WEBデザイナーとして持っておくべき資格やあると良いスキルはどんなものがあるのでしょうか。
この記事では、現役のWEBデザイナーがWEBデザイナーになるために必要な資格や取得するメリットについて紹介します。
今後も需要が高まると言われているWEBデザイナーですが、実際になるためにはどのようなスキルを持っておくべきか確認しましょう。
WEBデザイナーのスキルアップの方法や、仕事に関する疑問も解消します。
WEBデザイナーにおすすめの資格9選
WEBデザイナーになる上でデザイン系の資格の取得を目指すのはもちろんです。
しかし、よりスキルアップするなら関連する資格取得を目指すのもおすすめです。
デザインを制作する際に使用するツール系の資格や、作ったデザインが実装可能かを自身で判断するためにコーディング系の資格を持っているとより仕事の役に立ちます。
ここからはデザイン系、ツール系、コーディング系の三種に分けてそれぞれに持っておくと良いおすすめの資格を紹介します。
webデザイナーの就職は厳しい?未経験では就職できないって本当?
ウェブデザイン技能検定
引用:特定非営利活動法人インターネットスキル認定普及協会 公式サイト
WEBデザインに関する資格で唯一の厚生労働省が認定している国家資格です。
3級~1級までのレベルがありますが、1級と2級は実務経験や前段階の級に合格している必要があるので、まずは3級取得を目指しましょう。
試験内容は筆記試験と実技試験があり、知識だけではなくセンスも問われます。
国家資格なだけあり、他の資格よりも難易度は高めですが、認知度も高いので持っておきたい資格です。
受検資格 | いずれかひとつに該当していれば受検可能
【1級】 【2級】 【3級】 ※学校卒業、訓練修了については、卒業あるいは修了した該当科に協会が定めたウェブの作成や運営に関する科目等が含まれると協会が認めたものに限る。 |
---|---|
受検手数料 | 1級 33,000円 2級 23,000円 / 14,000円(25歳未満の在職者) 3級 14,000円 / 9,000円(25歳未満の在職者) ※学科と実技の合計金額 |
資格の種類 | 国家資格 |
おすすめ度 | ★★★★★ |
公式サイト | ウェブデザイン技能検定 |
Webデザイナー検定
株式会社サーティファイが実施している民間資格です。
ベーシックとエキスパートの二段階のレベルがあり、どちらも受検資格に制限はありません。
WEBページ制作のために必要なコンセプト作りやデザインの制作、テスト・評価など、デザイン以外にも制作するうえで必要な知識を問う資格となっています。
WEBデザイナー以外に、WEBプログラマー・WEBディレクターなど、WEB制作に関する仕事にも役立つ資格のため取得することでキャリアアップを図れます。
受検資格 | 制限なし |
---|---|
受検手数料 | ベーシック 5,600円 エキスパート 6,700円 |
資格の種類 | 民間資格 |
おすすめ度 | ★★★★☆ |
公式サイト | Webデザイナー検定 |
色彩検定
公益社団法人色彩検定協会が実施しており、文部科学省の後援を受けている公的資格です。
3級~1級までのレベルがあり、受検資格に制限はありません。
しかし、特に1級は難関と言われています。
色彩検定では感覚だけではなく理論的な色使いの知識やデザインセンス、色彩心理などの知識が問われます。
WEBデザイナーに特化した資格ではありませんが、デザイナーとして持っておきたい資格です。
公式サイト色彩検定
受検資格 | 制限なし |
---|---|
受検手数料 | 1級 15,000円 2級 10,000円 3級 7,000円 |
資格の種類 | 公的資格 |
おすすめ度 | ★★★☆☆ |
アドビ認定プロフェッショナル
株式会社オデッセイコミュニケーションズが実施している国際資格です。
レベルはありませんが、学生だと学割価格で受検することが可能です。
専門学生や大学生などのWEBデザイナーを目指している方は学生のうちに取得する事をおすすめします。
PhotoshopとIllustratorの基本的知識、スキルが問われる内容なので難易度は比較的低めの初心者向け資格です。
ソフトの勉強方法に悩んでいる方はこの資格の勉強をすると良いでしょう。
Adobe社のソフトはデザイン現場でも高確率で使用されているため、資格を持っていると役立ちます。
さらに、国際資格なので将来海外で仕事をすることを目標にしている方などでも、資格を取り直すことなくスキルを証明することが可能になります。
受検資格 | 制限なし |
---|---|
