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公務員試験の難易度は高い?他資格との難しさランキング比較や合格率・偏差値・勉強時間の目安を解説

更新日:2024-07-18

公務員試験の難易度は高い?他資格との難しさランキング比較や合格率・偏差値・勉強時間の目安を解説

公務員は景気に左右されにくく、将来的に安定しており福利厚生も手厚いことから、人気の高い職業の代表格といえます。

国や地域社会に貢献するために、公務員になりたいと考えている方も多く、民間から転職する方も多く存在します。

しかし、公務員になるにはどうすればよいか、具体的な方法を知らない方も少なくないでしょう。

公務員になるには公務員試験を合格する必要があり、徹底的な対策が欠かせません。

この記事では、公務員になるにはどうすればよいか、学歴別で公務員になるための方法、公務員試験の詳細について詳しく解説します。

今後公務員を目指す方は、ぜひ参考にしてください。

この記事で分かること

  • 公務員になるにはどうすればよいか
  • 公務員試験の内容
  • 公務員試験の難易度
  • 公務員試験を合格するための対策

公務員のメリット・デメリット総まとめ!民間との違いや向いている人・おすすめしない人の特徴を解説

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目次

公務員試験の難易度をランキングで比較

公務員試験の難易度は試験区分ごとに大きく異なり、その合格率や倍率から相対的な難易度を把握できます。

区分 合格率
国家公務員の総合職 7.1倍
東京都庁・大都市圏県庁・政令都市・東京特別区職員(大卒)など 3.6倍
国家公務員一般職(大卒)・国立国会図書館一般職・裁判所事務官一般職など 3.4倍
国家公務員の専門職・地方上級(都道府県)など 概ね3倍~8倍程度
市役所職員・消防官・警察官など 年度や試験区分によって変動が大きい

ただし、公務員試験はその種類や区分によって難易度が大きく異なります。

一般的に、国家総合職や裁判所事務官(総合職)のような試験は非常に難易度が高く、専門的な知識やスキルが求められます。

一方、地方公務員や市役所職員の試験は、倍率が高くなる傾向がありますが、専門試験の内容は比較的広範囲にわたるため、対策がしやすい場合もあります。

よって、これから公務員試験に臨む場合は上記表と子術する内容を参考に、自分の志望する職種の難易度を把握し、適切な対策を講じることが重要です。

ここからは、上記表を参考に各試験の特徴、難易度について紹介します。

1位:国家総合職・裁判所事務官(総合職)

国家総合職試験は、いわゆるキャリア官僚を目指す試験であり、その難易度は最高レベルです。

2023年度の国家総合職試験では、受験者数が10,205人に対し、最終合格者は1,360人、合格率は13.3%で倍率は7.5倍です。

裁判所事務官(総合職)も同様に高難易度の試験で、合格するためには高度な法律知識と優れた論述力が求められます。

2位:国家専門職(外務省専門職・防衛省専門職)

