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小学校教諭の免許とは?種類や取得方法、更新制度などを調査!

更新日:2021-06-08

小学校教諭の免許とは?種類や取得方法、更新制度などを調査!

こちらでは、小学校教諭を目指す方に必要な情報を紹介しております。

今回は小学校教諭の免許について調べてみました。

「小学校教諭の免許には、実は種類がある?」
「実は通信教育で免許が取得できる?」
「教員免許の更新制度ってなに?」
など、小学校教諭の免許にまつわる気になる疑問に答えます。

小学校教諭を目指す皆様を応援しています!
それでは見ていきましょう。

小学校教諭の免許とは?

小学校教諭 免許

小学校教諭になるには、基本的に小学校教諭の教員免許状が必要です。

幼稚園、小学校、中学校、高校の教員は、原則として、学校の種類ごとの免許が必要になります。

そして、教育機関でそれぞれの学校の「教職課程」を履修し、必要な単位を取得する必要があります。

したがって、小学校教諭の免許とは「小学校教諭の教職課程を履修して得られる免許」ということになります。

小学校教諭の免許を取得したら?

小学校教諭の免許を取得するだけでは、残念ながら小学校教諭になることはできません。

公立の小学校教諭になる場合、免許を取得した上で、各自治体ごとに行われる「教員採用試験」に合格する必要があります。

教員採用試験は筆記メインの一次試験と、面接、グループディスカッション、模擬授業などの実技メインの二次試験があります。

各自治体ごとに、試験実施日、試験要綱、倍率が異なってくるので、確認する必要があります。

教員採用試験は倍率の高い試験ですが、小学校教諭の倍率は中高教諭に比べて比較的低いです。

しかし、倍率に関しても自治体ごと大きく異なるので注意しましょう。

小学校教諭の免許の種類とは?

小学校教諭になるには、基本的に小学校教諭の教員免許状が必要です。

幼稚園、小学校、中学校、高校の教員は、原則として、学校の種類ごとの免許が必要になります。

そして、小学校教諭の免許と一言で言っても、いくつか種類に分かれているのを知っていますか?

小学校教諭の種類について詳しく見てみましょう。

教員免許「普通免許」

小学校教諭の免許には種類があります。

まず、一般的に教員免許と呼ばれるものは、「普通免許状」というものです。

この普通免許状は「専修免許状」、「一種免許状」、「二種免許状」に分かれています。

これらの違いを以下にまとめてみました。

「専修免許状」
大学院卒の人が取れる免許状です。
現職教員がキャリアアップのためとることが多いようです。

「一種免許状」
四年制の大学を卒業した人が取れる免許です。
普通の教員免許といえばこれにあたります。

「二種免許状」
短大卒の人が取れる免許です。
高校の教員免許にはなく、小学校、幼稚園の教員免許が該当します。

「一種免許状」と「二種免許状」の違い

先述したように、4年制の大学で取れる教員免許が「一種免許状」短大で取れる教員免許が「二種免許状」になります。

教育職員免許法によると、
「教育職員でその有する相当の免許状が二種免許状であるものは、相当の一種免許状の授与を受けるように努めなければならない。」
という記載があり、一種免許状の取得を促しています。

小学校教諭になるためには、やはり4年制大学を卒業し、一種免許状を取得するのが望ましいと言えるでしょう。

教員免許「特別免許」「臨時免許」

また、普通免許以外に、「特別免許状」や「臨時免許状」というものもあります。

この2つはイレギュラーなものであり、それぞれ都道府県のみで有効になります。

都道府県教育委員会の教育職員検定に合格すると取得できますが、試験の難易度は高く、期間も決まっています。

小学校教諭の免許を取得するには?通信教育でも可能?

小学校教諭の免許を取得するには、基本的に「大学院卒」「大学卒」「短大卒」のいずれかが最低条件となります。

まず、このいずれにも当てはまらない場合は、大学院、大学、短大のいずれかに通う必要があります。

この条件を満たした上で、さらに小学校教諭免許に必要な教職課程の単位を取得していく必要があります。

単位の取得方法には様々な方法があります。

小学校教諭の免許取得に必要な単位とは?

小学校教諭の免許取得に必要な単位の種類は、大きく分けて3つです。

①「教科に関する科目」「教職に関する科目」「教科又は教職に関する科目」の単位(基本的に座学)
②社会福祉施設等における7日間以上の介護等体験の単位
③4週間の教育実習の単位

