カラーコーディネーターは民間資格ですが、仕事や私生活に直接役立つ知識を身につけることができます。
今回はカラーコーディネーター検定試験の難易度や、独学方法について紹介します。
また、公式テキストと通信講座のユーキャンの、概要と違いについてまとめていきます。
実際に受験した方の声を参考にしながら自分に合った勉強方法を見つけましょう。
カラーコーディネーター検定試験の難易度
カラーコーディネーター検定試験は大まかに3級・2級・1級の3つに難易度が分かれています。
その3つの難易度と合格率などを中心にまとめていきます。
カラーコーディネーター検定試験 3級
2018年度の合格率は58.5%です。
また、2017年度の合格率は73.2%です。
年度により多少バラつきはあるものの、合格率は高めです。
マークシート方式で制限時間は2時間、100点満点のうち70点以上で合格です。
1年に2回実施しています。
難易度としては簡単と言えると思います。ただし、専門知識のため試験対策は必須です。
カラーコーディネーター検定試験 2級
2018年度の合格率は35.1%です。
また、2017年度の合格率は45.5%です。
2級は3級に比べ、合格率は下がります。
こちらも3級と同じく、マークシート方式で制限時間は2時間、100点満点のうち70点以上で合格です。
1年に2回実施しています。
難易度としては多少難しいです。ただし、こちらもきちんと対策すればそれほど難しくはないと言われています。
カラーコーディネーター検定試験 1級
1級のみ例外で、さらに3分野に分かれています。
1回の試験で1分野選択可能です。
第1分野「ファッション色彩」
2018年度の合格率は24.0%です。
第2分野「商品色彩」
2018年度の合格率は50.6%です。
第3分野「環境色彩」
2018年度の合格率は31.3%です。
また、2018年度合計合格率は37.1%、2017年度合計合格率は31.9%です。
3級、2級に比べると合格率は下がります。
こちらは3級、2級と異なり、1年に1回のみ実施しています。
また、マークシート方式に加えて論述問題も含まれ、制限時間も2時間半と30分長くなっています。
合格点は、3級、2級と同じく100点満点のうち70点以上で合格です。
難易度としては難しいです。特に3級と2級にはない論述問題が難関と言われています。
カラーコーディネーター検定試験 勉強法は2種
現在、カラーコーディネーター検定試験対策は大きく言えば独学のみになります。
しかし、その独学の中でも更に細かく2種に分けることができます。
1つ目は完全独学での勉強、そして2つ目は通信講座を利用しての勉強です。
それでは、勉強法2種の特徴を見ていきます。
カラーコーディネーター検定試験 完全独学のメリット・デメリット
【メリット】
・テキストを買えば勉強できるので費用が抑えられる。
・誰にも干渉されずに勉強できる。
・初期費用が少ないので軽い気持ちで始めることができる。
【デメリット】
・意志が弱いと勉強をサボりやすい。
・疑問は全て自分で解決しなければならない。
完全独学は自分の力のみで勉強していかなければなりません。その分費用は抑えられます。
カラーコーディネーター検定試験 通信講座のメリット・デメリット
【メリット】
・指導講師による添削が受けられる。
・サポートが手厚い。
・通信講座独自のテキストがついてくる。
【デメリット】
・費用が完全独学よりかかる。
・受講できる期間が決まっている。
通信講座は初期費用がかかってしまいます。しかしその分勉強をする環境は揃えることができます。
どちらもメリット・デメリットありますが、自分に合った勉強方法を選ぶことができれば問題ないかと思います。
カラーコーディネーター検定試験を完全独学で テキスト紹介
まずは完全独学でのカラーコーディネーター検定試験対策を紹介します。
主に、テキストを購入しての勉強になります。
それでは人気のテキストを見ていきます。
東京商工会議所 公式テキスト・問題集
まずは、公式テキスト・問題集です。カラーコーディネーター検定試験を実施している東京商工会議所が販売しています。
3級、2級、1級各分野ごとのテキストと問題集が販売されています。
・3級テキスト:2,800円+税 3級問題集:1,800円+税
・2級テキスト:4,700円+税 2級問題集:2,200円+税
・1級ファッション色彩・商品色彩・環境色彩 テキスト各種:7,500円+税
・1級問題集:2,000円+税
※価格はあくまで参考価格です。
テキストと問題集は別で販売されています。出題範囲はこのテキストからです。
しかし、「文章が多くてとっつきにくい」という声もあります。
ゼロからはじめようと思う人には、非常に読みづらいテキストだろう。
まさに、これは教科書であって時間の合間にナナメ読みできるような代物ではない。しかるべき指導者が、この書に沿って教習する必要があるテキストといえ、テキストという名の教科書という印象だ。
