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国家公務員一般職試験(旧II種・III種)の難易度は高い?他資格とのランキング比較や合格率・偏差値・勉強時間の目安について解説

更新日:2024-07-24

国家公務員一般職試験(旧II種・III種)の難易度は高い?他資格とのランキング比較や合格率・偏差値・勉強時間の目安について解説

国家公務員II種・国家公務員III種の資格は、平成24年度に名称が変更され「一般職」という枠組みに変更されました。I種は現在、総合職となっています。

国家公務員II種・国家公務員III種にあたる国家公務員一般職は、幅広い年齢層の男女が目指せる、行政のプロフェッショナルです。

国の運営に携わる国家公務員一般職の採用試験を受ける場合、難易度がどの程度なのか気になる方も多いでしょう。

今回は、国家公務員一般職(II種・III種)の採用試験の難易度、採用倍率や試験科目・内容について解説します。

また、採用決定後に配属される可能性がある職種や年収の目安についても紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

    この記事でわかること

  • 国家公務員一般職(II種・III種)の受験に必要な知識・資格
  • 国家公務員一般職(II種・III種)の採用試験の内容
  • 国家公務員一般職(II種・III種)の採用試験の難易度
  • 国家公務員一般職(II種・III種)の就職・配属先例と年収目安

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目次

【前提】国家公務員試験の難易度は試験区分で異なる

前提として、国家公務員試験の難易度は試験区分で難易度が大きく異なります。

国家公務員試験においては、総合職、一般職、専門職など複数の試験区分が存在し、それぞれの試験で要求される知識やスキル、さらには合格基準も異なります。

以下は、国家・地方公務員を含めた試験難易度が高いモノのランキングになります。

より上位に位置する職業ほど、試験難易度が難しいといわれています。

公務員試験の合格難易度ランキング

  1. 国家公務員の総合職
  2. 外務省専門職・防衛省専門職・国会職員など
  3. 東京都庁・大都市圏県庁・政令都市・東京特別区職員(大卒)など
  4. 国家公務員一般職(大卒)・国立国会図書館一般職・裁判所事務官一般職など
  5. 国家公務員の専門職・地方上級(都道府県)など
  6. 市役所職員・消防官・警察官など

例えば、合格率が極めて低い総合職試験は、政策立案能力や総合的な判断力が求められ、その難易度は非常に高いとされています。

総合職の試験では、以下のような多岐にわたる知識と高い思考力を求められます。

総合職の試験範囲

  • 論文試験
  • 集団討議
  • 面接

一方、一般職試験では、より実務に即した専門知識や技能が問われることが多く、試験科目や形式も異なります。

例えば、行政職では法律や経済の知識が、技術職では専門的な技術や科学知識が重視されます。これらの試験は、専門性が高いほど合格率は低くなる傾向にあります。

よって、公務員試験の難易度を理解するためには、自分が目指す試験区分の特性をしっかりと把握し、それに適した準備を進めることが重要です。各試験区分に異なる試験内容と合格基準を考慮に入れた上で、効果的な学習計画を立てることが求められます。

国家公務員一般職試験(旧II種・III種)の難易度

国家公務員一般職試験(旧II種・III種)は、国の行政機関での広範な業務を担う人材を選出するための試験です。

この試験は、日本全国からの応募者が多いため、その競争率は非常に高いです。

以下は、2021年~2023年の間で行われた受験者と合格者の人数をまとめた一覧表です。

試験 年度 採用予定数 受験者数 合格者数 倍率
国家一般職
(行政区分)
2022 2,350 17,618 6,099 2.9
2021 2,520 17,572 5,642 3.1
2020 2,420 14,623 4,771 2.9
国税専門官 2022 1,400 11,098 4,106 2.7
2021 1,500 9,733 4,193 2.3
2020 1,350 9,052 3,903 2.3
裁判所事務官一般職 2022 390 8,773 1,588 5.5
2021 393 7,802 1,080 7.2
2020 390 2,135 970 2.2

