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社会人のロースクール(法科大学院)受験は難しい?働きながら通える通信・夜間のコースや受験方法を解説

更新日:2024-10-08

社会人のロースクール(法科大学院)受験は難しい?働きながら通える通信・夜間のコースや受験方法を解説

弁護士や検察官、裁判官を目指す際、必ず受験しなければならないのが司法試験です。

司法試験を受験するには、受験資格を得るために予備試験に合格する方法のほか、法科大学院に通って課程を修める方法もあります。

しかし、社会人が仕事をしながら法科大学院に通うとなると、受験勉強だけでなく通学による受講の時間が取れない人もいるのではないでしょうか。

実は、司法試験の受験資格を得るためのロースクールや法科大学院には、社会人向けの通信・夜間コースを設けているところもあります。

ただし、ロースクール・法科大学院ルートで司法試験の受験資格を得るべきか、予備試験ルートから受験すべきかは、状況に合わせて判断することが大切です。

今回は、社会人でも通いやすい点が魅力のロースクール・法科大学院を紹介しながら、予備試験ルートとの違いやどちらが良いかについて解説します。

    この記事でわかること

  • 社会人が法科大学院ルートで司法試験の受験資格を得る方法
  • 夜間コースがあるおすすめのロースクール・法科大学院3選
  • 社会人は法科大学院ルート・予備試験ルートのどちらが良いか
  • 予備試験ルートで司法試験受験を目指すおすすめの方法

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目次

社会人から司法試験合格を目指すならロースクール(法科大学院)に通う方法がある

社会人から司法試験合格を目指す場合、まずは司法試験の受験資格を得る必要があります。

司法試験の受験資格を得る方法は、司法試験の予備試験に合格するか、ロースクール(法科大学院)の課程を修了する方法のいずれかです。

社会人の場合、働きながら受験資格を得る必要がありますが、ロースクールには夜間コースがあるため、働きながらロースクールに通うことができます。

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社会人が司法試験の受験資格を得る選択肢は3つ

社会人が司法試験の受験資格を得るための選択肢は、以下の3つあります。

  • 仕事を辞めて全日制ロースクール(法科大学院)に通う
  • 仕事を続けながらロースクール(法科大学院)の夜間コースに通う
  • 独学や通信講座などで予備試験ルートの合格を目指す

通常、法律の勉強をしたことがないといった人は法科大学院の未修者コース(3年)に入学するのが一般的です。

基本的に上記のコースでは全日制となりますが、一部のロースクールでは夜間コースも設けられており、仕事をしながらでも通えるメリットがあります。

もう1つは、予備試験ルートでの司法試験合格を目指す方法です。

予備試験ルートであればロースクール(法科大学院)に通う必要がないため、自分のペースで学習を進めることができます。

もし法科大学院に通う際は自身の生活スタイルや時間の使い方に合わせてコースを選ぶようにしましょう。

ロースクール(法科大学院)に通信制はない

ロースクール(法科大学院)にも通信制の受講方法があれば、仕事をしながらでも履修できる可能性があります。

しかし、残念ながらロースクール(法科大学院)には通信制コースはありません。

そのため、ロースクール(法科大学院)を修了するルートで司法試験の受験を目指す場合、通学する必要があることを把握しておきましょう。

ただし、夜間のロースクールに通いたい場合でも、夜間コースがあるロースクールの数は限られているため、近隣にない場合はほかの選択肢を検討する必要があります。

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社会人でも通える夜間コースのあるロースクール(法科大学院)

