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ネイリストの平均年収は?店長と独立はどっちがいい?資格取得方法も紹介

更新日:2023-12-01

ネイリストの平均年収は?店長と独立はどっちがいい?資格取得方法も紹介

お客様の爪を美しく保ち、デザインを施すネイリストは、美容業界の中でも人気の高い職業です。ネイルサロンは「綺麗になりたい」「自分へのご褒美に」という願望を叶えてくれる場所でもあります。女性にとって憧れの仕事の1つでもありますね。

今回は、ネイルケアやネイルアート、つけ爪の施術をおこなう専門家であるネイリストの年収についてご紹介します。

サロン経営をした場合、どのくらい年収が変化するのか、資格取得による待遇などについても触れていますので、資格を取得するか迷っている人はぜひご覧ください。


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ネイリストの年収は?

ネイリスト

ネイリストの平均年収は300万円~350万円です。

平均年収は300万~350万円となっていますが、ネイリストはその職業上、ご自身の経験や技術によっても収入差が出てきますし、
雇用形態や、働き方も多様であるため、一概にこの年収だとは言い切れません。

アルバイトで雇用された場合の年収は200万円前後となりますが、
サロンオーナーになった場合は1,000万円以上稼ぐことも夢ではありません。

ネイリストの給与システムは?

ネイリスト

続いて、ネイリストの給与システムについてご紹介します。

基本的には、月毎の基本給が設定されており、経験や継続年数、取得資格に応じて固定給が昇給していきます。

少し前は、「歩合制」「完全歩合制」のサロンも多く、お客さんをどれだけ獲得できたかによって、基本給が上乗せされていくようなシステムが取られていましたが、現在はごく少数となっています。

ネイリストの初任給は大体18万~20円くらいで、社会保険料などを差し引くと、手取りは13万~20万円くらいとなっています。

正社員のネイリスト年収

ネイリスト

ネイリストの雇用形態は、正社員とアルバイトがありますが、まず正社員の場合について見ていきましょう。

・正社員ネイリストの平均年収は338万円

・月給に換算すると、28万円

引用:求人ボックス給与ナビ

日本の平均年収は436万円なので、平均よりおよそ100万円ほど下がってしまいます。

また、ネイリストはその職業柄、残業が多くなっています。もし、正社員での就職を考えている場合は「残業ナシ」のネイルサロンを選んだり、しっかりと残業代が払われるかどうかを確認する必要があります。

では、アルバイトの場合の時給はどうでしょうか?

アルバイトのネイリストの時給

ネイリスト

・アルバイト・パートの平均時給は999円

・派遣社員の平均時給は1,407円

・1日8時間/週5日で働いた場合は168万円程度

引用:求人ボックス給与ナビ

全国におけるアルバイトの平均時給が1,129円なので、技術が要求されるアルバイトにしてはネイリストの時給は低いと言えます。

地域別ネイリスト時給ランキング

都心部と地方では時給にどのくらいの差があるのでしょうか?

  

  

  

  

  

  

  

  

地域 時給
1 関東 1427円
2 関西 949円
3 東海 937円
4 北海道・東北 900円
5 中国 876円
6 甲信越・北陸 876円
6 九州・沖縄 870円

アルバイトとして働く場合は、地方より都心の方が時給が高くなっており、差が大きく出ます。

東京だと1000円~1500円以内が相場ですが、地方だと研修期間は800円からスタートする店舗もあります。
また、地方だと求人も少なめであるのが実情です。

店長として働く場合は?

ネイリスト

では、ネイルサロンの店長として働く場合はどうでしょうか?

・店長の平均年収は240万~480万円

・店長の月給は40万~50万円

店長になった場合、年収は240万~480万円くらいになります。

小規模な店舗の店長なのか、人気店の店長なのかで収入は変わってきますが、
店長になれば社員より安定して給料を得ることが出来ます。

また、店長を目指すことで、自分が独立する前の手慣らしとして経営について学ぶことができます。

店長になるには、勤続年数と実力が評価対象となりますが、
勤続年数としては5年くらいが目安となっています。

さらに、店長になる条件を記載して募集しているサロンや、
「ネイル検定1級・実務経験3年以上」など店長になるのに必要な資格や経験が明記されているサロンほど、昇進しやすくなっています。

ネイリストになりたいけど、収入面が心配という方は、一先ず「店長になる」ことを目標にしてみるのも良いかもしれません。

独立した場合の年収は?

