就職に有利になるようなハイレベルな資格を取得するには、専門の学校に進学する方法と、働きながら資格を取得し就職の幅を持たせる方法の2つがあります。
今回の記事では、専門学校への進学だけでなく、働きながら取得できる就職に役立つハイレベルで難しい資格ランキングを紹介していきます。
取得するまでの道のりは困難ですが、勉強の仕方によっては効率よく取得できるハイレベルな資格があるのでご覧ください!
難しい資格の難易度はどうやって決まるのかと資格の選び方
どうせ資格を取得するのであれば、将来や就職に役に立つ資格でないと意味がないですよね。
各資格の試験の内容はそれぞれ違うため一概に言えませんが、難しい資格の難易度はズバリ合格率で判断すべきです。
ここでいう資格試験の難易度を表す合格率とは、資格試験を受験したすべての人数の内の、合格者の割合を言います。
つまり、司法書士試験のような3%の合格率であれば、100人受けてもたったの3人しか合格できないことになるので、難易度はかなり高いといえるでしょう。
注意すべきは、たとえ合格率が3%であっても、司法試験のような試験を受けることができる受験者に厳しい条件があるハイレベルな人ばかりが集まる資格と、受験者制限がなく誰でも受けられる資格では難易度が圧倒的に違うということ。
そのため、せっかくお金と時間をかけて難しい資格を取得するのであれば、合格率や難易度、流行り、人気にとらわれずに自分の将来に役立つ資格に絞って受験するべきでしょう。
そこで、以下の章で就職に役に立つ難しい資格ランキングとして7つの資格を紹介しているので参考にしてみてください。
就職に有利な難しい資格ランキング
試験の難易度は高いけれど、取得すればまちがいなく就職や転職に有利な難しい資格ランキングBest7を紹介します。
第1位 司法書士
司法書士は、検定合格率わずか3%の超ハイレベルな国家資格で、難しい資格ランキング堂々1位の資格と言えるでしょう。
司法書士は法律に関連する仕事なので、法学部への進学が義務付けられているイメージですが、進学しなくても就職しながら数年がかりで取得する人もいます。
もしかしたら弁護士と司法書士は何が違うの?と思う人もいるかもしれませんね。
民事訴訟や刑事事件などあらゆる裁判沙汰に関わる環境に置かれるのが弁護士なのに対し、司法書士は主に法律に関する書類作成を代行して行う仕事です。
ビジネス相手は個人経営の人や企業まで、顧客を多く持つほど、安定した収入を生涯得られます。
試験のチャンスは年に一度あり、筆記試験の合格者が口述試験に移れます。
憲法・民法・刑法・商法その他あらゆる知識を求められ、学科ごとに一定以上の合格ラインが設けられているのが司法書士がハイレベルだといわれるゆえんなんです。
司法書士の資格は取得できたら、まちがいなく将来有利に働いてくれるはずです。
最低でも3年、場合によっては10年後の取得も視野に入れて腰を据えるだけの価値がある資格だと言えるでしょう。
第2位 宅建士
難しい資格ランキング2位に輝いたのは、宅建士。
宅建士は耳にする機会が多いと思いますが、具体的にどのように就職に有利かは意外に説明できないものですよね。
宅建とは「宅地建物取引」の略で、宅建士は不動産取引(管理)におけるあらゆる知識や情報のエキスパートのことです。
宅建士の就職先は不動産関係だけではありません。
建築会社はもちろん、実は金融機関でも引く手あまたの資格なのです。
試験のチャンスは年に1回で、合格ラインは75%以上の正解率ですが、過去10年間の合格率は20%に満たないハイレベルな資格です。
ゆえに取得しているだけで就職でも有利で、知り得た技能はあらゆる分野で応用することができるでしょう。
第3位 FP
FP(ファイナンシャルプランナー)が難しい資格ランキングの3位に入りました。
昨今注目される機会も多く、比較的簡単に取得できるのでは?と思っている人も多いかもしれませんが、FPにもランクがあります。
就職に有利にするためには、最低でも2級以上を取得しましょう。
FP2級の合格率は2人に1人。
さらに取得すると待遇が雲泥の差になる1級には実務経験が必要になります。
FPは、住宅ローン・保険・進学や結婚費用・定年後に向けた資産運用など、生涯に関わるお金のあらゆる知識をプランニングして提案する仕事です。
司法や宅建に比べて、より身近な生活に関わるお金の管理者と言えるでしょう。
