公認会計士の資格は、国家資格の中でも司法試験に次ぐ最難関資格として知られ、独学で資格取得を目指すのはほぼ困難だと言われています。
会計や財務、税務、監査などに関する職業を志している人の登竜門とも呼べる公認会計士に、独学で目指そうと考えた場合どれくらい時間がかかるのでしょうか。
今回は、公認会計士の資格は独学で取得可能なのか、勉強時間の目安や勉強法、公認会計士に関するおすすめの書籍を紹介します。
また、公認会計士を独学で目指すのに向いている人・向いていない人の特徴、独学受験のメリット・デメリットについても解説していますので、ぜひ参考にしてください。
公認会計士の資格取得は一筋縄では行かないため、実際に取得を考えている方はしっかりと対策を行った上で試験本番に臨みましょう。
- この記事でわかること
- 公認会計士を独学で目指すことは可能なのか
- 公認会計士を独学で目指す場合の勉強法
- 公認会計士の独学受験に向いている人・向いていない人
- 公認会計士試験に独学で挑むメリット・デメリット
弁護士と公認会計士のダブルライセンスは難しい?司法試験の学習との共通点やメリットを解説
公認会計士とは?
公認会計士とは、仕事内容を一言で表すと税に関するスペシャリストです。
公認会計士の業務一覧
- 監査業務
- 会計業務
- 税務業務
- コンサイルティング業務
公認会計士は大企業を対象とした「監査」が主な業務となり、企業がそれぞれ法律に則った経営を行っているのかを徹底的に調べ上げます。
また、個人の企業を対象としたコンサルティング業務も重要な一つで、企業の経営や会計に関してアドバイスや相談に乗り一緒になって経営戦略を立てていきます。
このように公認会計士として働くためには税金や会計に関する非常に高度なスキルと知識を要するため、公認会計士国家試験は、司法試験、不動産鑑定士試験と並ぶ三大国家試験と言われています。
公認会計士を独学で目指すのは可能?
結論から言えば、公認会計士試験に独学で挑んで合格することは、ほぼ不可能です。
公認会計士は、会計関連資格として有名な簿記1級や税理士などの資格よりも、さらに難易度が高いと言われています。
公認会計士に独学で合格した人もいますが、5年以上勉強し続けていたなど、合格までに数年単位で時間がかかるケースは少なくありません。
そのため何年もかけて独学で学び続けるよりも、予備校やスクール・通信講座などを受講した方が、スムーズに合格できるでしょう。
独学合格者の経験談
公認会計士を独学で目指した経験がある人の声をまとめてみました。
5年間働きながら独学で勉強してた旦那が、ついに令和4年 公認会計士試験に合格したぁあ😭😭😭
ケーキでも買って帰ろうかな🎂— ゆりり (@d_y0u8r1i5) November 18, 2022
公認会計士になるまで残り678日
先日知人より公認会計士に独学、+2年で合格したと言う方を聞きました。
しかも新卒半年後から勉強。
勉強の理由は「仕事に飽きたから」
…才能の塊やな。
今日もコツコツ頑張りましょう💪#公認会計士受験生と繋がりたい#簿記2級— 2年後公認会計士になる者 (@uqEWcWMZB974q9u) January 11, 2023
このツイートのように、公認会計士に独学で勉強して合格を目指すことは不可能ではありません。
しかし、公認会計士の勉強時間は最低でも3,000時間(約125日)必要と言われており、独学で目指す方は5,000時間(約208日)は必要ともいわれています。
最短2年で合格している人もいれば、5年以上かけて合格する人もおり、決して簡単に合格できる試験ではありません。
毎年、試験内容が改訂される公認会計士では、あまり時間をかけずに短期間での合格を目指す方が得策と言えるでしょう。
独学受験に否定的な意見
ここからは、公認会計士試験の独学受験に対して、否定的な意見を紹介します。
公認会計士試験の独学は絶対ダメ。
「お金がないから独学」って人いるけど、1年お金貯めてスクールに通う方が合格率も上がるし受験期間も短く済む。
もちろん天才で勉強の才能バッキバキのスーパーマンなら良いけど、凡人は凡人なりの戦い方しないと🫠— えるも@地味な会計士の日常 (@cpagoodlife) March 8, 2023
