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教員採用試験の難易度は高い?他資格とのランキング比較や合格率・偏差値・勉強時間の目安について解説

更新日:2024-05-01

教員採用試験の難易度は高い?他資格とのランキング比較や合格率・偏差値・勉強時間の目安について解説

教員採用試験は年齢制限は自治体ごとに、全教科で一律同じ上限とするところ、教科や選考の種別によって上限を変えるところ、あるいは全く制限を置かないところがあります。

近年は、様々な経験をした人物を採用するために、上限を緩和したり撤廃する自治体が増えています。

教員採用試験資格取得者は他にも教採と呼ばれております。

教員採用試験の資格は「国家資格」です。

資格広場は、教員採用試験合格を目指す方を応援しております。


教員採用試験の難易度

教員採用試験の難易度についてまとめました。

実際の試験合格率も確認しましょう。

教員採用試験合格の難易度は高い

一般に、高校の教員採用試験は狭き門で倍率高で難易度高、小学校の教員採用試験は比較的倍率低で難易度並、中学校の教員採用試験は高校と小学校の中間程度と言えます。

教員採用試験は、国家2種等の公務員に比べると不確定な要素が強く、点数さえ良ければ採用されるわけではないため、難易度の評価が難しい試験です。

一般に国家2種より難しく、地方上級レベルだとも言われていますが、一概にそうとも言えません。

教員採用試験の特徴として、試験以外の要素で採用の決まる率が高いということです。

教員採用試験資格の合格率

倍率や受験者は各都道府県により異なります。

希望する都道府県の公式データをチェックしましょう。

令和5年度の東京都公立学校教員採用試験を例にすると、倍率は1.6倍でした。

ただし、教員の採用倍率は年々減少傾向にあります。

参考:東京都教育庁公式サイト 令和5年度東京都公立学校教員採用候補者選考(6年度採用)の結果について  

教員採用試験の合格に必要な勉強時間は600時間程度

教員採用試験の合格に必要な勉強時間は600時間程度と考えましょう。

最低でも6ヶ月前から受験のための勉強を始めてください。

大学生であれば、遅くても3年次の夏から対策を始めることをおすすめします。

卒業論文や教育実習と重ならないように、余裕を持って受験対策をしましょう。

教員採用試験の試験概要

教員採用試験の概要をまとめました

受験料や日程など、要項を詳しくチェックしてください。

2024年(令和6年度)の試験日程

教員採用試験の日程は、都道府県によって異なります

希望するエリアの情報をチェックしてください。

東京都を例にすると、2024年の教員採用試験は7月7日(日)に1次試験が実施されます。

その後、面接の二次試験は3回に分けて行われる予定です。

令和7年度の採用を目指す人は、前もって確認しておきましょう。

教員採用試験の受験料

教員採用試験のうち、公立学校の場合は受験料は必要ありません

公務員の区分になるため試験は無料で受けられます。

ただし書類の郵送費や、試験会場への交通費、宿泊代などは実費となるので注意してください。

教員採用試験が難しいと言われる理由

教員採用試験が難しいと言われる理由には以下のものがあります。

  • 人物試験対策がむずかしい
  • 近隣の自治体で複数受験できない
  • 再チャレンジしている受験者が多い

理由①人物試験対策がむずかしい

教員試験では人物試験にウエイトが置かれています。

筆記試験よりも人物試験に注力した方が効率的な場合もあるでしょう。

教員としての適性を判断する人物試験は、20分以上行われることもあります。

志望動機 や自己PRは、より魅力的なものを準備してください。

理由②近隣の自治体で複数受験できない

教員採用試験は近隣の自治体は試験日がかぶっています

複数の自治体で受験できないことで、合格できるチャンスの回数が減ってしまうでしょう。

多くの都道府県では、6月から7月に教員採用試験の1次試験が実施されます。

受験の回数制限はありませんが、スケジュール管理に注意しましょう。

理由③再チャレンジも多く倍率が高い

教員採用試験に再チャレンジしている受験者も多数います

受験者数が多いことは、試験の倍率に関係してくるでしょう。

多くの自治体の教員採用試験には、年齢制限がありません。

教員免許を持っていれば何歳でも受験できることは、教員採用試験の特徴ですね。

受験者数が多いこともあり、試験の難易度が上がっています。

教員採用試験の難易度を他試験とランキングで比較

教員採用試験の難易度をほかの公務員の採用状況と比べました。

公立学校の教員は、他の公務員と比べると倍率は低い傾向です。

ただし採用試験自体は簡単というわけではありません。

区分 倍率
教員 1.6倍(東京都公立校の場合)
国家公務員一般職(大卒)・国立国会図書館一般職・裁判所事務官一般職など 3.4倍
東京都庁・大都市圏県庁・政令都市・東京特別区職員(大卒)など 3.6倍前後(東京都特別区の事務)
市役所職員・消防官・警察官 所属機関によって異なる

