葬儀屋は亡くなった人を扱う業務であるため人が集まりにくい職業ではありますが大変意義のある仕事です。
葬儀屋は故人を天国へ送り出すためにお通夜や葬式などの準備を遺族の方と一緒に行います。
今回は葬儀屋になるには資格は必要なのかということも含め、主な仕事内容や気になる年収について紹介します。
ぜひ参考にしてください。
葬儀屋とは?
職業柄普段から私達が接することがあまりない仕事ですが、葬儀屋、もしくは葬儀コーディネータは亡くなった人を天国に送り出すために遺体の管理からお通夜、告別式の準備、手配を行う職業です。
葬儀屋は業務として亡くなった人と毎回接することになり、またお通夜や告別式等の際に遺族のケアもつきっきりですることになるため、精神的、体力的に負担を感じてしまう方もいますが大変意義のある職業です。
葬儀屋の主な仕事内容とは?
葬儀屋は役割は基本的に葬儀やお通夜の手配ですが、その業務内容はさまざまで多岐に渡ります。
特に今まで身内など、葬儀を出したことが無い方には決して知られていない業務もあります。
そこで葬儀屋の主な仕事内容について一緒に見ていきましょう。
その1:訃報を受け葬儀の依頼を受ける
葬儀屋の最初の業務は各葬儀会社が提携している病院や警察などの機関、もしくは以前から付き合いのある故人から訃報の知らせを受け取ります。
訃報を受けた後、実際に遺体の置かれている現場に足を運び、遺体の引き取りをした後に、遺族と一緒になって今後の葬儀屋告別式の内容について決めていきます。
この時実際に亡くなった方と対面することになるため、葬儀屋の業務に慣れていないうちは相当なショックを受けることになります。
しかし、御遺族の方はそれ以上にショックを受けているため、優しい言葉で接するなど御遺族の精神的なケアを行う必要があります。
そして、故人にとって最適なお見送りができるように今後の流れについての説明や準備をすることが葬儀屋の重要な役割となります。
その2:お通夜の準備や進行
特に事故などによって亡くなられた場合には遺体の状態が良くない場合もあります。
そのため、遺体を遺族から引き受けた後に清めたり適切な処置を行った後、その遺体を葬儀まで保管するための安置所を確保します。
そして、遺族の方と一緒になってお通夜や告別式の日程や内容に関して具体的に決めていき、霊柩車や火葬の準備等も行います。
お通夜では会場の準備や当日の進行、参列者のケアや誘導なども葬儀屋の仕事となります。
お通夜が無事終了した後には、告別式など今後の流れについて遺族に詳しく説明をします。
お通夜の準備や内容によっては長時間かかることもあるため、葬儀屋になるには体力と忍耐力も必要となります。
その3:告別式の準備や進行
告別式やお葬式は規模にもよりますが基本的に大掛かりな内容となるため、式の準備、司会・進行、参列者のケア、遺族のケアなど式当日は複数の社員で役割を分担して行うことになります。
告別式やお葬式が終了した後も葬儀屋にはまだ業務が残っています。
告別式等が終了し遺体が火葬場へ出棺された後には式場の片付け等を行い、初七日、精進落しの会食等の準備を行います。
そして遺族を見送った後には事務所に戻り、請求書の作成などの雑務を行います。
以上の3点が葬儀屋の基本的な仕事内容になりますが、遺族の宗派や各地域のしきたりによってお通夜や告別式等のスタイルが異なる場合もあります。
そのようなことも含めて故人のお見送りをすることが葬儀屋には求められます。
葬儀屋になるには?
葬儀屋は職業柄、人が集まりにくい職業と言われていますが転職を機に葬儀屋になることを検討されている方もいると思います。
そこで葬儀屋になるには資格は必要なのかということも含めその方法について一緒に見ていきましょう。
葬儀屋になるには資格は必要ない
葬儀屋になるには特別必要な資格はありません。
葬儀屋になるには一般的に専門学校に通い知識やスキルを身に着けた後に各葬儀会社に採用される形になります。
「葬儀屋専門学校」という名称の学校はありませんが、各専門学校において「葬祭マネジメント科」や「葬儀ディレクター科」などの科目を専攻できる学校は全国にいくつかあります。
その他にも派遣会社から仕事の依頼を受けて葬儀屋として働くケースや司会業として葬儀やお通夜の司会のみを行うというケースもあります。
葬儀屋の気になる年収
葬儀屋、もしくは葬儀ディレクターとしての年収は各葬儀会社の規模によって異なる場合もありますが、平均年収はおよそ500万円と言われています。
地域密着型の葬儀屋や家族経営の場合にはそれを上回ることもあります。
葬儀屋はまだまだ人手が足りない職業であることから経験者は即戦力として働くことができ、月収にしておよそ25万円以上もらえることも珍しくありません。
葬儀屋の苦労ややりがい
葬儀屋は亡くなった人を扱う仕事を行うため、他の業種とは異なり精神的な負担が多くかかることになります。
特に警察や病院などから遺体を引き取る際には直接遺体と向き合うことになり、遺体のf状態が必ずしも良いとは限らないため葬儀屋としての業務に慣れないうちは精神的苦痛を感じることも多々あります。
また、「葬儀屋」という職業に関して偏見を持っている方も決して少なく、時には心無い言葉を投げかけられることもあります。
葬儀屋は確かに故人を扱うという特殊な職業であるため様々な苦労があると思います。
しかし、お通夜が告別式が無事終了し遺族の方から感謝の言葉をもらえることが多いため、自分の仕事に対して重要な意義を見出し、やりがいを感じることができる職業でもあります。
葬儀屋になるには?まとめ
今回は葬儀屋になるにはどのような方法があるのか、また主な仕事内容について紹介しました。
葬儀屋は普段の日常生活ではあまり関わりのない職業であるため偏見を持たれがちな職業でありますが、故人を天国へ送り出し遺族のケアを行うという大変意義のある仕事です。
葬儀屋になるには特別な資格は必要ありませんが、やはり業務内で苦痛やストレスを感じることもあるため葬儀屋として働くことを検討している方はそれらのことをしっかりと考慮する必要があります。