独学で公認会計士試験受けるって言ったけど、現役の公認会計士の方にそれは無謀と言われ、図書館の書籍と過去問やればなんとかなるのではということに対して、範囲膨大&毎年改訂あるし非効率ろ反論。自分でも試験範囲みて範囲やばいなって思ってたけど
— たくみん (@Qhumi73Tami) July 12, 2022
否定的な意見の中には「独学で公認会計士試験に挑むのは無謀」という声もあるほどで、独学で挑むことの難しさが伺えます。
確かに予備校やスクール・通信講座などを受講しようとすると、数十万円単位の受講料がかかるため、可能であれば独学で挑みたいと考えている方もいるでしょう。
しかし、何年もかけて受験することを考えれば、短期間に集中して学習し、少しでも早く公認会計士になった方が、結果的に受講料を回収できる可能性が高くなります。
将来への投資だと考え、費用をかけて予備校やスクール・通信講座を活用したほうが、有限である時間を無駄にせずに済むでしょう。
公認会計士資格を独学で取得するのが難しい理由
公認会計士は司法試験、不動産鑑定士試験と並ぶほど難しいと言われていますが、少しイメージしづらいところもあると思います。
そこで公認会計士が難しいと言われている理由について、合格率、科目数、推奨勉強時間の観点から解説していきます。
- 公認会計士の合格率
- 毎年10%前後しかない。
- 公認会計士の科目数
- 簿記や会計論など有名なものから選択科目まで9科目。
- 公認会計士の推奨勉強時間
- 最低でも3,000時間
(独学の場合は最低でも5,000時間は必要?) - 公認会計士に必要な情報収集。
- 毎年問題が改訂されるほか、頻出問題の傾向を探さなければならない。
公認会計士試験の合格率が低い
公認会計士の資格取得は独学でも不可能ではないですが、独学、資格学校いずれにしても試験の一発合格は難しく、複数回受験して合格となるケースが多いです。
数ある国家試験の中でもトップクラスの難易度である公認会計士の試験の合格率は年々下がっており、2019年では約10%でしたが、2022年では合格率が約7%まで引き下がってしまっています。
この原因としては上述したように毎年内容が改訂されていることで合格率が不安定であること挙げます
学歴などは問われず受験資格も特に無いため受けようと思えば誰でも受験することは可能ですが、決して一筋縄ではいかない試験であるということを予め理解しておきましょう。
公認会計士試験の科目数が多い
公認会計士試験の難易度が高いと言われている理由に試験科目数の多さが挙げられます。
公認会計士の国家試験では会計学やその他関連する法律に関する科目が全部で9科目出題され、1次試験の短答式試験(4科目)と2次試験の論文式試験(5科目)に分かれており、監査学のみどちらの試験にも含まれます。
—――短答式試験(マークシート式)の科目—――
- 企業法
- 財務会計論(簿記も含まれる)
- 管理会計論
- 監査論
―――論文式試験の科目—――
- 会計学(財務会計論+管理会計論)
- 監査論
- 租税法
- 企業法
- 選択科目(経営学、経済学、民法、統計学)から1つ
一定条件を満たしている方はテストの一部が免除される場合があります。
公認会計士の試験は上記のように科目数が多く、合格を目指すためには特に数学力と論述力が必要不可欠となります。
理由としては、一次試験の財務会計論、管理会計論の問題では単純計算問題が出題され、二次試験では全体的に単語や知識をしっかり理解した上で自分の言葉で論述する必要があるからです。
このように、知識があいまいな状態では合格できないような試験構成になっているため、1つ1つの科目を丁寧に学んでいく必要があります。
公認会計士試験の詳しい内容は下記で紹介しています。
公認会計士の推奨勉強時間が膨大
公認会計士では上述のように科目数が多いことから、合格までに必要な勉強時間も膨大になっています。
一般的に公認会計士に合格するためには、1日10時間は勉強時間が必要になり、合計で最低でも3,000時間(約125日)は必要と言われており、独学で目指す場合は5,000時間(約208日)必要とも言われています。