①では、教育について理解を深めること、小学校教育について学ぶこと、それぞれの教科について学びを深めるなどの学術的な内容から、

現代の生徒の心理や状況を考えたり、授業実践を行ったりなど実践的な内容まで、様々な分野を扱います。

②は小学校・中学校教諭の教員免許取得に必要な単位で、社会福祉施設、特別支援学校、デイサービスセンターなどで介護体験を行います。

③は教職課程履修の集大成ともいえる「教育実習」で、実際に小学校で生徒と触れ合ったり、授業をしたり、先生と同じような業務に4週間携わります。

大学、短大に通って取得する

4年制の大学に通いながら取れる小学校の教員免許は「一種免許状」、短大に通いながら取れる小学校の教員免許は「二種免許状」になります。

以下に、小学校教諭の一種免許状、二種免許状それぞれの違いをまとめてみました。

免許状の種類 最低修得単位数 教育実習期間
一種免許状 67単位 4週間
二種免許状 45単位 4週間

参照:教員免許状取得に必要な科目の単位数

一種免許状と二種免許状では、最低修得単位数に違いがあります。

そして、一種免許状、二種免許状共に、「教育学部か、それ以外の学部か」ということで、単位取得の難易度は大きく変わってきます。

一般的に、教育学部では教員免許の取得が卒業条件になっていたり、教職課程で履修した単位を「卒業単位」として組み込むことができます。

しかし、教育学部以外の学部の場合、自学部の専攻が最優先であるため、教職課程で履修する単位は「卒業単位以外」で組み込まれることになります。

つまり、教育学部以外で教員免許を取得する場合、他学生よりかなり授業数が増えることになります。

そして、ひとつ注意したいのが、教育学部以外で小学校の教員免許が取得できる大学、短大はほとんどないということです。

中学校・高校の教員免許を取る場合、大変なことには間違いないですが、教育学部以外から取得を目指す学生も多くいます。

小学校教諭になりたい場合、まずは教育学部に合格すること、または小学校教諭の教職課程が履修できる学部であるかをきちんと調べる必要があります。

通信制大学に通って取得する

大学に入ったけれど自学部では小学校教諭の教職課程が開設されていなかった場合や、
大学を卒業した後に小学校教諭を志す場合に教員免許を取得できるのが、「通信制大学に通う」ということです。

「4年制大学、短期大学を卒業する」という最低条件を満たしている上で、教職課程の単位だけ別の機関で取得するという方法になります。

通信制大学では、レポートを書いて郵送したり、土日にテストを受けることができるので、社会人でも仕事をしながら通うことができます。

しかし通学制の大学に比べて単位認定が厳しかったリ、もし通学制大学在学中に少しだけ教職の単位を取っていたとしても、また新しく取り直す形になってしまったりするという懸念点はあります。

そして、一番大変なのが「介護実習」と「教育実習」です。

介護実習は7日間、教育実習は4週間もの期間を必要とするため、まず仕事との両立は難しいです。

また、通学制大学の場合は大学側が実習校を斡旋してくれますが、通信制大学では自分で実習校を探すことが条件になります。

社会人で年齢を重ねるほど受け入れ校は少なくなり、実習に行けないという可能性も高まります。

小学校教諭の免許の更新制度って?

小学校教諭 免許

教員免許には「有効期限」があります。

免許更新制度とは10年ほど前に新しくできた制度で、「実際に教員として働いていない免許保持者に対して、免許の期限を設ける」というものです。

参照:教員免許更新制

現役教員以外の、教員免許保持者について

平成21年4月1日から、教員免許の免許有効期限が定められました。
内容は以下の通りです。

 普通免許状または特別免許状の有効期間は、所要資格を得てから10年後の年度末までです。
 ※ 「所要資格を得て」とは、免許状の授与に必要な学位と単位を満たした状態のことをいいます。

出典:文科学省 免許更新制

教員免許は所有資格を得てから、10年間と定められるようになったため
・免許を取得して1年だけ教員として勤務した者
・大学の教職課程の単位を取得し、教育委員会に申請せず免許の交付を行わなかった場合

どちらの場合でも免許状の有効期限は10年で満了となります。

有効期限が満了したら『失効』?

免許所有資格を得てから10年が経つと失効してしまう教員免許ですが、免許を更新するためには満了日までに講習を受け、修了確認を行うことで更新をすることができます。

令和3年現在は平成21年の免許制度が変わってから10年以上たっているので、どこの教師も全て10年間の縛りが出来ているという事になります。

教員免許を失効してしまったら?

万が一、教員免許の更新に間に合わず、失効してしまった場合でも、免許状授与のための所有資格を満たしていれば再度、講習を受講・修了することでまた有効となる免許を取得することができるようになります。

 免許状が失効した場合でも、免許状授与のための所要資格を満たしていれば、更新講習を受講・修了することによって、有効な免許状を再び取得することができます。
 なお、免許状が失効した場合(修了確認期限までに更新講習の修了確認を受けなかった場合)でも、免許状を取得した際に、授与の基礎となった教職課程の単位までは無効になりません。

出典:文科学省 免許更新制

まとめ

小学校教諭の免許に関わる項目について詳しく見てきました。

まず、小学校教諭の免許を取得するには大学を卒業する必要があります。

そして、様々な授業、介護体験、教育実習を含む教職課程の単位を履修して下さい。

教職課程を履修すれば、晴れて小学校教諭の教員免許を取得することができますが、

さらに小学校教諭になるためには、教員採用試験に合格する必要があります。

また、教員免許の有効期限は10年なので、小学校教諭を目指す人は早めに行動する必要があります。

小学校教諭の皆さん、小学校教諭を目指す皆さんを応援しています!