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ネイル検定3級は独学で合格できる?試験内容や注意点・合格率について紹介

更新日:2025-02-25

ネイル検定3級は独学で合格できる?試験内容や注意点・合格率について紹介

ネイリストになるには資格は不要ですが、資格があった方が就職でも有利になります。

ネイリスト検定は1~3級まであり、3級は比較的難易度が低い試験となっています。

そこで今回はネイリスト検定3級(JNECネイリスト技能検定試験3級)について紹介します。

ネイリスト技能検定3級とは

ネイリスト検定3級

ネイリスト技能検定(JNECネイリスト技能検定試験)は、公益財団法人日本ネイリスト検定試験センターが主催する試験のことを指します。

検定は3級から1級までのレベルがあり、最も難易度が低い3級試験では、ネイルに関する基本的な技術や知識が問われます。

2級ではサロンで通用する技術と知識が求められ、最も難易度が高い1級では、トップレベルのネイリストに必要な技術や知識が問われる内容となっています。

飛び級は認められておらず、3級から順に受験することでステップアップできます。

3級の試験は実技と筆記の2部構成で、基本的な技術と知識が評価されるのが特徴です。

実技試験の合格ラインは50点満点中38点以上、筆記試験は100点満点中80点以上です。

ネイリスト検定の持ち物1級・2級・3級まとめ!持ち込み禁止もご紹介

ネイリスト技能検定3級の概要

ネイリストになるためにはネイリスト検定を取得することが有利に働くことを解説してきました。

ここからは実際のネイリスト検定の試験概要について解説していきます。

2025年度の試験日程

ネイリスト検定3級は1月・4月・7月・10月と年に4回開催されています。

開催日については変更の可能性もあるため、日本ネイリスト検定試験センターの公式HPを都度確認することをおすすめします。

ちなみに2025年度の開催日程が以下の通りとなります。

開催期 開催日程 受験申込期間 合否発表予定
冬期(1月) 2025年1月19日(日) 2024年11月1日(金)〜11月29日(金) 2025年2月中旬
春期(4月) 2025年4月20日(日) 2025年2月1日(土)~2月28日(金) 2025年5月下旬
夏期(7月) 2025年7月20日(日) 2025年5月1日(木)〜5月30日(金) 2025年8月中旬
秋期(10月) 2025年10月26日(日) 2025年8月1日(金)~8月29日(金) 2025年11月下旬

参考:公益財団法人日本ネイリスト検定試験センター

試験場所

ネイリスト検定3級のオフィシャル試験会場は以下の通りとなり、近場の試験場所で受験することをおすすめします。

変更する場合もあるので毎年公益財団法人日本ネイリスト検定試験センターの公式サイトでチェックすることをおすすめします。

  • 札幌
  • 盛岡(春期、秋期の年2回のみ)
  • 仙台
  • 東京
  • 名古屋
  • 新潟
  • 金沢
  • 大阪
  • 広島
  • 高松
  • 福岡
  • 沖縄

料金

ネイリスト検定3級の受験料金は6,800円となっています。

その他、会場までの交通費や持ち込みするネイル用具の費用などがかかります。

ちなみに級が上がるごとに受験費用は高額になり、1級では12,500円・2級では9,800円かかるので3級取得後に上級を受験される方は参考にしてください。

ネイリスト検定3級の合格率

ネイリスト検定3級の合格率は2024年度冬期において90,9%となっています。

例年のデータから見ても80%~90%をマークしており、大幅な変動はないといえるでしょう。

ちなみに、2024年度秋期までの1級~3級の合格率を比較すると以下の通りとなります。

2024年秋期までの累計 受験者数 合格者数 合格率
1級 162,707人 64,458人 39.62%
2級 356,665人 155,295人 43.54%
3級 512,396人 436,783人 85.24%