ネイリスト

ネイルサロンで経験を積み、固定客がいるような場合、自身でネイルサロンを立ち上げることもできます。

独立開業した場合、正社員とは異なり自分で経営を行う必要があります。
その代わり、お店の売り上げが全て自分の収入となるという利点があります。

独立し、そのサロンが人気店となった場合年収1000万~2000万円になることもあります。

しかしその分、人件費、家賃、光熱費、通信費、広告費などの出費が増え純利益が減ってしまいます。

純利益=売上-経費であり、経費を削るにも限界があります。
そこで純利益を増やすためには、売り上げを増やすことが必要になります。

そのため、ネイリストとして年収1000万円稼ぎたいという方は、ネイルスクールとネイルサロンを経営したり、複数店舗を展開させるなどして、売り上げを伸ばしていくことが望ましいです。

またネイルサロンは、美容室や飲食店に比べたら初期費用が少なくて済むため、独立しやすくなっています。
独立資金の目安は200万円前後です。

ネイリストになるには?

ネイリスト

ネイリストは、ネイルケアやネイルアート、つけ爪の施術を行う専門家ではありますが、美容師や理容師のような国家資格はありません。

「この資格がないとネイリストになれない」ということがないので、美容業界の中では目指しやすく、転職のしやすい仕事でもあります。

一般的には、このような方法でプロのネイリストを目指します。

・独学でネイリスト技能検定試験に合格する

・ネイルスクールに通う

・直接ネイルサロンに就職する

独学でネイリスト技能検定試験に合格する

独学でネイルの知識や技術を身に着けて、ネイリストになりたいと考えている方は、ネイリスト技能検定試験に合格するのが良いでしょう。

資格がなくてもネイリストと名乗れてしまうからこそ、独学の場合は、資格が知識や技術を証明してくれ、信頼性を担保してくれます。

通信講座を受講しながら勉強した場合、講義動画による解説を見ながら検定のポイントやコツを習得することができたり、用具がついて8~10万円程度で受講することができるので一番リーズナブルな方法でもあります。

通信講座のアガルートでは合格特典があり、合格したら全額返金保証+お祝い金(2級20,000円、2級/3級30,000円)がもらえるため、ネイルスクールは高くて通えないという方にもおすすめです。

ネイルスクールに通う

働きながらネイリストを目指したい方にお勧めなのが、ネイルスクールに通いネイリストを目指す方法です。

ネイルスクールには、全日制と単位制があり、単位制のネイルスクールを選択すれば、仕事終わりに立ち寄って1~2時間勉強するという進め方ができます。

直接ネイルサロンに就職する

ネイルサロンに直接就職して、営業時間が終わった後に勉強するという方法もあります。

「未経験・無資格」で求人を募集しているサロンもあり、研修体制が整っている場合そのままデビューできる可能性もあります。ただ、「未経験・無資格」での募集だと、受付や掃除、施術の準備などが主な業務となっている可能性も高いです。

ネイルサロンの求人では、実務経験の有無は求められなくても、「JNECネイリスト技能検定3級以上を取得している方」という条件を設けているサロンも多いので、好きなサロンを選んで働きたいと思っている方は、資格を取得するほうが良いでしょう。

資格種類について

ネイリスト

日本では様々なネイル資格試験がありますが、ここでは知名度が高い代表的なネイル資格試験についてご紹介します。

・JNECネイリスト技能検定(ネイル検定)1・2・3級

・JNAジェルネイル技能検定(ジェル検定)初・中・上級

・ネイルサロン衛生管理士

JNECネイリスト技能検定(ネイル検定)