外務省専門職員や防衛省専門職員は、専門的な知識とスキルが求められるため、非常に難易度が高い試験です。

例えば、外務省専門職員の試験は高度な語学力や国際関係の知識が必要とされ、競争率も高くなります。

防衛省専門職員も同様に高い専門性が要求され、合格は容易ではありません。

3位:国家一般職・国税専門官・地方上級

国家一般職(大卒程度)の試験は、幅広い知識を問われる教養試験と専門試験から成り、その合格率は約39.6%で倍率は2.5倍です。

国税専門官は、税務に関する専門知識が求められる一方、採用枠が比較的多いため、合格率は高めです。

地方上級(都道府県職員)も同様で、広範な知識が必要とされますが、合格率は比較的高くなっています。

4位:市役所・皇宮護衛官・海上保安官

市役所職員の試験は、自治体ごとに異なるため、一概には言えませんが、受験者数が多いため競争が激しくなります。

皇宮護衛官や海上保安官の試験も特定のスキルや体力が必要とされ、合格率は低くなることが多いです。

これらの職種は、専門的な訓練や体力試験が含まれるため、準備には時間がかかります。

5位:警察官・消防官

警察官や消防官の試験は、筆記試験の他に体力試験や適性検査が含まれます。

警察官の試験は比較的易しいとされていますが、体力試験が大きなハードルとなります。

消防官も同様に体力試験が重要で、筆記試験だけでなくトレーニングも必要です。

例えば、警視庁警察官Ⅰ類の試験では、2022年度の合格率が6.1倍となっており、競争は激しいです。

地方公務員の年収・給与はいくら?ボーナス・手当を含む給与額と年齢別平均額を紹介

【試験区分別】公務員試験の合格倍率

公務員試験の難易度は試験区分ごとに異なります。

同じ「公務員試験」というカテゴリーでも、その種類や試験区分はさまざまで、採用人数、試験科目の構成、科目ごとの出題範囲や設問内容の深さなどが異なります。

ここでは、試験区分ごとに公務員試験の合格倍率を解説します。

【2024年】国家公務員になるには?総合職・一般職の試験情報について紹介

【総合区分】国家公務員試験の合格倍率

国家公務員総合職、外務省専門職員、国会職員などは、非常に難易度が高い試験区分として知られています。

国家総合職は、いわゆるキャリア官僚を目指す試験であり、高難度の筆記試験、面接試験、さらに各中央省庁の採用面接(官庁訪問)を突破する必要があります。

エリートたちが競い合うこの試験は、公務員試験の中でも最も難しいとされています。

以下は、「総合区分」に属する公務員試験の受験者数と合格者数、受験倍率をまとめた表になります。

試験 年度 採用予定数 受験者数 合格者数 倍率
国家総合職(法律) 2023 125 6,363 352 18.1
2022 130 6,511 380 17
2021 145 6,383 406 15.7
国家総合職(経済) 2023 50 813 142 5.7
2022 55 1,048 154 6.8
2021 60 1,003 168 6
国家総合職(教養区分) 2022 1,884 255 7.4
2021 1,989 163 12.2
2020 1,989 163 12.2
衆議院事務局総合職 2022 若干名 172 2 86
2021 若干名 158 2 79
2020 若干名 176 2 88
参議院事務局総合職 2022 15 368 13 28.3
2021 15 304 12 25.3
2020 15 526 9 58
国立国会図書館(総合職) 2022 若干名 308 3 102.6
2021 若干名 295 3 98.3
2020 若干名 296 3 98.6
外務省専門職員 2022 50 233 55 4.2
2021 50 248 52 4.8
2020 50 217 51 4.3

参考:公務員総合サイト|国家総合職(法律区分・経済区分など)の倍率より

例えば、2023年度の国家総合職(法律区分)の試験では、6,363人の受験者数に対して合格者は352人、倍率は18.1倍に達しました。

経済区分でも同様に競争が激しく、倍率は5.7倍です。

また外務省専門職員は、国際的な舞台で活躍するために高い語学力と専門知識が求められ、採用数も少ないため、非常に競争率が高い試験です。

各試験の合格状況 受験者数に対する合格者数
外務省専門職員の試験 233人が受験し、55人が合格
国立国会図書館の総合職の試験 8人が受験し、3人が合格

これらの試験は、基礎能力試験や専門試験の難易度が非常に高く、さらに面接試験での対応力も求められるため、高学歴の受験者が多く集まります。

東京大学や京都大学、早稲田大学、慶應義塾大学などの名門大学の学生が多く受験することも特徴です。

そのため、独学での合格は非常に難しく、多くの受験者が受験予備校の講座や通信講座を利用して対策を行っています。

【大都市圏】地方自治公務員試験の合格倍率

大都市圏や政令指定都市の地方自治体職員の試験は、非常に人気が高く、その難易度も相応に高いです。東京都庁や大都市圏の県庁、東京特別区、政令指定都市職員(大卒)などは、地方公務員でありながら小さな国家にも匹敵する予算規模で業務を行っています。そのため、大規模な業務に魅力を感じる志望者が多く、競争が激しいのが特徴です。

試験 年度 採用予定数 受験者数 合格者数 倍率
労働基準監督官A 2022 185 1,216 319 3.8
2021 195 1,217 336 3.6
2020 185 1,318 358 3.7
皇宮護衛官 2022 10 410 23 17.8
2021 20 548 56 9.8
2020 20 472 49 9.6
航空管制官 2022 70 428 85 5
2021 35 423 41 10.3
2020 95 533 105 5.1
東京都Ⅰ類B
(行政一般方式)
2023 455 1,525 626 2.4
2022 360 1,677 540 3.1
2021 85 1,507 110 13.7
特別区
(Ⅰ類事務)
2022 983 8,417 2,308 3.6
2021 874 9,019 1,881 4.8
2020 906 8,121 1,741 4.7

