衛生管理者は、労働者の健康障害や労働災害を防止するために労働安全衛生法で定められた国家資格です。
常時50人以上の労働者がいる職場では、衛生管理者を選任して、衛生にかかわる技術的な事項を管理しなければいけません。
ある日急に「衛生管理者の勉強をしてほしい」と職場の人に告げられ、困ってしまう方も少なくないのだとか。
しっかりと対策を取れば、発表されている合格率のイメージよりも簡単に合格が出来ます!
今回は、第二種衛生管理者の試験合格率や勉強時間とおすすめの勉強法やテキストについて解説していきます。
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第二種衛生管理者とは?
第二種衛生管理者は、一定の業種において労働環境を良くするためのスペシャリストです。
簡単に言うと、安全な会社にするために職場に必要な人材になります。
具体的には、労働者の健康障害を防止するための作業管理、健康管理、労働衛生教育の実施、衛生日誌等の記録の整備、健康の保持増進措置などの職務を行います。
労働災害が起きないように、支社・支店・店舗毎に1事業場とカウントされ、規定の人数が配属されなければいけません。
第二種衛生管理者と第一種衛生管理者との違い
衛生管理者の資格は、第一種・第二種と資格は2つに分かれています。
第二種衛生管理者と第一種衛生管理者の違いを簡単に言うと、対応できない業種と対応できる業種があるということです。
第二種衛生管理者は、有害業務と関連の少ない情報通信業、金融、卸売、小売業など一定の業種においてのみ衛生星管理者となることができます。
一方、第一種衛生管理者は、すべての業種の事業者において衛生管理者となることができます。
第二種衛生管理者の試験合格率
衛生管理者免許試験は、定員制ではないため基準点以上取ることができれば、順位に関わらず合格できます。
第二種衛生管理者の試験合格ラインは、各科目ごとの得点が40%以上で、全体で60%以上の正答率で合格できると言われています。
逆に言い換えると、1科目でも40%未満の科目があると他科目が満点でも不合格(足切り)になるので、全科目40%以上確保することが必要です。
第二種衛生管理者の試験合格率ですが、安全衛生技術試験協会のHPで公開されている平成19年から平成29年までの試験合格率を見ると、50%を超えています。
年々合格率が低下していますが、それでも平均して50%以上の合格率であれば高いと言えます。
公表されている合格率の数値は下記の通りです。(試験主催団体の財団法人安全衛生技術試験協会HP参照)
下記の数字は、初回受験含め複数回受験をした場合も合わせての試験合格率になります。
◇平成29(2017)年度
第一種衛生管理者 45.0% (合格者 29,636名 / 65,821名 受験者)
第二種衛生管理者 54.9% (合格者 17,302名 / 31,537名 受験者)
◇平成28(2016)年度
第一種衛生管理者 45.5% (合格者 28,003名 / 61,500名 受験者)
第二種衛生管理者 55.5% (合格者 16,189名 / 29,186名 受験者)
◇平成27(2015)年度
第一種衛生管理者 55.5% (合格者 30,587名 / 55,129名 受験者)
第二種衛生管理者 66.0% (合格者 16,983名 / 25,716名 受験者)
◇平成26(2014)年度
第一種衛生管理者 56.3% (合格者 29,922名 / 53,111名 受験者)
第二種衛生管理者 69.3% (合格者 17,365名 / 25,069名 受験者)
◇平成25(2013)年度
第一種衛生管理者 54.7% (合格者 29,800名 / 54,499名 受験者)
第二種衛生管理者 67.3% (合格者 17,878名 / 26,555名 受験者)
第二種衛生管理者の試験内容
第二種衛生管理者の試験内容は、労働衛生と関係法令と労働生理の3つの範囲から出題されます。
五肢択一式の全30問(各10問)300点満点で、合格基準を満たした人は全員合格という流れになります。
第二種衛生管理者の合格発表
試験終了から約1週間後に、試験会場での合格者の受験番号掲示、もしくはインターネットで合格者の受験番号を確認することができます。
なお、回答用紙などは返却されないため、自分が何問中何問正解だったのか確認することができません。
第二種衛生管理者の試験合格後の手続き
衛生管理者試験は、第一種と第二種とともに合格後に自ら免許の申請をしなければいけません。
免許申請書に必要事項等を記入し、免許試験合格通知書と必要書類を添付のうえ、東京労働局に免許申請することではじめて免許証が交付されます。
第二種衛生管理者の勉強時間
第二種衛生管理者の資格を取るために必要な勉強時間は、おおよそ40時間程度と言われています。
1日1時間の勉強を平日のみ行った場合は、2ヵ月程度になります。
もし時間に余裕がある人であれば、1日8時間しっかりと勉強することで、1週間程度で資格を取得できるとも言われていますが、働きながら独学勉強だと、思うように仕事が進まず予定していた試験日に間に合わなかったり、不合格してしまうなんていうことにもなりかねません。
特に、職場から「取得してきてほしい」と言われた場合は、管理職への昇格のチャンスや、資格手当などが付くこともあります!
