食べることが好きな人や、美容や健康のために良い食について学びたいという方が増加しています。そのような人を中心として、漢方や薬膳に関する資格について勉強し、取得をする人も増えています。
主に有名な資格として、”薬膳マイスター”や”薬膳コーディネーター”などが広く知られています。
しかし、この2つ以外にも漢方や薬膳のことをより深く学べる資格はあるのでしょうか?
身体の内側から、健康になる
健康な身体を目指し、日頃から運動を行なっているという人。または美容のために、メイクやサプリメントの摂取などに気を使っている人は多いことでしょう。
しかしそれ以外でも、健康や美容のために大切なことがあります。
それは、日々の食事や栄養バランスです。
どんなにスポーツなどで身体を鍛え、最新の流行やメイクを施すことだけに力を入れたとしても、しっかりと身体の内側から体調を整えていかなければ、諸刃の剣となってしまいます。
一生懸命に努力をしているのに、それではもったいないですよね!
そこで、現在ブームとなっている漢方や薬膳について学び、毎日の食事にも取り入れてみるというのはいかがでしょうか?
漢方とは?
それでは、まず”漢方”がどのようなものなのかについて触れていきましょう。
漢方とは、ざっくりと説明すると植物や動物、鉱物などの「生薬」を用いたもののことです。その生薬を使って、人間が本来持っている自然治癒力を引き出す東洋医学が漢方です。
基本的には、2つ以上の生薬を組み合わせてできたものを指しています。
病院で薬を処方される際も、漢方薬が出されることはよくあるため、私たちの生活でもとても身近なものです。
薬膳とは?
続いて”薬膳”とは、季節に合わせた食材やその人にとって良い調理法により、体調不良やアレルギー体質などを効果的に改善し、健康を促進する食事法のことを言います。
これまでの薬膳のイメージと言えば、「あまり美味しくなさそう」「手間やお金がかかりそう」といったものが多かったのが実情です。
しかし近年では、いつも食べているような身近な食材を使って健康を目指すという考えが増えていることから、美味しくて安価で済ませられるメニューもたくさん出ています。
それでは、漢方や薬膳に関する資格についてご紹介します!
漢方や薬膳に関連する資格とは?
漢方や薬膳に関連する資格は、とてもたくさんあります。
その中でも自分が最も学びたいと思える内容や、活用できる場に応じて資格を選ぶと良いでしょう。
主に次のような資格が有名です。
薬膳マイスター
”薬膳マイスター”は「国際薬膳食育士」の名称でも知られており、『国際薬膳食育学会』が認定している民間資格です。
国際薬膳食育学会では、薬膳を日本人の好みの味付けや体質に合った「和漢膳」というものを提唱しています。
その知識と技術をしっかりと身につけ、人々にアドバイスしたり、指導を行えるのが薬膳マイスターです。
ちなみに薬膳マイスターは、レベルごとに1〜3級までありますが、最上位に「特級師範」という資格があります。
この特級師範に合格すると、国際薬膳食育学会の本部講師として活動することが許可されるという凄い資格です。
薬膳コーディネーター
こちらの”薬膳コーディネーター”は芸能人の中でも取得している人がおり、漢方や薬膳に関連する資格の中でもとりわけ知名度が高いと言えるでしょう。
薬膳コーディネーターは中国薬膳研究会が認める日本の教育機構『本草薬膳学院』が認定しています。
未然に病気を防ぐことが薬膳の目的なので、美しくも健康的な状態で痩せたいと考えている方、料理のレパートリーをたくさん増やしたい方、体質を改善したいと考えている方などにオススメの資格です。
仕事の面でも健康や美容に関連するものや、薬膳のレシピを教える料理教室や、薬膳の料理を提供するお店を開きたい人などは大いに活かせることでしょう。
薬膳アドバイザー
”薬膳アドバイザー”は日本中医食養学会の認定資格であり、薬膳の知識が初級レベルから学べるほか、簡単な薬膳のレシピなどを作成できるようになると取得できます。
上位資格として、「中医薬膳指導員®」「中医薬膳調理師」「国際中医薬膳師」「国際薬膳調理師」などがあります。
薬膳インストラクター
”薬膳インストラクター”は、中国医学に関係する基礎的な知識を学ぶことができ、たくさんの食材を使って薬膳を作る際に、「どのような効果があるのか」ということをしっかり理解しているということを証明できます。
一般財団法人『日本能力開発推進協会(JADP)』が認定している民間資格です。
どのくらいの期間で資格は取れるの?
いくつかの資格を紹介させていただきましたが、中には皆さんが興味を持ち、資格取得を考えていたものもあったかもしれません。
そして、気になるのは資格を取得するまでにかかる期間や、学習方法かと思います。
日々多忙な中にも、次のような資格の取り方があります。
通信講座を受講する
上記でご紹介した資格は、ほとんどが通信講座を受講できるようになっています。
受講の期間は早くても4ヶ月、長い方であっても6ヶ月あれば終えることができるとされています。
薬膳に関する資格は、試験の中でその食材の性質や中国医学についてを中心に問われます。
通信講座では主にテキストや、DVDを視聴しながらの学習となるため、仕事などで忙しい社会人であっても好きな時間に学ぶことができます。
テキストも基本的には図解入りなどがあったりと分かりやすくまとめられており、専門用語の解説なども載っているため難解すぎてついて行けないということは少ないと思われます。
値段もリーズナブル
また、薬膳の資格を取得するにあたり、通信講座の受講料が比較的安いというメリットもあります。
目安として例えると、数ヶ月分の受講料としておよそ3万5,000円から5万円くらいというケースが多いです。
講座によっては月々の分割払いができるところもあるので、自分が払いやすい方法から選ぶと良いですね。
趣味の範囲での資格取得であっても、日常生活で役立つのが薬膳に関する資格です。
一度チャレンジしてみるのも良いですね!
漢方や薬膳の資格についてのまとめ
漢方や薬膳のことが大きく注目され、関連する資格も増えてきました。
中でも薬膳マイスターや薬膳コーディネーターの場合、芸能人が資格取得したこともあって知名度が飛躍的に上がっています。
もしも薬膳の料理を提供する料理教室やお店などを開きたい時にも役に立ち、プライベートでも自分の美容やアンチエイジング、家族の健康を考えて薬膳のレシピを覚えたいなど、様々な形でとても身になる資格だと言えます。
それほど難解な試験でもなく、値段もリーズナブルのため、趣味の範囲で知識を得たいという人にもオススメです。