参考:公務員総合サイト|国家一般職(行政職 関東甲信越など)の倍率より

例えば、行政区分における採用予定数に対する受験者数は、2023年には16,318人が受験し、3,400の採用予定に対して倍率は2.5倍に達しています。

この試験では、法律、経済、政治などの幅広い分野から出題される教養試験の他に、専門試験も含まれていることが一般的です。

国家公務員一般職の試験内容基本的な教養試験に加えて、職種に応じた専門知識を問う問題が設定されています。

そのため、受験者は広範囲の知識を身につける必要があり、試験の準備には800〜1,000時間の学習が推奨されています

また、合格するためには、情報の整理や論理的思考能力が求められるため、独学での合格は一層の努力が必要です。

さらに、この試験の特性として、年度ごとの採用予定数や受験者数の変動があり、それによって倍率が変わることがあります。

例えば、2022年度の倍率は2.9倍、2021年度では3.1倍と年によって競争の激しさが異なります。

これに対応するためには、過去の試験の傾向と対策を綿密に研究し、対策を練ることが不可欠です。

公務員試験の難易度は高い?他資格との難しさランキング比較や合格率・偏差値・勉強時間の目安を解説

国家公務員II種・国家公務員III種の概要

国家公務員II種・国家公務員III種の概要をチェックしましょう。

国家公務員一般職試験は、各自治体や機関によって要項が違うので注意してください。

国家公務員II種・国家公務員III種の試験料

試験料は無料となっています。

試験申し込みは各自治体や機関で受け付けています。

国家公務員II種・国家公務員III種試験・検定の年間試験回数

各都道府県によって試験日は異なります。

年間試験回数も各自治体などで変動します。

国家公務員II種・国家公務員III種試験の合格発表時期

各都道府県によって異なります。

合格発表のタイミングは試験要項に記載があります。

国家公務員一般職試験が難しいと言われる理由

国家公務員一般職試験が難しいと言われる理由をまとめました。

  • 合格率が低く倍率が高い
  • 試験範囲が広い
  • 面接対策が必須

以上についてそれぞれを詳しく解説します。

理由①合格率が低く倍率が高い

合格率が低く倍率が高いことは国家公務員一般職試験の特徴です。

採用人数に対して応募者が多いことで、試験の難易度がアップします。

これは国家公務員一般職に限ったことではないでしょう。

公務員試験自体の倍率はそもそも低くありません。

ただし、希望する自治体などによって、倍率に差があることに注意してください。

理由②試験範囲が広い

国家公務員試験の試験は教養科目、専門科目の18科目に分かれています。

試験範囲が広いことで勉強が間に合わない人もいるでしょう。

社会人で国家公務員を目指す人は、特に気をつけたい問題です。

勉強を行う計画性を持って、スケジュールを立ててから取り組んでください。

理由③面接対策が必須

国家公務員の試験では、筆記試験後に面接もあります。

人物が重視される面接なので、あらかじめ対策が必要です。

ただし面接の練習や対策に時間が取れない人もいるでしょう。

筆記試験後の面接に通らなければ、採用されません。

国家公務員試験の面接でつまずく受験者は意外と多いです。

国家公務員一般職試験の難易度を他試験とランキングで比較

国家公務員一般職試験の難易度を他の公務員試験と比べてみましょう。

区分 倍率
国家公務員一般職(大卒)・国立国会図書館一般職・裁判所事務官一般職など 3.4倍
国家公務員の総合職 7.1倍
国家公務員の専門職・地方上級(都道府県)など 所属機関によって難易度に差がある
東京都庁・大都市圏県庁・政令都市・東京特別区職員(大卒)など 3.6倍
市役所職員・消防官・警察官など 所属機関によって難易度に差がある
外務省専門職・防衛省専門職・国会職員など 4.2倍

参考:法務省における一般職試験(大卒程度試験・高卒者試験)の年度別・機関別採用状況

国家公務員一般職試験の試験科目

国家公務員一般職試験の試験科目をまとめました。

試験は教養科目と専門科目に分かれています。

総合すると16科目と広い試験範囲なので注意してください。

教養科目

教養択一は「一般知能」と「一般知識」の2分野に分かれています

(教養試験)
一般教養
一般知能 数的処理 数的推理
判断推理
空間把握
資料解釈
文章理解 現代文
英文
一般知識 人文科学 世界史
日本史
地理
思想
文芸
自然科学 数学
物理
化学
生物
地学
社会科学 法律
政治
経済
社会
時事

