ジェルネイル検定は、ネイリスト関連の資格の中でもジェルネイルに特化した資格試験です。
ジェルネイル検定はネイリストとして専門性を高めたい方に人気の資格で、毎年多くの方が受験しています。
そんなジェルネイル検定を勉強するにあたって、合格率がどの程度なのかは気になるところだと思います。
この記事では、ジェルネイル検定初級・中級・上級それぞれの合格率について解説していきます。
また筆記試験・実技試験など各階級の試験内容も併せて解説します。
ジェルネイル検定の階級別合格率は?
ジェルネイル検定の勉強を始めるにあたってまず合格率を把握することで、合格までどのくらいの努力が必要なのかが掴めます。
ジェルネイル検定には3つの階級があり、それぞれ合格率に違いがあります。
まずはジェルネイル検定の階級別の合格率について見ていきましょう。
ジェルネイル検定初級の合格率
ジェルネイル検定初級の合格率は約70%です。
資格試験としては高い合格率となっており、難易度はそれほど高くないと言えるでしょう。
合格基準は筆記試験・実技試験で100点中80点以上となっています。
点数だけ見ると基準が高く感じられますが、基本的な内容を問われる場合が多くしっかりと対策すれば問題ないと言えます。
ジェルネイル検定中級の合格率
ジェルネイル検定中級の合格率は約60%と初級より少し低くなっています。
初級試験よりも課題が多いため、時間配分などに注意を払う必要があります。
筆記試験は100点中80点以上、実技試験は100点中70点以上で合格となります。
ジェルネイル検定上級の合格率
ジェルネイル検定上級の合格率は約45%と初級・中級に比べると低い水準となっています。
上級試験は中級合格者しか受験できないため、中級合格者の中でも約45%しか合格していないということになります。
そのため難易度が低い試験とは言えず、しっかりと対策しなければ合格が難しいです。
筆記試験はなく、実技試験で100点中70点以上を取ると合格となります。
ジェルネイル検定の階級別試験内容と採点方法
ジェルネイル検定は階級が上がるごとに合格率が大きく変わることが分かりました。
では各階級の試験内容や採点方法にはどのような違いがあるのでしょうか。
ここからは階級別の具体的な試験内容と採点方法について解説していきます。
ジェルネイル検定初級の試験内容・採点方法
ジェルネイル検定初級は、ベーシックマスターとしてジェルネイルの基礎的知識と技術を有していることを証明する資格です。
ジェルネイル検定初級試験では筆記試験と実技試験の両方があります。
筆記試験では爪の病気・トラブル、衛生と消毒といった内容が問われます。
一方実技試験では第1課題と第2課題があり第1課題ではネイルケア、第2課題ではカラーリング・ジェルアートなどを行います。
第1課題は制限時間35分の中で10本の指に施術を行い、手指の消毒からネイルケアまでの技術を審査します。
第2課題では制限時間60分の中でポリッシュカラーリング・ジェルカラーリング・ジェルアートを行います。
左手にポリッシュカラーリング・右手にジェルカラーリングを行うというルールがあるため、間違えないように注意が必要です。
またネイリスト検定3級を取得している場合は第1課題が免除となります。
実技試験の採点項目は減点方式となっているため、満点を目指すというよりはどれだけ減点されないかに重点を置いて望みましょう。
ジェルネイル検定中級の試験内容・採点方法
ジェルネイル検定中級はプロとしてジェルネイルの施術を行うための専門的な知識と技術を持っていることを証明する資格です。
初級と同じく筆記試験と実技試験の両方があり、初級よりも高度な知識と技術が求められます。
筆記試験では初級と同様の衛生面の内容に加え、施術に関する内容やプロフェッショナリズムなどに関する内容も問われます。
実技試験の第1課題では30分以内にネイルケアとカラーリング、第2課題では85分以内にジェルグラデーション・ジェルイクステンション・ジェルフレンチカラーリングの施術を行います。
またネイリスト検定2級を取得している場合は第1課題が免除となります。
実技試験の採点方式は初級と同じく減点方式となっているので、1つ1つの施術を不備なく終わらせることを目指しましょう。
ジェルネイル検定上級の試験内容・採点方法
ジェルネイル検定上級はジェルネイルのスペシャリストとして総合的な知識と技術を兼ね揃えていることを証明する資格です。
ジェルネイル検定上級では筆記試験がなく、85分間の実技試験のみが行われます。
制限時間内に5本の指に対してジェルクリアスカルプチェア・ジェルチップオーバーレイ・ジェルチップオーバーレイ+デザイン・ジェルチップオーバーレイ+フレンチルックの施術を行います。
上級の実技試験も他階級と同じく減点方式で採点されるため、ケアレスミスなどがないように注意しましょう。
またルールに違反した場合は大きな減点や失格になる恐れがあるため、受験要項の確認をしっかりと行うことをおすすめします。
ジェルネイル検定初級の取得メリットは?上級まで狙った方がいい?