ここでは、社会人でも通える夜間コースを提供している法科大学院についていくつかご紹介します。

司法試験の合格率についても記載しているのでぜひ参考にしてみてください。

日本大学大学院 法務研究科

日本大学大学院 法務研究科

参照:日本大学大学院法務研究科 

水道橋駅にあるロースクールは、令和元年度の司法試験では14名の合格実績があります。

1学年の人数は約60人で、比較的大規模なロースクールだといえるでしょう。

日本大学法科大学院の教育目標は、法律実務処理の能力だけでなく、深い洞察力と健全な社会常識を備えた法曹について学べるのが特徴です。

ちなみに令和5年の司法試験では、受験者数86名で合格者は12名で、合格率は14.0%でした。

筑波大学法科大学院

筑波大学法科大学院

参照:筑波大学 法科大学院 

筑波大学法科大学院は東京の茗荷谷に位置しており、夜間コースのみを提供していることから入学者のほとんどは社会人です。

学生数は1学年あたり約45名で、ほとんどが未修者です。授業形式は講義と少人数クラスで双方向・多方向的な授業を行っているのが特徴です。

また社会人の受講者に配慮したICTを活用したオンライン授業も導入され、出張先などからでも授業を受けられます。

つまり働きながらでも国内外の出張先等からタブレット端末等を通じて授業を受講できるということですね。

なお法科大学院に併設された法律事務所では、実際のクライアントと関わりながら学べるのもうれしいポイント。

ちなみに令和5年の司法試験では受験者51名中17名が合格し、合格率は33.3%となっています。

琉球大学法科大学院

琉球大学法科大学院

参照:琉球大学 法文学部 

琉球大学法科大学院は、平成31年度から既修者コースで夜間コースを設置しています。

大卒後3年以上経過し、昼間に就労している社会人が対象となります。

特色としては、徹底した少人数教育と充実したサポート体制が挙げられます。

入学定員16名に対し、16名の専任教員が配置され、現役弁護士、元裁判官、元検察官といった実務家教員も6名在籍しています。

理論と実務の架橋を重視し、沖縄弁護士会のバックアップを受けながら法律について学べます。

また受講生への就職サポートも充実しており、法科大学院出身の若手弁護士がアカデミック・アドバイザーとして授業をサポートや答案練習会、オーダーメイド・ゼミ、ゼミのチューターなどを行なっています。

近年の琉球大学の入試倍率は約2〜3倍と法科大学院の中では高いほうとなっています。

ちなみに令和5年の司法試験では受験者34名中3名が合格し、合格率は8.8%でした。

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社会人でも通える夜間コースのあるロースクール(法科大学院)の特徴

ロースクール・法科大学院のうち、夜間に開講されているスクールは、以下の通りです。

  • 筑波大学法科大学院
  • 日本大学大学院法務研究科
  • 琉球大学法科大学院

夜間コースの場合、通常のコースと比較して1日に受講できる授業数が少ないため、通常の法科大学院よりも時間をかけて卒業することになります。

ここでは夜間制ロースクールについて、特徴やその内容を通常のロースクールと比較しながらご紹介します。

夜間制ロースクール(法科大学院)のスケジュール

夜間制ロースクールの最大の特徴は社会人のための制度であるということです。

これは、昼間に時間が取れない社会人の方が夜の空き時間を利用して学習できる制度だからであり、社会人の方が法曹を目指す際には非常に有効かつ現実的な手段といえます。

ただ社会人から法曹を目指すとなると「平日の昼間は働き平日の夜と休日は法科大学院の学習」という生活スケジュールになるため、体調管理や集中力については十分気を付ける必要があります。

夜間制と通常のロースクールとの最も大きな違いは、学習スケジュールです。

早稲田大学を例にすると、学期は同じ扱いになりますが授業時間は以下のようになっています。

通常 夜間
平日 09:00~18:00(遅くて19:45分) 18:15~21:55
土曜日 09:00~18:00

課題が多い場合は日曜日も休めないと考えられるので、夜間のロースクールはかなりハードスケジュールになっていることが分かります。

そのため、年度にもよりますが毎年10~20人が入学し、予定通り終了できない人が2,3人はいるようです。

ではもう少し具体的に夜間制ロースクールに通う社会人の生活を見てみましょう。

法科大学院の夜間コースに通う社会人にとって大きな課題となるのは、どれだけ集中した勉強時間を捻出できるかということです。

ここではどのように勉強時間を生み出しているのか、1日の例を参考に解説していきます。

平日

過ごし方 時間
起床・自主学習 06:00~07:00
出勤準備・出勤 07:00~08:00
仕事 08:00~17:30
通学・夕飯 17:30~18:15
授業 18:15~19:45(21:55)
自主学習 19:45(21:55)~23:30
帰宅 23:30~24:30
就寝 24:30~06:00

