ネイルサロン衛生管理士は、「ネイルサロンにおける衛生面・安全面で、一定基準を満たしているネイリスト」であることを証明する資格です。
NPO法人日本ネイリスト協会(JNA)が設置している資格制度で、ネイル関連の資格の中でも比較的簡単だと言われています。
しかし、ネイリストになろうと考えている方の中で、ネイリスト自体が無資格でできるのにわざわざ資格を取る意味があるのでしょうか?
この記事では、ネイルサロン衛生管理士の合格率や難易度、無資格でできるネイリストに必要な資格か、独学で取得が可能なのかなどについて解説していきます。
ネイルサロン衛生管理士を取得するメリット
次にネイルサロン衛生管理士を取得して働くメリットは、主に以下の2つになります。
- お客さんからの信用を得ることができる
- 万が一の事故を未然に防ぐことができる
それぞれのメリットについて、以下で詳しく解説します。
お客さんからの信用を得ることができる
お客さんから信頼が得られるという点は、ネイルサロンに勤めている方でも、個人でネイルサロンを運営している方でも大きなメリットになります。
ネイルサロン衛生管理士を持ったスタッフがいれば、ネイルサロンの現場や使用する用具の清潔が保たれていることがアピールできます。
そのため、お客さんに「安全面に考慮してくれている」「衛生的にネイルしてもらえる」という印象を与えることができ、ネイルサロンのイメージアップにつながるでしょう。
特に個人でネイルサロンを経営している場合、お客さんの信用を勝ち取って自分のお店を選んでもらうべく、好印象となるネイルサロン衛生管理士の資格は非常に有効です。
万が一の事故を未然に防ぐことができる
万が一誤った方法で施術をしそうになった時に、従業員それぞれがネイルサロン衛生管理士を取得していれば誰かが気づくことができるという点もメリットです。
ネイルサロンでは、除光液など意外と危険な薬品を扱っていることもあり、一歩間違えればお客さんを危ない目に遭わせてしまう可能性も否定できません。
過去には、ネイルの施術後に爪にカビが生えたり、手がかぶれてしまったりしたという健康被害が多発していました。
お客さんへの配慮はもちろん、ネイルサロン全体の安全に対する意識改革という意味でも、ネイルサロン衛生管理士の資格はかなり有用でしょう。
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ネイルサロン衛生管理士の講習・試験概要
次にネイルサロン衛生管理士の試験について、講習や試験内容、受験料や試験会場などをまとめてご紹介します。
講習内容
当日はいきなり試験に臨むのではなく、まず3時間の講習を受けます。
講習の内容は以下の通りです。
- 正しい洗浄・消毒の方法
- 消毒薬の種類
- 爪や皮膚の病気の知識
- 万が一施術中に出血させてしまった場合の対処方法
- 衛生管理を怠った場合に起こること
講師もその日の筆記試験に出る部分を強調してくれることが多いようで、しっかりと講習を聞きましょう。
試験概要
講習をすべて聞き終わったら、その日のうちに試験が実施されます。
試験の概要は以下の通りです。
- 筆記試験:20分
- 回答方法:択一方式
- 出題数:20問出題
- 合格ライン:100点満点中80点以上
筆記試験の内容は、「ネイルサロンにおける衛生管理自主基準」から出題されます。
試験問題の解説および合格発表も同日中に行われ、不合格の場合は補習を受講します。
試験会場
試験は全国のJNAの認定校で、全体で年に数十回も実施されており、オンライン受験にも対応しています。
JNAの認定校には、主にネイルスクールやネイル関連の講座がある資格学校が挙げられます。
1試験あたりの定員は10~20名で先着順ですので、なるべく早めに申し込みましょう。
JNA認定校はこちらから確認できるので、気になる方はチェックしてください。
受験料・年齢
受験料は一般が10,560円、JNA会員が6,160円です。
18歳以上の方なら受験可能で、受講料は社会人になったばかりの人でも手が届く金額となっていることが分かります。
ちなみにJNA認定校の在校生や卒業生はJNA会員価格が適用されるので、一般よりも安い料金で受験できます。
ネイルサロン衛生管理士試験はあらかじめ勉強すべき?