参考:公務員総合サイト|国家一般職(行政職 関東甲信越など)の倍率より

例えば、2023年度の東京都Ⅰ類B(行政一般方式)の試験では、1,525人が受験し、合格者は626人、倍率は2.4倍でした。

特別区(Ⅰ類事務)の試験では、2022年度に8,417人が受験し、2,308人が合格、倍率は3.6倍です。

これらの試験は、採用枠が比較的多いため、一見すると合格しやすいように見えますが、受験者数も多いため、競争は厳しいです。

労働基準監督官、皇宮護衛官、航空管制官などの国家専門職も同様に難易度が高い試験です。

試験内容 受験者数に対する合格者数と倍率
労働基準監督官A 1,216人が受験し、319人が合格し、倍率は3.8倍
皇宮護衛官 410人が受験し、23人が合格、倍率は17.8倍
航空管制官 428人が受験し、85人が合格、倍率は5.0倍

これらの職種は、特殊な仕事に対応するための専門知識が求められるため、専門の試験が課されます。

これらの試験は、高度な専門性が求められる上に、採用枠が限られているため、難易度が非常に高くなります。

【試験に臨む人の傾向】
・受験予備校や通信講座を利用して試験対策を行う人が多い
・東京都庁や特別区の試験は、教養試験に加えて専門試験も実施されるため、幅広い知識と対策が必要

【一般職】公務員試験の合格倍率

国家公務員一般職や地方上級(県職員)、国税専門官、裁判所事務官一般職、国立大学法人等職員の試験は、公務員試験の中で中程度の難易度とされ、最大のボリュームゾーンを占めます。

qs5f@<国家公務員一般職は、国の一般的な事務を担い、地方上級(県職員)は地方自治体での一般事務を担当します。

これらの試験は、典型的な試験内容で、多くの受験生が挑戦するため、準備のしやすさと競争の激しさが特徴です。

試験 年度 採用予定数 受験者数 合格者数 倍率
国家一般職
(行政区分)
2022 2,350 17,618 6,099 2.9
2021 2,520 17,572 5,642 3.1
2020 2,420 14,623 4,771 2.9
国税専門官 2022 1,400 11,098 4,106 2.7
2021 1,500 9,733 4,193 2.3
2020 1,350 9,052 3,903 2.3
裁判所事務官一般職 2022 390 8,773 1,588 5.5
2021 393 7,802 1,080 7.2
2020 390 2,135 970 2.2

参考:公務員総合サイト|国家一般職(行政職 関東甲信越など)の倍率より

例えば、2022年度の国家一般職(行政区分)では、17,618人が受験し、6,099人が合格しました。倍率は2.9倍と、比較的多くの合格者が出る試験ですが、受験者数も多いため競争は厳しいです。

同様に、国税専門官も専門的な試験が課されますが、採用数が多く、2022年度には11,098人が受験し、4,106人が合格、倍率は2.7倍でした。

このように、国家公務員一般職や地方上級、専門職などは、それぞれの試験区分に応じた対策が求められます。

受験生は、自分の志望先の試験内容と難易度をよく確認し、計画的に学習を進めることが重要です。

特に、競争率が高い試験では、情報収集と綿密な準備が合格への鍵となります。

市役所職員や消防・警察官などの合格倍率

市役所職員や消防官、警察官の試験は、比較的難易度が低めとされています。

多くの市役所の筆記試験は教養試験と論文試験のみで構成されており、学習範囲が狭いため、短期の学習で合格が可能です。

最近では、教養試験の代わりにSPIを導入する自治体も増えており、受験生にとってはさらに受験しやすくなっています。

こうした試験は、受験生の負担を軽減し、多くの人に受験機会を提供することを目的としています。

試験 年度 採用予定数 受験者数 合格者数 倍率
警視庁警察官Ⅰ類
(男性)
2022 570 5,379 886 6.1
2021 700 5,845 1,027 5.7
2020 720 2,960 643 4.6
警視庁警察官Ⅰ類
(女性)
2022 230 1,942 261 7.4
2021 200 1,874 303 6.2
2020 120 906 165 5.5
東京消防庁消防官Ⅰ類 2022 230 3,356 364 9.2
2021 2,835 395 7.2
2020 110 2,976 437 6.8