参照:公益財団法人日本ネイリスト検定試験センター

ネイリスト検定3級は比較的難易度が低いものの、受験すれば誰でも合格できるというわけではありません。

筆記試験・実技試験ともにしっかりと対策してから試験に臨みましょう。

ネイリスト1級試験の難易度や合格率は?試験内容や取得するメリットについても紹介

ネイリスト検定3級は独学でも取得できる?勉強方法

ネイリスト検定3級はネイリストとしての基本的な知識と技術を測るものであり、難易度はそれほど高くありません。

ネイル検定3級に合格するのに必要な学習期間は約3ヶ月程度とされており、努力次第で3級を取得することが十分可能な資格です。

ネイル検定には3級、2級、1級があり、2級以上にもなると独学だと難しいかもしれません。

なぜなら資格を得るためにはそれぞれ筆記試験と実技試験を合格しなければならないからです。

ここでは、ネイリスト検定3級の学習方法について紹介します。

ネイルスクール

ネイリスト検定3級の学習方法としてまず、ネイルスクールに通学するといったものが挙げられます。

例えば、検定試験合格保証制度が設けられており、万が一試験に不合格となった場合でも合格するまで無料でアドバイスやレッスンを受けることができます。

とくに初めて受験する方でひとりで学習を進めるのに不安な方におすすめです。

一方で、丁寧な指導を受けるためには学費がかかるというデメリットもあります。

スクールによっても異なりますが、10万~100万円程度かかるといわれています。

ただしネイリスト検定3級の試験対策に特化したコースを選ぶことで総合的なコースに比べて費用を抑えることができることもあります。

また、子育て中や仕事を持つ方や近くにスクールがないといった場合、ネイルスクールに通う時間を確保できない場合があります。

フリータイム制のネイルスクールであれば夜間や土日にも対応しているので、もしスクールを検討している方はチェックしておくといいでしょう。

通信講座

ネイリスト検定3級の対策として通信講座を受講し試験合格を目指す方法もあります。

通信講座はネイルスクールに比べて費用が抑えられるだけでなく、自分の都合に合わせて学習できる柔軟性が大きなメリットとして挙げられます。

また、必要な教材や道具はテキストに含まれていることが多いので、自分で購入するものが少ないのも魅力です。

ただしネイルスクールよりはコストが低いものの、通信講座にも一定の費用がかかるため、ある程度の資金を準備する必要があります。

さらに、受講中にわからないことが出てきた場合、基本的には自分で調査する必要がありすぐに解決できないリスクもあります。

サポートが充実した講座もありますが、その分費用が高くなる傾向があるので注意が必要です。

独学

先にも述べたように、ネイリスト検定3級は他の試験と比較して難易度が低いため、独学でも充分に対策できます。

独学の最大のメリットは費用を抑えられる点です。

JNA(NPO法人日本ネイリスト協会)には、ネイリスト検定3級の実技試験に関するテクニックをまとめたDVDが2,090円(税込)で販売されており独学の教材としておすすめです。

このDVDには、事前審査のポイントから、実技試験におけるネイルケア、カラーリング、ネイルアートの全てが含まれています。

しかし、独学にはいくつかの注意点もあります。

基本的に独学なので疑問点が生じても自力で解決しなければならず、誤った理解をしてしまった場合、それに気づかずに試験に臨むリスクもあります。

また、モチベーション維持も独学ではネックとなります。

通信講座を受講する場合よりも計画的に学習を進めなければ勉強が進まず、試験日までの間に頓挫してしまうこともあります。

ネイリスト検定3級の試験内容

ネイリスト 試験内容

ネイリスト検定3級の試験概要や合格率が分かったところで、ここからは具体的な試験内容を解説していきます。

試験内容を確認し、合格に向けての対策を練っていきましょう。

実技試験

実技試験は70分の試験時間の中で、実際にモデルの方にネイルケア・カラーリング・ネイルケアを行います。

ネイルケアやカーリングは限られた時間内に両手10本の指にネイルを行う必要があるため、手際良く行う必要があります。

実技試験は50点中38点以上で合格となります。

使用できる用具には規定があるので、事前に受験要項をしっかり確認することが大切です。

筆記試験

筆記試験は30分の時間の中でマークシート方式で行われます。

全80問を30分で解答する必要があるため、時間配分には注意が必要です。

出題内容は「衛生と消毒」「爪の病気とトラブル」「爪の構造」「ネイルケアの手順」などとなっており、公式テキストが販売されているので購入して勉強することをおすすめします。