ですので、公認会計士の合格を目指す人はたいてい2~3年以上は必要と言われており、それ以上の時間がかかることもざらにあるほど大変な試験となっています。
公認会計士を独学で目指すのは難しいと言われる理由の1つには、このような膨大な勉強時間をモチベーションを保ち続けなければならないことにあります。
法改正や頻出問題に関する情報収集が必要
毎年内容が改訂されている公認会計士を目指すうえでは、改訂情報や頻出問題を常に知っておく必要があります。
予備校に通っている場合はあまり心配する必要はないのですが、独学で合格を目指している人はこの情報収集が非常に難しくなっています。
しかし、公認会計士試験ではこの情報収集次第で必要なテキストや勉強方法・範囲が大きく変わります。
この情報収集については予備校に通うことですぐ解決できるので、自身がない方は予備校に通うことをおすすめします。
公認会計士の資格取得を独学で目指すための勉強法
専門学校や資格学校に通い勉強すれば効率よく対策が立てられるというメリットがありますが、社会人の方で会社勤めをされている方はなかなか難しいですよね。
そこで公認会計士の資格を「独学」で目指すための勉強法について伝授します。
その1:公認会計士国家試験の概要を理解する
まず実際に勉強を始める前には試験の概要についてしっかりと理解する必要があります。
公認会計士の国家試験は一次の短答式試験(マークシート方式)と二次の論文式試験(記述形式)という構成になっています。
公認会計士の国家試験では会計学やその他関連する法律に関する科目が全部で9科目出題され、それぞれ対策を練っていく必要があります。
しかし、9科目全てをバランスよく勉強しようとするといくら時間があっても足りないため、比較的簡単な科目から潰していくことをおすすめします。
例えば、民法や統計学に関しては覚えるべき知識の量が少なく、素人の方でも理解しやすい内容となっているためまずはこの2科目から勉強を始めましょう。
その2:数学力と論述力を鍛える
公認会計士の資格試験に合格するためには数学力と論述力が必要不可欠となります。
というのも、一次試験の財務会計論、管理会計論の問題を特には単純計算問題が出題され、二次試験では全体的に単語や知識だけではなく、それらをしっかりと解釈した上で自分の言葉で論述する必要があるからです。
数学力に関して、公認会計士試験の過去問を何度も解いたり、そもそも数学が苦手な場合は高等学校等の数学のテキストを使って計算力をつけるなど対策しましょう。
問題は二次試験のための論述力です。
たとえ公認会計士国家試験に出題される単語や知識が十分にあったとしても、合格点を取るためには語句の使い方や言い回し等などがある程度フォーマット化されていることから、独学で対策しようとしても限界があります。
そのため、一次試験に関しては独学で対策を行い二次の論述式試験の対策は通信講座や資格学校等でトレーニングすることが望ましいです。
その3:改正法に気をつけながら過去問を繰り返す
試験の概要や必要な知識について理解できたら後は過去問や問題集をひたすら繰り返して問題の形式に慣れていきましょう。
しかし、過去問を使う際には注意点が一つあります。
公認会計士に関する法律やその他関連する法律というのはほぼ毎年改正されていおり、本番の試験問題も新しい法律に基づいて出題されることになっています。
そのため、過去問で身につけた知識が無駄になってしまうということも珍しくありません。
効率よく対策を進めていくためには過去問だけではなく最新の予想問題も解くことで改正法についてしっかり注意しながら矛盾点を洗い出すことも必要となります。
公認会計士を独学で目指す人必見!おすすめの著書やテキスト
公認会計士を独学で目指そうと思った矢先、まず最初にあたる壁は「何から始めたらいいかわからない」ではないでしょうか。
ここからは知識0の状態から公認会計士を目指している方に向けて、実際に独学で合格を成し遂げた人たちの著書や役に立つテキストを紹介します。
高頻度で法律の改正があることで試験範囲も毎年改訂されているため、現在の試験とは異なる点ありますが、勉強法や時間の使い方がイメージしやすくなるのではないでしょうか。