受検手数料 | 一般 10,780円(税込) 学生 8,580円(税込) |
資格の種類 | 国際資格 |
おすすめ度 | ★★★★★ |
公式サイト | アドビ認定プロフェッショナル |
Photoshop®クリエイター能力認定試験
サーティファイソフトウェア活用能力認定委員会が実施している民間資格です。
スタンダードとエキスパートのレベルがあり、どちらも受検資格に制限はありません。
エキスパートではさらにデザインに関する知識や該当ソフトを使用してクライアントのニーズに合わせた創造性の高いコンテンツ制作が出来るかまでが基準となります。
エキスパート取得者はデザイン性の高いWEBサイトが制作できると判断されやすくなるので是非エキスパートを目指しておきたい資格です。
受検資格 | 制限なし |
---|---|
受検手数料 | エキスパート 8,800円 スタンダード 7,800円 |
資格の種類 | 民間資格 |
おすすめ度 | ★★★★☆ |
公式サイト | Photoshop®クリエイター能力認定試験 |
Illustrator®クリエイター能力認定試験
Illustrator®の能力やスキルが試される民間資格です。
試験合格のためにはドキュメントデザイン技術に関する知識をつけましょう。
試験では、あらかじめテーマや素材が提示されます。
ソフトの仕様に従って、コンテンツを制作してください。
コンテンツ制作やDTP/Webデザインに関する基本的な知識が求められます。
エキスパート、スタンダードどちらのレベルも、学歴や年齢などの受験資格はありません。
受検資格 | 制限なし |
---|---|
受検手数料 | エキスパート 8,800円 スタンダード 7,800円 |
資格の種類 | 民間資格 |
おすすめ度 | ★★★★☆ |
公式サイト | Illustrator®クリエイター能力認定試験 |
Webクリエイター能力認定試験
サーティファイ Web利用・技術認定委員会が実施している民間資格です。
レベルはHTMLとXHTMLにそれぞれスタンダードとエキスパートの二段階あり、受検資格に制限はありません。
スタンダードではHTMLやCSSの基本的なコーディングを用いてWEBページのデザインやレイアウトの表現、エキスパートでは更にJavaScriptの読み込み方やサイトの見やすさ・使いやすさを考慮しながら動きのあるWEBページを制作するためのスキルが問われます。
比較的取得が容易な試験の割に実務的な問題が多く、知識を実際の業務で応用できる資格です。
受検資格 | 制限なし |
---|---|
受検手数料 | エキスパート 7,500円(税込) スタンダード 5,900円(税込) |
資格の種類 | 民間資格 |
おすすめ度 | ★★★☆☆ |
公式サイト | Webクリエイター能力認定試験 |
HTML5プロフェッショナル認定資格
特定非営利活動法人エルピーアイジャパンが実施している民間資格です。
レベル1とレベル2の二段階があり、受検資格に制限はありません。
HTML・CSS・JavaScriptなどコーディングの基礎知識が学べます。
難易度は初心者には比較的高めの資格ではありますが、しっかり勉強すれば取得できるようになっておりスキルの証明にも箔が付くのでコーディングが出来る証明としておすすめです。
受検資格 | 制限なし |
---|---|
受検手数料 | 16,500円(税込) |
資格の種類 | 民間資格 |
おすすめ度 | ★★★★☆ |
公式サイト | HTML5プロフェッショナル認定資格 |
Webディレクション検定
Webディレクションのスキルを証明できる資格です。
試験は、Web制作の工程管理だけでなく、要件を導き出すための現状分析から実施まで、幅広い専門知識が問われます。
民間資格の中でも、特に実践的な内容と言えるでしょう。
試験合格後に「Webディレクター」資格を取得できます。
受検資格 | 制限なし |
---|---|
受検手数料 | 本体10,000円+税 |
資格の種類 | 民間資格 |
おすすめ度 | ★★★★☆ |
公式サイト | Webディレクション検定 |
WEBデザイナーの資格を取るための勉強方法
資格取得のための勉強方法はいくつかありますので、自分に合った方法を見つけて資格取得を目指しましょう。
WEBデザイナーになりたい、WEBデザイナーとしてキャリアアップを図りたいという方は資格取得を目指すのがおすすめです。
WEBデザイナー自体は、資格が必須といった職業ではありません。
しかし、資格を取っておけば仕事やキャリアに有利になります。
