アクチュアリーは幅広い年齢層の男女が目指せる、将来性のある資格です。
アクチュアリー資格取得者は他にも年金数理人、保険計理人と呼ばれております。
アクチュアリーの資格は「民間資格」です。
資格広場は、アクチュアリーになるには?アクチュアリーなるためには?アクチュアリーになりたいを応援しております。
アクチュアリーに必要な知識・受験資格
高度な数学力が必要となります。さらに、生命保険、損害保険、年金の知識も必要となります。
アクチュアリーの資格は「日本アクチュアリー会」が運営管理を行っております。
日本アクチュアリー会とは:
日本アクチュアリー会は、1899年に創立された伝統のある団体です。現在は、公益社団法人の法人格を有し、アクチュアリー学の研究調査、アクチュアリーの教育・育成、資格試験の実施、海外のアクチュアリー団体との交流など幅広い活動を行っています。
アクチュアリーの仕事内容
アクチュアリーは、確率や統計などの数学的な手法を活用し、おもに保険の年金の適正な掛け金や、支払い金の額を決定する専門職です。個人の寿命や病気、事故にいたる確率など、予測し難い「将来」という不確定な事象に対し、膨大なデータをもとに、将来どんなことが起こり得るか、リスクを軽減するにはどうすべきか等を予測する役割を担います。そのほか保険商品の開発、企業の経営管理、コンサルティング等さまざまなシーンで活躍しています。
アクチュアリー資格の勉強法
資格試験は第1次試験(基礎科目)および第2次試験(専門科目)からなります。計7科目に合格する必要があり、難易度は非常に高いです。そのため、まずは保険会社や信託銀行等の「アクチュアリー候補生」として就職し、働きながら1科目ずつ合格を目指すことが一般的なルートとなっています。全科目に合格するには、平均で8年程度かかるとされています。
アクチュアリーの試験料・試験内容・難易度・合格発表について
アクチュアリーの資格試験料
受験料は1科目につき、研究会員は10,000円(正・準会員は7,000円)です。
アクチュアリー試験・検定の年間試験回数
試験は年に1回、12月に実施されます。
アクチュアリー試験科目等の内容
1次試験(基本科目)は.数学、損保数理、生保数理、年金数理、会計・経済・投資理論の5科目です。2次試験(専門科目)は3つのコースより1つを選択し受験します。生保コース、損保コース、年金コースの3つです。
アクチュアリー資格の難易度
この試験は非常に難易度が高いことで知られており、すべての科目に合格するまでには平均で8年程度、中には10年程度かかる人もいるようです。5年で達成できれば相当早い部類に入るといわれます。多くの人は生命保険会社や信託銀行等で、アクチュアリーに関連する業務に携わりながら合格を目指しますが、強い意志と努力がなければ資格取得は難しいでしょう。
アクチュアリー資格の合格率
2006年から2014年の平均を見ると、第1次試験の数学で23,2%、生保数理で25,2%、損保数理20.9%、年金数理で25.4%、会計・経済・投資理論で23.5%です。第2次試験では、生保1が15.3%、生保2が13.9%、損保1が13.4%、損保2が12.7%、年金1が13.1%、年金2が14・2%と、かなり、難易度の高い試験となっています。
アクチュアリー試験の合格発表
毎年2月の中旬頃です。日本アクチュアリー会ホームページに合格者の受験番号を掲示します。あわせて、各科目の合格基準点および最低ラインを掲示します。
アクチュアリー資格取得後の就職先・年収・報酬相場
アクチュアリー所持者の職業例
アクチュアリー
アクチュアリーに向いている人
アクチュアリーは、確率論や統計学など、数理学に関する知識を駆使して業務を遂行しなければなりません。大量の資料を集め、そこに書かれたデータから分析をし、保険や年金の適正な掛け金や支払い金などを算出していきます。そのため、「数字に強いこと」はアクチュアリーにとって必要条件だといえます。また、専門的な勉強を続けなければなりません。向上心を持ち、自分を成長させ続けようという意志を持った人が、この仕事には向いているといえるでしょう。
アクチュアリーと同じ分野の他の資格
年金アドバイザー、ファイナンシャルプランナー、証券アナリスト
アクチュアリーの年収・給料相場
日本においてもその需要は年々高まっているものの、有資格者は弁護士や会計士など他の専門職と比べてもまだまだ少ない状態です。そのため、企業等では給料や待遇面で優遇されやすく、国内企業勤務の場合の年収は1000万円を超える人もおり、外資系企業の場合は2000万円~3000万円以上になることも少なくないようです。なお、アクチュアリーは「年俸制」で給料をもらっている人が多いようです。
アクチュアリーの現状
アクチュアリーのおもな活躍の場は、生命保険会社や損害保険会社などの保険分野、また信託銀行といった金融分野、さらには監査法人やコンサルティング会社、各省庁となっています。アクチュアリー自体は100年以上の歴史を持つ職業であるため、社会や企業から由緒ある専門職としての評価が高く、「数理業務のプロフェッショナル」として重宝されています。また、近年は企業において「リスクマネジメント」の重要性が認識されるようになりました。企業が業務を遂行するにあたって、その過程で起こり得るリスクに対し、組織全体の視点から戦略的に評価し、企業価値を最大化することが求められているのです。このような状況下において、アクチュアリーは保険領域で培った能力を、会社経営の場面に応用できる専門家として、急速に需要が高まっています。
アクチュアリーの将来性
特別な知識を必要とする専門職、かつ人材不足であることから給与面や待遇面に恵まれているほか、有資格者に対する求人数も多いため、資格をとったはいいけれど「仕事がない」ということで困ることはないでしょう。アクチュアリーは会社員として保険事業や年金事業に携わるだけではなく、独立して企業の外部コンサルタントとして活躍したり、監査法人の外部監査を行ったりと、自らのキャリアプランに応じてさまざまな立場から活躍できる可能性を秘めています。難関の試験とはいえ、目指しがいのある職業といえるでしょう。
アクチュアリーの独立について
欧米では独立開業するアクチュアリーが多いようですが、日本でも少しずつそういった形が増えていくものと予想されています。
アクチュアリー資格を所有している主な著名人
矢野恒太(実業家)