24週間で独学合格!公認会計士試験マル秘学習法 (著)中尾 宏規

この著者のように半年で合格を目指すのは難しいですが、最初から何をすれば良いかが記載されているため、無駄のない勉強法が書かれているため、著者のように少しでも早く公認会計士試験を合格したいと考えている方はぜひ一度ご覧になってみてはいかがでしょうか。
公認会計士試験 社会人が独学合格する方法 (著) 石動 龍

社会人の方で時間がなく公認会計士を諦めてしまった方を勇気づけるようなモノになっているのでこちらも勉強を始める前に見る参考書としておすすめです。
公認会計士試験に独学で合格を目指すのが向いている人
公認会計士試験は、基本的に独学で合格することはほぼ困難です。
しかし、一部ではありますが、独学で合格をつかみ取った受験生もいます。
独学で国内最難関クラスと称される公認会計士試験に合格するには、ある程度独学に適した資質が備わっているかが合否を左右するポイントです。
ここからは、公認会計士試験に独学で挑んで合格を目指す方法が向いている人の特徴や、共通する傾向について解説します。
簿記などの会計資格をすでにもっている
公認会計士は、会計関連資格の最高峰ですが、比較的取得しやすい簿記などの資格を有している方は多くいるでしょう。
簿記や税理士など、会計関連の資格をすでに持っている人は、公認会計士試験に独学で挑むのに比較的向いています。
会計や財務、税務に関する基本的な知識が身に付けられているほか、税理士であれば公認会計士試験と重複する試験科目もあるためです。
税理士で学習する簿記論や財務諸表論の知識は、公認会計士の財務会計論に通じる部分があります。
このように、会計関連資格をすでに持っている人は、ある程度公認会計士の基礎学習が済んでいる状態であるため、独学でも公認会計士の合格を狙えるでしょう。
コツコツ継続することが得意
コツコツと継続することが得意で、集中力が高い人も独学で公認会計士試験合格を目指すのに向いています。
公認会計士試験は試験範囲が広く、試験範囲全体の学習を終えるには、1年単位の長期間にわたって勉強を続けなければなりません。
そのため、継続力がなければ途中で挫折することになり、独学受験は夢のまた夢となります。
継続できる人とは、隙間時間を有効活用して少しの勉強時間を積み重ねることができたり、毎日同じ時間に学習できるようにタイムマネジメントを行ったりできる人です。
コツコツ継続できる人であれば、長期間にわたる難易度の高い学習をこなせるため、独学でも公認会計士試験に挑むことができるでしょう。
情報収集能力が高い
情報収集能力が高い人も、公認会計士試験に独学での合格を目指すのに向いています。
公認会計士試験は、会計や財務、監査などに関する法律知識が問われる試験です。法律は毎年改正が行われているため、試験の出題内容に変化が生じます。
情報収集能力が高ければ、自分で法改正に関する情報をキャッチでき、対策を講じることができるので試験で改正法の出題があっても問題ありません。
また、法改正情報だけでなく、過去の試験で頻出された出題の傾向やテーマ、法律の解釈なども情報を集めて分析し、絞り込むことができます。
しかし、情報収集能力が低ければ、法改正の情報や頻出問題の傾向をキャッチできず、試験でつまずいてしまうでしょう。
そのため、法改正や出題傾向に関する情報を自分で収集できる人であれば、独学でも問題なく公認会計士試験にチャレンジできると言えます。
法律資格おすすめランキング10選!難易度・独学での合格可能性・将来性などを徹底比較
公認会計士試験に独学で合格を目指すのが向いていない人
公認会計士試験は、基本的に独学挑戦には向いていません。
しかし、完全に不可能ということではなく、一部の適正をもっている人であれば独学でも挑戦する価値はあります。
一方で、公認会計士試験に独学で合格を目指すことに向いていない人がいるのも事実です。
独学挑戦に向いていない人が無理に独学で挑んでも、不合格になるだけでなく合格までに5年、10年単位の時間を消費してしまうでしょう。
ここからは、どのような特徴をもつ人が公認会計士試験の独学挑戦に向いていないのか、共通点やその理由について解説します。