出来れば期待に応えられるよう、通信講座でしっかり対策をして、自信をもって試験に臨むことをおすすめします!!
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第二種衛生管理者の勉強法
第二種衛生管理者の勉強法としては、まず基本的な知識を参考書や過去問を解きながら学びましょう。
ある程度、衛生管理者についての理解が深まったら、過去問の類似問題を繰り返すことに時間を使います。
実際、試験内容のほとんど過去問と同じようなパターンで出題されます。
そのため、より効率的に勉強を進めいくのであれば、過去問の類似問題を繰り返し、解き続けることが重要になります。
ただ、分からない言葉や箇所があれば、その都度基礎に戻って理解を深めることが大切です。
自身の理解度に合わせて、適切な勉強方法を知ることが合格へのコツと言えるでしょう。
しかし、毎日自分でスケジュールを立てて勉強することが苦手な方は、独学だと合格が難しいです。
実際に、何度も受験しているけど合格が出来ないという方はそう少なくないようです。
第二種衛生管理者のおすすめ通信講座
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第二種衛生管理者の資格を通信講座で取得することもできます。
資格取得のために通信講座を選ぶ際は、直近の合格率を公式に発表している講座がおすすめです。
独学だと自分にそこまでプレッシャーが無く、ダラダラと身にならない勉強をしてしまいそう…と不安な方は、通信講座が絶対にオススメ!
通信講座は独学と違って問題の解答の添削や、模擬試験などを受けられるので、自分に合ったペースで受講しやすいのがポイントです!
第二種衛生管理者のおすすめテキスト・問題集
通信講座の活用以外に、第二種衛生管理者の資格を取るためには、テキストなどを購入して勉強するという方法があります。
独学でも理解できるほど、普段から時間が取れるのであれば独学でも問題ないと思われますが、市販テキストで安く済ませようとすると合格までの道が遠回りになってしまいます。
できれば、試験前のチェックテキストとして活用しましょう!
第二種衛生管理者のおすすめテキスト①
このテキストは、基本的な解説や図表もわかりやすく説明されていて充実しています。
試験内容のポイントや演習の要点がまとまっているので、初めて受ける人におすすめです。
暗記が必要な部分だけで構成されているので、試験前に見直すときはこの一冊があれば心強いかもしれません。
第二種衛生管理者のおすすめテキスト②
このテキストは一問一答型になっていて、類似問題の理解度を深めるのに役立ちます。
項目ごとに簡単な解説があるので、問題を解きながら理解を深めることができます。
第二種衛生管理者のおすすめ問題集
試験形式の過去問題集です。
過去の問題集から精査され出題されているので、この1冊で合格した人も多いようです。
また、要所でポイント解説が折り込まれていて知識を深めることにも役に立つ問題集です。
なお、問題の真下に解答と解説があるので、誤って見ないように注意をしましょう
第二種衛生管理者の難易度を把握して試験に挑もう
いかがでしたでしょうか。
第二種衛生管理者の試験合格率や勉強時間・おすすめテキストを解説させていただきました。
第二種衛生管理者の資格を取得すると、転職が有利になったり、管理職への道が開けたり、資格手当がもらえたりと魅力は多数あります。
第二種衛生管理者の試験は、勉強法のポイントを押さえて勉強すれば、確実に合格を狙うことができます。
独学よりも通信講座でしっかり対策した方が合格への近道です!
声がかかったら、今すぐに第二種衛生管理者試験に向けて勉強してみてはいかがでしょうか。
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