Youtubeをはじめとする動画配信コンテンツが増えたことにより、動画クリエイターが活躍できる分野が沢山生まれました。
動画によって求められる内容が大きく違うこともありますが、得意分野のみに特化した働き方も可能になったため、動画クリエイターは新規参入しやすい職業だと言われています。
このように多くのメリットがある動画クリエイターですが、実際の年収はどのくらいなのでしょうか?また、正社員とフリーランスに年収差はあるのでしょうか。
当記事では動画クリエイターの平均年収と、稼ぐ動画クリエイターの特徴について解説します。
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動画クリエイターの平均年収はどのくらい?
求人ボックス給料ナビで動画クリエイターの年収を検索したところ、映像制作関連の平均年収は約446万円でした。
派遣社員では平均時給1,695円、アルバイトでは998円が平均時給となっています。
この数字は日本の平均年収とほぼ同じくらいです。
しかし、データの下限値が298万円、上限値が769万円となっているため動画クリエイターが持っているスキルや働く環境によって大きく変わることが分かります。
働き方で年収が大きく変わるのが動画クリエイター業界ですが、どのような働き方があるのでしょうか。
動画クリエイターの働き方別年収の違い
動画クリエイターの働き方は大きく分けてテレビ局や制作プロダクションの正社員、Youtube事務所、アルバイト/副業の3種類があり、それぞれ年収も異なります。
一般的に年収は正社員が高い傾向にありますが、動画クリエイターは個人のスキルが年収に直結するためフリーランスでも高年収の人はいます。
それぞれの特徴と平均年収についてご紹介していきますので、自分にあった働き方を選択しスキル向上を目指していくことをおすすめします。
テレビ局や制作プロダクションの正社員
テレビ局や制作プロダクションで映像クリエイターとして働く場合の平均年収は中小企業で300万円~600万円
大企業では700万円~1,000万円となります。
同じ動画クリエイターでも企業の規模によって大きく年収が変わるのは、扱う案件の数や規模が変わるためです。
動画クリエイターは副業としても活躍することができますが、案件を多く抱える大企業としては自社の案件を優先してくれる動画クリエイターと繋がっていたいという思惑があります。
そのため、比較的高い年収で正社員雇用する傾向にあります。
中小企業は大企業と年収の差はありますが、大企業に比べワークライフバランスが取れた働き方がしやすいと言われています。
企業の規模を問わず、正社員のメリットは年収が安定する点です。
動画クリエイターは安定した案件受注がキモになるため、専門学校卒など一定以上のスキルを習得した動画クリエイターは正社員がおすすめです。
勿論、その後フリーランスになるためのステップとしても非常に有効な働き口です。
Youtube事務所
事務所によって年収の差はありますが、おおよその年収は400万前後と言われています。
UUUMやライバーといったYoutube事務所は多くの動画クリエイターを抱えていますが、動画の構成自体がメインとなることが多く、Youtubeの場合では有名人をゲストに呼んだり視聴者が興味を持つような企画によって継続視聴を狙います。
そのため加工前の素材が既に魅力的な内容になっており、動画クリエイターの仕事は単純な動画編集作業になることも多くなります。
当然単純な作業では年収を上げることは難しいため、Youtube事務所で活躍するためには動画編集だけでなく、配信する動画全体をプロデュースするスキルが必要になるでしょう。
アルバイト/副業
別に本業があり、アルバイトや副業としてスポット的に活動することができるのも動画クリエイターの特徴です。
働き方を自由に選ぶことができる一方、安定した案件受注が常に課題というなるデメリットがあります。
そのため、年収としてはピンキリと言わざるを得ません。
しかし、お金をもらいながらスキルを習得できるワークスタイルは非常に魅力的です。
生活を安定しながら後述するフリーランスを目指すこともできるため、スキルをこれから身に着けたい場合はアルバイトや副業からスタートしていくことがおすすめです。
動画クリエイターはフリーランスが一番儲かる?
動画制作は企業や事務所への依頼も多い業界ですが、フリーランスへの依頼も非常に多いです。
そして、企業や事務所に所属している動画クリエイターよりも、フリーランスのほうが儲かると言えるでしょう。
ここでは、なぜ、フリーランスの方が儲かるのかということや、フリーランスになるタイミングについて解説していきます。
フリーランスが儲かる理由
フリーランスに依頼する仕事には、動画を少しだけ編集する依頼や特急での制作依頼などがあります。
特に特急の依頼は企業は受けてくれないこともあるため、企業とフリーランスにに依頼する発注内容を分ける依頼主も多いです。
そのため、短納期で高品質な成果物を納入するフリーランスの動画クリエイターは重宝されます。
また、直接依頼することで個人への報酬も増えるため、Win-Winの関係を構築しやすくなります。
一般的には、SNSや広告動画であれば1~3万円、CM制作となると10~30万円が相場ですので、SNS案件が月20件程度、CM制作が2,3件あるだけで年収は1,000万円に到達することも不可能ではありません。
フリーランスになれば今まで自己負担で購入していたパソコンなどの機材を経費として扱うことができ、在宅で仕事をするのであれば家賃や車の一部も経費計上できます。
このように案件受注さえ安定していればフリーランスのメリットが多いため、年収1,000万円を目指すのであればフリーランスを目指してみましょう!