モチベーションが維持できない
公認会計士試験に独学で合格を目指すのが向いていないのは、モチベーションが維持できない人です。
上述の通り、公認会計士試験の出題範囲は膨大であり、短期間ですべての知識を身に付けることはできません。
そのため、コツコツと継続して学習を進める必要がありますが、モチベーションが維持できないと途中で挫折する原因になります。
個人の資質だけでなく、例えば子育て中であったり長時間労働で疲労がたまっていたりして、勉強に集中できない環境にいる人も同様です。
モチベーションが維持できない場合は、モチベーションを維持するために予備校やスクール・通信講座でサポートを受けるのもおすすめです。
また、長時間まとまった勉強時間が確保できない場合は、隙間時間をいかに有効利用していくかを考えて勉強を進めると良いでしょう。
会計関連の勉強や実務経験がない
会計関連の勉強や実務経験がない人も、公認会計士試験に独学で合格を目指すのには向いていません。
会計に関連する資格として簿記や税理士資格をもっていたり、経理などの実務経験があったりすれば、基礎知識がすでに備わっている状態で勉強をスタートすることができます。
しかし、まったくそのような経験がない人は、会計の基礎から学ばなければならないため、独学はおすすめできません。
知識の実務利用を具体的にイメージしながら学習を進めることができず、勉強に時間がかかるためです。
会計関連の勉強や実務経験がない人の場合は、無理をして公認会計士試験に独学で挑むのではなく、プロの指導が受けられる環境で学習を進めることをおすすめします。
スケジュール管理ができない
公認会計士試験に独学で挑むことが向いていないのは、スケジュール管理ができない人も同様です。
スケジュール管理ができないと、公認会計士試験の膨大な出題範囲の学習を試験当日までに完了することができません。
とくに、会計関連の勉強をしたことがない人や実務経験がない人は、スケジュール管理ができないと独学での受験は困難を極めるでしょう。
そのため、スケジュール管理が苦手なのであれば、試験本番までのスケジュールや学習の進捗状況を管理してもらえる環境下で勉強を進める必要があります。
5年、10年単位の時間をかけるよりも、予備校や予備校やスクール・通信講座を活用して、短期間での合格を目指したほうが勉強にかける時間が短くなり、負担も少なく済むでしょう。
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公認会計士試験に独学での合格を目指すメリット
公認会計士試験の独学での合格を目指すメリットは、以下の3点です。
- 公認会計士は段階を踏んで目指せる
- 費用が最小限に抑えられる
- 自分のペースで勉強できる
それぞれ詳しく解説します。
公認会計士は段階を踏んで目指せる
公認会計士の試験科目はとても多いことから、日商簿記やビジネス会計検定、税理士などそれぞれの科目の内容に類似した資格が多数存在します。
そのため、ほかの資格より段階を踏んで勉強をしやすい点が、公認会計士試験の勉強を独学で進めるメリットの1つです。
すでに簿記やビジネス会計検定、税理士などの資格を取得している場合は、公認会計士の資格を目指す足掛かりとして、独学でもスムーズに学習が進められるでしょう。
また、将来的に会計士を目指している人は、段階的に簿記やビジネス会計検定などを取得して基礎固めから始めるのもおすすめです。
費用が最小限に抑えられる
公認会計士を独学で目指そうと考える理由として、予備校やスクール・通信講座の受講費用が気になる方は多いでしょう。
独学であれば予備校などを受講せずに済むため、公認会計士試験の受験費用を最小限に抑えられるメリットがあります。
公認会計士の予備校などに通うと、60万円以上の受講料がかかるケースが多いですが、独学ならこの半額の30万円ほどで合格を目指すことが可能です。
しかし2022年6月以降、CPA会計学院が教材の販売を終了したため、現在では2次試験の論文式試験の対策は予備校に通わないと学ぶことができません。
過去問であれば利用できますが、独学で公認会計士試験に挑む場合には論文式試験の対策をどのように行っていくかを検討する必要があります。