教員採用試験の試験内容・科目

教員採用試験の細かい内容は自治体ごとに違うので注意しましょう。

ただし1次試験と2次試験に分かれていることは共通し、以下の内容で進められます。

  • 筆記試験
  • 人物試験
  • 実技試験・適性検査

筆記試験

教職教養と一般教養に加え、志願校種・教科別の試験が行われます

教職教養のみの出題に限定している自治体もあるので注意してください。

教職教養は、教育原理(教育学)、教育心理(発達と学習)、教育法規、教育史の4つに分類できます。

最近は各領域にまたがった内容の問題や教育改革などの問題も増加しています。

一般教養は人文科学・社会科学・自然科学のあらゆる分野から出題されます。

時事問題やローカル問題(その県の地域性のある問題)などもここ数年急増しています。

専門教養はそれぞれの専門教科についての問題で、その教科全般にわたり出題されます。

大学受験から大学の教養課程の基礎くらいのレベルと言われていますが、実際には大学受験の問題よりはるかに率直で易しい問題が多く、指導方法についての問題が出題されます。

専門試験は1次試験に加え、2次試験でも行われる場合があります

自分が指導する内容について勉強し、より詳しくなりましょう。

人物試験

教員採用試験では人物試験の比重が高い傾向です。

人物試験では以下のような試験が実施されます。

  • 論文試験
  • 個人面接
  • 集団面接
  • 集団討論
  • 集団活動
  • 模擬授業
  • 場面指導

自治体の中には1次試験から人物試験を実施していることもあります

筆記試験だけでなく、人物試験対策にも時間をかけましょう。

実技試験・適性検査

実技試験や適正検査を実施している都道府県や自治体もあります

小中高の英語、音楽や美術、体育や家庭科の教科、養護教諭を希望する人は能力が問われる試験です。

実践的な力を身につけて、採用を目指してください。

実技試験・適性検査に配点は設定されていませんが、重要な試験と考えられます。

ベストな人材を選ぶために、自治体が行っている試験です。

難易度の高い教員採用試験に合格するポイント

教員採用試験に合格するために、以下の重要なポイントを把握しましょう。

  • 論作文・面接試験対策を丁寧に行う
  • 過去問を解いて出題傾向をつかむ
  • 学習計画は早めに立てる
  • 論作文の添削を何度もする
  • 大学の教員採用試験対策講座を利用する

