結婚式やパーティーなどで花を飾り、空間を彩るフラワーアレンジメント。大きなアレンジメントでホテルや結婚式場を華やかに演出します。
その他にも特別な日のプレゼントの花束などのフラワーアレンジなどを制作したりします。このようなアレンジメントを制作するのがフラワーコーディネーターです。
フラワーコーディネーターってどんなお仕事?
フラワーコーディネーターとは、花を扱う職種です。
しかし仕事内容をみると様々なスキルを必要とする職業でもあります。
テーブルフラワーやイベントの花飾りなどの技術性が求められます。
そして植物の仕入れから手入れなどもするので、幅広い専門知識が必要となります。
またオーダーメイド依頼などもあるので、装飾プランの作成でのデザインセンスなども要求されます。
ではフラワーコーディネーターになるためにはどうしたらいいのか、ご紹介させていただきます。
フラワーコーディネーターの難易度や合格率は?
フラワーコーディネーターになるために取得すべき資格や、その資格の難易度は一体どうなっているのでしょうか。
まずフラワーコーディネーターになるためには、いくつか取得すべき資格があります。
有名なものだと「フラワーデザイナー資格試験」です。
その他「フラワーアレンジメントデザイナー認定試験」と「飾花インストラクター認定試験」などもあります。
フラワーデザイナー資格試験
この試験は公益社団法人日本フラワーデザイナー協会(NFD)が実施している「民間試験」です。
こちらは3級→2級→1級と段階的に定められた試験であり、学科試験と実技試験があります。
また受験資格としてNFD講師もしくはNFD公定校から受験日の2か月前までに受験に必要な履修単位を認定してもらう必要がります。なお3級受験は単位不要ですが、試験に向けて十分な対策はしておくべきです。
合格率は3級で約90%です。しっかり準備をすれば比較的合格しやすい資格です。
フラワーアレンジメントデザイナー認定試験
フラワーアレンジメントデザイナー認定試験とは、日本デザインプランナー協会が実施している「認定試験」です。
この認定試験では、ブーケやリースなどのアレンジテクニック、色や形なのどの知識問題、花材の見分け方や扱い方など管理に関することが問われます。
認定試験で70%以上の評価を得られることが出来れば合格です。
飾花インストラクター認定試験
こちらの試験は日本インストラクター技術協会が実施している「認定試験」です。
フラワーアレンジメントの基本的なテクニックや知識を見つける事が出来る資格であり、2ヶ月ごとに実施されているので比較的取得しやすい資格になっています。
在宅認定試験というとこで、家で試験に挑戦できます。こちらの試験も70%以上の評価で合格になります。
難易度はどれくらいなのか
前述した試験の難易度はどのくらいなのでしょうか。
3つの試験とも、基本的な知識を問われる試験ですので難易度はそれほどたかくありません。
合格率も約90%なので、落ち着いて試験に臨むことをおススメします。
しかし、アレンジメントから花器、花材の取扱いまで幅広い範囲を問われるので対策はしっかりしておきましょう。
フラワーコーディネーター資格試験の日程や試験会場は
「フラワーデザイナー資格試験」、「フラワーアレンジメントデザイナー認定試験」、「飾花インストラクター認定試験」は年にどれくらい実施されているのでしょうか
フラワーデザイナー資格試験は地域によって異なりますが、年1回から年数回実施されています。
受験前に公認スクールに入学する必要があるのでスケジュールをしっかり立てておくのをおススメします。
フラワーアレンジメントデザイナー認定試験と飾花インストラクター認定試験はどちらの試験も2ヵ月ごとの偶数月に実施されています。
申し込みから試験期間、合否発表まで全く同じなので余裕があれば合わせて受験してもいいかもしれません。
フラワーコーディネーター資格の独学や、専門学校などをご紹介
フラワーコーディネーターになるための資格取得に専門学校はあるのでしょうか。
また独学で資格取得できるのでしょうか。
「フラワーデザイナー資格試験」は公認校での履修単位の認定が必要です。
公認校は全国約350校あります。日本フラワーデザイナー協会公式サイトに公認校一覧がありますのでお近くのスクールをお探し下さい。
「フラワーアレンジメントデザイナー認定試験」、「飾花インストラクター認定試験」は通信教材で学ぶことが出来ます。
また日本フラワーデザイナー協会の認定校に通うことでも学べます。
フラワーコーディネーターの年収ややりがい、大変さとは
フラワーコーディネーターとして働くうえで年収や、やりがいとはなんでしょうか。
フラワーコーディネーターの年収
フラワーコーディネーターの年収は企業へ就職かフリーランスで異なってきます。
フラワーショップや結婚式場などのへ就職する場合、月収15~30万円で平均年収は250万円です。
経験を積んでいけば300~400万円になります。
フリーランスのフラワーコーディネーターとして働く場合は、個人の仕事内容によって年収は大きく異なります。
アレンジメントの制作やスクールの講師などが主な収入源となり、個人でフラワーアレンジメント教室などを開講すると年収400~600万円になることもあります。
フラワーコーディネーターのやりがい、大変さ
フラワーコーディネーターとしてのやりがいはあるのでしょうか。そして大変な部分はなにでしょうか。
フラワーコーディネーターのやりがいは「世界に一つだけのオリジナルの花束」が制作できることです。
自分でデザインを考えたアレンジメントを制作でき、結婚式などの誰かの大切な空間を演出できます。
もちろん、お客様の要望にお応えするプレッシャーや、ハードルの高さは大変な部分でもあります。
決して簡単な仕事内容ではありませんが、お客様の喜ぶ顔を見れるとてもやりがいのある仕事です。
過去問から勉強する
最後に、資格試験の過去問を数問ご紹介します。
こちらは飾花インストラクター認定試験の過去問です。書籍なども販売されていますので参考にしてください。
【問】
水を吸うのは本来植物が自力でできるが、物理的にその力を促進することを何というか。
【解答】
水あげ
【問】
水中に浸したまま茎を折り、ほぐれた切断面から水を吸い上げさせる方法を何というか記述しなさい。
【解答】
水折り
【問】
次の文章は何についての説明か記述しなさい。
「手で折れない全ての花材に有効です。切り口の断面積が出来るだけ大きくなるよう、鋭角にカットすると、より多く水あげができます。通常水切りをして1~2秒で水が上がり、効果は1時間程度でわかります。」
【解答】
水切り
まとめ
今回はフラワーコーディネーターについて紹介させていただきました。
生活していくなかで身の回りにある花を取り扱うお仕事です。
趣味としても楽しめる資格なので、挑戦してみてください。