内閣府の認定を受けた[公益財団法人日本ネイリスト検定試験センター(JENC)]が運営している検定試験であり、ネイルの検定試験では日本で一番歴史と知名度があります。3級~1級まであり、どの級の試験も実技と筆記試験があります。

JNECネイリスト技能検定3級

【試験概要】

ネイルケア、ネイルアートに関する基本的な技術および知識の習得を証明する

【受験日程】

年4回実施

【受験資格】

受験時に義務教育を修了している者

【受験料】

6,800円

【試験内容】

・事前審査(10分)テーブルセッティング&消毒管理、モデルの爪の状態

事前審査では、テーブルセッティングと消毒管理、モデルの爪の状態を審査。

・実技試験(70分)両手10本のネイルケア、カラーリング、ネイルアートなど

実技では、手指消毒から始まり、ネイルケア(ポリッシュオフ、ファイル、ブラシダウン、キューティクルクリーン)、カラーリング、ネイルアートの工程・仕上がりを審査する。

・筆記試験(30分)択一問題・マークシート方式

【合格基準】

筆記試験は100点満点のうち80点以上、実技試験は50点満点のうち38点以上

JNECネイリスト技能検定2級

【試験概要】

サロンワークで通用するネイルケア、リペア、チップ&ラップ、ネイルアートに関する技術および知識の習得を証明する

【受験日程】

年4回実施(3月、6月、7月、10月)

【受験資格】

ネイリスト技能検定試験3級取得者

【受験料】

9,800円

【試験内容】

・事前審査(10分)テーブルセッティング&消毒管理、モデルの爪の状態

事前審査では、テーブルセッティングと消毒管理、モデルの爪の状態を審査。

・実技試験(実技第一課題35分、実技第二課題55分) 両手10本のネイルケア、チップ&ラップ、ネイルアートなど

実技前半では、手指消毒から始まり、ネイルケア(ポリッシュオフ、ファイル、ブラシダウン、キューティクルクリーン)の工程を審査。

実技後半では、チップ&ラップ、カラーリング、ネイルアートの工程・仕上がりを審査する。

・筆記試験(35分)択一問題・マークシート方式

【合格基準】

筆記試験は100点満点のうち80点以上、実技試験は50点満点のうち38点以上

ネイリスト技能検定試験(1級)

【試験概要】

ネイルケアのベーシックマスターとジェルネイルを施術するために必要な基礎的知識と技術の修得を証明する

【受験日程】

年2回実施

【受験資格】

受験時に義務教育を修了している者

【受験料】

9,000円

【試験内容】

・事前審査(15分)

事前審査では、テーブルセッティングと消毒管理、モデルの爪・トレーニングハンドの状態を審査。

・実技審査(実技第一課題35分、実技第二課題60分)

実技第一課題では、ネイルテクニックのベーシックであるネイルケアを、手指消毒に始まり、ポリッシュオフ、ファイリング、キューティクルクリーンまでおこない、工程・仕上がりを審査。

実技第二課題では、手指消毒から始め、左手5本にポリッシュカラーリング、右手5本は、サンディングから始め、ジェルカラーリングを施す。さらに右手中指にはジェルカラーリングの赤色のベースに映えるジェルアート(ピーコック)を施し、工程・仕上がりを審査。

・筆記試験(30分)択一問題・マークシート

【合格基準】

筆記試験・実技試験ともにに100点満点のうち80点以上で合格

NAジェルネイル技能検定(ジェル検定)

先述したネイル検定の運営団体の前身であった日本ネイリスト協会が主催している、ジェルネイルに特化した検定試験です。

昨今のジェルブームで、プロネイリストだけでなく一般の方でも受験者が増えています。試験は実技と筆記試験があり、難易度順に以下の通りとなります。

JNAジェルネイル技能検定試験(初級)

【試験概要】

イクステンション、リペア、ネイルアートの総合的な技術および知識の習得を証明する

【受験日程】

年3回実施

【受験資格】

ネイリスト技能検定試験2級取得者

【受験料】

12,500円

【試験内容】

事前審査(10分)

事前審査では、テーブルセッティングと消毒管理、トレーニングハンドのチップ、 チップ(ミックスメディアアート用)の状態を審査。

実技試験(160分)

