「心理カウンセラーはどんな仕事内容?」「心理カウンセラーとして働きたい!」
心理カウンセラーについて興味をお持ちの方は多いのではないでしょうか。
こちらの記事では、心理カウンセラーの仕事内容や、就職に必要な資格、需要、年収などを取り上げました。
今から心理カウンセラーを目指そうとお考えの方は、ぜひ参考にしてみてください。
心理カウンセラーの仕事内容
心理カウンセラーの仕事内容はカウンセリングがメインです。
カウンセリングを通じて、さなざまな悩みを持つ相談者に寄り添い、相談者自身が悩みを解決していけるように支援します。
悩みや不安を聞き出し、話しを掘り下げて相談者の問題を明らかにすることで、相談者自ら問題を解決できるように導きます。
近年、心理カウンセラーは病院や学校、企業など多様化してきており、働く場所によって仕事内容に多少の違いがあります。
- 相談を受ける
- カウンセリングして整理する
- 相談者と信頼関係を築く
- 相談者の不安を払拭する
- 問題を解決に導く
心理カウンセラーの需要は?
ストレス社会の現代において「悩み」を抱える人は多く、悩みの解決が仕事内容である心理カウンセラーの需要が高まっています。
近年では、児童のストレス問題やコロナ禍の影響で多くの人が「悩み」を抱えており、様々な場面で心理カウンセラーが求められている現状です。
また、企業では長時間労働やハラスメントなどで心の病気になってしまう方が増えてきており、「働き方改革」でメンタルケアに注目が集まっています。
働き方改革とは?
働き方改革とは、働く人がそれぞれの事情に応じた柔軟な働き方を自分で選択できるようになるための改革です。
働き方改革によって、どんな人でも働きやすい環境を整えることで、働き手を増やすことを主な目的としています。
過労やハラスメントで職場を離れてしまう人が多いことも問題視されており、メンタルケアにも注目が集まっています。
心理カウンセラーの活躍の場と仕事内容
需要が高まりつつある心理カウンセラーは、活躍の場も増えてきており、仕事内容も増えています。
今では心理学の知識だけでなく、各分野に応じた専門的な知識を持つカウンセラーの需要も増えてきており、今後活躍の場は広がっていくと予想されています。
心理カウンセラーの就職先は大きく6つに分けられます。
- 医療
- 教育
- 福祉
- 産業
- 研究
- 司法
1.医療
医療分野で活躍する心理カウンセラーは、精神科医や心療内科で医師と連携し、「医療カウンセラー」と呼ばれています。
心をケアするために通院などしている患者に対して、心理学に基づいたテストや面接をすることが仕事内容です。
医療の現場では「ソーシャルワーカー」とも呼ばれ、国家資格が求められる事が多いので、難易度が高いとされています。
2.教育
心理カウンセラーの就職先として教育の現場は代表的です。
教育分野で活躍する心理カウンセラーは、「スクールカウンセラー」と呼ばれています。
主に小・中学校と高等学校で進路や学校生活に悩む学生に対して心のケアが仕事内容です。
時には教員への心理的アドバイスや保護者に対してのカウンセリングも行います。
「スクールカウンセラー」の相談室を設ける学校は年々増加傾向にあり、いくつかの学校をかけ持っている方が多いです。
3.福祉
児童相談所や老人ホームなどで「相談員」や「福祉行政職」として心理カウンセラーが活躍しています。
児童相談所の心理カウンセラーは、学校の「スクールカウンセラー」と同じく、児童と保護者のカウンセリングなどが仕事内容です。
福祉の分野において、虐待などで傷ついた子供の心に寄り添う心理カウンセラーの存在は、無くてはならない存在とされています。
4.産業
産業分野で活躍する心理カウンセラーは、主に企業の相談室で働く人の心の健康をカウンセリングやキャリア支援などが仕事内容で、「産業カウンセラー」と呼ばれています。
日本産業カウンセラー協会の産業カウンセラー養成講座を受講した方が応募条件としている企業が多いです。
資格が無くとも募集要項を満たせば応募できますが、資格があった方が合格率は上がるでしょう。
参考:一般社団法人 日本産業カウンセラー協会|産業カウンセラー養成講座
5.研究
研究分野の心理カウンセラーは、大学の教授や非常勤講師として、心理学を講義・研究している人と共にカウンセリングを行うことが仕事内容です。
心理学の研究を行う場合は論文の作成などの仕事内容もあるので、働きながら心理学を深く学べます。
6.司法
司法分野の心理カウンセラーは、警察関連施設や家庭裁判所、刑務所など行政機関のカウンセリングが仕事内容です。
少年院にて非行に走った少年少女に対して社会復帰のためのサポートなどが仕事内容で「法務教官」と呼ばれます。