ネイルサロン衛生管理士の合格率は公表されていませんが、「筆記試験直前に講習があること」「試験の出題範囲が狭いこと」などから、ほぼ100%だと言われています。
しかし、ネイリスト未経験者の方は、いくら講習があるとは言っても筆記試験に不安を感じてしまうかもしれません。
そういった方は事前に勉強していった方が良いのでしょうか?
ネイリスト未経験者は事前に勉強すべき?
結論から言うと、ネイリスト未経験者の方は事前に勉強していくことが推奨されます。
よく「ネイルサロン衛生管理士は1日で取得できる」「ネイルサロン衛生管理士は非常に簡単」などの口コミがネットに載っていますが、これはすでにネイリストとして働いている方が受講することを想定している可能性が高いためでしょう。
また、基礎知識や実務経験を持ったネイリストが参加者に多いことを前提として講習が進んでいくため、専門用語が全く分からない状態で受けると受験に合格できないかもしれません。
事前に勉強した内容は、これから先ネイリストになった時にも無駄にはなりませんので、自信を持って受講するためにも事前に勉強していくと良いでしょう。
通信講座やスクールは必要?
ネイリストに向けた通信講座やスクールは多く存在していますが、ネイルサロン衛生管理士に関してはこれらを活用する必要は無いと考えられます。
なぜなら、不合格者がいないのではないかと言われるほど手厚い講習・試験内容になっていますし、そもそもネイルサロン衛生管理士用の講座を設置しているスクールがほとんどありません。
ですので「ネイルサロンにおける衛生管理自主基準」をしっかり読み込んで、講習をちゃんと受けていれば、独学でも難なく合格できるでしょう。
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ネイルサロン衛生管理士の資格取得までの流れ
ここからは、ネイルサロン衛生管理士の資格取得までの詳しい流れを解説していきます。
手続きで複雑な部分はありませんが、心配な方は一度目を通して確認してみてください。
資格取得までの流れ
オフライン・オンラインともに、資格取得までの流れは以下の通りです。
- 1.講習会への参加申し込み
- 2.講習会を受講・試験に臨む
- 3.合否の発表、試験問題の解説
- 4.認定証とバッチの受け取り
講習会への参加申し込みは、JNAの公式サイトから行うことができます。
オフラインの場合、当日は試験会場に赴いてスタッフの指示に従って動けば、問題なく講習・試験ともに終えることがでしょう。
オンラインの場合、参加申し込みの後にテキストが送られ、当日はZOOMを使って受講します。
講習や試験はPC以外にもスマホやタブレットで受けられるため、PCを持っていなくても問題ありません。
その後、認定証やバッチを受領したらネイルサロン衛生管理士の資格取得が完了します。
ネイルサロン衛生管理士には更新が必須
ネイルサロン衛生管理士の資格を取得した後、3年目の12月末までに更新手続きをする必要があります。
1度更新を済ませてしまえば永続認定となるため、初回の更新を忘れないようにしましょう。
更新手続きの流れは以下のようになっています。
- 1.有効期限の数か月前に届く案内ハガキを確認する
- 2.JNAの更新手続き用ページにハガキに記載された認定番号とパスワードを入力する
- 3.衛生管理に関する内容を確認する
- 4.クレジット決済またはコンビニ決済更新料から支払い方法を選んで、料金を支払う
3については、講習会や面談などはなく、衛生管理について簡単にまとまった文章を読み、最新の衛生管理に関する情報と認識の違いを確認するだけです。
更新料は、一般は3,300円、JNA一般会員は2,200円、JNA個人正会員は1,100円となっています。
ネイルサロン衛生管理士の難易度や必要性:まとめ
ネイルサロン衛生管理士資格の必要性や難易度、取得するまでの流れなどをご紹介してきました。
ネイルサロン衛生管理士の難易度は比較的低く、ネイリスト経験者であれば問題なく独学で取得することができます。
未経験者であっても、JNAが公式に出している「ネイルサロンにおける衛生管理自主基準」を読むことで、簡単に取得できるでしょう。
合格率もほぼ100%だと言われているので、変に身構えたり考えすぎたりせずに、サクサクと勉強してすぐに受験することをお勧めします。
特に個人でネイルサロンを経営している方は、お客さんに分かりやすく安全性を伝えるためにも必須と言っても過言ではないので、ぜひ取得を目指してください。