土曜日

過ごし方 時間
起床 07:00
自主学習・通学 ~09:00
授業 09:00~18:15
夕飯・自主学習 18:15~22:30
帰宅・就寝 ~24:00

夜間制ロースクールの修了条件は通常のロースクールと同じで、必要単位を習得する必要があります。

そのため1番懸念すべきなのは、残業などによって18:15~の授業に出られず必要単位を確保できなくなることです。

つまり法科大学院での学習を優先するとなると残業を断って退社する必要があり、職場環境も気にする必要が出てきます。

そして睡眠時間に関しては、平日は6時間満足に寝られることはほとんどなく、休日に体調管理のため少し多めに寝るという生活になっていくようです。

また日曜日は自由時間のような扱いになりますが、ほとんどの方は身の回りのことを終えたら勉強時間に当てるなど、過酷な生活をしているようです。

夜間制ロースクール(法科大学院)の学費

学校によって夜間制と通常のロースクールで学費に違いがあることもありますが、夜間のコースでも学費が安くなるということはあまり無いようです。

例として、早稲田大学では夜間コースの授業料は年間約90万円・入学金は20万円程であり、これは通常のコースとさほど変わりません

もし家族がいる状態で法曹を目指すのであれば、職場からなるべく近く授業料が低い法科大学院を探す必要があります。

夜間制ロースクール(法科大学院)の入試

法科大学院の夜間コースでは、基本的に全日制と同じ入試問題を受験します。

既修者コースでは各法律科目の論文問題、未修者コースでは小論文が出題されます。

法科大学院の入試状況を見ると定員割れする法科大学院が散見されますが、水準に達していない受験生を合格させることはないので油断は大敵です。

これから法科大学院を目指す方はまず志望校の過去問を解くのが鉄則でしょう。

過去問は入試や司法試験の勉強の指針となるほか、志望校の問題水準への把握にもつながります。

夜間のロースクール(法科大学院)の在学年数

法科大学院の夜間コースは、修了までに要する期間が通常より長くなる傾向があります。

長くなる原因としては全日制と同じ単位取得が必要であり、平日の授業時間を確保するのが難しいためです。

例えば、日本大学では未修者は4年、既修者は3年の長期履修制度があります。

ほかにも、福岡大学では未修者コースを5年で履修する長期在学履修制度が採用されていることから、修了までに6年以上在籍することもあります。

そのため、短期で司法試験の受験資格を得たい人にとっては、法科大学院の夜間コースは適していない場合があるため慎重に判断することが大事です

夜間ロースクール(法科大学院)の司法試験合格率

令和4年度の夜間ロースクールの司法試験合格率については以下の通りとなります。

大学名 受験者数 合格者数 合格率
筑波大学法科大学院 55人 18人 32.7%
日本大学法科大学院 75人 34人 32.0%
琉球大学法科大学院 29人 4人 13.8%

ちなみに日本大学の数値は夜間コースのみの合格率は掲載されていませんので、あくまで参考程度に捉えてみてください。

夜間コースの法科大学院を選ぶ際は法試験の合格率も考慮してみるとよいでしょう。

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法科大学院に向けた勉強はいつから開始する?併願・複数受験することは可能? 

社会人で司法試験を目指すならロースクール(法科大学院)か予備試験どちらがおすすめ?

上記で解説した通り法科大学院には夜間コースがありますが、その学習スケジュールは非常に厳しくなっています。

そこでここからは、社会人の方が司法試験の受験資格を獲得するには法科大学院修了と予備試験の合格のどちらが良いのかを解説していきます。

短期集中タイプの方・自分で勉強を続けられない方は法科大学院修了がおすすめ

法科大学院修了と予備試験合格を比較した際に、社会人の方が短期間で達成することができるのは法科大学院修了だと言われています。

これは本人のやる気次第にもなりますが、法科大学院修了は主に2~3年(早い人は1年)、予備試験合格は3~4年(早い人は2年)かかるからです。

また、どちらのやり方でも非常に長い間コツコツと勉強する必要があるため、自分のみでそれだけの勉強を続けられる自信が無い方は法科大学院に通うことをお勧めします

現実的に考えると予備試験ルートをおすすめすることが多い

上記で法科大学院修了をお勧めしましたが、一般的には予備試験合格が推奨されることが多くなっています。

これは、法科大学院修了の方が早く司法試験の受験資格を獲得できる一方プライベートの時間や睡眠時間を削ってスケジュールをこなすことになってしまうからです。

さらに、夜間の法科大学院に通うことで仕事に支障をきたしたり、場所によっては通学自体が大きな負担になることもあります。

そのため時間をかけてでも無理をしたくないという方には予備試験の学習を自分のペースで進めていく方法が合っていると考えられます。

人によって合う合わないがあるため一概に予備試験をお勧めすることはできませんが、効率面を重視するのであれば予備試験が推奨されることが多いです。

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社会人に予備試験ルートでの司法試験受験をおすすめする理由