参考:公務員総合サイト|地方公務員(都庁・県庁・政令市等)の試験倍率データと傾向より

例えば、消防官や警察官の試験も、筆記試験は教養試験と論文試験が中心です。

特に警察官の筆記試験は比較的易しいとされています。

しかし、これらの職種は体力試験や身体検査を課しており、これらをクリアするためには継続的なトレーニングが必要です。

筆記試験の対策としては、教養試験や論文試験の基本をしっかりと押さえつつ、体力試験に向けた準備も並行して行うことが重要です。

また地方公務員の試験では、都道府県庁や市町村職員、警察官など多くの職種がありますが、それぞれ出題される問題が異なり、難易度も変動します。

全体的な合格率は15~20%程度であり、5人に1人が合格する計算になります。

したがって、簡単に合格できる試験ではありません。日々の勉強やトレーニングを怠らず、計画的に準備を進めることが必要です。

公務員試験が難しいといわれている理由

公務員試験が難しいと言われる理由は、多岐にわたります。

その中でも特に重要なポイントを以下にまとめます。

【試験内容が難しい理由】

  • 理由①採用試験に位置づくため「人となり」が問われる
  • 理由②採用人数が狭い
  • 理由③面接対策が難しい
  • 理由④筆記試験の出題範囲が広い

これらの理由から、公務員試験は難易度が高く、合格するためには総合的な対策と準備が必要です。

受験者は、自分の得意分野と苦手分野を把握し、計画的に学習を進めることが求められます。

公務員から公務員に転職するのは可能?不利になる?給料や退職金の引継ぎ方法・おすすめ職種の紹介

理由①採用試験に位置づくため「人となり」が問われる

公務員試験は、知識や技術を証明する資格試験とは異なり、職員としての適性を判断する採用試験です。

つまり、筆記試験に合格した後には面接試験(人物試験)が行われます。

【面接試験で視られる人となり】

  • 受験者のマナー
  • 言葉使い
  • 態度・身だしなみ
  • 人柄
  • コミュニケーション能力

これにより、知識だけでなく、人間性や適性も評価されるため、総合的な対策が必要となります。

面接試験対策は独学では難しい場合が多く、公務員試験対策講座の受講が推奨されます。

理由②採用人数が狭い

公務員の採用人数はあらかじめ決められており、自治体や国の予算やニーズによって変動します。

採用予定人数が少ない場合、競争倍率が高くなり、合格するためにはより高いスコアが求められます。

特に地方自治体では人口減少により採用人数が減少傾向にあり、試験の難易度がさらに合格難易度が上昇します。

このため、受験者は事前に試験要項を確認し、自分が希望する職種や自治体の採用人数を把握しておくことが重要です。

理由③面接対策が難しい

面接試験の対策は、公務員試験の中でも特に難しい部分です。

【公務員試験で行われる面接試験の内容】

  • 受験者の人柄
  • コミュニケーション能力
  • 自己PR
  • 志望動機
  • 職務に対する理解など

筆記試験に合格しても、面接試験で高い評価を得られなければ不合格となることがあります。

また独学での面接対策は難しく、模擬面接や専門家からのフィードバックを受けることが有効です。

面接試験対策をしっかりと行うことが、公務員試験の合格において重要な要素となります。

【2024年】社会人の公務員試験対策におすすめ予備校・通信講座ランキング!人気15社の費用・評判を比較

理由④筆記試験の出題範囲が広い

公務員試験の筆記試験は、出題範囲が非常に広いことが特徴です。

例えば、教養試験では文章理解や数的処理、自然科学や人文科学など多岐にわたる分野から出題され、専門試験では法律や経済などの専門的な知識が求められます。

この広範な出題範囲をカバーするためには、多くの時間と労力が必要です。

例えば、国家公務員試験では1,000~1,500時間の勉強が必要とされることもあります。

出題範囲が広いため、効率的に学習を進めるための計画を立て、継続的に学習を進めることが重要です。

公務員試験の合格ライン

公務員試験の合格基準ラインは、資格試験とは異なり、採用枠が決まっている採用試験であるため、相対評価が用いられます。

これは、成績上位の受験者から順に採用される形式であり、その年の受験者数やレベルによって合格ラインが変動する仕組みです。

そのため、公務員試験には明確な合格基準ラインが設定されていないのが特徴です。

一般的には、以下の割合を目安に合否を決定付けますが、これはあくまでも参考値であり、実際の合格ラインは年度によって大きく変動します。

出題科目 合格ライン(目安)
教養科目 約6割以上
専門科目 約7割以上

例えば、受験者のレベルが高ければ合格ラインは上がり、逆にレベルが低ければ合格ラインは下がるという相対的な評価が行われます。

このため、特定の得点を目標にするのではなく、できるだけ高い得点を取ることが求められます。

公務員試験では、一次試験として筆記試験が行われ、その後、面接などの二次試験が実施されます。

筆記試験で一定の得点を取ったとしても、面接試験での評価が低ければ最終的に不合格となる場合もあります。

したがって、筆記試験の対策だけでなく、面接試験の準備も重要です。

試験内容 試験内容の構成
筆記試験 教養試験と専門試験で構成
教養試験 文章理解や数的処理、自然科学や人文科学など広範な分野から出題
専門試験 法律や経済などの専門分野で構成

これらの広範な範囲をカバーするためには、多くの時間と労力が必要です。

試験対策には効率的な学習計画と継続的な努力が求められます。

また、公務員試験の合格ラインは相対評価であるため、年度ごとの受験者の動向を把握し、その年の試験傾向を分析することも重要です。

過去の試験結果や出題傾向を参考にしながら、効率的に学習を進めることが合格への近道です。

公務員試験の概要

公務員試験は職種によって概要や実施日が異なるので注意しましょう。

興味がある職種の試験概要は、なるべく早い段階でチェックしてください。

一般的な公務員試験は、第1次試験と第2次試験に分かれています。

第2次試験以降は面接(人物試験)を受けなくてはなりません

自治体によっては、基礎能力検査(SPI)やグループワークなどが実施されます。

2024年(令和6年度)の公務員試験日程

2024年(令和6年度)の公務員試験の日程は、なるべく早い時期に確認しましょう。

県庁や自治体の公式サイトを確認し、概要の取りこぼしがないようにしてください。

全国各地の県庁・自治体で、毎月のように受験申込の受付が開始されています

自分が働きたい地域の自治体の情報は、こまめなチェックがおすすめです。

2024年国家公務員試験の日程・試験日最新情報

公務員の受験資格

公務員になるには、基本的に高卒以上の学歴は必要です。

公務員試験区分

17歳~20歳 「地方初級」「国家一般職高卒程度」などの『高卒程度区分』
21歳~29歳 「地方上級」「国家一般職大卒程度」などの『大卒程度区分』
30代以降で職務経験年数を5年程度持っている 『社会人経験者採用枠』

