近年動画配信の需要が大きく増加し、その影響で動画編集者の需要も増加しました。
しかし、その需要に対して供給が飽和しつつあり、副業として動画編集をしても稼げないという人もいるようです。
そこでこの記事では、副業として動画編集をするにあたって、稼げるのかどうかややめとけと言われる理由などをご紹介します。
また、稼げる人と稼げない人の特徴も解説しますので、興味のある方は是非最後までご覧ください。
動画編集の副業は稼げないからやめとけと言われる理由
まず最初に動画編集の副業が稼げない、やめとけと言われる理由を解説します。
動画編集者の需要はどんどん伸びているはずなのに、なぜ副業だと稼げない、やめとけと言われてしまうのでしょうか?
動画編集者が増えすぎてしまった
動画編集者の需要が増えたことにより、動画編集者を育成する環境が整い、お金をかけなくてもある程度のスキルを身につけられるようになりました。
それによって、動画編集を副業やバイト代わりにしようと考える人が増え、仕事を奪い合うという状況になっています。
さらに最近では動画編集を本業にしているフリーランスの方も増えており、技術力が副業の人より高いことが多いため、副業の仕事が奪われてしまっているようです。
受注する仕事にもよりますが、そもそも動画編集に求められるスキルがプログラミングなどのように専門性が高くないということも、動画編集者が増えた要因の一つだと言われています。
動画編集者の数は今後も増えることが予想されており、やめとけと言われる原因になっています。
動画編集の仕事単価が低く設定されるようになった
仕事を受けようとする人が増えるほど、他より安く仕事を受ける人も増えてくるため、単価はだんだん低くなっていきます。
特に「仕事単価が安くても自分の経験になるから」という理由で、実務未経験者の方は相場よりかなり低い報酬でも仕事を受ける場合があり、下がっていっています。
これらの理由から動画編集の仕事の単価が低く設定されたことで、副業に大きな影響が出たと言えます。
動画編集の仕事を受ける企業が増えた
個人に動画編集の仕事を依頼すると費用は安く済むことが多いですが、クオリティが保証されずに納品頻度が低いことがあります。
そこで、一定以上のクオリティと安定した納品頻度を売りに、動画編集の仕事を受注する企業が増えてきました。
これらの企業は大量に仕事を受注することと引き換えに、低い単価で引き受けることもあります。
これにより、副業として動画編集をしている個人に仕事が回らなくなっているというのも、「稼げない」「やめとけ」と言われる理由として挙げられるようです。
動画編集の副業はもう稼げない?
上記で動画編集の副業が稼げない理由を解説しましたが、今後はさらに稼げなくなっていくのでしょうか?
ここでは、動画編集業界の成長と今後について解説します。
動画広告市場は今後も成長し続ける
本業・副業を問わず、動画編集の需要が増え続けなければ、稼ぐことはできなくなっていきます。
そこで動画広告市場の成長に注目してみると、以下のようなデータがサイバーエージェントによって発表されていました。
年 | 広告費用(億円) |
---|---|
2020 | 2,954 |
2021 | 4,205 |
2022 | 5,497 |
2023 | 7,095 |
2024 | 8,746 |
2025 | 10,465 |
参考:サイバーエージェント
動画広告市場は昨年の2021年と比較すると、この1年で規模が約1.3倍になっており、すさまじい成長を遂げていると言えます。
広告に投資する費用が増えるほど、当然動画をアップロードする人や企業が増えるので、動画編集者の需要は今後も大きく伸び続けると言えるでしょう。
業界全体は成長し続けるため、副業であったとしても全く稼げないという状態にはならないと予想されています。
実務未経験者は稼げなくなっていく可能性が高い
動画編集の需要は高まっていきますが、今後、実務未経験者は稼げなくなっていく可能性が高くなります。
これは動画編集者の中で、実務未経験の初心者が増え続けているからです。
業界の動向を考えても、カットやBGMの挿入、テロップ入れなどの基本的な技術で受けられる案件は増えていきますが、倍率も同時に上がっていくでしょう。
そのため、これから副業でそれなりに稼ぎたいという方には、初心者と差別化できるような技術が必要になりそうです。
動画編集の副業で稼げる人の特徴
ここからは動画編集の副業で稼げる人の特徴を解説します。
動画編集業界は成長を続けていきますが、初心者が稼げないと言われる中で、どんな人が副業でも稼げるのでしょうか?