筆記試験は100点満点中80点以上で合格となるので、満遍なくしっかりと勉強しましょう。

ネイリスト検定3級ではアートの課題もある

実技試験の解説で少し触れましたが、ネイリスト検定3級の実技試験にはネイルアートの課題もあります。

ネイルアートは右手の中指に決められたテーマのネイルを行います。

テーマは事前に明らかになっているため、前もってどのようなデザインにするか考えてから試験に臨みましょう。

ネイリスト検定3級の審査基準

ネイリスト検定3級ではどのような点が審査基準となるのでしょうか?
ここからは各工程におけるネイリスト検定3級の審査基準について解説していきます。

ネイリスト検定3級の実技試験で審査基準となる項目は下記の10項目です。

①事前手入れ テーブルセッティング& 消毒管理 モデルの爪の状態
②ファイル・エメリーボードの使い方
③ラウンド仕上がり
④プッシャーの使用方法
⑤ニッパーハンドリング
⑥クリーンナップ仕上がり
⑦カラー表面 色むら
⑧カラーライン取り
⑨ネイルアート
⑩全体の仕上がり

ルール通りに基本的な施術ができるかがポイントになります。

試験の公式HPに記載されている事前準備のルールや注意点をしっかり読んで不備がないようにしましょう。

規定を守り試験に臨んでいるかなど直接ネイル技術に直結しない箇所も審査されています。

ゴミを持ち帰っているかも審査対象に含まれますので、最後まで気を抜かないようにしましょう。

ネイリスト検定3級を受ける際の注意点

ネイリスト検定3級を受けるに当たって注意点がいくつかあるので解説していきます。

不本意な不合格にならないように前もって確認しておきましょう。

タイムオーバーは失格となる

実技試験で規定時間の65分を超過した場合失格となってしまうため注意が必よです。

どれだけ技術力が高くても時間がかかり過ぎてしまうと合格できません。

制限時間は実際にネイリストとして働く場合も施術時間が長いとクレームにつながるおそれもあるので、練習のときから時間を意識した施術を行うことが大事です。

失格対象について把握しておく

ネイリスト技能検定3級の試験には、失格となる行為がいくつかあるため事前に把握しておく必要があります。

もし失格対象に触れた場合、一度の違反で不合格となります。

具体的な失格対象でいうと カンニングや不正行為はもちろんのこと、事前審査や実技試験終了後に作品に手を加えること、用具や材料の忘れ、指定された指以外に施術を行った場合も失格となります。

また、事前審査開始前に受験者またはモデルのいずれかが着席していない場合も遅刻と見なされ失格となる可能性があります。

余裕を持って会場に到着し、本番でも試験官の指示に従うことが大事です。

失格対象についてはネイリスト技能検定のサイトでチェックできるので試験までに見ておくようにしましょう。

減点対策をおこなう

ネイリスト技能検定3級の受験では失格となる可能性があるだけでなく、減点される項目もあります。

減点が重なることで、合格基準に達しない事態が生じることもあるため十分な対策が求められます。

たとえば受験票や筆記用具の忘れ、受験票に貼付する写真の貼り忘れ、または証明写真以外のスナップ写真やコピーを使用した場合には減点されます。

さらに、申し込みの締切は試験日の約1カ月半前までとなっているため、期限を守って提出する必要があります。

また、モデルの爪やJNEC認定モデルハンドに関する規定や注意事項に違反した場合、テーブルセッティングや用具・用材に品名ラベルを貼付していない場合も減点の対象となります。

