近年、男女を問わず美容志向が流行していることから、パーソナルスタイリストという職業が注目を集めています。
パーソナルスタイリストは、ファッションに関するアドバイスを行うプロとして、人々の要望や悩みを喜びに変える仕事です。
こちらの記事では、パーソナルスタイリストの仕事内容や、資格は必要なのか、気になる難易度などについて解説していきます!
パーソナルスタイリストとはどんな仕事?
パーソナルスタイリストとは、悩みを抱える顧客に対して、体系や顔の形からその人に合ったファッション・メイクをアドバイスするスペシャリストです。
パーソナルスタイリストの仕事内容はスタイリストの仕事に近いですが、顧客の種類が異なります。
こちらでは、パーソナルスタイリストとスタイリストとの違いや仕事内容について解説します。
パーソナルスタイリストとスタイリストとの違い
スタイリストは、芸能人やモデルのメディアへの出演に際し、彼らを顧客としてトータルコーディネートを行う仕事です。
一方、パーソナルスタイリストは、「自分に合うファッションを教えてほしい」「こういう場面でどういう格好をすればいいか分からない」などのニーズや悩みを持つ一般の個人を顧客としてトータルコーディネートを行います。
スタイリスト | スタイリストは、メディアに出演するタレントや芸能人を顧客とし、衣装をコーディネートする職業。 撮影のシーンやテーマに沿った最適なファッションを用意するため、ファッションブランドにレンタルする仕事も担当している。 |
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パーソナルスタイリスト | パーソナルスタイリストは、タレントや芸能人ではなく、一般個人を顧客としてコーディネートする職業。 普段着のファッションの考案やアドバイスが主な仕事。 |
パーソナルスタイリストの仕事内容
パーソナルスタイリストの仕事内容は、大きく3つの業態に分かれ、それぞれの業態によって仕事内容が異なります。
パーソナルスタイリストとして就職すると、企業によって業務内容は様々ですが、おおよそ以下の3つに分類することができます。
- サロン型
- 販売型
- ショッピング同行型
仕事内容①:サロン型
サロン型のパーソナルスタイリストの仕事内容は、顧客へのファッションに関するカウンセリングや、一般の方向けのスタイリング講習会です。
サロン型では、トレンドの傾向やファッションの基礎知識、スタイリング論などのファッションに関する専門知識を基に、カリキュラムを立ててアドバイスします。
仕事内容②:販売型
販売型のパーソナルスタイリストの仕事内容は、セレクトショップのような代理店や、自身のブランドの店舗を構え、販売することです。
販売型は、店頭に立って接客販売を行うため、お店で扱う商品の知識を基に営業するだけでなく、ブログの更新をするなど宣伝活動を担う場合もあります。
仕事内容③:ショッピング同行型
ショッピング同行型のパーソナルスタイリストの仕事内容は、顧客の要望や悩みをヒアリングし、似合う洋服をショッピングをしながら提案することです。
ショッピング同行型は、顧客とのアポイントを取ることから、お店の選定などショッピングに同行する以外の準備を入念に行います。
ファッションに関する専門知識を基に、顧客に最も合うコーディネートをアドバイスします。
パーソナルスタイリストに向いている人
パーソナルスタイリストになりたいと思う人の多くは、「おしゃれがすき」な人がほとんどではないでしょうか。
「人と関わること」や「人に教えること」が好きで、顧客と一緒におしゃれを楽しむことができる人は向いていると言えます。
パーソナルスタイリストとして、同業のパーソナルスタイリストと差をつけるために、自分のスタイルを確立することが大切です。
そのため、日々ファッションについて研究できる、「流行に敏感な人」や「研究熱心」な人も向いているといえるでしょう。
- おしゃれがすきな人
- 人と接することが好きな人
- 人に教えることが好きな人
- 流行に敏感な人
- 研究熱心で自分を磨き続けられる人
パーソナルスタイリストになるには資格が必要?
