映像クリエイターは映画・TV・CM・インターネットと活躍の場が多く、自ら作品を作るためやりがいのある仕事です。
しかし映像クリエイターになるにはどうしたらいいのか、何か資格が必要なのか分からない方も多いでしょう。
この記事では映像クリエイターになるには資格が必要なのか、おすすめの資格やスキル・学び方を紹介します。
活躍できる映像クリエイターになりたい方は必見です!
動画クリエイターを目指す方におすすめのスクール
映像クリエイターとは?
映像クリエイターは、その名の通り映像に関係する作品を制作することを仕事にしている人の事を指します。
テレビのCMや映画、ゲームやウェブ動画などをCGや映像技術を駆使して一つの作品を作り上げていく事が主な仕事内容です。
映像作品を発注したクライアントと話し合い、企画・絵コンテ・シナリオ・撮影・編集と多くの仕事をこなし、職人気質である他のクリエイターと比べ、対人コミュニケーション能力を含めた総合的な能力が求められます。
もちろん、クリエイターとしてのアート的なセンスや最新機器を使いこなす技術や知識も当然備わっている必要があります。
ここでは、映像クリエイターの仕事の種類を「CM・プロモーションビデオ」「映画・ドラマ・ゲーム」「展示」「YouTube」の4つに分けてご紹介していきます。
①CM・プロモーションビデオ
CMやプロモーションビデオは、映像を通して商品やアーティストの知名度向上や、売り上げを増加させる目的で作成されます。
そのため、映像技術だけでなく宣伝する対象を深く知る必要があります。
商品の特徴を把握することはもちろん、競合の調査やクライアントの意向をヒアリングなど、様々な角度から商品を知り、映像を通じてどのように人々に見せたいのか考えて制作する仕事です。
②映画・ドラマ・ゲーム
映画やドラマ・ゲームはCMやプロモーションビデオよりも製作期間が長く、CMの撮影が1日~3日で終わるのに対し、映画やドラマは数ヶ月かかります。
CMやプロモーションビデオも含まれますが映像クリエイターだけで完結する仕事ではなく、様々な職種と連携しなくてはならず、よりコミュニケーション能力が必要になってきます。
しかし、大変な分やりがいも大きく、映画・ドラマ・ゲームの映像クリエイターを志望する人も多いと思われます。
③展示
美術館や博物館などの展示で流れる映像や、近頃よく見られるようになったプロジェクションマッピングの作成も映像クリエイターの仕事の1つです。
映像技術は日々進歩しており、技術の発展に伴い表現できる幅も広がりました。
有名なデジタルコンテンツの会社「チームラボ / teamLab」のように、斬新かつ魅力的な映像表現を求められる仕事です。
④YouTube
最近はYouTubeを宣伝として利用している企業も珍しくありません。
YouTuberの企画動画だけでなくアニメーションや短編ドラマなども多く、どのようなコンテンツで宣伝するのか決めるのも映像クリエイターの腕の見せ所です。
特徴としては、他の映像媒体と比べて規模が小さく、自由度も高い傾向にあると言えます。
映像クリエイターになるには
映像クリエイターになるには、様々な方法があります。
極論を言えば、映像クリエイターになるには国家資格等は必要ありませんので「自分は映像クリエイターだ」と名乗ればその瞬間から映像クリエイターです。
しかし、自称しただけで映像クリエイターとしての仕事が舞い込んで来る訳がありません。
もちろん映像クリエイターも企業に所属せずフリーランスで活躍する事の出来る仕事です。
しかし、そういった立場で映像クリエイターとして仕事が出来るようになるには経験と人脈を深めて、映像クリエイターとしての自分を売り出していかなければなりません。
まずは就職先で映像クリエイターを目指す
映像クリエイターになるには映像の撮影や編集を行うような制作事務所やテレビ局、映像作品を取り扱う広告代理店などに就職する事が一番の近道です。
最近では結婚式やセレモニーで映像作品を流す場面も増えてきましたので、そういった結婚式場やセレモニーホールでの求人がある場合もあります。
とりあえず映像作品を取り扱う職場に入る事で、映像クリエイターとしての技術や知識等のノウハウを身に付ける事が出来ます。