資格を所持しているだけで履歴書で自分のスキルを証明できるほか、事前にどこまでできるのかを企業に知ってもらう事ができるというメリットが大きいです。。
Webデザイナーに向いている人の特徴は?必要なスキルや性格を紹介
通信講座
Webデザインが学べる通信講座もあります。
通信講座はテキストや動画で基礎から学べることが魅力です。
Webデザインのテクニックを公開している講座も多いでしょう。
有名なWebデザイナーの講座も、通学の手間がなくチェックできますね。
家にいながら自分の好きな時間にWebデザインが学べることも、通信講座のポイントです。
専門学校やスクールで学ぶ
スクールに通うと費用は掛かりますが、基礎からしっかり学べるメリットがあります。
また、実際に現場で働いているプロの方を講師陣に迎えているスクールなどもあり、直接指導やフィードバックを受けられることは大きなメリットです。
卒業後の就職活動や転職活動のサポートしているスクールもあります。
独学で勉強する
独学で学ぶ方が、費用が安く自分のペースで勉強することが出来るというメリットがあります。
しかし分からないところは自力で調べて解決する必要があったり、モチベーションを保つことが難しく挫折する可能性も高くなります。
未経験者が独学で資格を取得するのは相当な根気が必要ですが、独学で取得出来ると就職や転職の際の大きなアピールポイントにもなるでしょう。
Webデザインの資格のために勉強するメリット
Web デザインの資格取得のために勉強を行うメリットをまとめました。
キャリアを重ねるためにも、Webデザイナーに有利な資格は取っておきたいですね。
資格を取得すれば、スキルや知識があることの裏付けになります。
webデザイナーは海外での需要が高い?年収や移住しての働き方
仕事やキャリアに有利になる
資格取得は仕事やキャリアに有利になるでしょう。
資格を持っていることによって、基礎知識やある程度のスキルがあることが示せます。
仕事への意欲や経験も、資格の取得によって証明できることもあるでしょう。
転職や就職を考えているWebデザイナーにも、仕事に有利な資格の取得はおすすめです。
基礎知識から学べる
資格取得の勉強をすることで、Webデザイナーの基礎知識から学べます。
専門用語やデザインの具体的な流れなども、勉強をしていくうちに身につくでしょう。
スキルを磨くためには、はじめに基礎的な知識やスキルを身につけることが重要です。
段階を踏んで勉強できることも、Webデザイナーの資格を勉強するメリットです。
質の良い勉強ができる
Webデザイナーにとって質の良い勉強ができることは、資格の勉強をするメリットです。
資格取得のための学習教材には、信頼性の高い情報を集めたものが多くあります。
通信講座やスクールを利用すれば、プロによる指導を受けられるでしょう。
仕事や実務で有利な情報が得られることも、Webデザインの資格について勉強するメリットです。
Webデザイナーに向いている人
Web デザイナーに向いている人には以下の特徴があります。
- 論理的な思考ができる人
- 創作意欲がある人
- 探求心が強い人
それぞれのポイントを確認しましょう。
WEBデザイナーは絵が描けないとなれない?イラストが下手でも問題ない?
論理的な思考ができる人
Webデザイナーには論理的な思考が求められます。
デザイン制作の際には、細かい設計能力が必要です。
設計能力のためには、論理的な思考が試されます。
デザインがうまくいかない時も、原因を探るためや解決のために段取りが必要でしょう。
論理的な考えが身についている人は、仕事でも有利になります。
創作意欲がある人
創作意欲がある人はWebデザイナーに向いています。
Webデザインは、クリエイター的なスキルが求められる仕事です。
創作意欲や能力がなければ、Webデザイナーとしての実務は難しいでしょう。
「何かを作りたい」「デザインすることが好き」といった気持ちは、デザイナーの仕事に欠かせません。
創作について調べる能力がある人も、Webデザイナー向きといえます。
探求心が強い人
探求心がある人はWebデザイナーになった後も成長力が見込めます。
Webデザインの能力を磨くためには、常に新しいデザインや能力の吸収が必須です。
探求心があれば、最新情報のチェックも日常的に行えますね。
Webデザインのスキルを育てるためにも、探求心は重要な要素となるでしょう。
新しい情報をチェックし、スキルを高めてください。
Webデザイナーの資格と仕事によくある質問
Web デザイナーの資格と仕事内容によくある質問をまとめました。
- Webデザイナーがやめとけと言われる理由は?