教養択一の中で最も多い問題は数的処理です。

事務的処理能力を問われる問題は、試験の中でもボリュームがあるので気をつけてください。

専門科目

専門科目は、希望する区分によって問題の内容が大きく異なります

国家公務員一般職のうち行政職の場合は以下が出題されるでしょう。

法律系科目 憲法、民法、行政法、労働法、刑法、商法など
経済系科目 ミクロ経済学、マクロ経済学、財政学
経営学会計学、統計学など
行政系科目 政治学、行政学、社会学、国際関係論など

行政職は特に勉強しなくてはいけない範囲が広いので注意してください。

専門科目のバリエーションは豊かです。

技術職を例にすると、試験では土木や機械などの知識が問われます。

難易度の高い国家公務員一般職試験に合格するポイント

難易度の高い国家公務員一般職試験に合格するポイントをまとめました。

過去問は10年分の範囲をチェックすることがおすすめです。

実際の試験をイメージし、問題に取り組んでください

ポイント①時間配分に気をつける

時間配分に気をつけて、問題を解きましょう。

問題にこだわりすぎて時間をオーバーしてしまうと、点数が取れません。

過去問を解く時は時間を計りながら行ってください。

普段からペース配分を考えて、問題を解く癖をつけましょう。

ポイント②過去10年分の過去問で傾向をつかむ

10年分の過去問を解くことがノルマだと考えてください。

年ごとの傾向や変化をつかむため、最低10年分の過去問をチェックしましょう。

ただし古すぎる大量の過去問に挑戦すると、学習効率が下がってしまいます。

あまりに古い問題の過去学習はおすすめできません。

ポイント③自分の実力を把握する

実力を確かめるためにも、なるべく多くの問題と向き合ってください。

段階や期間ごとに目指すレベルを設定しましょう。

目標と比較して学習することで、達成率が分かりやすくなります。

自分がどの状態なのか定期的にチェックすることは、試験勉強で重要なポイントです。

ポイント④復習はすぐに行う

わからなかった問題はすぐに復習してください。

過去問の解説を読んで、理解をすることを目標にしましょう。

分からなかった問題はすぐに定着させることが大切です。

復習することで、総合的な知識を身につけられます。

国家公務員一般職試験の範囲を網羅するためには、復習の後回しは危険です。

国家公務員II種・国家公務員III種試験の独学合格が難しい理由

国家公務員一般試験の独学は、難しい傾向にあります。

ここからは、独学合格が難しい理由を紹介します。

採用まで進むためには、講義や通信講座などを受けることも考えましょう

独学が難しい理由①面接対策が必須

国家公務員一般職試験は、面接対策も行わなくてはいけません。

人物重視の面接は、勉強だけではカバーできない面もあります

どのような受け答えをすればベストなのか、個人では判断しにくいですよね。

面接対策に不安がある人は、試験対策講座の受講などを考えましょう。

対策のプロからアドバイスが受けられます。

独学が難しい理由②学習教材の選び方が難しい

国家公務員一般職試験の学習教材は、発行元によって相性が異なります。

公務員試験の参考書は書店でも売っていますが、合う合わないがあるでしょう。

初心者の場合は、自分に合ったレベルの問題集を探すことも重要です。

受験する職種によっても、適している参考書がちがうので注意してください。

独学が難しい理由③モチベーションの維持が難しい

独学はモチベーションの維持が難しい傾向です。

国家公務員に採用されるまで、同じモチベーションは保ちにくいでしょう。

難しい試験を独学だけで挑戦することは危険です。

勉強への高い意識を持ち続けるために、ベストな勉強方法を見つけてください

独学が難しい理由④勉強の時間が取りにくい

勉強の時間が取りにくい社会人もいるでしょう。

働きながら勉強するとなると、時間に融通が利きませんよね。

毎日の勉強で、決まった時間が確保できないおそれもあります。

独学が難しいと感じたら、通信講座や講義受講での勉強も考えましょう。

国家公務員一般職試験対策におすすめの予備校・通信講座