そのまま企業付の映像クリエイターとして活動する事も企業に所属する事で安定した仕事量と年収を得る事が出来ますので悪い選択ではありません。
しかし、企業の中で映像クリエイターとして活動している内に人脈も形成され場合によっては企業ではなく名指しでの制作依頼が来る事になる事もあります。
そういった案件が多くなってきたら個人で映像制作の事務所を立ち上げてフリーランスで活動する事も選択肢として出てきます。
仕事量によっては独立を
顧客は常に質が高いものを求めるもので、これは映像業界も例外ではありません。
作る作品の品質が高いものだとある程度予測出来る映像クリエイターに名指しで制作依頼をする顧客も多くあります。
何度もそういった付き合いが継続すれば、逆にその映像クリエイター以外に発注する方が勝手が変わるので面倒だと感じるものです。
こういった案件が増えてくれば所属する企業側からの仕事ではなく、自分に依頼があった案件だけしか対応が出来なくなってきます。
企業に所属していては仕事量に応じた年収の変化は多少はありますが、安定感がある分劇的な変化もありません。
自分ひとりで抱える案件が多くなり、その分だけでも自身の生活が可能だと判断できれば独立する事をオススメします。
独立する事で企業に縛られる事がなくなりますので、より自由な制作活動が行え、制作費等も自分で決めて自分で請求しますので、企業に属している時と比較すれば大幅な年収アップが期待できます。
しかし、フリーランスで映像クリエイターとして活躍できるようになるにはあくまで仕事量が安定してある事が前提になり、仕事が無くなれば突然年収が0円になる可能性も含んでいます。
独立はハイリスクハイリターンですので良く考えて行いましょう。
映像クリエイターになるには資格が必要?
結論から言ってしまえば、映像クリエイターになるには資格は必要ありません。
資格や免許が必要な職業では無いため、誰でもすぐに映像クリエイターを名乗ることができます。
しかし、資格が必要ないからと言って、簡単に仕事を得ることはできません。
映像クリエイターとして活躍するのにおすすめの資格や必要なスキルというものは存在し、自他共に認める映像クリエイターとなるには資格を得たり実績・経験を積んでいくことが大切です。
映像クリエイターのスキルが身につけられる資格5つ
特に資格を持たずに活躍している映像クリエイターも多く存在し、映像クリエイターになるには資格は必須ではありません。
しかし資格は一定以上の能力を持っていることの証明になり、資格を持つことで他の映像クリエイターと差別化を図ることもできます。
今回は映像作成に直接関わる資格を全8種を紹介します。
資格①CGクリエイター検定
資格②動画編集検定
資格③映像音響処理技術者認定試験
資格④アドビ認定プロフェッショナル
資格⑤画像処理エンジニア検定
資格①CGクリエイター検定
CGクリエイター検定はCG₋ARTS(公益法人画像情報教育振興協会)が主催する検定で、映像クリエイターにおすすめの資格です。
デザインや2次元CGの基礎から構図やカメラワークの基本、モデリングやアニメーションなど三次元CG制作の手法などについて幅広い知識が問われます。
資格検定はベーシック(基礎編)とエキスパート(応用編)の2パターンの検定に分けられており、協会からテキストが出版されています。
ベーシックは合格率は比較的高いですが、エキスパートになると合格率50%以下になり、難易度が高くなります。
CGクリエイター検定の概要 | |
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試験日 | 前期:2022年7月10日(日) 後期:2022年11月27日(日) |
試験形式 | マークシート式10問 ベーシック:60分/エキスパート80分 |
受験地 | 札幌市・仙台市・宇都宮市・川越市・ 千葉市・東京23区内・横浜市・静岡市・ 名古屋市・金沢市・京都市・大阪市・ 姫路市・広島市・松山市・福岡市・那覇市・ |
検定料 | ベーシック:5,600円 エキスパート:6,700円 |
試験詳細 | CG₋ARTS CGクリエイター検定 公式HP |
資格②動画編集検定
動画編集検定は一般社団法人日本動画編集協会が主催する資格検定で、まさに読んで字のごとく、動画編集に関する知識・技能、実務能力などが試されます。