司法の現場は他の業種とは違い公務員扱いとされているので、法務省専門職員(人間科学)採用試験という国家試験に合格する必要があり、難易度が高く設定されています。
心理カウンセラーの魅力とやりがい
心理カウンセラーとは、人間関係や仕事のストレスなど悩みを抱える方の相談を受け、専門的な知識とカウンセリングの技法で問題解決に導くことが仕事内容です。
では、心理カウンセラーはどのようなやりがいを感じて活動しているのでしょうか。
こちらでは、心理カウンセラーの魅力・やりがいについてご紹介します。
心理カウンセラーの魅力
心理カウンセラーは、今後も需要が高まることが予想されており、世の中で求められている点が魅力です。
需要の高まりによって活躍の場が広がり、自分の好きな職場や仕事内容で働けるようになってきました。
また、心理カウンセラーのキャリアを積むことで独立や開業も目指せるなど、自由度の高い点も魅力です。
心理カウンセラーのやりがい
心理カウンセラーの仕事内容に点数が付けられるわけでもなければ、これといった正解があるわけでもありませんが、相談者の悩みを解決し感謝されるとやりがいを感じます。
役に立ったことを感謝されたときのやりがいは他の何にも変えられません。
また、相談者と信頼関係を築くことも心理カウンセラーの仕事内容なので、相談者が成長し変わっていく姿を見るのは関係者として喜びを感じる方が多いです。
心理カウンセラーの年収
心理カウンセラーの平均年収は約400万円とされています。
心理カウンセラーは専門職として認知されだしたのが最近なので、明確な年収が定まっておらず、努力次第で更に高額の収入を狙える可能性があります。
非常勤でいくつもの職場を掛け持ちして収入アップを目指すカウンセラーもいれば、独立・開業をして高収入を狙うカウンセラーもいます。
今後更に需要が上がると予想される心理カウンセラーは、これから収入面も上がっていくと予想できます。
心理カウンセラーになるには?
「心理カウンセラー」という資格はないため、資格を持っていなくても心理カウンセラーを名乗ることはできます。
しかし、心理カウンセラーとして働くためにはしっかりとした専門知識とスキルは必要ですし、プロの心理カウンセラーとして働いている人のほとんどが何かしらの心理系の資格を保有しています。
心理系の資格を目指すには、以下の2つの方法が代表的です。
- 大学や大学院で学ぶ
- 通信講座で学ぶ
大学や大学院で学ぶ
心理系の資格を目指すなら、大学や大学院で専門の学部で学ぶと良いです。
大学・大学院で必要な科目を修了すると、心理系で代表的な資格の「臨床心理士」や「公認心理士」の受験資格が得られます。
「臨床心理士」と「公認心理士」は、心理系の資格の中で信頼性の高い資格なので、大学・大学院の通学ができる方はぜひ検討してみてください。
通信講座で学ぶ
「臨床心理士」や「公認心理士」以外にも、各協会・団体が認定する心理系の資格はたくさん存在します。
中でも、各協会・団体が認定する心理系の資格には、通信講座を受講するだけで取得できるものもあります。
大学・大学院への通学が難しい方でも、通信講座ならスキマ時間を使って心理学の知識やスキルが身に付くでしょう。
心理カウンセラーの資格は?
心理カウンセラー関連の資格は国家資格と民間資格を合わせると多くの種類があります。
こちらでは、心理系で代表的な「臨床心理士」や「公認心理士」と、通信講座を受けることで資格取得できる「その他の心理系の資格」についてご紹介します。
- 臨床心理士
- 公認心理士
- その他の心理系の資格
臨床心理士
臨床心理士は、公益財団法人日本臨床心理士資格認定協会が認定する民間資格で、心理の専門家としての証となる資格です。
臨床心理士の主な仕事内容は、学校や教育センターのような教育の場で、いじめ被害・不登校などの問題を抱えている子どもを手助けすることです。
また、その他にも精神科や心療内科、老人ホームのような医療・福祉の場でも活躍できます。
臨床心理士の試験を受けるためには以下のいずれかの条件を達成し、受験資格を得る必要があります。
- 協会が認定する指定大学院を修了
- 臨床心理士養成大学院を修了
- 臨床経験を2年以上有している など
公認心理師
公認心理師は、心理カウンセラーの資格の中で唯一の国家資格で、文部科学省と厚生労働省の国家試験に合格する必要があります。
公認心理士の仕事内容は、臨床心理士のように問題が起きてから解決するだけでなく「情報の提供・発信をする」ことも含まれます。
公認心理士は、2015年に公布され2018年にはじめて試験が実施された新しい資格なので、今後どのように展開していくか不明な部分が多いです。
試験には大学院で必要な科目を修了していること若しくは、大学で必要な科目の修了後、特定の施設にて2年以上の心理関連の実務経験を積んでいることが受験資格となります。