FP3級だけでも取得しておけば、きっと実生活で有利になり役に立ってくれることが多くなるはずです。
専門の学校に進学しなくても取得できる代表的な資格なので、ぜひFP2級以上を目指して就職に有利に役立ててください。
第4位 応用情報技術者
IT関連の就職に有利な資格の中で、ぜひ取得しておくと良いのが応用情報技術者です。
数あるパソコン技術の資格で、最もハイレベルな資格の1つと言われているため、難しい資格ランキングの4位にランクインしました。
今では小学校に進学してすぐにパソコンの授業があり、子供のうちからプログラミング操作ができる時代。
基本操作ができる程度の資格では、IT技術者とは認められません。
応用情報技術者は、エンジニアとして与えられた処理技能を有しているのはもちろん、他の技術者に頼ることなく独自に新しい開発を行えるハイレベルな立場の人です。
新しいアプリの開発やハッキングなどへの対応もできるため、就職しなくても個人で事業を立ち上げて稼ぐこともできます。
パソコン1台あればどこでも仕事ができることも、生き方の幅を広げてくれる資格ですね。
第5位 介護福祉士
長寿大国日本。
介護福祉士は、これからますます必要とされる介護医療の資格の中で、最もハイレベルな資格です。
人手不足が叫ばれる中でも、簡単に取得できるレベルの難易度まで落とすことができない重要な職種なので、難しい資格ランキングに入ってきます。
介護福祉士になるための専門学校に進学する若者も多くいますが、実は進学しなくても取得する方法があるんです。
それが、社会人が働きながら取得する方法で、介護施設で3年以上の実務経験を積み、実務者研修過程を修了すれば、国家試験を受ける権利を与えられます。
国家試験は年1回で、合格率はここ数年で70%を超えてきました。
ただし実務経験が合格に有利になってくるので、養成学校に進学して知識だけで取得しようとすると若干合格率は下がってしまうハイレベルな資格です。
実務者研修で満足してしまう人も多いので、頑張って取得しておくと介護福祉業界ではとても重宝される資格間違いなしです。
第6位 全国通訳案内士
国際社会日本。
英語の技能を問われる資格が数多くある中で、英検でもTOEICでもなく難しい資格ランキングにランクインしたのは、全国通訳案内士です。
マニアックな資格ですが、英語関連の試験の中で唯一の国家資格でもあるのです。
全国通訳案内士が難しい資格ランキングに入ったのには、圧倒的に就職に有利な資格だからで、大学進学レベルの英語力だけでは取得できないハイレベルで生きた英語力を求められます。
試験のチャンスは年に1回で、英語ができる人の中でも合格できるのは10人に1人の割合と言われています。
いかにハイレベルな資格なのかお分かりいただけると思いますが、訪日外国人が増え続ける日本では、転職にも有利でビジネスチャンスも大きく広がる資格になるでしょう。
第7位 秘書検定
秘書検定が難しい資格ランキングにランクインしたのは、準1級以上の秘書技能検定に意味があるからです。
秘書は社長のもとで働く女性をイメージしますが、準1級以上になれば面接試験も加わり、的確な理論的思考や接遇マナーの技術を問われる難しいハイレベルな検定です。(もちろん男性でも可能です)
試験は年に2回行われ、2級以下の合格率が60%以上なのに対し、準1級以上は半分の30%以下の難易度です。
日ごろから接客業に就いていた人には比較的有利な資格かもしれません。
秘書検定ならビジネスマナーが身につき、あらゆる場面で臨機応変な対応を的確に行う技術が身につきます。
社会人で必要とされるコミュニケーション能力に長けた人材として、就職活動ではかなり有利になりますし、秘書検定の上級に合格した体験はあらゆる面接の場で自信になることでしょう。(おそらくどんな面接にも動じなくなります)
難しいが就職に有利で役立つハイレベルな資格ランキングまとめ
難しい資格ランキングを一覧にして紹介してきました。
これらは、ただ難しいだけではなく、取得しておくと圧倒的に就職や転職に有利になる資格ばかりです。
また、個人事業主としての人生設計にも役立つ資格ばかりがランクインしていますね。
どれも一発で合格することは至難の業かもしれませんが、働きながらでも効率的に勉強し、適切なテキストに出会うことで叶う夢があります。
進学しなくても独学で道を切り開いている人は、たくさんいますので、ぜひあなたの眠った才能を生かして新しい分野にチャレンジしてみてください!