2021年7月5日に設立し、YoutubeやTikTokなど近年飛躍的に成長を遂げる映像プラットフォームで活躍したい方などは取っておくといい資格と言えます。
業界用語や下請けについてなど、映像クリエイターの世界に繰り出したばかりの方は中々知り得ない情報も得ることができます。
資格試験は3級・2級・1級とありますが1級はまだ準備中で、3級と2級は適宜受けることができます。
動画編集検定の概要 | |
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試験日 | いつでも (メールで検定用アカウントを発行後1週間受験可能) |
試験形式 | 実技及び学科試験 |
受験地 | オンライン |
検定料 | 3級:無料 2級:4,980円 1級:準備中 |
試験詳細 | 動画編集検定 公式HP |
資格③映像音響処理技術者認定試験
映像音響処理技術者認定試験は一般社団法人 日本ポストプロダクション協会が主催する資格で、テレビ・CMなどを手掛ける映像・音響関連業界で働く際に知っておくと役立つ技術知識についての証明になるので映像クリエイターにおすすめです。
技術、映像、音響、デジタルメディア・コンピュータ、著作権の5単元に分かれて出題され、それぞれ基礎的な知識が問われます。
ちなみにポストプロダクションとは映像制作過程における撮影後の作業を指す総称のことで、あらゆる編集作業はこれに含まれます。
反対に企画や構成、スケジューリングなど撮影前までの作業は総称してプリプロダクションと呼ばれます。
映像音響処理技術者認定試験の概要 | |
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試験日 | 2022年6月5日 |
試験形式 | マークシート形式 |
受験地 | 全国40ヶ所 |
検定料 | 5,500円 |
試験詳細 | 映像音響処理技術者認定試験 公式HP |
資格④アドビ認定プロフェッショナル
アドビ認定プロフェッショナルは、AdobeのillustratorやPhotoshop、動画制作のためのpremiere pro等の基本的な利用スキルを証明できる資格です。
基本的な操作方法、プロジェクト要件の認定や映像作成に関するルールなどを理解でき、目的や状況に合わせて映像作成・編集をできるようになります。
アドビ認定プロフェッショナルを取得するメリットは、シェア率が高く制作現場でも共通意識をもって映像制作ができることと、世界中で通用する国際的な資格であることが挙げられます。
なお、2022年度のアドビ認定プロフェッショナルの試験概要は以下の通りです。
アドビ認定プロフェッショナルの概要 | |
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試験日 | 試験会場によって異なる |
試験形式 | マークシート式10問 ベーシック:60分/エキスパート80分 |
受験地 | 東京5ヶ所・神奈川1ヶ所・千葉1ヶ所・京都1ヶ所・福岡2か所 |
検定料 | 一般価格:10,780円 学割価格:8,580円 |
試験詳細 | アドビ認定プロプロフェッショナル 公式HP |
資格⑤画像処理エンジニア検定
画像処理エンジニア検定はCG₋ARTS(公益法人画像情報教育振興協会)が主催する、画像処理に関する理解やプログラミング、ソフトウェア、ハードウェア、システム開発に知識を利用する力を測る資格検定です。
画像処理に特化している内容であるため映像クリエイターには関係ないと思いがちですが、業務の拡大や映像への応用によって役立てることができます。
そのほかのCG₋ARTSが主催する試験同様ベーシックとエキスパートの2種類があり、エキスパートの方がより専門的な知識を問われる検定となっています。
画像処理エンジニア検定の概要 | |
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試験日 | 前期:2022年7月10日(日) 後期:2022年11月27日(日) |
試験形式 | マークシート式10問 ベーシック:60分/エキスパート80分 |
受験地 | 札幌市・仙台市・宇都宮市・川越市・ 千葉市・東京23区内・横浜市・静岡市・ 名古屋市・金沢市・京都市・大阪市・ 姫路市・広島市・松山市・福岡市・那覇市・ |
