商業施設士は幅広い年齢の男女が目指せる、関連資格が豊富な資格です。
商業施設士の資格は「民間資格」です。
資格広場は、商業施設士になりたいを応援しております。
商業施設士に必要な知識・受験資格
建築に関する設計や施工、管理の知識、商業施設としての販売における導線や役割について、デッサン力なども要求されます。
商業施設士の資格は「公益社団法人商業施設技術団体連合会」が運営管理を行っております。
公益社団法人商業施設技術団体連合会とは:
東京港区に事務所を置き、商業施設士補の認定も行う
商業施設士の仕事内容
個性あるライフスタイル、高齢化社会や障害者への対応、快適さの追求など生活者のニーズは多様化しております。そういった中、生活者が日常利用する商業施設なども時代に則した運営管理や店舗の構成などが求められ、商業施設士は新しい生活スタイルに適合するように街の再開発や新規業態への参入、改装やリニューアルなど先進的な商業施設の企画、設計や監理までを行います。豊かで質の高い街づくりを行う公共性の高い仕事でもあります。
商業施設士資格の勉強法
ほとんどの方は実技試験のみを受験する方となっております。そのため実技試験の対策が必要となります。実技試験はデザインや設計を行っている方などは図案表現、コンサルティングを行っている方などは文章表現を選ぶことがよいでしょう。試験1か月前には試験の課題が発表されますので課題に沿って事前に作成をしておけば十分合格をすることが可能な試験でしょう。学科試験は不適当なものを答えるものですので過去問と参考書などを通しておくことで比較的得点を取ることができるでしょう。時事問題も確認しておくことが必要でしょう。
商業施設士の専門学校・通信講座
商業施設士になるには、専門学校や大学のデザイン学科を受講するのも有効です。興味のある方は、こちらをチェックしてみてはいかがでしょうか?
商業施設士の試験料・試験内容・難易度・合格発表について
商業施設士の資格試験料
学科試験のみ12,960円、構想表現試験のみ12,960円、両方受験21,600円
商業施設士試験・検定の年間試験回数
学科試験は6月の年1回、構想表現(実技)試験は6月と1月の年2回行われます。
商業施設士試験科目等の内容
学科試験と構想表現(実技)試験とに分かれます。学科試験は20歳以上であればどなたでも受験することが可能です。共通問題と選択問題とに分かれ共通問題は30問、選択問題は「生活と商業」「企画と計画」「施設と設計」「管理と施行」の4つの科目から2科目を選び15問ずつの計30問となります。時間は共通、選択とも60分となり多肢択一方式のマークシートとなります。構想表現(実技)試験を受験するには建築士や1級販売士などの資格要件や実務経験など一定の受験資格が必要となります。試験内容は図案表現では「平面図」「イメージパース」「コンセプトを解答する方法」となり、文章表現では「論文」「事業計画」「店舗ゾーニング」などがあります。180分の試験時間で図案表現か文章表現のどちらかを選択します。試験の約1か月ほど前に課題が発表されます。
商業施設士資格の難易度
受験される8割ほどの方は学科試験免除者として実技試験のみ受験されております。難易度は比較的易しいといえます。
商業施設士資格の合格率
受験者数と合格者数の公表はされておりませんが、平成28年度の前期合格者数は学科試験で39名、実技試験で216名の合格者でした。実技試験が年2回に増えたこともあり、
商業施設士試験の合格発表
試験実施日の約1か月後の3月の上旬と7月中旬にホームページ上で行われます。
商業施設士資格取得後の就職先・年収・報酬相場
商業施設士所持者の職業例
設計事務所、建設会社、コンサルティング会社、設計施工会社、デザイン事務所、
商業施設士に向いている人
新しい街つくりを行うことに対し喜びや満足感を感じられる方などはやりがいを感じられるでしょう。小売業や建設業などに従事しているがさらなるスキルアップを求めたい方などは業務に対する幅が拡がりますのでオススメとなる資格です。
商業施設士と同じ分野の他の資格
建築士、インテリアプランナー、中小企業診断士、空間デザイナー、販売士、再開発プランナー
【空間デザイナーの資格はこちら】
【インテリアコーディネーターの資格はこちら】
商業施設士の年収・給料相場
商業施設士としての年収よりも業種として働く環境によって年収が異なります。建築の企画系の業種の場合では平均年収は600万円ほどとなっております。ショッピングモールなどを作成する現場に携わることになりますので大手企業に就職されている方が多くなります。
商業施設士の現状
学科試験を受験される方は全国的に少なくほとんどの方が構想表現(実技)試験のみを受験しております。実技試験の受験資格が実務経験や各種資格を取得していることで該当する方が多いため8割以上の方が実技試験のみの受験となっております。そのため、実務として行っている方がスキルアップなどで受験されている方が多い資格となるでしょう。
商業施設士の将来性
大手百貨店が倒産する現在で、ショッピングモールなどの商業施設を取り巻く環境は非常に厳しいと言えるでしょう。しかし、だた建設するだけではなく、人の心理的動向を考えた設計や街つくりの一環として新しい計画や提案を行うことができれば大きな仕事も行うことができるようのなるでしょう。設計事務所やデザイン事務所などでの仕事も多岐にわたり行うことができるかもしれません。
商業施設士の独立について
独立をすることは可能ですが、商業施設士の資格のみでは困難でしょう。ショッピングモールなどの大型商業施設だけでなく、小規模な商業施設なども複数建設するほど需要は多くなく、建設することになっても大手企業が受け持つことが多くなるため独立して成功するには実務経験があり、専門家としての実績が高いことが必要となるでしょう。また、建築士や中小企業診断士などを合わせて取得し、建設の施工やコンサルティングを行うことも必要となるでしょう。また、マイスターやシニアなどの上級商業施設士として登録することも必要です。
商業施設士資格を所有している主な著名人
該当なし