食生活アドバイザーは、「食に関する知識を仕事に活かしたい」「家族や自身の生活習慣病を予防したい」そんな方が取るべき資格です。
この資格は、その合格率から決して難易度が低いとは言えませんが、独学でも多くの人が合格することに成功しています。
この記事では、食生活アドバイザーの資格を独学で取得したい方に向けて、テキスト教材を使った合格のための勉強法をご紹介します!
食育に関する資格のおすすめ3選
食生活アドバイザーの独学での勉強法は?
食生活アドバイザーの資格を独学で取得するための勉強法をご紹介します。
食生活アドバイザーには2級・3級があり、それぞれ難易度が異なりますが基本的な勉強法は同じです。
勉強法①公式テキストを暗記する!
基本的な勉強法は、ひたすら公式テキストを暗記することです。
まず、食生活アドバイザー3級合格を目指す場合はこの暗記がかなり重要になります。
というのも、3級の試験問題は全て公式テキストから出題されるからです。
公式テキストに太文字で記載されているキーワードを覚えて意味をよく理解しましょう。
勉強法②過去問題集を活用する!
基本的には公式テキストを熟読することが合格へのカギとなります。
しかし、2級の難易度には公式テキスト丸暗記だけでは対応できません。
公式テキストの知識を基にした、食に対する考え方など応用力を求められるからです。
なので、過去問題集を活用することをおすすめします。
過去問題を解くことで、どういった問題が出題されるかといった傾向を掴みましょう。
勉強法③キーワードはノートに書き起こす
公式テキストや過去問題集を読み込むだけはなく、キーワードをノートに書き起こすことも必要です。
2級の試験ではマークシートによる選択式の回答だけではなく、記述式の回答もあるからです。
キーワードをせっかく覚えても、正しい漢字で記述できなければ減点されてしまいます。
最近は、スマホの多様によって「わかっているはずなのに漢字が書けない」という現象に苛まれている人が多く結果的に点数を落としてしまう人もいるそうです…。
普段からノートにキーワードを書き起こすことで、正しい漢字を体に覚えさせましょう。
食生活アドバイザー2級と3級の違いは?
食生活アドバイザー2級と3級の違いは、必要な知識のレベルの差です。
ここでは、2級と3級の特徴をご紹介します。
ちなみに、食生活アドバイザーには現在1級はありません。
2級が実質最上位の資格となります。なんとなく違和感を感じてしまいますね。
3級の特徴
消費者の視点から食生活に対する正しい知識を持ち、実践することが3級の目的です。
食習慣の他にマナーやテーブルコーディネーションなどを学ぶことができます。
家庭内での食生活改善、食育などを考えている方は3級を取得すれば大いに活かすことができるでしょう。
2級の特徴
対して2級では、仕事として食を提供する側の視点から適切なアドバイスができることが目的です。
現在の食に関する経済、物流、お金や人の流も理解する必要があります。
飲食店や販売店、食品メーカーなどで仕事に活かしたい、給料をアップしたいと考えている方の役に立ちます。
食生活アドバイザーの合格率と難易度は?
