法科大学院とは、法曹に必要な知識や能力を養成するプロフェッショナル・スクールです。
質が高く多様な問題に対応できる法律家を養成するために2004年に創設されました。
法科大学院は大学によって司法試験の合格が左右される可能性があります。
今回の記事では、法科大学院の中でも実績が高い神戸大学法科大学院についての基本情報や入試の難易度、実績などを紹介します。
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神戸大学法科大学院の基本情報
神戸大学法科大学院は、専門的な知識を深めグローバル化への適応はもちろん、今後の法曹教育を継続的に行っていくための人材育成にも力を入れています。
司法試験合格者は全法科大学院のなかで上位に入るほど実績も高いです。
そんな神戸大学法科大学院の基本情報をまとめました。
神戸大学法科大学院のアクセス
所在地 | 〒657-8501 兵庫県神戸市灘区六甲台町2-1 | |
---|---|---|
最寄り駅から | 徒歩 | 阪急「六甲」駅から約15~20分 |
バス | 阪神「御影」駅、JR「六甲道」駅、阪急「六甲」駅から 神戸市バス36系統鶴甲団地行、鶴甲2丁目止まり行き乗車「神大正門前」下車 |
|
タクシー | 阪神「御影」駅より約15~20分 JR「六甲道」駅より約10~15分,阪急「六甲」駅より約5~10分 |
近くに六甲山もあるので自然も身近に感じられ、神戸三ノ宮駅から最寄りの六甲駅まで電車で約6分と都心へのアクセスも良いキャンパスです。
最寄駅からキャンパスまで坂道が多いですが、近くまでバスも出ているので無理なく通えるでしょう。
神戸大学法科大学院の学費
神戸大学法科大学院の学費は以下の表の通りになります。
入学料 | 282,000円 |
---|---|
授業料(一年間) | 535,800円 |
授業料は前期(4月)と後期(10月)の二期に分けられており、年1回払いと年2回払いを選んで納入します。
授業料免除を申請し、成績が優秀と認められれば授業料の一部または全額免除を受けることも可能です。
神戸大学法科大学院の設備
神戸大学法科大学院には全院生を収容できるほどの大きさの法科大学院生専用の自習室があり、24時間自由に利用することができるため、予備試験などが近付くと自習室に寝袋を持ち込んで泊まり込みで勉強をする大学院生もいるそうです。
基本的文献や判例集のほかインターネット環境が整備されており、法令や判例などの情報の検索には各種のデータベースが利用できます。
より法律関係について詳細を調べたい時は、130万冊を超える社会科学系の図書を所蔵する図書館や法律関係の雑誌・紀要などを所蔵する方角研究科資料室を利用すると良いでしょう。
授業で使用する模擬法廷もあるので実際の裁判に近い環境で勉強ができます。
神戸大学法科大学院の特徴
全院生が収容できる自習室が24時間利用可能であったり、学生に配布されるシラバスに科目ごとに取り扱うテーマを毎回明示することで予習・復習すべき内容を具体的に明らかにしているように、自習をしやすい環境が整えられています。
また、1学年80人に対して教員が約50人と、教員一人当たりの学生数が少ないため密度の高い教育が特徴です。
教員は法律専門雑誌の執筆を手がけている方も多く、各専門分野のエキスパートが揃っています。
神戸大学法科大学院の特色あるプログラム
神戸大学法科大学院では、質の高い能力を有する法曹を育成するために特色のあるプログラムがあります。
神戸大学法科大学院ならではのカリキュラムをご紹介します。
未修者スタートアップ・プログラム
法科大学院には未修者の入学枠も設けられています。
その方たちが2年目以降スムーズに予備試験資格向けの勉強ができるよう、経験豊富な教員が未修者教育を担当します。
授業と並行して「法解釈基礎」と修了生による「法律文書作成会」が行われ、学外の専門家であるリーガルフェローからフィードバックを受けることができます。
夏休みは自主ゼミが行なわれ、知識を定着させることができます。
海外インターンシップ
卒業生が世界に羽ばたけるよう、グローバル化した教育を神戸大学法科大学院では行っています。
その一環としてマレーシア・インドネシア・ミャンマー・タイ・シンガポール・台湾・中国・香港・韓国などの法律事務所に10~20名の学生がインターンシップとして派遣されます。
期間は一か月ほどで、海外経験を年若いうちに経験しておく意味も込められています。
神戸大学法科大学院の実績
神戸大学法科大学院は質の高い教育が受けられることがわかりましたが、実績はどうでしょうか。
法科大学院別の司法試験結果を見てみましょう。
順位 | 大学名 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