国家公務員一般職の試験対策には、通信講座や予備校もおすすめです。

家にいながら習慣的に試験勉強ができるでしょう。

教材もセットになっているので、何冊も参考書をそろえる必要がありません。

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国家公務員II種・国家公務員III種の仕事内容

国家公務員が円滑に仕事を進めるためには、所属省庁に関連する法律などの知識をはじめ、日々専門知識を深めていく姿勢が欠かせません。

基本的に3年程度で異動を繰り返すこと、そしてとにかく業務領域が広いため、常に向上心を持ち続ける必要があるといえます。

総合職試験に比べれば難度が低く、採用後、おもに事務処理などの業務を担当することになります。

国家公務員II種・国家公務員III種所持者の職業例

  • 内閣府
  • 内閣官房内閣情報調査室
  • 宮内庁公正取引委員会
  • 警察庁
  • 特定個人情報保護委員会
  • 各省庁
  • 人事院、会計検査院 など

国家公務員II種・国家公務員III種に向いている人

国家公務員は、営利を追求する企業とは異なり、公共のために働くことが求められます。

広く社会のため、人のために働くことにやりがいを持つ人が向いています。

国家公務員も組織の一員ですので、協調性をもって働くことが何よりも求められます。

政策実現のため、地方自治体や企業など多様な関係者との調整の業務も多く、コミュニケーション能力も要求されます。

本省で勤務することになれば、非常に多忙な環境で働く場合もあります。

そのため、収入や雇用の安定性を重視する人よりも、世の中をよくしたいという意欲や使命感を持っていることが大事でしょう。

国家公務員II種・国家公務員III種の年収・給料相場

国家公務員の給与は、民間の給与水準をもとに決められています。

そのため、不況が続けば引き下げられ、景気が回復すれば引き上げとなる傾向にあります。

実際、国家公務員の給与は2008年度から民間の状況に合わせて引き下げ・据え置きが続いていました。

2014年度には民間の給与がアップしたことによって、国家公務員の給与も引き上げが実施されました。

給与の引き上げが行われると、ボーナスの上積みにもつながっていきます。

しかしながら役職が上がったり、勤続年数が長くなって50歳を超えてくると、民間に勤務する会社員よりも高額な年収が得られるとされています。

国家公務員II種・国家公務員III種の現状

現代社会においては、国家公務員の置かれている状況も決して甘いものではありません。

たとえば、自衛官などを除く約30万人の国家公務員の定員は、2015年から毎年2%以上削減、5年間で10%以上減らすことが決まっています。

この施策は、日本の財政状態が厳しい中、人件費を抑制することなどを目的として決定されたものです。

また、人々を悲しみの渦に巻き込んだ2011年の東日本大震災後には、国家公務員の給料を2年間にわたって7.8%削減し、その分を復興に充てた実績もあります。

このように、国家公務員は立場上、日本の社会情勢や財政状態の影響を直接被るケースが多々あるのです。

国家公務員II種・国家公務員III種の将来性

国家公務員一般職の給与は法令によって定められており、基本給と地域手当・住宅手当などの諸手当を含んだ毎月の給与に加えて、夏と冬に期末手当と勤勉手当を加えた賞与が支給されます。

民間の給与水準をもとに決められており、一部の大企業ほどの収入は見込めませんが、年功序列で安定的に昇給していきます。

しかしながら、近年の日本の厳しい財政状態の中、公務員の人件費を抑制する動きもあり、今後は社会情勢や財政状態の影響を受ける可能性があります。

もっとも、職務の重要性は今後も変わることはないので、時に大胆なリストラがある民間企業と違って、雇用は安定していると言えます。

国家公務員一般職を目指すなら通信講座がおすすめ

国家公務員一般職を目指すなら、独学にこだわりすぎることは危険です。

ペースを保ちながら、効率の良い方法で勉強しましょう。

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