パーソナルスタイリストとして活動すること自体に、特に資格や学歴は必要ありません。
そのため、誰でもパーソナルスタイリストを名乗ることは可能ですが、パーソナルスタイリスト検定®という商標が存在するため、呼称を避けて活動する人もいるようです。
商標とは、個人や企業が取り扱うサービスを、他の個人や企業のサービスと区別すること示す目印・マークのことを言います。
こちらでは、パーソナルスタイリストの資格について詳しく解説します。
パーソナルスタイリストは資格が無くても名乗れる
パーソナルスタイリストとして、ファッションに関するコンサルティングを行う際、資格が必要というルールはありません。
商標の所有者であるパーソナルスタイリスト協会の「パーソナルスタイリスト検定®」資格を取得していなくても、パーソナルスタイリストを名乗った活動は認められます。
とはいえ、「パーソナルスタイリスト検定®」は、パーソナルスタイリストとして活動するにあたって、顧客獲得や活動していく上で十分な存在意義があると言えるでしょう。
パーソナルスタイリストの商標の範囲
パーソナルスタイリストは、ロゴマークとしての商標登録であり、原則「パーソナルスタイリスト®」という表示があれば商標として用いたことになります。
例えば、下記のような使い方をすると登録商標を侵害していることになります。
- 雑誌のタイトルに使用する
- 洋服のブランドに使用する
- 販売事業者の名称に使用する
しかし、「パーソナルスタイリスト」という名称は、そもそも商標登録できない「一般名称」にあたるため、誰でも名乗ったり使うことができます。
パーソナルスタイリストになるための勉強方法は?
パーソナルスタイリストになるために資格は必要ありませんが、知識を付けるための勉強として資格を目指す方は多いです。
また、パーソナルスタイリスト関連の資格を取得すると、顧客からの信頼を得やすいというメリットがあるため一石二鳥といえます。
これからパーソナルスタイリスト資格取得を目指すなら、独学で取得できるのか、講座ならどれ受講するべきなのか気になる情報なのではないでしょうか。
こちらでは、パーソナルスタイリストになるための勉強方法についてご紹介します。
- 独学
- 通学制の学校に通う
- 通信講座を受講する
独学
独学でもパーソナルスタイリストを目指すことは可能です。
独学でパーソナルスタイリストを目指すなら、パーソナルスタイリストに関する資格取得を目指すと良いでしょう。
例えば前項で登場した「パーソナルスタイリスト検定®」なら、試験対策のテキストが販売されています。
パーソナルスタイリストとしての専門知識を身に付けると同時に、資格取得を目指せるため「独学で勉強したい!」という方に以下のテキストはおすすめです。
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通学制の学校に通う
近年パーソナルスタイリストという職業が浸透してきているため、パーソナルスタイリストに関する養成学校や講座が増加傾向にあると言われています。
服飾コースのある高校や服飾系の専門学校でも、もちろん学べますが、ここでは短期間で集中して学べる養成学校についてご紹介していきます。
独学はモチベーションの維持が難しい勉強方法として知られていますが、通学制するだけで勉強の環境が整うため、この心配が少ないでしょう。
フォースタイルパーソナルスタイリストスクール
フォースタイルパーソナルスタイリストスクール(FPSS)は、初心者からパーソナルスタイリストとして独立開業するまでの間、かなり手厚い指導が行われていることで有名です。
また、独自の服装心理学を取り入れていることも特徴の1つで、修了時にパーソナルスタイリストの活動で役立つ「服装心理学®」という資格を取得できます。
現場実践や顧客獲得などといった「稼ぐ力」身に付けたい人におすすめです。
⇒フォースタイルパーソナルスタイリストスクールの公式サイトはこちら
パーソナルスタイリストジャパン
パーソナルスタイリストジャパン(PSJ)は、日本のパーソナルスタイリストの創始者「政近準子」氏が2006年に創業した民間団体です。
講座は、カリキュラムがとても緻密に組まれており、パーソナルスタイリストとして必要な素養が体系的に身にけられると言えます。
プロとしての活動に直結した講座内容なので、顧客に対するスタイリングの基礎から本質まで学ぶことができます。
ワンランク上のパーソナルスタイリストを目指す人におすすめです。
ICBI
