近年企業の副業解禁の流れに伴い動画編集の副業が注目を集めています。
サラリーマンとして働く方の中にも副業として動画編集で稼ぎたいといった方は多いと思います。
そうなると気になるのは動画編集の副業でどのくらい収入を得られるのかという点です。
この記事では動画編集案件の単価相場について、クラウドワークスの相場やWeb広告の相場など様々な側面から解説していきます。
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動画編集の副業収入はどのくらい?
動画編集を副業とした場合どのくらいの収入が見込めるのでしょうか。
ここからは、動画編集の副業収入相場について解説していきます。
動画編集の副業収入の相場
結論から言うと、動画編集の副業収入相場は案件の種類によって様々です。
動画編集は、1ヶ月に対応する本数や受注した仕事の単価によって収入が大きく変動します。
つまり単価の低い案件が多かったり1ヶ月に1本しか編集できないとなれば必然的に収入は落ちることになります。
ただ動画編集者には一定の需要があるため、ある程度の編集技術があれば月5~10万円の収入を得ることは十分可能です。
クラウドワークス参考!動画編集の単価相場は?
一定のスキルがあれば動画編集の副業で月5~10万円の収入を得ることが可能と前述しました。
ここからはクラウドワークスを参考に、実際に動画編集の単価相場がどのくらいなのかを解説していきます。
クラウドワークスの動画編集案件の相場
クラウドワークスでは動画編集の報酬相場は50,000円(納期20日)と公表されています。
ただしこの相場の中には月20本編集して50,000円の案件もあれば1本で50,000円と言う案件もあるため、同じ収入でも実作業時間には大きな差があります。
しかし、実際に確認してみるとクラウドワークスではYouTube動画の編集で1本あたり数千円といった案件が多くなっていました。
また初心者レベルの動画編集者は1本数千円の動画編集を繰り返して月数万円まで稼いでいるといったケースが多いと思われます。
一方中級者〜上級者であればYouTubeの動画編集でも高度な編集を伴う場合は数万円〜数十万円まで単価が上がります。
そしてWeb広告や商品紹介動画となると1本10万円〜50万円と単価が上がり、大きな収入が期待できます。
会社紹介動画など企業から直接依頼を受ける場合は1本50万円〜200万円とさらに高額な報酬が相場となっています。
動画編集の相場は値崩れしている?
クラウドワークス公式が発表している相場は50,000円にも関わらず実際の案件は数千円の案件が多いということからもわかるように、動画編集の相場は近年値崩れを起こしていると言われています。
ここからは動画編集の単価相場が下がっている原因について解説していきます。
動画編集者の増加
動画編集の仕事はかつて専門のクリエイターが行うのが一般的でした。
しかし副業などで動画編集に興味を持つ人が増え、現在では初心者レベルの案件では動画編集者が供給過多になっています。
需要と供給のバランスが崩れ、単価が安くとも受注する人が増えつつあることから全体の相場が下がっているのです。
動画編集ソフトの進化
動画編集ソフトの進化により誰でも簡単に高品質な動画を編集することが可能になりました。
この影響で簡単な編集しかできない動画編集者は需要が下がり、単価の相場が下落しています。
また簡単な編集であればスマホアプリでも対応できるため、動画編集者に仕事を頼むクライアントが減少してきているのも単価下落の原因の1つです。
動画編集の学習ハードルの低下
以前は動画編集を勉強するには専門書で勉強したり専門学校に通って勉強するという方法が一般的でした。
しかし近年はネット上の無料動画や動画編集スクールなどで学習しやすい環境が整ってきました。
そのため、以前では希少なスキルであった動画編集スキルも今では一般的なものとなってしまいました。
そのような背景が動画編集者の単価の下落に繋がっています。
高単価な動画編集案件はどんなものがある?
動画編集者の単価相場は前述の通り下がってきています。
では現状、副業として高収入を得るための動画編集案件にはどのようなものがあるのでしょうか?
ここからは高単価が期待できる案件や、反対に単価が安い案件について解説していきます。
動画編集の高単価案件①Web広告
動画広告の編集はYouTubeの動画編集案件の中でも高単価が期待できます。
一般的なYouTube編集と違い宣伝に使用する動画のためクライアントも妥協せず、高単価で受注する傾向にあります。
動画広告市場は年々増加しているため、一定の動画編集スキルを身につけた方に狙い目の案件です。
動画編集の高単価案件②企業案件
企業のPR動画などは単価が高い傾向にあります。
個人のクライアントと異なり資金力があるため、高い報酬が期待できるのです。
しかしその分求められるクオリティも上がってくるため、高い編集技術を身につける必要があります。
動画編集の高単価案件③有名YouTuberの動画編集
有名YouTuberの動画編集を受け持つことで高単価を期待できます。
再生数やチャンネル登録者数が多いYouTuberは稼ぐ額も大きいため、報酬も高くなる傾向にあります。
また影響力も大きいため「有名YouTuberの動画編集を受け持っている」というステータスは他の仕事を受注する際にも役立ちます。
動画編集の低単価案件①テロップ入れなどのYouTube動画編集
動画編集で低単価になりがちな案件としてはYouTubeのテロップ入れなどがあります。
動画編集ソフトの使い方を学べば誰でもできる比較的簡単な仕事ですが、その分報酬は少なくなります。
また初心者レベルの動画編集者はテロップ入れなどの簡単な案件に応募する人が多いため、競争率が高く低単価の案件が多い傾向にあります。
動画編集の低単価案件②ショート動画
ショート動画は編集自体は比較的短時間でできますが、その分単価は低い傾向にあります。
ただしショート動画はYouTubeやTikTokで需要が増えているため、編集数をこなして稼ぐという方法もあります。
動画編集の副業で相場以上の単価を獲得する方法は?