以上のものがあります。

公務員試験の合格に必要な勉強時間は800時間程度

地方公務員中級を例にすると、試験の合格までに約800時間程度の勉強が必要と考えましょう。

スタートから5カ月~10カ月かけて、1日4時間程度の勉強が求められる計算です。

ただし、地方公務員初級の勉強であれば300時間程度で合格する人もいます

町や村などの地方公共団体に就職を希望する場合なら、最短3ヶ月ほどで試験勉強が完了する場合もあるでしょう。

公務員試験の勉強時間は1日何時間が目安?合格のために必要な合計勉強時間や科目ごとに割くべき時間の割合

公務員試験の試験科目

一般的な公務員試験の試験内容を確認しましょう。

公務員の筆記試験は、「教養科目」と「専門科目」の2つがあります。

ただし、職種ごとに出題形式や問題が異なるので注意してください。

公務員試験の科目一覧│教養科目・専門科目の内容と優先順位からおすすめの対策まで解説

教養科目

教養科目は以下に分けられます。

  • 一般知能数的処理や文章理解
  • 一般知識社会科学や人文科など

現代文から判断推理、物理まで幅広い範囲が出題の対象です。

教養科目は6割程度正解すれば合格できるでしょう。

ただし、自治体によっては一般知識の出題がない場合があります

専門科目

専門科目は、大卒程度の国家公務員及び都道府県、政令指定都市の公務員試験の多くで必須科目となっています

公務員試験の専門科目は以下です。

  • 行政
  • 法律
  • 経済
  • 社会学や経営学など

ただし、公務員試験の専門科目は、受験する区分によって出題科目が異なります

政治学からマクロ経済学まで、行政や経済をまんべんなく勉強しましょう。

専門科目は、全体の7割の得点がノルマです。

論文

論文では、テーマに沿って60〜80分程度の時間で800〜1200文字程度の論述をおこないます。

正しい文法だけでなく、自分の意見や考えを簡潔に書く必要があります。

対策する際は、テーマを自身で決め、第三者に添削してもらいましょう。

面接

面接は、筆記試験の合格後におこなわれ、主に人柄を確認されます。

聞かれる内容として、自己紹介や学生生活で取り組んだことなどが挙げられます。

質問された内容にきちんと答えるためにも、何度もシミュレーションをおこなうのが重要です。

難易度の高い公務員試験に合格するポイント

  • 過去問を繰り返す
  • 出題の多い科目から勉強する
  • 試験勉強のスケジュールを立てておく
  • 時間配分に気をつける
  • 1日に必要な勉強時間を確保する