ここまでジェルネイル検定の概要についてまとめてきましたが、実際に資格を取得するとどのようなメリットがあるのでしょうか。
また難易度が高い上級まで目指した方が良いのでしょうか。
ここからは、ジェルネイル検定初級の取得メリットと上級を目指すべきかについて解説します。
ジェルネイル検定初級の取得メリット
前述したように、ジェルネイル検定初級を取得することはジェルネイルに関する基礎的な技術を持っていることの証明に繋がります。
最近ではジェルネイルをメインメニューとするネイルサロンも増えてきており、ジェルネイル検定を取得していることは就職や転職に有利に働く可能性があります。
ジェルネイル検定初級しか所持していない場合はメリットを実感しづらいかもしれませんが、ネイリスト検定と併せて習得したり初級合格後に中級を取得するなどステップアップすることで就職面等の大きなメリットを得ることができます。
上級まで取得する必要はあるか?
前述したように、ジェルネイル検定上級を取得するとジェルネイルのスペシャリストとして自分の技術を証明できるようになります。
既にネイルサロンで働いている場合はお客さんからの信頼が厚くなることも期待できます。
ジェルネイル検定上級を条件にしているネイルサロンもあるため、就職や転職の面でも有利に働きます。
またジェルネイル検定の勉強を通して自分の知識や技術を向上させることも期待できるため、将来的に独立して自分のネイルサロンを持ちたいと考えている方にとってもキャリアアップ・スキルアップの手段として有効であると言えます。
ジェルネイル検定は独学で取得できる?おすすめの方法は?
ジェルネイル検定は実技試験などもあるため、独学のみで取得できる資格なのか気になる方もいらっしゃると思います。
ここでは、ジェルネイル検定は独学でも取得できるのかについて解説していきます。
ジェルネイル検定初級は独学で取得可能?
ジェルネイル検定初級は基礎的な内容が多く比較的易しい内容であることから、独学でも合格可能であると言えます。
実際に全く知識がない方でも独学から合格することがあるため、特に心配する必要はないと言えます。
独学で勉強する場合筆記試験は市販の教材を使用し、実技試験は知人にモデルになってもらい施術の練習をするといった方法があります。
ジェルネイル検定中級は独学で取得可能?
ジェルネイル検定中級以上はプロのネイリストとしての技能が求められるため、中級に全くの未経験から独学で合格を目指す場合は難易度が高いです。
ただしすでにネイルサロンで働いている方などであれば独学でも合格できる可能性があります。
ネイルサロンの先輩に技術を教わり勉強するなどの勉強方法を検討しましょう。
ジェルネイル検定上級は独学で取得可能?
ジェルネイル検定上級は難易度が高い試験のため、独学で合格するのは難しいです。
現役のネイリストであっても独学では不合格になることがよくあります。
そのため独学で合格できるのはネイリストとしてすでに豊富な経験を有している場合などに限られます。
ジェルネイル検定の勉強でおすすめの方法
ジェルネイル検定は前述の通り中級以上になると独学での合格が難しくなります。
そのため、中級以上を受験する場合はネイル専門スクールで勉強することをおすすめします。
スクールには通学講座と通信講座があるため、通学が難しい方は通信講座を選ぶことができます。
プロの講師から直接技術を学ぶことができるため、効率よくスキルアップすることが可能です。
ジェルネイル検定の初級・中級・上級の合格率まとめ
この記事では、ジェルネイル検定の初級・中級・上級それぞれの合格率や試験内容についてまとめてきました。
本記事の内容は下記の通りです。
- ジェルネイル検定の合格率は初級:約70%・中級:約60%・上級:約45%
- 初級と中級では筆記試験・実技試験の両方を行う
- 上級では実技試験のみを行う
- 実技試験の採点方法は減点方式
- 初級を取得すると就職や転職に有利に働くことがある
- 上級の取得はキャリアアップ・スキルアップとして有効
- 初級は独学で合格可能だが中級からはスクールに通う方が良い
ジェルネイル検定を取得すればネイリストとしてのスキルアップに繋がり、就職や転職に有利になることも期待できます!
ネイリストとして技術を高めたい方やこれからネイリストを目指したい方は、是非ジェルネイル検定の受験を検討してみてください。