公認心理士の試験を受けるためには、基本的に以下の手順を達成し受験資格を得る必要があります。
- 大学・大学院で必要な科目を修了
- 科目修了後、特定の施設で2年以上勤務
その他の心理系の資格
臨床心理士や公認心理士は信頼感を得やすい資格ですが、どちらも指定の大学・大学院への通学が必要なので、通学が難しい方には受験することも難しいです。
こちらでは、受験資格が難しくない心理系資格や、通信講座を受講するだけで取得できるような資格をまとめました。
資格名 | 受験資格 | 実施団体 |
---|---|---|
メンタル心理カウンセラー® | 団体認定校のカリキュラムを修了 | 一般財団法人 日本能力開発推進協会(JADP) |
こころ検定2級® | なし | メンタルケア学術会 後援:文科省 |
メンタル心理士® | こころ検定2級®合格 団体認定校のカリキュラム修了 |
メンタルケア学術会 後援:文科省 |
メンタルヘルス・マネジメント® | なし | 大阪商工会議所、施行商工会議所 後援:日本商工会議所 |
心理カウンセラーの通信講座3選
通信講座名 | 受講料金(税込) | 目指せる資格 |
---|---|---|
キャリカレ | 【通常価格】 ハガキ申込価格78,800円 分割払い例 3,810円×24回 【年内・一発 合格応援キャンペーン】 特別価格:49,800円 分割払い:2,400円×24回 |
・メンタル心理カウンセラー® |
たのまな | 49,000円 | ・こころ検定2級® ・メンタル心理士® |
スタディング | 26,800円 | ・メンタルヘルス・マネジメント® |
こちらでは、心理カウンセラーの通信講座をご紹介をします。
通信講座では、大学の4年間で学ぶカリキュラムから心理カウンセラーの仕事内容に必要な学びだけを厳選しており、効率的に知識やスキルを身に付けることができます。
中には受講するだけで資格取得できる講座もあるので、参考にしてみてください。
- キャリカレ|メンタル心理カウンセラー資格取得講座
- たのまな|メンタルケア心理士®講座
- スタディング|メンタルヘルス・マネジメント検定®講座
キャリカレ|メンタル心理カウンセラー資格取得講座
キャリカレのメンタル心理カウンセラー資格取得講座は、心理学の基礎からやさしく学べて最短2ヵ月でプロの心理カウンセラーを目指せます。
キャリカレで取得できる資格は、心理学・カウンセリングに関する基礎知識を習得した証明になります。
講座の受講から資格試験まで在宅で完了することができ、スキマ時間を使った勉強でもムリなく資格取得を目指せます。
心理系の資格を扱う通信講座は3~4ヵ月を標準学習期間としていますが、キャリカレは最短2ヵ月で修了できる魅力があります。
たのまな|メンタルケア心理士®講座
たのまなのメンタルケア心理士®講座は、心理学初学者の方でもカウンセリングの知識と技術が身に付きます。
たのまなで取得できる資格は、数ある民間資格の中でもメンタルケア学術会の認定する資格と文部省後援資格なので、公共性が高いです。
1講座を修了することで、いっぺんに2つの心理系の資格取得を目指せます。
スタディング|メンタルヘルス・マネジメント検定®講座
スタディングのメンタルヘルス・マネジメント検定®講座は、学習を全てスマホで完結できます。
講座受講後、年に2回全国15都市の指定会場で実施されている試験を受験し、合格することで資格取得することができます。
メンタルヘルス・マネジメント®は、商工会議所が実施しているため、民間資格ではなく公的資格です。
公的資格は、ビズネス実務で役に立つ知識や技術を習得している証明になるので、就職活動などで役立ちます。
心理カウンセラーの仕事内容とは?現状や需要について解説!|まとめ
- 仕事内容は心の問題解決の支援
- 心理カウンセラーの需要は高まっている
- 職場によって仕事内容が多少変わる
- 心理系資格は取得した方が良い
心理カウンセラーの仕事内容は、カウンセリングなどを通じて相談者の心の悩みに寄り添い、自分で問題解決できるよう支援することです。
心理カウンセラーは、企業の働き方改革などでメンタルケアへの注目が集まり、需要が高まってきています。
需要が高まることで心理カウンセラーの活躍の場が増え、職場によって仕事内容が多様化してきている現状です。
心理カウンセラーを名乗るのに資格は必要ありませんが、就職に必要だったり相談者からの信頼を得るためにも資格取得をおすすめします。
心理学やカウンセリングの知識を深めるための勉強は、資格取得のプロセスと同じです。
これから勉強を始める方は、今からでも在宅で心理カウンセラーを目指せる通信講座を受講すると良いでしょう。