公務員試験は難易度が高いと考えましょう。

勉強方法にもこだわって合格を目指すことが重要です。

自分にあった効率が良い勉強法なら知識が身につきやすいです。

地方公務員の人気の職種は?高卒・大卒の違いもご紹介

ポイント①過去問を繰り返す

過去問を繰り返し解くことで出題傾向がつかめます。

テストの文章や、問題形式に慣れることも可能でしょう。

過去の問題を用意して、これまでどのような試験が出題されたのかチェックしてください。

難しい問題や奇抜な問題なども分かりやすくなるのでおすすめです。

ポイント②出題の多い科目から勉強する

出題の多い科目から勉強することで、より高い点数が狙えます。

点数配分は、多い科目にボリュームがあるでしょう。

公務員試験の点数配分は、公式なデータが各自治体で公開されています

実際の採用試験情報をチェックして、試験勉強に臨みましょう。

ポイント③試験勉強のスケジュールを立てておく

試験勉強のスケジュールは、なるべく早めに立てましょう。

公務員試験は、出題範囲がとても広いです。

油断して構えていると、全ての範囲が網羅できない可能性もあります。

公務員試験の受験日から逆算し、余裕を持ったスケジュールを立ててください。

社会人の受験者は、勉強できる時間や期間に気をつけることも重要です。

ポイント④時間配分に気をつける

試験対策は時間配分に気をつけて行いましょう

1問当たりどれくらい時間が使えるのか、時計を見ながら解いてみてください。

実際の試験時間に合わせて、時間を計りながら問題にチャレンジしましょう。

論文などは思っているよりも時間がかかる場合があります。

「どれぐらいの時間ならこの問題に使えるのか」といった優先度を、判断する力も重要です。

ポイント⑤1日に必要な勉強時間を確保する

働きながら公務員を目指す人は、1日に必要な勉強時間を確保しましょう。

基本的なことですが、毎日ある程度の勉強時間を確保することが大切です。

勉強できなかった日は、翌日から足りない時間をカバ―するといった姿勢を持ってください。

モチベーションの維持も、公務員試験合格に大切なポイントです。

公務員試験の独学合格が難しい理由

公務員試験の独学合格が難しい理由には以下があります。

  • 勉強を習慣づけられない
  • 面接や論文の評価や添削が受けられない
  • 講師に質問できない

加えて、自分で勉強のペースやモチベーションを保てない人は、独学には向いていないでしょう。

しかし、コツをつかめば公務員試験の合格自体は非常に難しいものではありません。

職種にもよりますが、効率よく対策をすることが重要です。

地方上級公務員とは?仕事内容や職種・試験の難易度・倍率について解説

独学が難しい理由①勉強を習慣づけられない

勉強を習慣づけられないひとは、公務員試験の対策に時間がかかることが多いです。

とくに社会人として働いている人は、決まった時間の確保が難しいのではないでしょうか。

仕事が終わった後に自主的に勉強する行為は、エネルギーを使いますよね。

毎日の勉強が難しいと感じたら、試験の対策講座や通信テキストの活用などを考えましょう。

独学が難しい理由②面接や論文の評価や添削が受けられない

独学では、公務員試験の面接の評価や論文の添削が受けられません

自分では対策できているつもりでも、不十分ということも考えられます。

特に公務員試験の面接は、人物重視で行われるので気を付けましょう。

公務員試験について、しっかりと対策するためにはプロの力を借りることも重要です。

独学が難しい理由③講師に質問できない

質問できない状況は、効率的に勉強できる環境とはいえません。

試験対策を教えてくれる講師がいないと、問題の理解にも時間がかかるおそれがあります。

公務員の筆記試験は、問題の優先度についてもきちんと判断することが大切です。

自分に合った勉強法を見つけるためにも、講師から教えてもらえる体制を整えましょう

公務員試験対策におすすめの予備校・通信講座

公務員試験対策におすすめの予備校・通信講座は、アガルートアカデミーです。

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公務員とは

ここからは公務員の仕事について、くわしい情報をまとめました。

公務員は、国や地方自治体に所属し、その土地や住民の生活を支える仕事です。

営利目的ではなく、社会のために働いています。

