検定
続いて第4位は銀行業務検定です!
銀行員ほぼ全員が取得している資格である銀行業務検定です。
試験の内容は法務、財務、外国為替、金融経済、資産アドバイザーなど21系統35種目もの試験が存在しており、
年間25万人程度も受験応募されています。
合格率は25~50%と、かなり試験種目により振れ幅があります。
銀行の入社1年目に取得するようなカリキュラムになっている銀行も多く、銀行によって検定試験の合格を昇進の条件になっているところもあります。
業務の知識を学ぶためにも重宝される資格になります。
【銀行業務検定の試験概要】
試験方法 | 受験する試験、階級により異なります |
受験資格 | 年齢、性別、学歴など制約はありません |
試験地 | お住まいの都道府県近くの試験会場 |
試験日 | 毎年3回3月・6月・10月 |
受験料 | 受験する試験、階級により異なります |
5位:証券外務員
第5位は証券外務員です。
証券外務員の資格は、銀行員以外にも証券会社などの金融商品を取り扱う業務をしている方が必ず取得しなればいけない資格となっています。
銀行にもよりますが1年目のうちにはこちらの資格取得を必須としている銀行が多いようです。
つまり、出世する第一歩として必須の資格となります。
証券外務員は1種と2種があり、2種を取得することで、1種の受験資格を得ることができます。
合格率は約45~50%程度ですが、銀行員には必須の資格ですので、取得する必要があります。
【証券外務員の試験概要】
試験方法 | 〇✕方式と五肢選択方式 |
受験資格 | 年齢、性別、学歴など制約はありません |
試験地 | お住まいの都道府県近くの試験会場 |
試験日 | 原則土日祝・年末年始休業を除いて毎日 |
受験料 (税込) |
9,880円 |
銀行員におすすめの【アガルートアカデミー】とは?
銀行員の方や、時間のない方でも資格を取得したいと考えられている方は多くいらっしゃると思います。
しかし、資格の本はたくさんあってどれが良いかわからない、資格の学校に通いたいけど時間がない、そう思われている方も多いと思います。
そんな悩みが解決される、オンライン講義を中心とした資格予備校、アガルートアカデミーをおすすめします。
アガルートアカデミーでは専用のテキストとネット環境があればどこでも受講することができるオンライン講義を行っております。
テキストだけでなくオンライン講義もあることによって、短時間で学習することができます。
また、アガルートアカデミーの講義を受講して宅建試験に合格すると支払った金額が全額返金されるお得なキャンペーンもやっています。
合格してしまえば実質無料で受講できると考えればかなりお得ではないでしょうか。
この機会にぜひ受講してみてはいかがでしょうか。
銀行員の出世に必要な資格まとめ
いかがでしたでしょうか。
以上、銀行員の出世、昇給、キャリアアップに必要な資格についてご紹介いたしました。
銀行員には取得を推奨されている資格が多くあり、どの資格を取得することが出世に繋がるのかわかりにくくなっていますが、
上記でご紹介した資格は取得すれば出世に繋がるでしょう!
その中でもおすすめなのが、宅地建物取引士です!取得を目指す際は予備校に通うことをおすすめします!
その際は自分でいつでもどこでも受講出来て価格も実績もよいアガルートがおすすめです!
銀行員には必要な知識が多く、その知識があるかどうかの指標が資格である場合もあるので、
こちらでご紹介した資格を取得しておくことで、必要な人材と認識されるかと思います。
是非この記事を参考に資格習得を目指してみてはいかがでしょうか。
監修者情報
新倉 健太郎
株式会社ミエルモ CFO
大手不動産会社からベンチャー不動産会社で役員を経験し独立。事業譲渡後、現在は火災保険申請サポートサービスのミエルモを2019年に立ち上げ、現在では年間15,000件以上の依頼を受け業界最大手まで規模を拡大中。
所有資格等
簿記1級・FP・宅地建物取引士・自然災害調査士
公式サイト:https://mielmo.co.jp/