ICBは、プロのパーソナルスタイリストとして活動するためのスキルと知識が身に付く「プロフェッショナル養成コース」を開講しています。
プロフェッショナル養成コースでは、パーソナルスタイリストとして役立つ「パーソナルカラー」や「ビジネススキル」など11コースあり、身に着けたいスキルに合わせて学ぶことができます。
他のパーソナルスタイリストと差別化を図れるため、現職でパーソナルスタイリストとして活動している方からの申し込みもあるようです。
- イメージコンサルト養成コース
- パーソナルスタイリスト養成コース
- 骨格診断ファッションアナリスト養成講座
- エレガンスマナー講師養成講座
- ビジネスマナーインストラクター養成コース など
通信講座を受講する
独学と同じように、資格取得を目指しつつ、通信講座でパーソナルスタイリストの知識を身に付けるのもおすすめの勉強方法です。
通信講座であれば、不明点や疑問点は通学の講座と同じように質問できたり、理解度を確認する添削課題などのサポート体制が用意されている事が多いです。
例えばパーソナルスタイリスト®検定ならば、「通信講座ユーキャン」の講座を修了するだけで初級の資格検定を取得できます。
独学と比較して費用がかかりますが、独学と同じように自分のペースで学習できるだけでなく、質問や添削指導を受けられるため、効率的に試験対策できるでしょう。
通信講座であれば着実にパーソナルスタイリストとしての専門知識と資格を得られます。
パーソナルスタイリストに関する資格一覧
資格 | 運営 | 等級 |
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パーソナルスタイリスト® | パーソナルスタイリスト協会 | 1・2・3・4級 |
パーソナルカラープランナー | 一般社団法人日本技術開発協会 | 等級なし |
色彩検定 | 公益社団法人色彩検定協会 | UC・1・2・3級 |
カラーコーディネーター検定 | 商工会議所 | 1・2・3級 |
パーソナルスタイリスト認定資格 | 国際カラーデザイン協会(ICD) | 等級なし |
パーソナルスタイリストになるために特別な資格が必要というルールはありませんが、取得しておくことで顧客から信頼を得やすいです。
顧客からの信頼は集客力に繋がるため、1つは資格取得しておくと働きやすいでしょう。
こちらでは、パーソナルスタイリストに関する資格と、それぞれの資格の取得方法についてご紹介します。
独学で取得できるものもありますが、通信講座が開講しているものが多いため、ぜひ受講を検討してみてください。
パーソナルスタイリスト®検定
パーソナルスタイリスト®検定は、パーソナルスタイリスト協会が認定する資格で、1・2・3・4級と階級が分けられています。
一般の顧客に対して、ファッションやメイクの専門知識を基にアドバイスできるようになります。
試験に合格することで取得できますが、通信講座ユーキャンの講座を修了する方法でも取得できます。
パーソナルスタイリスト®検定取得を目指すならユーキャン
講座名/受講費用 | パーソナルスタイリスト®講座/39,000円 |
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教材 | ・テキスト ・ファッション用語集 ・ワークブック ・講義DVD ・問題集 ・添削課題 など |
サポート体制 | ・質問応答(1日3回まで) ・Web学習サポート ・無料学習延長サポート |
受講期間 | 4ヵ月 |
ユーキャンのパーソナルスタイリスト®講座は、ファッションの基礎知識から実践的な専門知識が身につき、パーソナルスタイリスト®検定4級が取得できる講座です。
講座のカリキュラムに含まれる、全4回の添削課題を提出し、最終課題に合格する事で「パーソナルスタイリスト®ベーシック(4級)」を取得できます。
専任の講師による添削指導や、質問対応のような丁寧なサポート体制が充実しているため、初学者の方でもムリなくパーソナルスタイリストの専門知識が身に付くでしょう。
パーソナルカラープランナー
パーソナルカラープランナーは、一般社団法人日本技術開発協会(JSADA)が認定する資格で、等級はありません。
個人のそれぞれの個性に合わせた色を見つけ、似合った色を診断できるようになります。
JSADAが実施する資格試験に合格するか、通信講座ラーキャリの講座を修了すると取得できます。
パーソナルカラープランナー取得を目指すならラーキャリ
講座名/受講費用 | パーソナルカラープランナー資格取得講座/49,500円 |