フリーランスになるタイミング
フリーランスの方が年収が高いからと言って、いきなりフリーランスになっても仕事は貰えません。
活躍されていて有名な動画クリエイターは別ですが、基本的に無名なフリーランスは企業や事務所よりも信頼度が低く仕事を取るのにも苦労するものです。
一定以上のスキルを取得し、案件受注を安定させることができれば仕事のコントロールも自分でできるようになります。
まずは、映像クリエイターとして全ての業務をこなす能力を身に着け、作品を多く制作し、自分の名前を業界に広めることが大切です。
その段階になればフリーランスを検討してみるのが良いでしょう。
動画クリエイターが年収を上げる方法とは?
フリーランスの動画クリエイターが儲かるということは変わりませんが、フリーランスになると年収が上がるというわけではありません。
フリーランスとして活躍するためには動画クリエイターとして市場価値を高めるためのスキルが必要です。
動画クリエイターの年収を上げるために必要なスキルのポイントは次の通りです。
全てのスキルを高く維持することで、人気の動画クリエイターになり、年収を上げることができます。
制作技術を磨く
依頼主のイメージを動画という形で具現化することが動画クリエイターの仕事です。
様々な要望に対し設定した長さの動画に表現する技術は不可欠と言えます。
また、単純な技術だけでなく表現力や色彩の使い方など美術的センスも必要となるため、独創的な動画を作る技術を身に付ける必要があります。
しかし動画技術は簡単に模倣される傾向があり、去年までは独占していた技術が今年は無料のアプリで誰でもできるということがよく起きます。
技術を専門化することで受注単価は上がりますが、誰もが使える技術になれば単価は下がってしまいます。
過去に人気のあった技術に頼るのではなく、新しい技術を常に取り入れる意欲が動画クリエイターには必要と言えるでしょう。
制作スピードを意識する
どの仕事にも共通しますが、仕事の精度とスピードは両立してこそ高品質な成果物になります。
納期に間に合わせるのは当然ですが、なるべく早く納入するためのスケジュール管理も重要で、特にフリーランスには必須の能力とも言えるでしょう。
そうすることで依頼主の急な依頼変更にも対応することができ、空いた時間を使ってスキルを伸ばすこともできます。
納品スピードが早い動画クリエイターには突発の依頼を任せられる機会が増え、結果的に年収も上がります。
緊急の依頼を快く受けてくれる動画クリエイターは重宝されますので、制作スピードは意識して磨くようにしましょう。
総合プロデュースする力を身に付ける
動画クリエイターは動画を作る過程でプロジェクト全体を見渡すことができます。
例えば依頼主が動画制作を依頼した背景や動画配信するコンテンツのトレンドなどです。
「依頼主は自社製品への反響を増やすためにCMを配信する。だから動画クリエイターに動画作成を依頼する。」このような依頼だった場合はただ動画制作するだけではなく、反響を増やすためのLP制作やリスティング広告運営など反響取得のトータルプロデュースを提案する余地があります。
そのため、総合プロデュースをすることで依頼を大きな案件へと繋ぐことができる可能性があり、年収UPへと繋がるのです。
全体を統括できる総合プロデュース力は他の動画クリエイターと差別化することができるため、重要なスキルと言えます。
コミュニケーションスキルは必要
テレビ局で働いている映像編集者は編集室にこもりっきりで誰とも話さないイメージがありますが、実際は多くの人とコミュニケーションを取る必要があります。
得に依頼主の要望を形にするためには、依頼主に要望を話してもらう必要があります。
詳しく話してくれる人もいれば口下手な人もいるため、どのようなタイプの依頼主であってもしっかりとコミュニケーションを取るスキルは重要です。
優れた技術を持っている動画クリエイターよりも、人として好かれる動画クリエイターに案件は集まるものです。
また1人で仕事をするよりもチームで仕事をする方がより多くの収益を得ることができ、年収も上がります。
チームで働く場合にはそれぞれの強みと弱みを理解する必要があるため、なるべく多くの人と話しコミュニケーションスキルを伸ばしていきましょう。
トレンドを読む力を身に付ける
毎日動画を視聴している視聴者の流行りは日々変化しており、トレンドに合った動画制作は必須条件です。
トレンドを知るためには世の中でどのようなコンテンツが流行るのかを常に知り続ける必要がありますが、優秀な動画クリエイターはトレンドを組み込んだ動画を作るだけでなくこの先にトレンドとなりそうな要素を取り入れることができます。
視聴が伸びている動画の特徴や傾向のチェックをするなどのトレーニングを行い、流行っている動画の技術をどう取り入れるのかを意識して視聴するようにしましょう。
トレンドの先駆けとなるような動画を作成できることは、動画クリエイターとして年収を上げることに大きく繋がります。
動画クリエイターになるには?
