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衛生管理者の受験資格は?試験内容・受験平均年齢を解説

更新日:2024-07-10

衛生管理者の受験資格は?試験内容・受験平均年齢を解説

衛生管理者はその名の通り、職場の衛生管理を担うための国家資格です。

これから衛生管理者を目指そうとしている方や、職場での衛生管理の専門性を高めるために資格取得を検討している方も多いでしょう。

そこで今回は、衛生管理者の受験資格から試験内容、受験者の平均年齢まで徹底的に解説していきます。

これから衛生管理者の受験を検討する方は必見です。


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衛生管理者を受験する条件

衛生管理者の試験を受験するためには、所定の学歴と労働衛生環境の維持に努めた経験が必要になります。

衛生管理者の試験を受けるためには、以下の条件のいずれかに該当する必要があります。

  • 10年以上の労働衛生の実務経験がある
  • 大学または高等専門学校を卒業した者で、その後1年以上労働衛生の実務経験がある
  • 省庁学校を卒業した者で、その後1年以上労働衛生の実務経験がある
  • 高校や中高一貫学校を卒業した経験があり、その後3年以上労働衛生の実務経験がある
  • 高卒認定試験に合格した者でその後3年以上労働衛生の実務経験がある

つまり基本的に高卒で労働衛生の実務経験が3年以上あれば、衛生管理者の受験資格を獲得できることになります。

衛生管理者の実務要件とは

衛生管理者の試験に挑戦するためには、学歴に応じた労働衛生の実務要件が必要になります。

衛生管理者にチャレンジするための実務要件とは、以下の通りです。

  • 健康診断実施に必要な事項または結果の処理の業務
  • 作業環境の測定等作業環境の衛生上の調査の業務
  • 作業条件、施設等の衛生上の改善の業務
  • 労働衛生保護具、救急用具等の点検及び整備の業務
  • 衛生教育の企画、実施等に関する業務
  • 看護師または准看護師の業務
  • 労働衛生関係の作業主任者としての職務
  • 労働衛生関係の試験研究機関における労働衛生関係の試験研究に従事
  • 自衛隊の衛生担当者、衛生隊員の業務
  • 保健衛生に関する業務
  • 保健所職員のうち、試験、研究に従事する者等の業務
  • 建築物環境衛生管理技術者の業務

ただ実務経験があると申告するのではなく、会社が証明する事業者証明書を提出する必要がありますので、注意が必要です。

オフィスの清掃や設備点検、管理などを業務の一環として対応した経験があれば、労働衛生の業務に従事したと認められることもあります。

衛生管理者の試験出題内容は?

受験資格

衛生管理者試験の出題内容を理解することは、効果的な学習計画を立てるために重要です。

試験は第一種と第二種に分かれており、それぞれ出題範囲が異なります。

また、科目別に学習ポイントを押さえ、過去問題を活用することで、合格への道が開けます。

以下に、第一種衛生管理者の出題範囲、第二種衛生管理者の出題範囲、科目別の学習ポイント、過去問題の活用法について詳しく解説します。

  • 第一種衛生管理者の出題範囲
  • 第二種衛生管理者の出題範囲
  • 科目別の学習ポイント
  • 過去問題の活用法

第一種衛生管理者の出題範囲

第一種衛生管理者試験では、以下のような範囲から出題されます:

  • 労働衛生管理:労働者の健康管理や作業環境の改善に関する知識
  • 労働法規:労働基準法や労働安全衛生法などの関連法規
  • 作業環境管理:作業場の安全管理やリスクアセスメントの方法
  • 化学物質管理:有害物質の取り扱いとそのリスク管理

これらの範囲を網羅することで、第一種衛生管理者としての必要な知識を身につけることができます。

試験対策としては、公式のテキストや過去問題集を活用し、各分野をバランスよく学習することが重要です。

第二種衛生管理者の出題範囲

第二種衛生管理者試験では、第一種に比べてやや範囲が限定されますが、基本的な出題内容は同様です。

具体的には、以下の範囲から出題されます。

  • 労働衛生管理:労働者の健康管理に関する基本的な知識
  • 労働法規:労働基準法や労働安全衛生法などの基本法規
  • 作業環境管理:基本的な作業場の安全管理

第二種では、主に中小企業や特定の業種での適用が多いため、実務に即した知識が問われます。

試験対策としては、公式テキストを中心に、基本的な知識を確実に理解しておきましょう。

科目別の学習ポイント

科目別に学習ポイントを押さえることで、効率的に試験対策を進めることができます。

以下に、主要科目ごとの学習ポイントは以下の通りです。

  • 労働衛生管理:労働者の健康維持と作業環境の管理方法を理解する
  • 労働法規:関連法規の条文を正確に覚え、適用例を学ぶ
  • 作業環境管理:リスクアセスメントや安全管理の具体的な手法を学ぶ
  • 化学物質管理:有害物質の取り扱い方法とそのリスク評価を理解する

これらのポイントを中心に、過去問題集や模擬試験を活用し、実践的な問題解決能力を養うことが大切です。

過去問題の活用法

過去問題を活用することで、試験の出題傾向を把握し、効率的に学習を進めることができます。

以下のステップで過去問題を活用しましょう:

  1. 過去問題集を入手し、直近5年分の問題を解く
  2. 解答と解説を確認し、間違えた問題の原因を分析する
  3. 頻出問題や重要なテーマをリストアップし、重点的に復習する
  4. 模擬試験形式で実際の試験時間内に解く練習をする

過去問題を繰り返し解くことで、出題パターンや重要な論点を理解し、試験本番に自信を持って臨むことができます。

衛生管理者試験の合格率は4割~5割

衛生管理者試験の合格率は、第一種・第二種ともに4割~5割程度です。

衛生管理者試験の中でも難易度の低い、第二種衛生管理者試験の場合、5年間の合格率の平均は約52%程度、国家資格の中でも高い合格率を誇っています。

また、一段階レベルの高い、第一種衛生管理者試験は、5年間の合格率の平均は約45%と、第二種よりは合格率が低いものの、国家資格の中では難易度が低いといえるでしょう。

衛生管理者とのダブルライセンスなら社労士がおすすめ

衛生管理者の資格と一緒にダブルライセンスを取得するのであれば、社会保険労務士の資格を目指すのもおすすめです。

衛生管理者と同様に社会保険労務士の資格は、労働安全衛生法や労働基準法についての知識が問われることが多いです。

ただし社労士の方が、試験の難易度が高い傾向にあります。

衛生管理者の試験勉強で学んだ内容を活かして、社会保険労務士の資格取得を目指すことで、効率的かつ体系的に労働衛生に関する知識と資格を手に入れることが可能です。

衛生管理者の受験資格を満たしてから資格取得を目指そう

衛生管理者の資格を取得するためには、まず受験資格を満たすことが必要です。

具体的には、高等学校卒業後の実務経験や大学での関連科目の履修など、一定の条件をクリアする必要があります。

また、第一種と第二種では受験資格に違いがあり、それぞれの業種や職務内容に応じて適切な資格を選ぶことが重要です。

受験資格が緩和される条件もあるため、自分の状況に応じて最適な受験方法を確認しましょう。

これらの要件を満たした上で、計画的に学習を進めることで、衛生管理者資格の取得に近づけます。