食生活アドバイザーの合格率は3級が65%前後、2級が35%前後です。
出題形式は3級がマークシートのみ、2級はマークシートと記述形式となります。
合格率から見ても、2級の難易度は3級に比べるとかなり高いと言えるでしょう。
2級では公式テキストだけではフォローできない応用的な記述問題も出題されるので、2級合格を目指す人は後述する通信講座の受講も検討の余地があると思います。
模擬問題
2級と3級の模擬問題を紹介します。
2級と3級の難易度がどれくらいなのか参考になると思います。
3級模擬問題
問. 「ミネラル」に関する記述で、もっとも不適当なものを選びなさい
- 無機質と呼ばれ、人間のカラダを形成する酸素・炭素・水素・窒素以外の体内で合成されない人間にとって必須の元素である
- ミネラルは、普段の食事で必要量のほとんどを摂取できるものの、ナトリウムが現代人にとってもっとも不足しがちといわれている
- 歯や骨、筋肉、血、神経、臓器などの構成成分となる
- 体内での化学反応を活性化させる酵素の働きを助ける
- 血液や体液のpH や浸透圧を正常に保ち、神経や筋肉に刺激を与える働きをする
- 最近キレやすい子供や落ち着きのない子供が多いのは、食生活に問題があるという指摘があるが、それはあくまで仮説であって、食生活との因果関係を証明するのは極めて難しい
- ジャンクフードとは、高カロリーで栄養バランスが良くない食品をいう
- 拒食症・過食症という摂食障害は、食生活の乱れからきているので、規則正しい食事と栄養のバランスを指導すれば完治できる
- コーラやハンバーガーを否定するのではなく、どのようにそれらの食品を摂取するのかということが大切である
- 「おいしさ」とは、五感や経験、学習などによって変ってくる。よって、安全で栄養価が高い食品は常に「おいしい」とは限らない
2級模擬問題
問.たんぱく質に関する記述で、不適当なものを選びなさい。
- たんぱく質を加水分解するとアミノ酸になる。つまり、たんぱく質はアミノ酸が多数結合してできている
- 食品のたんぱく質は約20種類のアミノ酸から作られている。このうち9 種は、人間の体内では合成できないので、カラダの外から摂取しなければならない。これを必須アミノ酸という
- たんぱく質は熱や圧力、紫外線、酸やアルカリなどによって凝固し沈殿する。加熱による卵の凝固や、大豆たんぱく質を固めて作る豆腐などはこの例である
- 糖質や脂質とは異なり、炭素、水素、酸素のほかに窒素を含んでいる
- たんぱく質のエネルギー値は、糖質の2倍以上ある。そのために、運動選手や重労働者など多量のエネルギーを必要とする場合には、ちょうどよいエネルギー源となる
- 該当なし
問.次の特徴をもつ食中毒菌はなにか答えなさい
- 他の菌と比べると増殖が非常に早い。4℃以下では、増殖しない
- 食塩は好むが真水に弱く、水道水で洗浄すると菌は減少する
- 熱にきわめて弱いため、ボイルなどの加熱処理で完全に死滅する
食生活アドバイザーの独学に役立つテキスト
最後に、食生活アドバイザーの資格取得に向けて独学に役立つ公式テキストをご紹介します。
また、「どうしても2級を1発合格したい!」という方はユーキャンの通信講座がおすすめです。
FLA公式テキスト
食生活アドバイザーの資格を認定する一般社団法人FLAネットワーク協会が出している公式テキストです。
まずはベースとしてこれらのテキストを購入することをおススメします。
![]() 3級公式テキストを購入 |
![]() 2級公式テキストを購入 |
前述したように、3級の試験問題は公式テキストから出題されるので必須です。
2級でも公式テキストは必須ですが、記述問題への対応はそれだけでは不十分です。
対策として「食生活アドバイザー®検定試験 科目別過去問題集」の購入をおすすめします。
また、過去問題集は書店では取り扱われていないため、FLAネットワーク協会へ申し込む必要があります。
ユーキャンの通信講座
独学だけでは少し不安だという方にはユーキャンの通信講座がおすすめです。
2級・3級の同時取得を目指すコースですが、講座期間はたったの4ヶ月です。
それだけ内容が濃いということです。
合格のための専用のテキスト・問題集が用意されており、講師による添削もあります。
しかも、このテキストはデジタル版なのでスマホやタブレットで空き時間に勉強できるのが最大の利点です。
とにかく確実に合格したい、時間を無駄にしたくないという方にはユーキャンの通信講座が圧倒的におすすめです!
食生活アドバイザーに独学で合格する勉強法まとめ
食生活アドバイザーに独学で合格する勉強法は、とにかく公式テキストの熟読と言えます。
あまり費用をかけずに自分のペースで勉強したい方は公式テキストを購入して独学で、とにかく早く確実に資格を取りたい方は通信講座で学ぶという選択肢があるので、自分に合ったやり方で勉強しましょう。
食生活アドバイザーの資格を取得すれば、家族の健康管理や食に関する仕事で役立つことは間違いなしです!