検定料 | ベーシック:5,600円 エキスパート:6,700円 |
試験詳細 | CG₋ARTS 画像処理エンジニア検定 公式HP |
映像クリエイターに有用な資格4つ
こちらでご紹介するのは、直接的に映像クリエイターに役立つ資格ではありませんが、あると有用な資格です。
先述の映像クリエイターのスキルが身につけられる資格を取得した後、さらなるスキルアップを図りたい時に挑戦してみることをおすすめします。
映像クリエイターに有用な資格4つをそれぞれご紹介していきます。
資格①マルチメディア検定
資格②色彩検定
資格③カラーコーディネート検定
資格④中型自動車二種免許
資格①マルチメディア検定
はじめにご紹介するおすすめの資格はマルチメディア検定で、CG₋ARTS(公益法人画像情報教育振興協会)が主催する資格検定です。
マルチメディアに関連するデジタルコンテンツ、情報技術の基本的な知識やメディアの処理技術、社会への応用や知的財産権まで幅広い知識の証明となります。
映像制作に携わる方なら知って損しないビジネスで使われるマルチメディアやICTの知識習得が見込めるため、まずはこの資格を取得してみてもいいでしょう。
試験はベーシックとエキスパートに分かれ、エキスパートは合格率25%程度となかなか難しい資格試験となっています。
マルチメディア検定の概要 | |
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試験日 | 前期:2022年7月10日(日) 後期:2022年11月27日(日) |
試験形式 | マークシート式10問 ベーシック:60分/エキスパート80分 |
受験地 | 札幌市・仙台市・宇都宮市・川越市・ 千葉市・東京23区内・横浜市・静岡市・ 名古屋市・金沢市・京都市・大阪市・ 姫路市・広島市・松山市・福岡市・那覇市・ |
検定料 | ベーシック:5,600円 エキスパート:6,700円 |
試験詳細 | CG₋ARTS マルチメディア検定 公式HP |
資格②色彩検定
色彩検定とは、色彩に関する幅広い知識や技能を問う資格試験です。
映像クリエイターは、色同士の相性や、色による感情や温度の表現などについて知っておと様々な場面で目を惹く映像が作れるようになるでしょう。
色彩について専門的な教育を受けない限り、色についての知識は個人の感覚に頼らざるを得ません。
色彩検定は、様々なジャンルの色彩知識を総合的に学ぶことができ、色の基礎から配色技法など幅広い知識を身に着けることができます。
プロフェッショナル向けの1級・実務に応用できる2級・初めて学ぶ方の3級・ユニバーサルデザインなどに関するUC級と4つ用意されているため、自分の分野に合ったものを選びましょう。
色彩検定の概要 | |
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試験日 | 夏季検定:2022年6月26日(日)(2・3・UC級) 冬季検定:2022年11月13日(日)(全級) 2022年12月18日(日)(1級2次) |
試験形式 | 3級:マークシート方式 2級:マークシート方式(一部記述式) 1級:1次 マークシート/2次 記述(一部実技) UC級:マークシート方式(一部記述式) |
受験地 | 全国各地 |
検定料 | 3級:7,000円 2級:10,000円 1級:15,000円 UC級:6,000円 |
試験詳細 | 色彩検定 公式HP |
資格③カラーコーディネート検定
カラーコーディネート検定は、色彩検定と同じように色彩に関する知識や活用する能力がある証明の資格試験です。
東京商工会議所が主催しており、基礎的な知識が問われるスタンダードクラスと基礎知識とそれの応用力を問われるアドバンスクラスの2つに分かれています。
一般的に色彩検定はファッション業界に強く、カラーコーディネート検定は商業・環境色彩の分野に強いと言われていますが、どちらも色彩に関する基礎的な知識は学ぶことができるので映像クリエイターを目指すなら取っておいても損にはなりません。
カラーコーディネート検定の概要 | |