企業に就職するにせよフリーランスとして働くにせよ、動画クリエイターになるためには基礎的な知識や技術がないとなれません。
動画クリエイターになるための学習方法として挙げられるのは、大きく分けて「就職して学ぶ」「独学」「専門学校で学ぶ」の3つの方法があります。
ここでは動画クリエイターになる方法3つをそれぞれご紹介します。
就職して学ぶ
まず挙げられるのが、どこかの企業や会社に就職して働きながら学ぶことです。
現場で学べるので実践的なスキルを身に着けられ、動画クリエイターとして一人前になるのも速いでしょう。
その反面、現場ではプロとして扱われるので、初心者でも常に結果が求められる厳しさもあります。
就職するのが難しければ、アルバイトを募集しているところも多いので、まずはアルバイトから入るのも1つの手段です。
独学
インターネットや本などを使って、独学で動画クリエイターになることも可能です。
独学で動画クリエイターを目指すなら、自分の都合の良い時間に学ぶことができ、費用もかからないというメリットがあります。
ただし、モチベーションの維持が難しかったり、インターネットを利用して勉強する場合は自分が得た情報が正しいものなのか注意が必要です。
専門学校で学ぶ
動画クリエイターになるために、専門学校や通信講座に通うのもおすすめの方法です。
プロの講師による質の高い講座を受けられたり、自分にあった学習カリキュラムを組んでくれるため挫折しにくいなどの特徴があり、動画クリエイターになるためのスキルをしっかりと学習することができます。
デメリットは他の方法と比べて費用がかかることで、受講料が1ヵ月約4,000~10,000円ほどかかり、それに加えて入学金や教材費が発生する場合もあります。
ヒューマンアカデミーがおすすめ!
動画クリエイターになるための方法で専門学校で学ぶことを挙げましたが、現在、動画クリエイターの専門学校は山のようにあり、どの学校に通うべきか悩む方も多いと思います。
初心者から動画クリエイターを目指すのであれば、講師の質が高く環境設備も整っているヒューマンアカデミーがおすすめです。
コース紹介
ヒューマンアカデミーは「動画クリエイターコース」「動画クリエイター総合コース」「Web動画クリエイター総合コース」の3つのコースに分かれています。
それぞれ学習期間や料金、内容などが異なり、自分の目的に合ったコースを選ぶことができます。
ヒューマンアカデミーのコースの基本情報を分かりやすく表にまとめました。
動画クリエイター コース |
動画クリエイター 総合コース |
Web動画クリエイター 総合コース |
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学習期間 | 6ヶ月 | 6ヶ月 | 12ヶ月 |
学習方法 | 通学/オンライン | 通学/オンライン | 通学/オンライン |
学習内容 | Premiere Pro After Effects Web動画広告 ポートフォリオ制作 ITビジネスエッセンシャルガイド講座 制作実践講座(動画) |
動画クリエイターコースの学習内容 Photoshop Illustrator デザイン基礎 Webリテラシー |
総合コースの学習内容 HTML/CSS レスポンシブWebデザイン WordPress JavaScriptプログラミング XD UIデザイン |
料金 (税込み) |
240,900円 | 424,600円 | 821,700円 |
分割払い | 月6,200円 60回払い |
月9,400円 60回払い |
要問い合わせ |
ヒューマンアカデミーの強み
ヒューマンアカデミーは通学とオンラインの2つの学習方法がありますが、この2つを組み合わせて学習を進めていくことも可能となっています。
基礎的なところはオンラインでスキマ時間に学び、難しい箇所や実践的な技術を学ぶ時は通学して対面で学ぶなど、効率の良い学習をできることが大きな強みです。
教育訓練普及制度という制度を使えば受講料の20%がオフになるので、金銭面で不安を感じている方でも通いやすい学校と言えるでしょう。
ヒューマンアカデミーの授業を受講して、Adobe Creative Cloudの実践力を身につけましょう。
動画クリエイターの平均年収まとめ
動画クリエイターの平均年収はスキルと働き方によって大きく変わり、同じ動画クリエイターであっても年収300万円台の人もいれば年収1,000万円を越える人もいます。
動画クリエイターの年収を上げるには技術やスピード、その他多くのスキルを磨き続ける必要がありますが、優れた技術があってもそれを活かす場所がなければ年収を上げることは難しいです。
しかし、食らいつく努力、需要のある人材になることができれば年収1,000万円を目指す事も十分できる職業のため、動画クリエイターとして成功を収めたいのであればスキルを最大限活かすことができ、かつ働き方を選択できるフリーランスがいいでしょう。
動画クリエイターになるための学習方法は「就職」「独学」「専門学校」の3つに分けられますが、挫折せずに確実に知識やスキルを学びたいのならヒューマンアカデミーなどの専門学校に通うことがおすすめです。