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教材 | ・テキスト ・問題集 ・添削課題 ・本試験 |
サポート体制 | ・LINE、メールでの質問対応 ・添削指導 ・再試験料金無料(※2回分) |
受講期間 | 無期限(※最短3週間で資格取得可能) |
ラーキャリのパーソナルカラープランナー資格取得講座は、個人や個性に合ったカラーを見つける事が出来るようになる通信講座です。
パーソナルスタイリストとしての活動にももちろん役立ちますが、インテリアデザイナーやアパレルデザイン、カラー診断士などの他の職業でも役立つ専門知識が身に付きます。
ラーキャリのパーソナルカラープランナー資格取得講座は、JSADAに認定された教育機関なので、認定試験も在宅で受験する事ができます。
色彩検定
色彩検定は、公益社団法人色彩検定協会(AFT)が認定している資格で、1~3級までの等級があります。
色に関する理論や知識を証明する資格で、最近ではファッション業界の人や一般職種の社会人にも幅広く受け入れられている資格です。
色彩検定が実施する試験に合格することで資格取得でき、通信講座たのまなが2・3級の試験対策講座を開講しています。
色彩検定取得を目指すならたのまな
講座名/受講費用 | 色彩検定3級・2級パックコース/46,000円 |
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教材 | ・テキスト ・問題集 ・試験予想問題 ・ナビテキスト ・配色カード |
サポート体制 | ・Webテスト ・添削指導 |
受講期間 | 4ヵ月 |
色彩検定3級・2級パックコースは、色彩検定3級・2級W合格を目指す通信講座です。
過去の本試験を徹底的に分析したオリジナルの教材は評価が高く、効率的に合格を目指せる学習カリキュラムになっています。
初学者でもムリなく合格を目指せるため、色彩検定の取得を目指している方は受講を検討してみてください。
ICD認定パーソナルスタイリスト認定資格
パーソナルスタイリスト認定資格は、国際カラーデザイン協会(ICD)という団体が運営・認定をしている民間資格です。
パーソナルカラーやスタイリングの検定に合格し、最終的にはシニアカラーデザインマスターという団体で最も権威のある資格検定を目指すことができます。
国際カラーデザイン協会(ICD)の認定機関「ヒューマンアカデミー」が養成講座を開講しているため、取得を目指す方はぜひ受講を検討してみてください。
ICD認定パーソナルスタイリスト認定資格取得ならヒューマンアカデミー
講座名/受講費用 | ICD認定パーソナルカラーレッスン講座/34,650円(税込) ICD認定カラーアナリスト講座【ベーシック+アドバンス】/217,250円(税込) ICD認定パーソナルスタイリスト講座/145,200円(税込) |
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教材 | ・国際カラーデザイン協会(ICD)オリジナル教材 |
サポート体制 | ・国際カラーデザイン協会(ICD)オリジナル教材を特別価格でご購入可能 ・独立開業サポート など |
受講期間 | 不明 |
ヒューマンアカデミーのパーソナルカラー講座は、国際カラーデザイン協会(ICD)より認定を受けた養成講座です。
パーソナルカラーやスタイリストの基本的な知識から業務で活用できるスキルなど、様々な業務で役立つ内容を学ぶことができます。
ヒューマンアカデミーは就職・転職支援や独立開業サポートが充実しているため、取得した資格を活かして働きたい方はぜひ受講を検討してみてください。
パーソナルスタイリストとはどんな仕事?資格試験の難易度は?|まとめ
- パーソナルスタイリストは個人の顧客に対してのスタイリスト
- パーソナルスタイリストになるために資格は不要
- 資格を持っていると活動しやすい特徴もある
こちらの記事では、パーソナルスタイリストの仕事内容や資格の勉強方法についてご紹介しました。
パーソナルスタイリストの仕事は、一般の方などの個人を顧客とするスタイリストです。
パーソナルスタイリストとして活動するのに資格は必要ありませんが、資格を持っていると顧客からの信頼を得やすいです。
そのため、パーソナルスタイリストとして活動をしている方や、今から活動を始める方は、資格取得をおすすめします。
独学や講座の受講など多くの勉強方法がありますが、自分に合ったスタイルで効率的に資格取得を目指しましょう。