司法試験の受験資格を得る方法のうち、社会人の受験に予備試験ルートをおすすめする理由は以下の3点です。

  • 予備試験ルートからの司法試験合格率は9割超
  • 夜間コースがあるロースクール(法科大学院)の数が少ない
  • 予備試験対策の通信講座や予備校なら仕事と両立しやすい

ここからは、社会人にはなぜ予備試験ルートでの司法試験受験がおすすめなのか、その理由と予備試験ルートから司法試験を受験するメリットについて解説します。

予備試験ルートからの司法試験合格率は9割超

社会人に予備試験ルートからの司法試験受験をおすすめする理由の1つは、予備試験合格者の司法試験合格率が9割以上という驚異的な合格率の高さにあります。

2023年度の司法試験受験者のうち、予備試験合格者は358名でした。そのうちの最終合格者は327名で、約92%という数値です。

法科大学院ルートでの合格率が約40%であったことからも、予備試験ルートでの合格率の高さが伺えます。

参照:令和5年司法試験法科大学院等別合格者数等|法務省

この高い合格率には、予備試験が司法試験と試験内容も試験形態も似ているという背景があり、予備試験の合格は実質司法試験の合格と同等のレベルです。

つまり、予備試験に合格できる実力があれば、司法試験の受験資格が得られるのと同時に、ほぼ確実に司法試験に合格できるといっても過言ではありません。

社会人が働きながら司法試験合格を目指すのであれば、合格率の高い予備試験ルートがおすすめです。

夜間コースがあるロースクール(法科大学院)の数が少ない

社会人に予備試験ルートでの司法試験受験をおすすめするのは、夜間コースがあるロースクール(法科大学院)の数が少ないことも理由の1つです。

現状として、夜間コースがあるロースクールは上述した3校のみであり、近隣に在住していない場合は通学することができません。

数時間かけて往復するほど距離がある場合、働きながら通い続けることは現実的ではないでしょう。

予備試験ルートであれば在宅で学習できる選択肢があるため、社会人には通学時間を勉強時間に充てられる予備試験ルートでの受験がおすすめです。

予備試験対策の通信講座や予備校なら仕事と両立しやすい

司法試験の予備試験は、試験対策の通信講座やオンライン受講が可能な予備校などが豊富にあるため、仕事との両立がカギとなる社会人の受験に適しています。

独学で受験する選択肢もありますが、司法試験・予備試験には個人で採点や添削することが難しい論文式試験や口述式試験もあるため、可能であれば講座の受講がおすすめです。

講座によっては、隙間時間での学習に適した教材もあり、通勤時間を有効活用することもできるでしょう。

司法試験受験に備えて仕事と勉強を両立するには、勉強時間の確保が重要になります。

その点でも予備試験ルートであれば、通学の時間を勉強に充てられるため、仕事と両立しながら効率良く勉強を進めたい方に最適です。

法科大学院に行かずに合格可能?予備試験の難易度の高さを解説!

社会人の司法試験・予備試験対策に通信講座・予備校を活用するメリット

冒頭でお伝えしましたが、法科大学院に通信コースはありません

そのため通信で司法試験を目指すとなると予備試験合格を目指すことになります。

ここでは予備試験合格のメリットなどをご紹介していきます。

完全オンライン型の通信講座・予備校で無理な学習できる

予備試験の予備校は近年非常に増えており、中でも完全オンライン型の予備校が多くなっています

オンライン型の予備校でもその形態は様々であり、授業を項目別に区切って買うタイプの予備校もあります。

このような形態は社会人で法科大学院に通えない方は自分のペースで学習できるため、非常に効率が良いと言えるでしょう。

また、独学で司法試験を目指している方なども苦手分野の補強目的などで活用できるため人気が高まっています。

そしてこうした予備校の中には未経験から1年で予備試験に合格させる!といった所もあり、時間がある方は1年しっかり費やすというのも1つの手ですね。

通信講座・予備校なら面接対策や回答テクニックも学べる

具体的に通信予備校のサービスをご紹介していくと、以下のようなサービス・特徴があります。

  • 授業を何度でも見返すことができる
  • 添削指導・個別指導などのサポート体制
  • テキストのレベルが高い
  • 通学との併用
  • 隙間時間に効率的に勉強できるサポートがある