実技では、手指消毒から始まり、ネイルイクステンション(スカルプチュアネイル、チップ&オーバーレイ)、ネイルアート(ミックスメディアアート)の工程・仕上がりを審査。

筆記試験(40分)択一問題・マークシート

【合格基準】

筆記試験は100点満点のうち80点以上、実技試験は50点満点のうち38点以上

JNAジェルネイル技能検定試験(中級)

【試験概要】

ネイルケアとジェルネイルを施術するためにプロとしてサロンワークに必要な専門知識と技術の修得を証明する

【受験日程】

年2回実施

【受験資格】

JNAジェルネイル技能検定試験(初級)合格者

【受験料】

12,000円

【試験内容】

事前審査(10分)

事前審査では、テーブルセッティングと消毒管理、モデルの爪・トレーニングハンドの状態を審査。

実技試験(実技第一課題30分、実技第二題85分)

実技第一課題では、ネイルテクニックのベーシックであるネイルケアを、手指消毒に始まり、ファイリング、キューティクルクリーン、カラーリング(左手5本)までおこない、工程・仕上がりを審査。

実技第二課題では、手指消毒から始め、右手5本は中指以外の4本にジェルグラデーション、中指にジェルイクステンション(クリアスカルプチュア)を施す。左手5本はジェルフレンチカラーリングを施し、工程・仕上がりを審査。

筆記試験(30分)択一問題・マークシート

【合格基準】

筆記試験は100点満点のうち80点以上、実技試験は50点満点のうち38点以上

JNAジェルネイル技能検定試験(上級)

【試験概要】

ジェルネイルのスペシャリストとして必要とされる総合的知識と技術の修得を証明する

【受験日程】

年2回実施

【受験資格】

JNAジェルネイル技能検定試験(中級)合格者

【受験料】

15,000円

【試験内容】

・事前審査(10分)

事前審査では、テーブルセッティング(消毒管理、ジェルネイル用品、ライトの電源確認含む)、トレーニングハンドの状態を審査。

・実技試験(85分)

実技審査では、手指消毒から始まり、指定された5本の指にイクステンションを施す工程・仕上がりを審査。右手は人差し指・中指にジェルクリアスカルプチュア、薬指にジェルチップオーバーレイ+デザイン(テーマ:フラワー)、左手は中指にジェルチップオーバーレイ、薬指にジェルチップオーバーレイ+フレンチルックを施す。

【合格基準】

100点満点のうち70点以上

ネイルサロン衛生管理士

ネイルサロン衛生士の資格は、日本ネイリスト協会(JNA)が制定した「ネイルサロンにおける衛生管理基準」を正しく理解し、活用できることを証明するものです。
これを取得すると、ネイルサロンの衛生面における管理・統括ができるようになります。

この資格の有効期限は、取得年を含む3年目の12月末日までとなっており、一度資格継続手続きをすることで「永続認定」資格となります。

ネイリストの年収や資格の取得方法まとめ

ネイリスト

ネイリストの年収と月収のまとめです。

正社員 店長
年収 338万 240万~480万
月収 28万 40~50万

ネイリスト業界は、アルバイトや正社員だと給料面が厳しい世界ではありますが、自分の好きなことを仕事にすることができるため、やりがいは感じられるでしょう。また、独立して自分のサロンを構えるという夢を叶えられるかもしれません。

ネイリスト業界は店長の入れ替わりが早いので、資格を取得しながら店長を目指すことで給料面安定と、開業への道が開けていくようです。

いかがだったでしょうか?今回は、ネイリストの年収や月収、独立したときの年収などについて触れていきました。

まとめ

・ネイリストに国家資格は必要がないが、プロとして働きたいなら取るのがベスト

・ネイル資格試験の代表的なものは、ネイリスト技能検定試験とJNAジェルネイル技能検定試験

・資格を取得するとサロンへの就職や店長への昇進、独立がしやすくなる

ネイリストを志望している方や、資格を取得しようか迷っている方はご参照ください。