動画編集における高単価案件・低単価案件にはどのようなものがあるか紹介してきました。
ここからは動画編集副業で相場以上の単価を獲得する方法について解説していきます。
難易度の高い案件をこなせるスキルを身に着ける
動画編集の単価を上げるには難易度の高い編集を行うスキルを身につける必要があります。
テロップ入れやBGM付けなどは動画編集ソフトを使用すれば簡単にできるため単価が低くなりがちです。
一方特殊なエフェクトやアニメーションなど高度な編集もこなせるようになれば相場以上の単価を獲得できます。
近年ではYouTubeにおいてもテレビ番組のように高度な編集で作成されている動画も見られます。
そのような動画を自由自在に作成できるようになれば、収入を大きく上げることが期待できます。
動画構成から作成して提案する
クライアントから指定された通りに動画を編集するだけの編集者は相場が低くなってしまいがちです。
単価の高い動画編集者は動画の構成や見せ方をクライアントに提案することができます。
提案力の高い動画編集者は需要が高く、相場以上の報酬を得ることを期待できます。
採用されやすくなる資格を取得しておく
動画編集の仕事に資格は必須ではありませんが、それでも資格を取得しておくと高単価な案件に採用されやすくなります。
クライアント側は高い報酬を払って依頼した動画編集者のスキルが想定より低かったということを避けたいと考えます。
その際、動画編集の資格を持っていると一定のスキルの保証となりクライアント側も判断がしやすくなります。
動画編集に関する資格としてはCGクリエイター検定やAdobe認定プロフェッショナルなどがあります。
特にAdobe認定プロフェッショナルはAdobeの編集ソフトの使用を条件とする案件が多いことから、取得していると採用に有利に働くことが期待できます。
企業に直接営業を行う
クラウドワークスなどのサイトを経由するとシステム利用料で報酬から一定額が引かれてしまいます。
またサイト上にある案件は採用の競争率が高く、単価が低いことが多いです。
そのため高単価の案件を得るには企業に直接営業を行うことをおすすめします。
上記の場合、間に仲介業者を通さないため報酬をそのまま得ることができる上に高単価の案件を得ることが期待できます。
また企業から仕事を受注したという事実は他の仕事に応募する際に実績として有利に働くため、企業案件をこなした後にクラウドワークスで高単価案件に応募するという方法もあります。
また受注した企業から継続的に仕事を貰えれば安定した収入確保に繋がります。
SNSで仕事を受注する
企業に直接営業を行う方法の他にSNS上で仕事を受注する方法もあります。
この場合も、クラウドワークスを使用する場合と比べて手数料が引かれない上に競争率が低いといった点で高単価案件を受注できる可能性があります。
Twitterなどで動画編集に関する発信や自分の編集した動画を公開するなどして、自分のスキルをアピールすれば仕事の依頼が来るかもしれません。
またSNSを通して繋がったフォロワーから仕事を紹介してもらったり、有益な情報を得たりすることもできます。
人脈を広げることは安定的に仕事を受注する上で有利に働きます。
動画編集者の副業収入や案件の単価相場まとめ
この記事ではクラウドワークス等における動画編集案件の単価相場について解説してきました。
下記に今回の記事の内容をまとめました。
- 動画編集者の副業収入の相場は人によって差が大きいが、月5~10万円は可能
- クラウドワークスの動画編集の報酬相場は20日間で50,000円〜
- 一般的な動画編集の相場は案件によって大きく差がある(YouTubeの動画編集:1本あたり数千円〜数十万円・Web広告:10万円〜50万円・企業案件:50万円〜200万円)
- 動画編集者の相場は動画編集者の増加や動画編集ソフトの進化によって値崩れを起こしている
- 高単価の動画編集案件にはWeb広告・企業案件・有名YouTuberの動画編集などがある
- 動画編集で相場以上の報酬を得るには高度な編集技術を身につける・動画構成を提案できるようになる・資格を取得する・企業に営業をする・SNSで仕事を受注するなどがある
本記事を参考に、動画編集に興味がある方は是非始めてみましょう。