「公式」という冠名は、試験範囲を教示してくれるためのものに過ぎない。従って、下地がない人の入門書としてなら、この公式テキストはとても勧められない。
試験合格のためだけではなく、色について詳しく学びたい人は1冊持っておいて良いと思います。
認定講師が教えるカラーコーディネーター テキスト&問題集
次からは市販のテキストです。
非公式ですが、公式テキストにきちんと対応して作られており、認定講師が著者であるため評価も高いです。
・3級:1,728円(税込)
・2級:1,944円(税込)
※価格はあくまで参考価格です。
こちらの本はテキストと問題集が一緒になっています。
更に別冊で暗記BOOKと赤シートがついていたりと、1冊で試験対策を網羅できます。
出版年は古いですが、覚えるポイントは同じなので問題なさそうです。新しいレビューもあります。
公式テキストも持っていましたが、文章の書き方が難しくさっぱりわからなかったので、
こちらのテキストを購入しました。
このテキストはわかりやすく書かれていて、絵や色もかわいく楽しく勉強できます。
このテキストと公式問題集で1か月くらいで合格できました。
一発合格!カラーコーディネーター 完全攻略テキスト&問題集
こちらも市販のテキストです。
公式と比べ、こちらも図やイラストを用いて説明してあるので分かりやすく作られています。
・3級:1,728円(税込)
・2級:1,317円(税込)
※価格はあくまで参考価格です。
難しい文章や解説をイラストなどを併用し視覚的に説明しているため、理解しやすいと思います。
付属の一問一答は、穴埋め式です。語句を暗記するには便利ですが、実際の試験は選択式のため、正解を判断できるレベルの理解で十分です。
この本単体では試験対策としては心細い。というときは、やはり東商発行の問題集で模試を繰り返すことをお勧めします。
基礎知識の有無の影響は否めませんが、上記の2点セットで、私は2ヶ月で3級合格しました。得点は91点でした。
そのレベルまでは行けると思います。
1級については公式テキストのみ
1級のテキスト、及び問題集は東商販売の公式のみの取扱いでした。
カラーコーディネーター検定試験を通信講座で ①東商提携講座
次に、通信講座でのカラーコーディネーター検定試験対策を紹介します。
まずは公式の東商提携、産業能率大学主催の通信講座をまとめていきます。
受講の流れ
毎月15日に申し込みを締め切り、受講料を入金、その翌月1日より学習を開始します。
教材は入金を確認後、送付されます。
教材内容
3級:オリジナルテキスト1冊、東商公式テキスト1冊、新配色カード、ライセンス・スクウェア、添削3回
2級:オリジナルテキスト1冊、東商公式テキスト1冊、新配色カード、ライセンス・スクウェア、添削5回
それぞれ講師による添削が受けられます。WEB上での添削は行っていません。
受講料・学習期間
3級:29,590円(税込)
学習期間は3ヶ月間です。また、在籍可能期間は6ヶ月です。
2級:38,880円(税込)
学習期間は5ヶ月間です。また、在籍可能期間は10ヶ月です。
受講料は請求書にて振込。
在籍可能期間中は課題の添削をしてもらえます。
カラーコーディネーター検定試験を通信講座で ②ユーキャン通信講座
次は、大手であるユーキャンの通信講座をまとめていきます。
講座名は「カラーコーディネーター講座」です。
受講の流れ
受講の申し込みから10日程度で教材が届きます。教材の発送日より学習期間はカウントされます。
支払いは教材が届いてからになります。また、ユーキャンは教材の返品も可能です。
教材内容
テキスト全3冊、用語集、ワークブック、ユーキャンオリジナルカラーカード、市販カラーカード、ガイドブック、添削課題集、その他小教材
添削5回、パーソナルカラー診断1回
また、ユーキャンでは動画による講座解説やメールでの質問など、インターネットサービスも受けることができます。
受講料・学習期間
一括:51,000円
分割:3,980円×13回(13ヶ月) 総計51,740円(税込)
学習期間は6ヶ月です。また、12ヶ月間は添削可能です。
受講料の支払い方法は、郵便局・ゆうちょ銀行、コンビニ、クレジットカード(一括のみ)から選ぶことができます。
カラーコーディネーター検定試験対策のまとめ
カラーコーディネーター検定試験の短期間での合格を特に目標としているなら、おすすめは市販のテキストです。
やはり要点を図込みでまとめているため、初心者でも短期間で理解しやすいです。
色について、より深い専門知識を身につけたい人には東商公式テキストがおすすめです。参考書代わりにもなる1冊です。
また、ゆっくりじっくり学習していきたい人、たくさんのテキストを参考にしたい人には通信講座がおすすめです。
カラーコーディネーター検定試験の難易度はそこまで高くありません。
自分に合った学習方法で対策していけば合格は近づいてきます。
さっそく気になったものを本屋で調べたり、資料請求してみましょう。