製菓衛生師は幅広い年齢層の男女が目指せる、お菓子作りの技術と安全管理のスペシャリストになる資格です。
製菓衛生師資格取得者は他にもパティシエ・パン職人・お菓子屋と呼ばれております。
製菓衛生師の資格は「国家資格」です。
資格広場は、製菓衛生師になりたいを応援しております。
製菓衛生師に必要な知識・受験資格
製菓衛生師は、菓子作りの技術や知識の他、公衆衛生学や衛生学、食品添加物など、食の安全に関する専門知識の証明となる資格です。したがって食に関する一定の知識を持っていると判断できるため、菓子作りなどの現場で注目を集めています。お菓子作りに必要な知識を得ることで、応用が利くようになります
製菓衛生師の資格は「一般社団法人全国製菓衛生師養成施設協会」が運営管理を行っております。
一般社団法人全国製菓衛生師養成施設協会とは:
一般社団法人全国製菓衛生師養成施設協会は、製菓衛生師法の目的に基づき、製菓衛生師養成施設の内容充実と教育の振興を図るとともに、製菓技術の研鑽、並びに製菓技術者の資質の向上に努め、もって公衆衛生の向上及び増進に寄与することを目的に、1997年(平成9年)10月に設立されました。
製菓衛生師の仕事内容
菓子製造の流れの中で食品添加物の使用法などをチェックし、消費者に安全で高品質のお菓子を提供します。近年科学技術の発達によって、食品に使われる合成着色料や合成保存料などは、ますます数が増えて複雑になっており、体に安全かどうかはっきりしないものも多くありますが、この資格では危険のない、おいしい菓子をみんなに届けてくれる、食品のガードマンの役割をする仕事です。洋菓子技術者だけでなく、和菓子技術者もこの資格で多く活動しています。
製菓衛生師資格の勉強法
テキスト勉強で覚えたりして問題集で練習し過去問題を繰り返します。何度も繰り返すことは非常に大事です。よくあることですが試験日から逆算し過去問題を多く解くことも大事です。参考書を利用している方が多いです。過去問題も出ていますのでしっかりと実力をつけることをお勧めします。ネットでも自治体によっては過去問題を出しています。
製菓衛生師の専門学校・通信講座
製菓衛生師を目指すには、専門学校や通信講座で製菓技術を学ぶのが近道です。興味のある方は是非チェックしてみてくださいね。
製菓衛生師の試験料・試験内容・難易度・合格発表について
製菓衛生師の資格試験料
9500円で各都道府県の指定された金融機関へ支払います。
製菓衛生師試験・検定の年間試験回数
試験は年に1回です。学科試験(ペーパーテスト)のみ行われており各都道府県で試験の日にちが違います。試験を受ける都道府県で確認を行ってください。
製菓衛生師試験科目等の内容
製菓衛生師の資格を取るには一定の実務経験が必要となります。製菓衛生師の受験資格は、義務教育を終えた者で、厚生労働大臣指定の製菓衛生師養成施設で1年以上知識、技能を修得した者か、義務教育を終えた後、2年以上菓子製造業に従事した者と定められています。「衛生法規」「公衆衛生学」「食品学」「食品衛生学」「栄養学」「製菓理論及び実技」の6科目で、主に筆記テスト(マークシート)です。
製菓衛生師資格の難易度
合格率の高さから分かる通り、極端に難しいという部類には入らないです。また、製菓衛生師免許試験の合格基準は、正確率が6割以上、そして0点の科目がないことです。事前に勉強をしておけば、そこまで難しい試験ではないでしょう。全く勉強しないで試験に臨み、簡単に受かるという訳ではありません。実際に菓子製造していれば解る問題もたくさんありますが、栄養学や食品衛生、衛生法規などは勉強しなければ解答が難しいでしょう。
製菓衛生師資格の合格率
合格率は都道府県によって試験を行うため、ばらつきがありますがおおよそ60%~80%です。
製菓衛生師試験の合格発表
受験願書に記載してある住所へ郵送されます。だいたいが8月となっております。得点の開示を求めることもできます。受験票に記載されている問い合わせ先で提示をしたり、受験票・合格証書か不合格通知・身分証明書(運転免許証、パスポート、健康保険証など)をFAXまたは郵送で送り電話にて開示されます。
製菓衛生師資格取得後の就職先・年収・報酬相場
製菓衛生師所持者の職業例
洋菓子店、和菓子店、ホテル、レストラン、専門料理店、パン工房、製菓・パン工場、カフェ 、菓子・パン教室講師
製菓衛生師に向いている人
菓子やパン作りが好きなことはもちろん、安心して食べられて、さらに美味しくて見た目にも良いお菓子やパンをつくりたいという気持ちのある人。最近は機械化がすすみ、力仕事は減ってきましたが、体力が勝負です。お客さまに安全な食品を提供する使命があります。そのためには、毎日のルーティン作業も一切手を抜くことはできません。いつも最大限安全に気を配り、分量を正確に測る几帳面さが必要です。また、製菓衛生師は資格を取って終わりではなく、これからの時代に増え続ける食品添加物などについて、知識を増やし続けようとする向上心が求められます。
製菓衛生師と同じ分野の他の資格
菓子製造技師、栄養士、職業訓練指導員、調理技能士
製菓衛生師の年収・給料相場
平成26年賃金構造基本統計調査によると、製菓衛生師になってから実務経験年数が多い方が、年収が高くなる傾向にあります。経験年数0年だと男性の製菓衛生師187.5万、女性製菓衛生師157.6万です。経験年数1~4年だと男性製菓衛生師182.9万、女性製菓衛生師155.4万です。経験年数5~9年になると男性製菓衛生師203.1万、女性製菓衛生師170.9万となります。経験年数10~14年にもなれば、男性製菓衛生師243.5万、女性製菓衛生師166万です。経験年数15年以上のベテランになると男性製菓衛生師266.8万、女性製菓衛生師186万です。目安として抑えておくといいでしょう。
製菓衛生師の現状
男性がいまだ多いのが実情ですが、女性の活躍も増えています。お菓子・パンが無くなるということは限りなく無いと言っても過言ではないでしょう。求人にしても多いです。2002年の経済産業省の調査によると、菓子製造小売業の従業者数は15万8303人(ただし和菓子職、一般従業員も含む)。ちなみに、正社員、アルバイトを問わず飲食店で働く従業員数は400万人以上といわれています。決して少ない数字とは言えません。まだまだ増え続く可能性もあります。
製菓衛生師の将来性
一昔前は男性の職場と言われてましたが、現在では女性の活躍も目立ってきています。技術と知識、優れたセンスを持っていれば、評価も高くなり、収入アップにもつながります。また、スイーツの需要がある限りなくならない仕事とも言えます。
製菓衛生師の独立について
製菓学校やお菓子・パン教室のインストラクター、企業での商品開発など、幅広い仕事のフィールドがるため、将来独立する際にも、製菓衛生師の資格はブーランジェリーやパティスリーなどの開業に必要な「食品衛生責任者」として認められるメリットがあります。
製菓衛生師資格を所有している主な著名人
該当なし