- 高卒や未経験でもプログラマーを目指すのは現実的なの?
- 高卒や未経験でプログラマーを目指すなら何をしたら良い?
- 高卒のプログラマーでも海外就職はできる?
本記事で上記のような疑問を解消します。
結論からお伝えすると、高卒かつ未経験でもプログラマーは十分に目指せます。
本記事では高卒かつ未経験でもプログラマーを目指せる理由や具体的な目指す方法に加えて、高卒・未経験でプログラマーを目指す場合の現実、高卒プログラマーで海外就職する方法を紹介します。
気になる人は是非最後まで読んでみてください。
稼げる・儲かる資格おすすめランキングTOP12!取得難易度や収入アップ・副業でも活用できる資格を徹底比較【2024年最新】
高卒・未経験でもプログラマーは目指せる
結論からお伝えすると、プログラマーは学歴や経験の有無に関係なく目指すことのできる仕事です。
実際に高卒でプログラマーとして働いている人も多くおり、中には大卒のプログラマー以上の収入を得ている人も多くいます。
高卒・未経験でもプログラマーを目指せる理由は以下の通りです。
- IT業界自体が人手不足であるため
- 学歴よりも実力主義であるため
- 意欲が重視されるため
それぞれの理由を詳しく見ていきましょう。
IT業界自体が人手不足であるため
IT業界が深刻な人手不足であり、そのため高卒・未経験でもプログラマーとして働ける理由となっています。
社会全体でIT化が進んでおり、IT化を支援できる人や仕事の需要が増えてきていますが、供給が間に合っていない状況です。
経済産業省の2019年3月の調査によると、2030年にはIT人材(情報サービス業、ITサービス・ソフトウェアなどを提供する企業、ITを活用する一般企業の情報システム部門などに所属する人材)の不足数が最大で約79万人になるという試算が出ています。
このような状況下でプログラマーを採用したい企業は大卒や院卒、専門卒の人材だけでは仕事が回らなくなってきています。
特に中小企業のプログラマー不足は喫緊の課題となっており、高卒・未経験であっても採用して入社後にプログラマーとして育てていく方針をとっている企業も多くなっています。
学歴よりも実力主義であるため
プログラマーが実力主義の仕事という点も、高卒・未経験でもプログラマーとして働ける理由です。
IT業界ではプログラミングスキルやシステム開発の力が何よりも重要です。
そのため、この力を十分に持っていることを示すことさえできれば、学歴や経験の有無を問わず採用されます。
例えばコーディングやデータベースの構築などは専門知識、専門技能が求められるため習得するのは大変ですが、習得さえしてしまえば高卒・未経験でも問題ありません。
このように、実力を示せば採用されるため、高卒・未経験が採用の障害となることはあまりありません。
意欲が重視されるため
プログラマーとして経験はなくとも働く意欲を示すことができれば採用されやすいのも、高卒・未経験でもプログラマーとして働ける理由です。
前述のようにIT業界は人手不足であることから、プログラマーとしての技術や経験がなくても育てる方針をとっている中小企業も多くあります。
また、IT化が急速に進む中で日々新しい技術や知識が出てくるため、常に最新の技術や知識などをアップデートしていく姿勢が求められます。
そのため常に学習していく気持ちがあるという姿勢が、プログラマーを続ける上で重要な要素となります。
具体的には面接で「プログラマーとしての将来像について熱意を込めて伝えること」や「学習意欲を伝えること」などで採用に繋がりやすくなるでしょう。
高卒・未経験からプログラマーを目指す方法
高卒・未経験からプログラマーを目指すためには、これから紹介する3つのことができておいた方が良いです。
- 必要な知識や技術の習得
- 資格の取得
- 成果物の作成
それぞれ詳しく紹介します。
必要な知識や技術の習得
高卒・未経験のままでも採用の可能性を引き上げるため、事前に必要な知識や技術をある程度習得しておくようにしましょう。
具体的なものを以下に2つ紹介します。
情報技術の基礎知識
どの分野を目指す場合でも、情報技術の基礎知識は学んでおきましょう。
具体的には以下の2つになります。
- プログラミングで必要とされる知識(データ構造やアルゴリズム、プログラミング言語など)
- コンピュータ自体の知識(CPUやメモリ、バスなど)
これらの知識はプログラミング言語の学習過程や後述する資格試験の勉強過程で身に着けることが可能です。
また、独学で学ぶのが難しいと感じた場合は通信講座を利用するのも手でしょう。
プログラミング言語とフレームワーク
プログラマーを目指すためにはプログラミング言語とフレームワークの知識も学んでおきましょう。
フレームワークとはWebアプリケーションやシステムを開発するために必要な機能があらかじめ用意された枠組みのことで、プログラミング言語ごとにあって多くの開発現場で利用されています。
代表的なプログラミング言語とフレームワークを以下に示します。
プログラミング言語 | フレームワーク |
---|---|
Python | Flask、Django、Bottle |
Java | Spring Framework、Play Framework、JSF(JavaServer Faces) |
JavaScript | Angular、Vue.js、React |
C++ | TreeFrog Framework、Qt、Oat++ |
資格の取得
高卒・未経験から知識や技術を身に着けるため、そしてプログラマーとして働く意欲を見せるために資格を取得することも良い手です。
具体的な資格を3つ紹介します。
基本情報技術者試験
基本情報技術者はシステムエンジニア、プログラマーなどが理解しておいた方が良い基本的な知識を体系的に学習できる国家資格で、基本情報技術者試験はIT関連の業種に従事している人やIT業界で働きたいと考えている人を対象とした試験です。
