日本を代表する生命保険会社であり契約高・収入・総資産いずれも日本最大手とされている日本生命保険相互会社。
その平均年収がどのくらいなのか、気になる人も多いはずです。
この記事では本生命の気になる年収について営業・一般・総合職といった職種別を始め新卒入社の場合の初任給、さらに女性社員の年収についても詳しく解説していきます。
日本生命の平均年収
まずは日本生命の平均年収について見ていきます。
日本生命は株式会社ではなく有価証券報告書が公表されていません。
そのためここでは社員の口コミを参考にしたものを平均年収として紹介しています。
日本生命の平均年収は約479万円
2020年時点でのデータによると日本生命の平均年収は
約479万円です。
金融業界全体の平均年収は約436万円、その中でもさらに生命保険の平均年収は約416万円となっています。
このことを踏まえると日本生命の平均年収は業界全体で見てもかなり高いことがわかります。
日本生命の平均年収は競合他社には劣る
次に日本生命と同じく生命保険業界の大手企業である「第一生命」「かんぽ生命」「明治安田生命」の3社の平均年収を日本生命の平均年収と比較してみます。
明治安田生命のみ日本生命同様に有価証券報告書が公表されていないため、社員の口コミを参考にした平均年収を記載しています。
第一生命 | 約935万円 |
---|---|
かんぽ生命 | 約715万円 |
日本生命 | 約479万円 |
明治安田生命 | 約425万円 |
引用:日本生命の年収っていくら?残業代やボーナスについても徹底解説!
この中では第一生命が最も平均年収が高く、なんと約935万円にもなります。
これは親会社である第一生命ホールディングス株式会社の有価証券報告書のデータを参照していることが関係しています。
日本生命と明治安田生命の平均年収がかなり低いようにも感じられますが、これは両社が株式会社ではなく相互会社であることが原因と考えられます。
「相互会社」というと耳慣れない言葉かもしれませんね。
相互会社とは、保険会社にのみ認められている会社形態で、株式会社とは異なります。
株主が存在しないため利益を配分する必要はありませんが、資金調達がしにくいという難点があります。
そのため、やはり資本金の規模の面では株式会社にかなり劣ってしまいます。
同じ業界であっても会社形態が異なれば当然年収も変化するため、ここでのデータはあくまで参考程度に捉えてください。
職種や役職・年代別の平均年収
日本生命の平均年収の業界全体での立ち位置が大体理解できたところで、今度は
職種・
役職・
年代などに分けて平均年収を見ていきましょう。
職種別平均年収は総合職がダントツで高い
2020年時点でのデータを参考にすると職種別平均年収は以下のように算出されます。
- 営業職:約400万円
- 企画・事務職:約578万円
- 総合職:約767万円
- コーディネーター職:約512万円
これによると、総合職が約767万円とダントツで高い平均年収となっています。
最も平均年収の低い営業職の約400万円と比べると、その差は約367万円にも上ります。
367万円というと人によってはまるまる年収に相当する金額ですので、日本生命の職種による収入差はかなり大きいことが分かります。
役職ごとに給与水準が異なる
ここでは、総合職の場合の役職別平均年収について見ていきます。
日本生命では、入社2年目になる社員は事実上全員が自動的に「副主任」に昇格します。
副主任になると給与水準が少しアップし、約550万円になります。
以降毎年約50万円ずつ上がり続け、副主任としての最終年である5年目には約650〜700万円の年収になります。
6年目になると副主任昇格時と同様社員のほぼ全員が「課長補佐」へと昇格します。
ここで給与水準が大きくアップし、年収は約950万円にもなります。
その後さらに昇格できるかは人によりますが、課長補佐の次のランクである課長になると約1,400〜1,700万円まで年収が上がります。
そして部長にもなるとその年収はなんと約2000万円にまで上るとされています。
ここでご紹介したのはあくまで総合職の場合です。
平均年収はそもそも職種によって大きく左右されるため、あくまで参考程度に見てください。
年代別の平均年収
日本生命の年代別の平均年収は以下のように算出されます。
- 20代:約345万円
- 30代:約442万円
- 40代:約507万円
- 50代:約622万円
上記を見てみるとまず20代の平均年収は約345万円となっています。
一般的に新卒の月収が約20万円、これを年収に換算しても約240万円ですから一般企業の同年代の平均年収よりもかなり高いと言えそうです。
30代の平均年収は20代より約100万円ほど高くなっています。
40代の平均年収は30代より約50万円アップと20代と30代との差に比べて年収増額の幅が小さくなったように感じられますが、50代になると平均年収は40代より約115万円も高くなり約622万円にもなります。
年代が上がるごとに平均年収も大きく上がっていますが、これは「役職ごとの平均年収の差」で述べたように継続勤務して昇格していくことで給与水準が上がっていくことが関係していると考えられます。
日本生命の初任給と女性社員の給与
ここでは日本生命に新卒入社した場合の初任給と、新卒雇用形態のうち主に
女性が活躍している職種とその給与について紹介していきます。
日本生命の初任給は約21万円
日本生命の初任給は学部卒の場合だと約21万1000円です。
これに残業代とボーナスが加わるため、最終的な年収は約400万円程度とされています。
日本生命の新卒採用には5つの形態が存在
日本生命では「総合職」「営業総合職」「エリア総合職」「エリア業務職」「法人採用FC」の5つの職種で新卒採用が行われています。
このうち「エリア総合職」と「エリア業務職」は主に女性を対象とする一般職です。
「エリア総合職」は営業業務を含めたフロント業務を幅広く行いますが、「エリア業務職」は主にバックオフィス業務に専念するという違いがあります。
以下女性社員の平均年収について調べてみました。
一般職女性社員の平均年収は約500万円
日本生命の女性社員は主に上述した2つの職種のいずれかに就きます。
1年目から5年目までは役職に就かず、平均年収は約300万円〜500万円程度です。
6年目を過ぎると業務主任補に昇格し、平均年収は約400〜500万円程度までアップします。
速い社員だと10年目以降に業務主任に昇格が可能になり、平均年収は約600万円以上にもなります。
生保レディの平均年収は約300万円
生保レディとは保険会社それぞれに存在する保険外交員のことを言います。
保険外交員は正社員ではなく個人事業主として扱われ、保険会社に所属し報酬をもらいます。
民間の住宅や企業を訪問して回り、営業を行うのが主な仕事です。
自分の好きなタイミング・やり方で仕事ができるため、特に
子供のいる女性が多く働いています。
報酬は獲得した契約数によって決まるため、どれだけ稼ぐことができるかはそれぞれの実力によって大きく左右されることになります。
平均年収では約300万円とされますが、実力のある外交員だと年収1000万円を軽く超えてしまうほどです。
日本生命は比較的高年収で、女性も働きやすい企業
ここまで日本生命の年収について細かく見てきましたが、いかがだったでしょうか。
日本生命は相互会社のため、株式会社の形態をとる競合他社にはその規模からしても年収という点ではやはり劣ってしまいます。
しかし一般的に見れば決して低い年収ではありません。
また限定はされますが女性が活躍できる職種があり、継続勤務により昇格と昇給が可能なため安定した収入を得ることができるでしょう。
さらに正社員にならなくとも、自身の生活スタイルに合わせて個人事業主としての働き方を選べることも大きなメリットではないでしょうか。
この記事が日本生命に興味のある方、就職や転職を考えている方のお役に立てたなら幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。