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日本語教師になるには資格が必要?なるための難易度と年収も

更新日:2023-12-15

日本語教師になるには資格が必要?なるための難易度と年収も

日本語教師の仕事は、日本国内や海外に赴いて外国人に日本語を教えることです。
日本語の正しい読み書きや発音、文法に加えて、日本の文化や歴史について教えるという役割も担っています。

日本語教師の中には国内にいる外国人のみならず、発展途上国や海外の大学にある日本語科に勤めている人もいます。

日本語教師になるにはどのような資格が必要で、難易度は高いのでしょうか?安定した年収が得られるのかも見ていきましょう。

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日本語教師とは?

日本語教師になるには

日本語教師とは、日本国内や海外で日本語を学びたい外国人に対し、正しい読み書きや発音、文法と共に日本の歴史や文化、習慣なども教えることが仕事です。

現在、日本には多数の日本語学校が設立され、多くの外国人が留学しています。
それだけではなく、日本語教師は海外の大学において日本語学科に在籍する外国人学生や、発展途上国に赴いて日本語を教えている人もいます。

それでは、日本語教師になるにはどうすれば良いのでしょうか?

日本語教師になるには?

日本語教師になるには、とくに必要とされている資格はありません。
ただ、時として日本語能力検定試験の資格の取得を求められる場合があるので、できればこの資格を持っていると良いでしょう。

日本語学校が無数に開校しているのに対し、日本語教師は専任として働ける枠が少ないことが現状です。
そのため、日本語教師のほとんどは非常勤講師であり、複数の職場に掛け持ちで勤めているという人もいます。

ちなみに、「日本語教師は”教師”と名がつくのに、教員免許はいらないのか?」と疑問に思う人もいるかもしれません。
実際はどうなのでしょうか?

教員免許は必要ない

日本語教師となるには、小中学校や高校に勤務する教師のように『教員免許』は必要ありません。
ただし、日本語教師に資格がいらないのは「今のところ」であり、今後何らかの専門性が求められたりすれば変わってくる可能性は有り得ます。

ただ、教員免許が必要ないのは民間の日本語学校に勤める場合であり、誰に教えるかによって教員免許が欲しい場合もあります。
それは、次のようなケースです。

教員免許が必要な時とは?

日本語教師になるには、ボランティアや個人に教える場合は資格がいりません。

しかし、教える対象が小・中学校など公教育機関に通う児童や生徒だった際は教員免許が必要になってきます。
さらに海外の学校に勤務する際は、現地の教員免許を取得していることが条件という場合もあるので注意しましょう。

さらに大学に通う留学生に教える場合は、大学院修士課程以上を修了していることや、専門領域が日本語学や日本語教育、言語学であることが条件になってきます。

このように日本語教師になるには、場合によって必要な資格が変わってくるので気をつけましょう。

あった方が良いスキルとは?

日本語教師は誰でもなることができますが、あった方が良いとされるスキルはあります。

まだ学生であれば、大学や専門学校などで『日本語教育科目』を履修したり、日本語教師の養成カリキュラムを修了しておくと必要な知識が得られるでしょう。
外国人に教えるための日本語について学べるとともに、どのようにして日本語を教えたら良いのかという指導方法についても学習できます。

学生でなくとも、民間のスクールのカリキュラムで、日本語教師を目指す人たちに向けた学習をしている学校はたくさんあります。
転職で日本語教師を志すという人も、安心して学べますね。

日本語教師になる難易度は?

日本語教師の難易度

では、実際に日本語教師になるにはどのくらいの難易度なのでしょうか。

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現在、競争率が高いとされている求人は、大学の専任講師などの安定していて条件の良いものです。
加えて、日本語教師として働きたいという人は、国内での勤務を希望していることが多く、常勤講師として安定して勤務できる求人は狭き門となっています。

こういった点を見ると、常勤講師の日本語教師になるには難易度が高めだと言えるでしょう。
しかし、とくにこだわりがない場合は複数の民間の日本語学校で、非常勤講師を掛け持ちするという道があります。その中で、常勤講師として働ける場所を探す人もいます。

日本語教師となるには、すぐさま安定につながっているわけではないようです。

日本語教師の年収は?

日本語教師の年収は、非常勤講師のケースで150万から300万円くらいという人が多いです。
決して高いとは言えない金額ですが、これは前述の通り安定した求人が少ないことも関係しています。

そもそも日本語教師の収入や待遇は、雇用先によって大きな違いがあります。
しばらく日本語学校で非常勤講師として働きながら、キャリアを重ねて常勤講師へとなっていく人が多いです。

非常勤講師は1週間のうちに担当している授業のコマ数で収入が決まるので、学校やスクールが夏休みや冬休みなどの長期休みに突入すると収入に変動が出てきます。
これは、時給や日給で働いているパートや派遣社員の人と似ているかもしれませんね。

労働と給与が見合っていないとの声も

常勤講師の場合は月給が20万円前後と安定した収入につながりますが、非常勤講師は1つの授業で1,800円から2,000円ほどもらうことが相場です。
非常勤の日本語教師はフルタイムで勤務することが難しく、週に2〜3回の勤務や、受け持ちの授業が「午前のみ」や「午後のみ」であることが多いためです。

そして日本語教師は、授業以外にも多くの時間を使って授業の準備を行います。

学生に配布するプリントを作成したり、テストの採点も行うことから、労働時間の多さに対してもらえる収入の額が見合っていないのではないかとの声もあがっています。

日本語教師になるには、高い年収はあまり望めないと覚悟して就職した方が良いでしょう。

日本語教師に向いているのはどんな人?

日本語教師となるには、単に日本語だけを上手く教えられれば良いというわけではありません。
教員免許がなくとも”教師”と名がつくので、「人に教えることが好き」だと思える人に向いている職業と言えます。

さらに、日本語を教える相手は、日本とは文化や環境などが違う外国人です。
その外国人が生まれ育った国と日本が違うことは当然ですが、「普通はこうだろう」と思ったり、「日本では有り得ない」と戸惑ってしまうような出来事も多々あるかもしれません。それでも他国の文化を否定したりせず、興味や関心を持てることも日本語教師には重要です。

加えて日本語教師は海外で活躍することもあるため、異文化でも臨機応変に対応し、適応できることが大切です。

日本語教師についてのまとめ

民間の日本語教師やスクールに勤務する日本語教師となるには、教員免許が必要ないため、誰でもなることができます。

日本語を自分も正しく理解していなければ、読み書きや文法を教えることはできません。
自分は日本人だからと怠慢にならず、しっかりした知識を得ようとする向上心も大切ですね。

現在、日本へ訪れる外国人留学生や研修生は増加の一途をたどっています。
異国の文化にも興味があり、外国人とのふれあいも大切にしたいと考えている方は、ぜひチャレンジしてほしい職業です。

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