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公務員の仕事内容

公務員の仕事内容は、区分や職種によって違います。

業務が多岐にわたることも、公務員の特徴ですね。

公務員の職種には以下があります。

  • 各省庁の職員
  • 裁判官や自衛官
  • 自治体職員
  • 教員
  • 消防士
  • 警察官 など

公務員の平均年収

公務員の平均給与額をチェックしましょう。

国家公務員の平均年収は600万から800万円前後です。

ただしこの金額は、あくまで国家公務員全体から割り出した平均の数値と考えてください

公務員として働く人の年齢や職種、働いている地域などは参考にしていません。

参考:人事院 令和4年国家公務員給与等実態調査の結果

総務省 令和3年度地方公務員給与実態調査結果によると、地方公務員一般行政職の年収はボーナスを除外して431万円です。

ただ、地方公務員が活躍している地域や土地の人口数によって、給料は変わります。

区分 平均給料月額
地方公共団体平均 402,948円
都道府県 414,254円
政令都市 435,265円
特別区 325,827円
395,615円
町・村 353,492円

参考:令和3年地方公務員給与実態調査結果等の概要

人口数が多い自治体の公務員ほど、業務が幅広く対応数も増えるため高収入となります。

公務員の将来性

公務員の勤務先は倒産やリストラに踏み切るおそれがありません

一般企業の社員とは異なる、公務員ならではのメリットでしょう。

不況の影響がほぼないことで、安定した働き方が期待できます。

AIやロボットが代わりにできる仕事も少ないため、業務自体が無くなる危険性もないですね。

ただし、人々が支払う税金の減少が起きた場合に人件費が減ってしまう可能性があるでしょう。

採用者を減らす自治体では、公務員一人当たりの仕事数が増えることで激務が予想されます。

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公務員に向いている人の3つの特徴

公務員に向いている人の特徴として、以下の3つが挙げられます。

・規則やルールが守れる
・国や地域のために働ける
・円滑に仕事を進めるためのコミュニケーション能力がある

それぞれの特徴がなぜ必要なのか、詳しく解説していきます。

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規則やルールが守れる

規則やルールが守れる人は、公務員として適正でしょう。

なぜならば、公務員は規則やルールを守らなければならないと定められているからです。

公務員の義務として定められている法律は、以下の通りとなります。

国家公務員法第 100 条
職員は、職務上知ることのできた秘密を漏らしてはならない。

規則やルールを守るのは当たり前ですが、業務を全うするためには必要な要素です

国や地域のために働ける

公務員は、国や地域のために働ける人でなければなりません。

社会や地域貢献など公共のためにおこなうのが、公務員の仕事です。

一方で、民間は会社や個人が利益を出すために働きます。

また、利益が出ると給料や賞与にも影響が出るのが民間ですが、公務員は影響を受けません。

円滑に仕事を進めるためのコミュニケーション能力がある

公務員には、円滑に仕事を進めるためのコミニケーション能力も求められます。

公務員は部署内だけでなく、外部の人と協力して仕事を進めなければなりません。

内部外部問わず、仕事内容を理解し、相手に伝える能力が必要になるのです。

そのため、公務員試験では人柄を重視する自治体が多くあります。

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公務員試験対策は講義の受講がおすすめ

公務員になるためには、公務員試験に合格しなければなりません。

公務員試験の内容は、公務員の種類や学力レベルによって異なります。

また、受験したい自治体によって、試験日程も異なるため、計画を立てて試験対策をおこなわなければなりません。

教養科目や専門科目の知能試験はもちろん、面接対策も重要です。

試験に合格するためにも、知識を身に着け、論文や面接対策も怠らないようにしましょう。

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