この中でも大きなサービスや特徴は2つあり、1つ目はテキストのレベルが高いことです。

これは単に難しいテキストということではなく、予備試験対策に特化したテキストという意味でレベルが高くなっています。

そのようなテキストを使うことによってとにかく効率よく予備試験の点数を上げることができます。

そして2つ目は添削指導・個別指導などのサポート体制が整っていることです。

何をどのように勉強を進めていけば良いのかを最短で教えてもらえる上、解答の書き方なども丁寧に指導されるため点数アップに直結する学習を行うことができます。

ロースクール(法科大学院)に通うより費用は安くなりやすい

どの法科大学院・予備試験予備校と比較するかにもよりますが、相場としては予備試験の方が法科大学院より費用を安く抑えられる事が多いです。

具体的に未経験者での学習となると以下のような差になります。

法科大学院修了・・・1年で90万円 × 2~3年 = 180~270万円予備試験の予備校・・・1コース100万円~130万円(コースにもよる)

また先ほど紹介した授業を買う形態の場合、1種類10~15万円程になるためこちらを利用しても予備校の方が安くなると考えられます。

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社会人が司法試験に合格するにはどれくらいの時間がかかる?

社会人が司法試験に合格するのにかかる時間は、普段の勉強時間をどれだけ確保できるかで左右されます。

一般的に、司法試験の合格までに必要な勉強時間の目安は約10,000時間だと言われており、1日あたり3時間の勉強時間が確保できたとしても、9~10年かかる計算です。

ここでは、可能な限り早く司法試験に合格したい場合、社会人が司法試験に合格するには何年くらいかかるのか、最短で合格するために必要な勉強時間の目安を紹介します。

最低でも2年は必要

社会人が司法試験合格を目指す場合、最低でも2年はかかると言われています。

一般的には、週に換算すると15時間程度の勉強時間の確保が必要と言われていますが、法律を学習した経験がない人の場合は、さらに勉強時間をかけなければ合格は困難です。

とくに、社会人受験生はまとまった勉強時間を確保することが難しく、隙間時間を有効活用したり、1日のスケジュール管理を徹底したりして、勉強時間を捻出する必要があります。

無理な目標設定は挫折の原因になるので注意

社会人の司法試験受験では、無理な目標設定をして途中で挫折するケースも少なくありません。

例えば、まったく法律を学んだ経験がない人が仕事をしながら1年で司法試験合格を目指す、という目標は無謀と言えるでしょう。

もちろん合格に必要な勉強時間はあくまで目安であり、人によって習熟にかかる時間は差があります。

司法試験の難しいところは、膨大な試験範囲に加えて短答式試験のみならず、論文式試験や口述式試験の対策も必要になる点です。

インプットだけでなくアウトプット訓練を繰り返さなければならないため、時間をかけて身につける必要があります。

毎日無理をしなければこなせないような勉強計画を立てると、挫折する原因になりかねません。

そのため、平日は2時間だけに留める分、休日に長時間確保するなど、勉強時間を捻出する負担により仕事や家庭に支障をきたさないようにペース配分することが大切です。

社会人は夜間制ロースクール(法科大学院)か予備試験対策かをじっくり考えることが大事

今回この記事では通信・夜間制のロースクール予備試験の通信でできる対策ついて解説してきました。

通信制のロースクールは実習ができないという点から存在せず、夜間のロースクールは社会人向けに開講されています。

しかし夜間のロースクールはスケジュールが非常に厳しく、プライベートや睡眠時間を削って勉強を進める必要があるということでした。

そこで推奨されているのが予備試験合格のルートで、現在は通信制の予備校やサービスも充実しているため学校に通わなくても司法試験合格を目指すことができます

社会人から法曹を目指すのはどのルートでも難しいことですが、体調管理に気を付けてできるペースで頑張ってみてはいかがでしょうか。

社会人でも学習しやすいアガルートで予備試験合格!