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試験日 | 第53回試験(最新):2022年10月21日(金)~11月7日(月) |
試験形式 | 多肢選択式・90分 |
受験地 | 全国各地 |
検定料 | アドバンスクラス:7,700円 スタンダードクラス:5,500円 |
試験詳細 | カラーコーディネート検定 公式HP |
資格⑧中型自動車二種免許
こちらは映像に関わる資格ではありませんが、中型二種免許があるとスタッフや機材をまとめて運べるだけの車を運転できるようになるのでおすすめの資格となります。
フリーランスとして活動するのであれば普通免許でも良いかもしれませんが、プロダクションや会社に所属するので有れば中型二種免許の資格は役立つことでしょう。
そもそもの応募条件が「要普通免許」となっている企業も少なくありません。
映像クリエイターに求められるスキル
映像クリエイターは資格で証明できるもの以外にも、様々な能力が要求されます。
担当するポジションによっても必要な能力は変わってきますが、ユーチューバーやフリーランスの映像クリエイターは1人で全てのセクションをこなすこともあるため、幅広い知識と技術が必要となるでしょう。
これまでに紹介した資格とは違う、映像クリエイターに求められる能力を紹介します。
構成能力
構成がしっかりしていない作品は、たとえ目を惹くような映像やアクション、文字テロップや心地よい音響が備わっていたとしても、映像作品の趣旨が伝わりにくくなります。
映像作品が公開されるまでの全体像は、構成→撮影→編集→映像完成→公開・投稿という流れであり、中でも「構成」は映像撮影から完成までの流れを示す大事な基礎となります。
ディレクション能力
ディレクション能力は、多方面のスタッフとコミュニケーションをとり、撮影現場の段取りを調整・統率する能力が求められます。
例えば、スタッフ間で一つのシーンに対して考えが違ったりする場合、現場での撮影がストップし長期化する危険性があるとします。
このような場合、ディレクターは映像の構成や向かうべき方針を改めてスタッフに示し、映像撮影の段取りを崩さないように、撮影現場スタッフへの的確な指示、調整を行います。
また、撮影現場の段取りが円滑になることで全体的な映像制作過程が速くなり、出演者のギャラを抑えるなどコスト軽減が図れたり、撮影スタッフの仕事量を軽減できるなどの効果が期待できます。
コミュニケーションが行き交う現場は意思疎通が図りやすく、スタッフの団結が容易になります。優れた映像作品の作成過程には必ず優れたディレクターがいるものです。
マーケティング能力
ここでいうマーケティングは動画市場を読む能力です。
もし、映像業界で安定した収入を得て成功したいのであればマーケティングは不可欠です。
視聴者の心をつかむには、視聴者が何を見たいのか、何の情報を得たいのか、何に興味があるのかなどをを十分に分析・加味して作成することが重要になります。
また、映像が完成して公開・投稿したのち、どのような評価を受けているのか分析するのもマーケティング能力の一つです。
映像に対する評価やレスポンスから改善事項を検討し、映像作成に反映できれば、動画市場で必要とされる映像作品を作り出す可能性が高くなるでしょう。
コミュニケーション能力
顧客から映像作成の依頼を受けた時などは、映像の用途や見せる相手、どこに投影あるいは公開し、何を見せたいのかなどを適切にヒアリングしなくてはなりません。
完成した映像は名刺代わりにもなりますので、再度依頼を受けたり後悔された映像がきっかけで新たな仕事に繋がります。
チームで作成している場合は作業の分担、意思疎通が大切で、ちょっとしたずれが映像に大きな影響を与えることもあります。
対人コミュニケーション能力は映像クリエイターにとって必須の能力と言えます。
撮影技術
映像に使用する素材を作成する場合、自身で撮影する事もありますし、素材調達を細かく依頼する場合にも撮影技術を理解しておくことは重要です。
機材を使えるのはもちろん、ニーズにあった撮影ができるクリエイターは求められる人材となれるでしょう。
また、撮影技術だけでなく、肖像権を侵害しない対策や機材を守るために気象情報を常に意識する等、撮影を取り巻く環境に配慮できる人材は高く評価される傾向にあります。
音響技術