内容を学ぶとコンピュータやシステムが動作する基本的な仕組みからデータベースやネットワーク、セキュリティなどの基礎知識に加え、システムやソフトウェアを開発する流れやその際に検討した方が良い点についても学べます。
情報処理の分野以外に企業経営やマネジメント分野の知識も学べるため、この資格の勉強をすることでIT業界で活躍する上で必要な知識を身に着けることができます。
C言語プログラミング能力認定試験
C言語プログラミング能力認定試験はC言語の理解度や技術力を測る、サーティファイが実施している民間資格です。
3級は簡単なプログラムが書ける、2級は小規模のプログラムが書ける、1級は応用プログラムが作成できることが問われます。
3級と2級は基本情報技術者試験の午後問題の出題形式も意識して作成されているため、基本情報技術者試験の学習と合わせて学ぶことができます。
Javaプログラミング能力認定試験
Javaプログラミング能力認定試験はJavaに関する基本知識を有し、オブジェクト指向に基づくアプレットやアプリケーションプログラムを作成できる能力を認定する、サーティファイが実施している民間資格です。
3級は簡単なプログラムが書ける、2級はオブジェクト指向を理解して小規模なプログラムが書ける、1級はオブジェクト指向に基づく分析・設計の能力を有し、提示された変更・追加点を反映した仕様書作成ができることが問われます。
C言語プログラミング能力認定試験と同様に、3級と2級は基本情報技術者試験の午後問題の出題形式も意識して作成されているため、基本情報技術者試験の学習と合わせて学ぶことができます。
成果物の作成
プログラマーとしての能力をアピールするときには、実際にプログラムを作成した実績を証明するのが最も効果的ですが、高卒・未経験からプログラマーを目指す場合はアピールできる実績はありません。
このような場合は、自分なりにいくつかアプリケーションやゲームwebサイトなどを開発し、それを見せることが有効です。
また、プログラマー用のQ&Aサイトで多く解答していると成果として認めてもらえる場合もあるため、やらないよりはやっておいた方が良いでしょう。
高卒・未経験プログラマーの現実を紹介
高卒・未経験からでもプログラマーを目指せることは分かりましたが、高卒・未経験プログラマーの社会での扱いはどうなのでしょうか。
高卒・未経験プログラマーの現実を3つの観点から紹介します。
大企業への就職はハードルが高い
前述した通り、高卒・未経験でも採用を検討するのは中小企業です。
プログラマーのキャリアアップはプログラマー→システムエンジニア→コンサルタントが一般的であり、キャリアアップするほど大企業で働いており、プログラミングは下請けである中小企業に外注することが多いためです。
高卒・未経験の場合はまず技術を高めることでキャリアアップを狙えるため、まずは中小企業で経験を積むと良いでしょう。
入社後すぐの給料は低い
これはプログラマーに限った話ではなく、どの職種でも同様ですが高卒の方が大卒や院卒、専門卒よりも入社直後の給料は低いことが多いです。
特に高卒・未経験で会社にプログラマーとして育ててもらっているうちは薄給になることが多いので、ここは理解しておきましょう。
年齢が高いと就職は困難
20代や30代なら高卒・未経験でもプログラマーとして就職できますが、40代になってくると就職は困難になってきます。
プログラミング自体覚えるのに時間がかかることなので、そもそも覚えるまでに時間がかかる40代よりも20代や30代の方が採用されやすいのは自明の理です。
もしも40代の高卒・未経験でプログラマーを目指すなら、独学や通信講座を利用するなどしてスキルを高めたり、プログラミングやアプリ開発の実績を作ったりした上で就職活動をするのが良いでしょう。
高卒のプログラマーでも海外就職はできる
高卒のプログラマーでも海外就職はできます。
なぜなら、日本のIT業界が深刻な人材不足になっているのと同様に、海外でもIT業界は人材不足になっているためです。
ただし、3つの条件をクリアする必要がありますので次は3つの条件について詳しく見ていきましょう。
就労ビザが必要
海外で働くためには就労ビザが必要です。
就労ビザを取得するための条件についてはその国の法律によって異なります。
そのため、就労ビザ取得の難易度は国によって様々になります。
例えばアメリカでは、プログラマーとして働く場合は就労ビザ発行に学位が必要であるため、高卒では無理となります。
しかし、欧州や東南アジアの国々では学位は必須条件ではない国も多くあるため、就労ビザが取得できる可能性は十分にあります。
英語力が必要
就労ビザ取得の条件に語学力、特に英語力を含めている国は圧倒的に多いです。
また、求人の条件でも同じように語学力、特に英語力を求める求人は多いです。
そのため、英語ができないと海外で就職できる可能性を著しく下げてしまうこととなります。
最近ではYouTubeを利用すれば独学かつ無料でも英語は学べる時代なので、海外就職を目指す場合英語力は必ずつけておくようにしましょう。
職歴は重要
就労ビザを取得する際に学歴は問われなくても職歴や資格、スキルを問われる国は多くあります。
さすがに未経験では就労ビザの取得はしにくく、資格・スキルはないと給料も低くなりがちなので両方とも得ておいた方が良いでしょう。
高卒・未経験でプログラマーを目指す方法まとめ
IT業界全体が人手不足であることや、プログラマーは学歴よりも実力主義の職種であることなどから、高卒・未経験であってもプログラマーを目指すことはできました。
目指すための具体的な方法としては、必要な知識や技術、資格を習得すること、成果物を作成することがありました。
ただし、いきなり大企業に就職したりすることは難しいですし、年齢が高いほど実力がないと就職はしにくいため注意が必要です。
また、世界的にもIT業界は人材不足なため、高卒プログラマーでも海外就職を目指すことはできますが、職歴や資格があり、英語力がないと就労ビザを取得することが難しいため、こちらも注意しましょう。