- Webデザイナーの資格は初心者でも取れる?
- Webデザイナーの資格の難易度は?
Web デザインの仕事に関わりたい人は、自分に向いている業務内容かよくチェックしましょう。
未経験でWebデザイナーになれる?20代・30代・40代ごとにご紹介
Webデザイナーがやめとけと言われる理由は?
Webデザイナーがやめとけと言われる理由は、仕事の適正にあります。
Webデザインに関わる仕事の年収は、平均よりも高い金額とは言えません。
知識やスキルのアップデートが常に必要で、長時間労働を求められることもあるでしょう。
クライアントへの対応によっては、休日出勤や残業も多いです。
Webデザイナーは、向き不向きがある仕事と考えられますね。
Webデザイナーの資格は初心者でも取れる?
Webデザイナーの資格は初心者でも取れるものがあります。
Photoshop®クリエイター能力試験や、Illustrator®クリエイター能力認定試験は、初心者も挑戦しやすい資格でしょう。
自分のレベルにあった資格から取得することで、スキルアップが期待できます。
基礎から学べるWebデザイン系の資格は、知識を学ぶためにも初心者におすすめです。
Webデザイナーの資格の難易度は?
webデザイナーの資格の難易度は、試験内容によって異なります。
高い難易度と言えるのはウェブデザイン技能検定でしょう。
国家試験ということもあり、実務的な能力やスキルが試されます。
ただし、Webデザイン系の資格合格にはどれも基礎的な能力が必須です。
「人よりもWebに詳しい」「ソフトを使ったことがある」といったレベルでは合格は難しいでしょう。
WEBデザイナーが資格以外に身に着けておきたいスキル
資格のほかに、デザイン以外のスキルがあると働く際に大きく有利になります。
特にキャリアアップを目指すのであれば必要になってきます。
WEBデザイナーとして活躍する際に身に着けておきたいスキルについてもご紹介していきます。
Webデザイナーの離職率はどのくらい?きつい・大変と言われる原因
ディレクション能力
業務の進捗の管理や、コンテンツの品質を管理などが主な内容です。
WEBデザイナーはチームの一員として仕事することがほとんどです。
その際に率先してディレクションなどが出来るとより業務のクオリティが上がります。
また、将来的にWEBディレクターへキャリアアップすることも可能になるため身に着けておきたいスキルの一つです。
コーディング
プログラミング言語を用いて、ブラウザに表示出来るようにします。
特にHTMLとCSSの基礎を学んでおくとデザインをした時に実装の仕方などが分かり、コーダーの人と円滑なコミュニケーションを取ることが出来ます。
WEBデザイナーとして持っておくべき資格でも紹介したコーディングに関するスキルもある程度身に着けておくべきといえるでしょう。
SEO・アクセス解析
検索した際に上位に表示させる対策をSEO対策と言います。
上位表示されるサイトは訪問した人にとって見やすいデザインであることが大切になってきます。
おしゃれなだけではなくターゲットやWEBサイトの運用目的に合わせたデザインを制作するためにも、SEO・アクセス解析のスキルは必要になってきます。
ただデザインを作るだけでなくその後どのような動かし方をするのかまで見えるデザイナーは企業としても重宝されやすい傾向にあります。
WEBデザイナーの仕事に資格は有利
WEBデザイナーには必須の資格はなく、未経験でもチャレンジが出来ますが、資格を持っておくと就職や転職、実際の業務でも役立つ可能性があります。
特に、国家資格や国際資格などは今後のキャリアアップに大きく繋がるのでおすすめです。
デザインだけでなく、ツールやコーディングの理解、またディレクションスキル等WEBデザイナーとして身に着けるべきスキルはたくさんあります。
どんなWEBデザイナーになりたいのかをしっかり思い描いて、取得する資格を選びましょう。