音響技術は、映像素材の音以外に必要な音楽や効果音を加えたり、雑音を取り除いて強調したい音を生かす技術です。
いくら映像がきれいで構成がよくても、音がひどければ映像を見る気をなくします。それほど音響は重要な要素であり、映像全体のクオリティを大きく左右します。
音響技術には、映像にあてる為の音の選別や効果音を作り出すことなど音に関するセンスだけでなく、著作権侵害予防、音響機操作方法などへの知識も必要です。
音響の具体的な仕事として、映像に沿ったナレーションやBGMを付け加えたり、場合によっては撮影素材の雑音を除去したりして強調したい音を際立たせたりします。
編集技術
いい映像素材が撮影できても、ただ素材を繋ぎ合わせるだけでは映像は出来上がりません。
一つ一つの映像素材の中の強調したい部分にテロップを入れたり、CG挿入やエフェクトフィルタを通して映像に臨場感を出したりするなど、編集は映像に装飾を施す役割も担っています。
たとえば、昨今において映像内の言葉や状況をわかりやすく伝える「文字テロップ」では、映像背景の色彩を考慮して見えやすい色の文字テロップにしたり、文字の大きさや挿入のタイミングが的確な映像は視聴者からも見やすいものとなります。
全体の流れを知りつつ、映像の要所要所において的確な映像装飾ができるクリエイターは評価され、映像制作において需要が高い傾向にあります。
映像クリエイターとして活躍できるスキルを身に付けるには
ここまで映像クリエイターに役立つ資格と必要な能力を紹介してきましたが、これらを身に付け仕事に生かしていくことは簡単ではありません。
一朝一夕で得られるものではありませんので、日々映像クリエイターとして仕事をし続けること、常に学び続けることが大切です。
これらのスキルを身に付けるにはどうすればいいのか、活躍を認知してもらい仕事につなげるにはどうすればいいかを紹介します。
とにかく作品を作り続ける
映像クリエイターのは資格の有無よりどれだけ経験を重ねてきたかで仕事が決まっていきます。
資格を得るために勉強をし続けること、知識を蓄えることも大切ですが映像クリエイターの名刺は資格ではなく作品です。
はじめのうちは仕事が少ないかもしれませんが、YouTubeに自主制作の映像をあげることなどは可能です。
作品を作ることで技術が身に付き実績につながるため、直接仕事にかかわるものでなくてもどんどん映像を作っていきましょう。
コンテストに参加する
コンテストに参加することで、大勢の方、著名な方に自分の作品を見てもらうチャンスが生まれます。
例えば若手3DCGコンテスト「U30 3DCG Vision
Contest 2022」では、グランプリ受賞者は賞金30万円のほか新宿駅前の3Dサイネージ「クロス新宿ビジョン」で作品が披露されます。
「TSUTAYA CREATORS’ PROGRAM
2022」ならグランプリは5000万円超の総製作費がバックアップされ、大規模な映像製作が可能となります。
ほかにも映文連が主催するコンテストやTOKYO MIDTOWNでのデザインコンペなど、大きなコンテストはいくつもあります。
積極的に参加して認知度や度胸を付けていきましょう。
映像会社に入社する
映画製作者のような映像クリエイターを目指しているわけではない方、小さな映像を作っていきたい方は映像会社に就職するのはおすすめです。
就職すれば継続的に映像制作の仕事を得られ、収入も安定します。
未経験でも募集しているところはたくさんあり、会社で経験を積んでいずれ独立することも目指せます。
設備が整い、映像クリエイターとしての先輩がいる場所で自分を磨いていくのも有力な選択肢です。
映像クリエイターのスクールで学ぶ
これから映像クリエイターを目指したい方、映像クリエイターとして活躍しているプロから技術を教わりたい方はスクールに通うことをおすすめします。
映像クリエイターのスクールはいくつもありますが、多くが短期間でプロレベルの技術を身に付けられ、未経験でも就職につなげることができます。
もちろんすでに映像クリエイターとして働いている方のさらなるスキルアップにもおすすめで、業務拡大も見込めます。
映像クリエイターとしての力を身に付けたいが何から学べばいいかわからない方はまずはスクールで学んでみましょう。
映像クリエイターになるにはヒューマンアカデミーで学ぶのがおすすめ!