自分のペースで勉強できる
公認会計士試験に独学での合格を目指す場合、自分のペースで勉強が進められるメリットがあります。
予備校やスクール・通信講座を受講する場合、講義に出席する時間を作らなければなりません。
オンライン受講であればアーカイブ配信などを視聴することも可能ですが、カリキュラムで定められたペース配分で学習を進める必要があります。
一方で、独学であれば自分のペースで勉強ができるため、苦手科目を重点的に学習したり、状況に応じて勉強する時間をコントロールしたりできる点が特徴です。
講義を受講する時間を割くことが難しい方にとっては、自分で勉強するタイミングを決められる独学の方がスムーズに学習を進められる可能性があります。
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公認会計士試験に独学での合格を目指すデメリット
公認会計士試験に独学での合格を目指すデメリットは、以下の3点です。
- 公認会計士の参考書がない
- 疑問点を質問できる相手がいない
- 合格までに何年もかかる
公認会計士の資格は、最低でも勉強時間が3,000時間(125日)は必要と言われており、独学の場合は倍近くの時間を要することも予想されます。
また、三大国家資格と呼ばれるほど試験が難しいことからも分かるように、独学で合格を目指すには相当な労力が必要です。
ここからは、公認会計士に独学で挑むとどのようなデメリットがあるのか、想定される懸念点や乗り越えなければならないハードルについて解説します。
公認会計士の参考書が少ない
ここまでの解説を見て「独学で合格している人もいるし、自分の努力次第では独学でも公認会計士を目指せるのでは」と考えている方もいるでしょう。
しかし、公認会計士は市販の教材がとても少ないため、独学で公認会計士を目指す人が合格相当の学習ができるだけの参考書を手に入れることはほぼ困難です。
厳密にいうと1次試験である短答式試験の教材はあるのですが、2次試験の論文式試験の教材は過去問はあっても解説書や参考書は市販ではほぼ存在しません。
また、公認会計士は毎年改訂が入ることからも、市販の教材では情報が追い付かないため、年度が異なる参考書を購入しても実際の試験とは異なる点が多々あります。
これにより、独学だけで公認会計士試験に合格するのは、より難易度が高くなりました。
疑問点を質問できる相手がいない
勉強を進める中で疑問点が出てきたときに、相談できる相手がいないのも公認会計士試験の合格を独学で目指すデメリットの1つです。
公認会計士試験は、最難関クラスの国家資格試験であり、学習しなければならない試験範囲が広いだけでなく、内容を理解するための難易度も高くなります。
とくに、会計関連資格の勉強が初めての人には理解することが難しい内容も多く、勉強を進める中で壁にぶつかることも多々あるでしょう。
そのようなときに、質問したり相談したりする相手がいない独学は、疑問点にぶつかる度に学習の手を止めて疑問の解消に時間を割かなければなりません。
独学で公認会計士試験の合格を目指す際は、質問相手がいないことによる負担が生じることも念頭に入れた上で、試験勉強の進め方について検討しておきましょう。
合格までに何年もかかる
独学で公認会計士試験に挑む場合、合格までに何年もの時間を要する可能性が高いこともデメリットの1つです。
上述のように疑問点が出てもすぐに解消できない環境下で学習を進めなければならないため、予備校やスクール・通信講座の受講生と比べて勉強にかかる時間が長くなります。
また、講義を通じて解説を受けながら勉強を進めるのとは異なり、自分で理解できるまで参考書などを読み込む必要があるのも学習の進捗速度が遅くなる原因です。
公認会計士試験に独学で挑む場合、最短で2年~5年程度はかかると考えておきましょう。
場合によっては10年以上かかる可能性もあるため、最短での公認会計士試験合格を目指したいのであれば、予備校やスクール・通信講座の活用をおすすめします。
公認会計士に強い大学は?出身大学ランキングを国公立・私立も併せて一覧で紹介【2024年最新】
独学で公認会計士試験合格を目指すために必要なことは?