ポイント①論作文・面接試験対策を丁寧に行う

教員採用試験では論文や面接対策が重要となります。

筆記試験対策よりも、論文・面接の準備に力を入れてる人も多いです。

繰り返し対策を行うことで、本番でも失敗が防げるでしょう。

論作文試験と面接試験は、人物試験と呼ばれる比重の大きい内容です。

面接で、適性をアピールする方法を身につけてください。

ポイント②過去問を解いて出題傾向をつかむ

筆記問題は過去問から出題傾向をつかみましょう。

過去10年分ほどの問題を用意して、効率的な学習を進めてください。

問題文のスタイルや言い回しに慣れるためにも、過去問のチェックは重要です。

教材の選定に迷ったら、予備校や通信講座を活用してもいいでしょう。

ポイント③学習計画は早めに立てる

学習計画は早めに立てましょう。

教員採用試験の対策は、早い人は大学の2年次から進めています。

どれくらいの勉強が必要なのかだけでなく、1日何時間勉強できるのかも考えましょう。

早めに学習計画を立てれば、勉強が遅れた時もカバーしやすくなります。

学生は試験勉強以外のスケジュールも考えて計画してください。

ポイント④論作文の添削は何度も繰り返す

論作文は書いた後に添削をすれば、苦手な箇所が見極められます。

文章の弱点やクセを見つけるには、アウトプットが重要です。

教員採用試験の論作文に向いている文章には型があります。

対策を重ねて、より効率的に論作文をクリアしましょう。

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ポイント④教員採用試験対策講座を利用する

面接や模擬授業、集団討論などの練習ができる仲間や環境を整える必要があります。

教育学部のある大学であれば、必ずといっていいほど教員採用試験対策講座が開かれます。

最初は具体的な勉強方法などもわからないので、積極的に参加した方が良いでしょう。

大学以外にも、学校生協主催や大手予備校主催の対策講座もあるはずですので、お金との兼ね合いもありますが、こちらも参加した方が良いでしょう。

教員採用試験の独学合格が難しい理由

教員採用試験の独学合格は難しいのでしょうか。

結論から言うと、独学で試験に挑戦することはおすすめできません

試験は幅広い範囲から出題され、人物対策試験も重視されます。

教員採用試験は、個人でできる対策に限度があるので注意しましょう。

独学が難しい理由①人物試験対策がむずかしい

独学では人物試験に対する効率的な対策が難しいでしょう。

どのような順序に進めたらいいのか、初めの段階でつまづいてしまう可能性もあります

人物試験対策ができないと、教師としての適性をアピールできません。

独学の受験者の中には、人物試験に対する考えが甘い人もいる傾向です。

独学が難しい理由② 筆記試験の範囲が広い

教員採用試験の筆記試験は、どの自治体も範囲が広いです。

効率よく勉強するためには、出題傾向や頻出問題を見極める必要があります。

独学ではテキストの選定にも時間がかかってしまうでしょう。

勉強方法に悩んだら、通信講座や予備校を利用して試験対策を効率的に行ってください。

独学が難しい理由③対策の指針がわかりにくい

対策の指針を自分だけで決めることは難しいです。

自分の苦手分野をカバーするためには、弱点の洗い出しをしなくてはなりません。

独学で進める場合、準備段階で時間がかかることが多いでしょう。

教員採用試験の人物試験は、とくに指針方法が分かりにくいので注意してください。

独学では難しいと感じたら、なるべく早い段階で通信講座や予備校の申し込みをおすすめします。

教員採用試験対策におすすめの専門学校・通信講座

教員採用試験の専門学校・通信講座は、各企業から提供されています。

教員採用試験の対策は、専門学校や通信講座を利用してもいいでしょう。

通信講座なら家にいながら勉強できるので、忙しい人にもおすすめです。

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教員の仕事

教員採用試験は、都道府県および、主に政令指定都市がそれぞれの設置、運営する学校(公立学校)のために教員を採用するための採用候補者名簿を作成するための試験です。

教師の仕事は子どもたちに勉強を教えるだけでなく、学級をまとめたり部活動の指導をしたり、子どもたちの心のケアに加え保護者への対応や雑用、研修など多岐にわたります。

世界一忙しいとも言われる日本の教師ですが、この仕事のやりがいは何よりも子どもたちの成長の手助けができること。安定していて人から信頼される職業です。

教員の年収・給料相場

公立の高校教師は公務員なので、各地方自治体のホームページに給料は公開されています。

正規で働く文部科学省の平成25年度学校教員統計調査によると、全国の小学校教師の平均月収は、平均勤続年数19年で約33.2万円。

中学校教員では平均勤続年数18.4年で平均月収約34.0万円です。

高等学校教員では平均勤続年数19年で約35.8万円となり、正規雇用の学校教師の場合は月収だけで比べると高校教師のほうが年間で約24万円多くなっています。

教員採用の現状

特に団塊の世代の教諭の定年退職の増加や少人数学級の導入などに伴い、2004年頃から小学校教諭を中心に募集枠が増加しつつあります。

ただ、中学校・高等学校や都市部を除く自治体については、財源たる税収に基づく予算が縮小されています。

定年を迎えた教諭のうち希望者に対して2002年度より実施されている再任用制度の影響から、定年退職者の数より新採用の募集人数が抑えられました。

さらに少子化に伴う学校の統廃合も進んでいる影響で、正規職員である教諭の採用数を抑え、その分を、臨時職員である常勤講師・非常勤講師を毎年恒常的に任用することで人員を補う傾向にあります。

昨今は、学校現場の臨時的任用職員(常勤講師・非常勤講師、助教諭等)経験者や社会人経験者、教職大学院修了者に対し、採用試験の筆記試験等を一部免除した採用や、一般受験者と異なる枠で採用試験を実施する自治体も増えています。

教員の将来性

私立でなければ教師は公務員なので、特別な問題を起こさない限りはリストラはありません。

給料、賞与、年金や退職金も保証されているので、一般的なサラリーマンよりかは良い待遇が期待できることは事実です。

しかしながら、将来性を問うならば状況は変わってきます。

まず第一に言えることは公務員となる教職の給与は日本の経済状況によって上下します。

ここ数年日本の景気は低下を辿っているので、ボーナスが数パーセントカットされたりと政治の強制力を受けることとなります。

また年金問題もあります。

教師は共済年金と言って、通常の民間企業が加入している厚生年金よりも多く恩恵を受けることができるシステムとなっています。

しかしこれも日本の財政悪化を受けて見直されているのが現状です。

教員に向いている人

子供が好きな人、これが第一の条件かと言えます。

さまざまな人と関わりをもてる人・子供側からすると「先生と子供」の関係が全てに思えますが、教師は様々な人たちと関わりながら仕事をします。

同じ学校の先生、管理職、事務や警備などの人たち、保護者、地域の人々、地域の研究会などで知り合う他の学校の先生方、学校と取引のある業者の人、さらに広域行事を行っている地域であれば自分の学校と全く関係のない地域の人たちとも交流があります。

実際に忙しすぎて心の病になってしまう人が多い職業です。

うつ病での休職率も、他の職業と比較して高いそうです。

そんな中でも、仕事に流されず自分を見失わない人が、続けられる職業でしょう。

教員採用試験は難易度が高い・対策が難しい

教員採用試験は難易度が高いので、独学だけでは不利でしょう。

人物試験はウェイトが重く対策が難しいので注意してください。

準備や勉強につまづいたら、通信講座や予備校を活用してもいいですね。

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