---|---|---|---|---|
1 | 一橋大学 | 119人 | 84人 | 70.6% |
2 | 東京大学 | 212人 | 126人 | 59.4% |
3 | 京都大学 | 185人 | 107人 | 57.8% |
4 | 東北大学 | 49人 | 26人 | 53% |
5 | 慶應義塾大学 | 251人 | 125人 | 49.8% |
6 | 神戸大学 | 126人 | 62人 | 49.2% |
7 | 九州大学 | 45人 | 21人 | 46.7% |
8 | 名古屋大学 | 57人 | 23人 | 40.4% |
9 | 大阪大学 | 90人 | 34人 | 37.8% |
10 | 早稲田大学 | 208人 | 75人 | 36.1% |
令和2年の司法試験合格率は全法科大学院別で6位の49.2%でした。
司法試験の合格率は30~40%と言われているので、合格率の高さは実績として充分でしょう。
この合格率の高さから、授業などのカリキュラムの質の高さも伺えます。
神戸大学法科大学院の入試概要・難易度
ここからは入試の概要と難易度について紹介します。
日程などは最新のものがまだ発表されていないので令和4年度の情報をまとめましたので参考にご覧ください。
神戸大学法科大学院の入試概要
出願時期 | 未修特別 | 8月3日(水)~8月9日(火) | ||
---|---|---|---|---|
上記以外 | 10月6日(木)~10月13日(木) | |||
試験日程 | 未修特別 | 9月4日(日) | ||
既修一般・3年次特別・開放型 | 9月4日(日) | |||
受験料 | 30,000円 | |||
試験会場 | 神戸大学六甲台キャンパス | |||
募集人数 | 法学未修者コース | 未修者一般入試 | 20名程度 | |
社会人・他学部生特別入試 | ||||
法学既修者コース | 既修者一般入試 | 30名程度 | ||
3年次生特別入試 | ||||
法曹コース生 特別入試 |
5年一貫型・一般枠 | 17名 | ||
5年一貫型・地方枠 | 3名 | |||
開放型 | 10名 | |||
合計 | 80名 |
神戸大学法科大学院の入試難易度
神戸大学法科大学院の倍率は約2.8倍ほどです。
神戸大学法科大学院は国立なので受験する人たちのレベルも他の国公立大学や偏差値の高い私立大学出身の人が多いです。
募集人数より多い志願者がいても合格者数が大幅に少ない枠もあるので、合格に必要な点数のラインがあると考えられます。
逆に既修者コースの一般入試は、募集人数が30名に対し合格者数が約3倍出ているので募集が少ないという心配は必要なさそうです。
神戸大学法科大学院に合格した方の口コミ
実際に受験して合格した方たちの試験についての口コミがありました。
どのような対策をしてきたかなどを参考にしてください。
試験時間が短かったり、科目の組み合わせが独特であったりするので、過去数年分の過去問を一 通り時間を計って解いてみることをおすすめします。どのようなペースで問題を解けば間に合うか イメージできていたので当日は焦らず解答することができました。
神戸大学法科大学院について 神戸大学法科大学院は比較的典型的な問題が出題されているとおもいます。
口コミでは、試験内容としては典型的な内容が出されているようです。
しっかりと基礎を勉強していくと良いでしょう。
試験時間も短いようですが、受験する前にペース配分を決めて当日落ち着いて解いて行けると問題なさそうです。
神戸大学法科大学院に合格するならアガルート
神戸大学法科大学院をはじめとした各法科大学院の入試を独学で合格するのは至難の業と言えるでしょう。
そのため、過去合格者の多くも利用しているアガルートの法科大学院入試専願カリキュラムがおすすめです!
一年で法科大学院合格を目指せるカリキュラムと実際に各法科大学院を修了して司法試験に合格した講師達が受講生をサポートしてくれます。
その他にもフルカラーでわかりやすい教材やいつでも受講できる動画講座、各法科大学院の過去問を解析する講座など充実したカリキュラムやサポートが用意されています。
神戸大学法科大学院に合格するためにアガルートの法科大学院入試専願カリキュラムが非常に有効です。
神戸大学法科大学院についてまとめ
神戸大学法科大学院について特徴や入試概要・難易度について解説してきました。
司法試験の合格率がトップクラスに高いため、司法試験合格を目指すには最適な法科大学院と言えます。
入試では基本的な問題が多いですが、短い時間の中でうまく配分していくことがカギになりそうです。
入試対策には予備校を使う手段が最も合格に繋がる近道です。
アガルートをはじめとした予備校を有効に活用して、神戸大学法科大学院合格を目指しましょう。