数ある映像クリエイターの中でも、もっともおすすめするのはヒューマンアカデミーの動画クリエイター講座です。
ヒューマンアカデミーはIT教育スクールとしては国内最大規模を誇り、800以上の講座を展開する業界最大手の教育総合校です。
ヒューマンアカデミーの動画クリエイター講座は未経験からの就職・転職も可能で、就職サポートがしっかりと用意されています、
映像クリエイターについてゼロから学びたい、未経験でも就職したいといった方はヒューマンアカデミーで学習を始めてみましょう。
ヒューマンアカデミーの動画クリエイター講座とは
ヒューマンアカデミーの動画クリエイター講座 | |||
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動画クリエイターコース | 動画クリエイター 総合コース |
Web動画クリエイター 総合コース |
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学習期間 | 6ヶ月 | 6ヶ月 | 12ヶ月 |
学習内容 | Premiere Pro After Effects Web動画広告 ポートフォリオ制作(動画) ITビジネスエッシェンシャルガイド講座 制作実践講座(動画) |
Premiere Pro After Effects Web動画広告 ポートフォリオ制作(動画) ITビジネスエッシェンシャルガイド講座 制作実践講座(動画) Photoshop Illustrator デザイン基礎 Webリテラシー |
Premiere Pro After Effects Web動画広告 ポートフォリオ制作(動画) ITビジネスエッシェンシャルガイド講座 制作実践講座(動画) Photoshop Illustrator デザイン基礎 Webリテラシー Webサイト制作基礎 HTML/CSS レスポンシブWebデザイン Word Press JavaScriptプログラミング XD UIデザイン 動画撮影 サムネイル・バナー制作 |
講座料金 | 213,400円(税込) | 342,100円(税込) | 817,700円(税込) |
ヒューマンアカデミーの動画クリエイター講座には3つのコースが用意されていて、最終的になりたいレベルに合わせてコースを選択できます。
動画の基礎を学んで業務に活かしたい方は[動画クリエイターコース]、就職・転職までを視野に入れハイレベルなスキルを身に付けたい方は[動画クリエイター総合コース]、Web制作の技術まで身に付けフリーランスで活躍していきたい方は[Web動画クリエイター総合コース]がおすすめです。
講師を務めるのは株式会社マウンテンスタジオのディレクターを務める佐藤太郎講師。
ゲームのオープニングやCMを制作するなど経験豊富な方で、書籍の出版もしています。
実際の現場で活躍するプロから教わることができるため、実務につながる能力をしっかりと得ることができるでしょう。
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映像クリエイターの技術を身に付けるだけでなく、それを活かす場までほしいという方はヒューマンアカデミーがおすすめです。
ヒューマンアカデミーでならAdobe製品が安い
映像クリエイターに欠かせないソフトといえばAdobeのpremiere proやAfter Effectsですが、これらのソフトは普通に購入するとかなり高額です。
しかしヒューマンアカデミーはアドビプラチナスクールパートナーに認定されているためAdobe製品を特別価格で購入することができます。
プラチナスクールパートナーは日本で4社しか認定されていないためほかのスクールではなかなか利用できず、ヒューマンアカデミーの大きな利点といえます。
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ヒューマンアカデミーが気になる方はこちらの記事もチェックしてみてください!
・ヒューマンアカデミーの評判と料金・動画やネイル講座を紹介
・ヒューマンアカデミーの動画講座の評判や口コミ、料金はどう?
映像クリエイターになるには資格は必要ない
・映像クリエイターは資格が必須な職業ではないが活動する上で役立つ資格はある
・映像クリエイターのスキルを得られる資格は5つ、有用な資格は4つある
・映像クリエイターの仕事を得るには地道に映像作品を作り続ける
・ヒューマンアカデミーの動画クリエイター講座がおすすめ
映像クリエイターは資格が必要な職業ではないため、だれでもなることができます。
しかし活躍できる映像クリエイターになるには有用な資格を取ることや技術を身に付けることをおすすめします。
映像クリエイターのスキルを得られる資格は「CGクリエイター検定」や「動画編集検定」などを含めた5つの資格があり、その他有用な資格は「色彩検定」などの4つがあります。
地道にコツコツと映像を作り続けていくことで、いずれ仕事につながることでしょう。
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