ほかにも、過度な私語やマナー違反、出たゴミを持ち帰らないなども引かれるので、まずは基本的なマナーを守るように意識してみてください。

ネイリスト資格を取得するのにかかる費用とは?スクール選びのポイントについても紹介 

ネイリスト検定3級合格に向けた学習のポイント

ネイリスト検定3級合格に向けた学習のポイント

ネイリスト検定3級に余裕をもって合格する場合、おおよそ試験日の2カ月前あたりから練習するのが望ましいでしょう。

忙しい方でも1日1本など毎日継続することで確実に技術は上がります。

ここでは、ネイリスト検定3級合格に向けた学習のポイントについて紹介します。

タイマーをはかって練習をおこなう

ネイリスト検定3級に合格するためには、練習の際に本番と同じようにタイマーを使用して時間を計ることがポイントです。

なぜなら、どれだけ練習を重ねても試験当日は練習とは異なる環境であるため、普段通りのパフォーマンスを発揮できない可能性があるからです。

練習中にタイマーを設定し、手指消毒に1分、ポリッシュカラーリングに20分などできるだけ細かく時間を決めておくことで自分が時間がかかる部分を把握できるでしょう。

さらに、事前に各工程の時間配分を決める際に1〜2分の余裕を持たせておくことで、もしどこかの工程で時間がかかってしまっても落ち着いて調整しやすくなります。

本番と同じハンドモデルの手で練習する

普段の練習では本番当日と同じ条件やハンドモデルの手で練習することをおすすめします。

なぜなら受験時にはハンドモデルを同伴させる場合やJNEC認定モデルハンドを使うする場合がありますので、できるだけ本番の試験環境に近い形で練習を行ったほうがやりやすいからです。

ハンドモデルでの練習が難しい場合は、自分の手を使って練習することもひとつ。

また認定モデルハンドで受験する場合は当日に認定ルースキューティクルを貼り付けた認定ネイルチップを装着する必要があるため、必要なパーツや道具を多めに準備しておくと安心でしょう。

用意ができないときでもなるべく本番同様に練習をして試験に臨んでください。

問題集は繰り返し解く

ネイル検定3級の筆記試験問題は公式問題集から出題される内容から衛生と消毒、爪の構造、爪の病気やトラブル、ネイルケアの手順などが含まれますので、とにかく問題集を繰り返し解くことが重要です。

3級では基本的な知識が問われることが多いですが、間違えた箇所は特に重点的に復習し確実に答えられるようにするようにしましょう。

またほとんどの実技試験の対策に力を入れがちですが、筆記試験も同様に重要なので手を抜かないことがポイント。

実技試験に合格しても、筆記試験で不合格となった場合は全体の合格が認められないため万全の対策をして臨んでください。

ネイルスクール・通信講座を活用するひとつ

何から学習したらいいかわからないといった方はネイルスクールや通信講座を活用することをおすすめします。

ネイルスクールや通信講座でHあJNECネイリスト技能検定対策講座が開かれており、自分が受験したい級に合った試験対策が受けられます。

短期間で資格取得を目指したいのであれば、集中的に学べるところを探してみて下さい。

筆記試験だけではなく実技試験対策としてもネイルスクールに通っていればモデルの確保がしやすいといったメリットもあります。

一般的にネイルスクールよりも通信講座の方が費用が抑えられる傾向にあるので、予算やカリキュラムと比較しながら自分に合ったところを見つけてみて下さい

【2025年】ネイル資格のおすすめ通信講座ランキング10選!人気のネイリスト講座の特徴・費用を徹底比較

ネイリスト検定3級にチャレンジしてみよう!

今回はネイリスト検定3級の取得の必要性、試験内容と受ける際の注意点などについて解説してきました。

ネイル検定3級は、プロのネイリストを目指す方のなかでも最も基本的な内容を問う試験であり、2級以上は取得が条件となっています。

3級は基礎レベルなので独学でも合格を目指せますが油断は禁物です。

とくに初めて受験する方は効率的に学習を進めたり、検定の準備物も含め、失格行為・減点行為について把握しておくことがポイントです。

ネイリストを目指す方は今回の記事を参考にネイリスト検定3級の受験にチャレンジしてみてください。