これまでは、公認会計士試験を独学で目指すことが向いている人、向いていない人の傾向や、独学で挑むメリット・デメリットについて解説してきました。
しかし、金銭的な負担などの理由から、どうしても独学で公認会計士を目指したいと考えている方もいるでしょう。
ここからは、公認会計士試験に独学で合格するために必要なことや、意識すべきポイントについて解説します。
スケジュールや時間の管理
独学で必要なことはスケジュールや時間の管理をしっかりと行うことです。
予備校や通信講座の多くは受講生が学習スケジュールを決めることは少なく、試験に精通した講師やスタッフが学習スケジュールや時間の管理を行ってくれるので、安心して自分の学習スペースに迷わず試験対策を行うことができます。
一方で、独学で試験対策を行う場合は予備校や通信講座と違って、スケジュールや時間管理、学習ペースを自分で決める必要があるので、自分のルールをしっかりと守れる方ではないと途中で計画がずれて受験を断念してしまう方も少なくありません。
独学で試験対策をする際は勉強時間の確保や学習計画をしっかり立てるようにしましょう。
メンタルを維持すること
公認会計士を独学で対策するのに必要なことはメンタルを維持することが重要になってきます。
独学は名前の通り、1人で学習を進めていく必要があるので、学習を継続するためのメンタルを維持することが大切になり、メンタルやモチベーションを維持することができないと、試験勉強が捗らずに結局試験も途中で諦めてしまう可能性があります。
一方で、通信講座や予備校は講師や受講生と一緒に対策することができるので、常に学習へのモチベーションやメンタルを保って試験対策することができます。
独学でメンタルやモチベーションを維持しながら試験対策を行っていくのが苦手な方は、独学は向いているとは言えないので、予備校や通信講座を受講することをおすすめします。
公認会計士試験に合格するまでにかかる費用の目安
公認会計士は科目数が多いことから独学でも予備校に通ってもそれなりの費用がかかってしまう資格です。
では実際に独学の場合と予備校に通う場合でどのくらい必要費用は変化するのでしょうか。
独学の場合の費用
公認会計士を独学で目指す場合、テキスト代から試験代まで全てを合わせると25万円~40万円ほど費用が必要になると言われています。
必要な費用に幅があるのは、メルカリやAmazonなどで中古品をそろえる人がいることや、人によって使う参考書の数や試験の回数が異なることが理由になります。
公認会計士を独学で目指しても費用が掛かってしまうのは全科目で大体30冊ほど参考書必要になることが原因として挙げられそうです。
スクールの場合の費用
予備校に通う場合、どの予備校でも約600,000円の費用で通い始めることができます。
その中でも、CPA会計学院では公認会計士の幅広い試験範囲の1部のみの受講も可能であるため、2次試験対策だけしたいと考えている方は上述した費用よりもっと安く受講できます。
大手予備校でかかる費用の比較が気になるかたは以下の記事をご覧ください。
CPA会計学院の評判は?公認会計士合格のための特徴と料金まとめ
公認会計士の合格を目指すならCPA会計学院
独学では費用を抑えて対策できるメリットなどがありますが、デメリットも多いので予備校や通信講座を利用することをおすすめします。
CPA会計学院では公認会計士試験で優秀な実績やカリキュラムを提供しているので非常におすすめです。
CPA会計学院のおすすめpoint!
- CPA会計学院の合格占有率は41.6%
- CPA会計学院は安く、1発合格を目指せて、就職サポートも手厚い
- 時間や場所にとらわれない
- 充実したサポート体制!
合格実績が優秀なCPA会計学院
CPA会計学院は公認会計士の合格実績が非常に優秀となっています。
令和4年度の公認会計士試験では、全体の合格者が1,456人でその内の606人がCPA会計学院の受講生なので、合格占有率が41.6%と驚異的な実績を残しています。
また、上位合格者も輩出しており、CPA会計学院ではレベルの高い教育を得られることが分かりますね。
CPA会計学院のオリジナルテキスト
公認会計士を独学するデメリットとして、テキストが市販ではあまりないということを紹介しました。
CPA会計学院では初学者の方でも効率良く学習できるように、ベテラン講師監修のオリジナルテキストを使用しており、最新の公認会計士試験の傾向や改正論点を徹底的に分析したうえで教材の開発を行っています。
テキストを自分で決めるのが苦手な方や、テキストが良いものがなくて困っている方はCPA会計学院を利用してみることをおすすめします。
CPA会計学院をもっと知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
CPA会計学院の評判は?公認会計士合格のための特徴と料金まとめ
公認会計士を独学で合格することは不可能ではないが難しい
ここまで、公認会計士試験に独学で合格することは可能なのかについて解説してきました。
- 公認会計士は税に関するスペシャリスト
- 市販のテキストがないためほぼ無理な状態
- 勉強法はスケジュールを立てるところから
- 予備校を選ぶならCPA会計学院がおすすめ
三大国家資格と呼ばれる公認会計士試験に独学で合格する人もいますが、基本的にはほぼ困難と言えます。
何年もかけて学習を進めれば合格できる可能性もありますが、やはり予備校やスクール・通信講座の受講生と比べて、学習を進める速度は大幅に遅くなると考えておきましょう。
公認会計士を独学で効率よく学びたいと考えている方でも、再度予備校に通うことを検討してみてはいかがでしょうか。