稼げる人の特徴1:動画編集スクールで技術を高めている
動画編集で稼いでいくためには、初心者と差別化できていることをクライアントにアピールすることが必要になります。
そして、初心者と差別化する最も手っ取り早い方法は、動画編集スクールに通うことです。
動画編集スクールに通うことで、流行している最新のソフトを使用して効率よく技術を学ぶことができますし、そのままの実績にもなるからです。
最近ではオンラインで学習カリキュラムが完結するスクールも多く、費用はかかりますが本格的に学べる環境が整っているので、一度検討してみると良いでしょう。
稼げる人の特徴2:動画編集をつらいと感じない
稼げる人の特徴として、動画編集をつらいと感じないという点も挙げられます。
むしろ稼げる人は動画編集の中に面白みを見出し、達成感を感じながら仕事に取り組んでいるため、スキルの成熟も非常に早いです。
また、ただ案件をこなすだけの人に比べて学習意欲も高いため、効率の良い方法を模索して新しい技術を試すなど、同じ作業でも全然違うスピードで進められるようになります。
動画編集を楽しめるのか、自分に合っているかどうか、副業を始める前によく考えてみましょう。
稼げる人の特徴3:営業活動をしっかり行っている
副業で動画編集をする場合、どこかに就職しているわけではありませんので、仕事は自分から獲得しに行くことが必要です。
稼げる人はクラウドソーシングサイトを利用したり、SNSで積極的にアプローチしたりと、営業活動をしっかり行っています。
さらに、営業活動によりだんだんと人脈を形成することができ、継続的な案件の獲得もできるようになっていきます。
単価の高い仕事を単発で受けるよりも、相場と同じくらいの単価の仕事を継続して受ける方が最終的には稼げるようになるでしょう。
動画編集の副業で稼げない人の特徴
ここからは動画編集の副業で稼げない人の特徴を解説します。
以下の特徴に当てはまる人は、別の副業を考えた方が稼げるようになるかもしれません。
稼げない人の特徴1:編集スキルが初心者レベル
今どき簡単な動画編集であれば、スマホのアプリだけでも十分できます。
それでも動画編集者に仕事を依頼するのは、高いクオリティの編集を求めているからです。
ですので、編集スキルが初心者レベルだと仕事を獲得するのは難しく、副業と言っても初心者レベルから抜け出せる程度には勉強する必要があります。
ある程度の技術力を身につけるための勉強をする時間がない方や、勉強すること自体を面倒に思ってしまう方は、動画編集の副業で稼ぐことが難しいかもしれません。
稼げない人の特徴2:クオリティの高いポートフォリオを用意していない
倍率の高い動画編集の仕事に応募する場合、コンペ形式になることが多く、ポートフォリオの提出が求められます。
仕事を発注したい人は、応募者から送られてきたポートフォリオを見て技術レベルを判断し、誰に仕事を依頼するかを決定するからです。
ですので、ポートフォリオを用意できていないとクライアントに自分の実力を示すことが難しく、案件の獲得が困難になる可能性があります。
また、ポートフォリオの品質が低いと、残念ながら他の応募者に仕事を取られてしまいます。
個人で動画編集者として活動していると、コンペへの応募やSNSでの営業など自分から仕事を獲得しに行く機会が多いため、クオリティの高いポートフォリオを用意するようにしましょう。
稼げない人の特徴3:副業動画編集者としてのマナーがない
会社員と異なり、副業で活動している人は発注者と顔を合わせず、相手がどんな人なのか分からないまま仕事をすることが多々あります。
しかし、仕事をしていくにはある程度の信用が必要になるため、マナーを守ることが重要です。
具体的には、以下のような内容が挙げられます。
- クライアントからの連絡には早めに返信する
- 納期をしっかり守る
- 万が一納期に遅れる場合は、どれくらい遅れるかを早めに連絡する
これらのマナーは動画編集の技術以外の面が多いですが、一人のワーカーとしてクライアントと気持ちよく仕事をするために必ず守るべきです。
納期に余裕をもって納品し、細かい修正点にも迅速に対応するなど、クライアントが求めている以上のことができる人には継続的な仕事の受注が多くなる傾向にあります。
動画編集の副業は稼げないからやめとけ?まとめ
動画編集の副業はやめとけと言われる理由については、動画編集者の数が増えすぎたことや、仕事単価が下がっていることなどが挙げられます。
しかし、動画編集業界は成長していくことが予想されており、初心者以上のレベルの動画編集スキルを持っていれば稼ぐことはできるでしょう。
稼げない人は動画編集の技術が未熟だったり、ワーカーとしてのマナーが守れていないという特徴があるので、自分のスキルや態度は適切かどうか見直してみてください。
動画編集の副業は、今後稼ぐためにこれまでより高い技術が必要になりますが、業界全体は成長していくので挑戦してみてはいかがでしょうか?