「DIYが好き!」「自分の部屋をコーディネートするのが好き!」そんなあなた!ぜひインテリアコーディネーターで「好き」を仕事にしてみませんか?
でも資格の難易度は高いって聞くし、そもそもインテリアに関する知識なんて大学で勉強してない!建築士の資格も必要って本当?
そんな方必見!独学で資格取得を目指す方法とは?
建築士と似てる?インテリアコーディネーターのお仕事内容
もともと、住居の設計・建築とインテリア選びは密接な関係にあるため、インテリアコーディネートは建築士の仕事の範囲内のものでした。
しかし、リフォーム市場の伸びやバリアフリー志向の高まり、住空間へのこだわりが高くなるにつれて、インテリアコーディネーターという独立した職業が確立されました。
実際にどのような仕事をしているのか、見ていきましょう。
打合せ(コンサルティング・営業)
インテリアコーディネーターの主な仕事です。住宅はもちろん、店舗・オフィス・公共施設・病院にまで訪れ、依頼主のオーダーに応じて、インテリアコーディネートのアドバイスをしていきます。
お客様の趣味・理想の生活や、ライフスタイルを考慮して考えることが重要です。
デパートやインテリアショップ勤務の場合は、接客やコンサルティング業務を行います。自社の製品についての深い知識が必要になります。
在宅メーカーや設計事務所勤務の場合は、建築士・現場スタッフとお客様双方の意見を聞き、調整・折衝を行います。
デスクワーク
打合せやコンサルティングの準備のため、提案書や見積書をまとめます。
お客様からインテリアに関して質問があった場合、情報を集め資料にまとめる作業も行います。
設計まで任されるような現場ではCAD(コンピューターを使っての設計・作図)を行うこともあります。
資格なしで就職!?インテリアコーディネーターになるには
インテリアコーディネーターになるために絶対に必要な資格はありませんが、持っていると有利なものがいくつか存在します。
そのため、資格なしで就職することもできます。
詳しく見ていきましょう。
一般的な方法は「先に業界に入る」か、「先に資格を取得する」かの2通り!
先に述べたように、インテリアコーディネーターに必要な資格は無いので、
先に在宅メーカーなどに就職して経験を積んでから、インテリアコーディネーターとしての業務をもらうという方法があります。
また新卒であれば資格が無くてもインテリア業界に入りやすいといえます。実際、未経験からインテリア業界に就職し、実務を通じて知識をつけることで資格取得を目指している方も多くいます。
もちろん、先に資格取得をした方が就職でアピールできるので有利ではあります。
しかし、後に述べるようにインテリアコーディネーターの資格の難易度は低くないので、資格が取れずに就職活動に入ってしまっても、あきらめる必要はないことは知っておいて良いでしょう。
一般の大学・専門学校進学が多い。就職先は?
就職先としては、デザイン事務所や住宅メーカー・家具メーカーで、社内で希望が通ればインテリアコーディネーターとしての業務がもらえます。
インテリアコーディネーター養成コースのある専門学校や、一般の大学で空間デザイン・建築学科を学んで就職する学生が多いです。大手の在宅関連企業・家具メーカーでは採用条件として「四年制大学卒」を挙げている場合があります。
有利な資格は?難易度は?
・インテリアコーディネーター資格試験…社団法人インテリア産業協会が主催する資格試験です。一次試験合格者のみ二次試験を受験できます。
合格率は、一次試験(マークシート方式の学科試験)29.7%、二次試験(論文・製図)63.2%と難易度は低くありません。
・二級建築士…もともとインテリアコーディネートは建築士の領域であったため、現在でもどちらの仕事と割り切れない部分があります。どちらの知識も必要な場面が出てくるため、取っておくと仕事の幅が広がるでしょう。
ただし、この資格取得のためには所定年数の実務経験がある、または大学・高等専門学校の建築過程を卒業していなければ受験できません。合格率は24.3%となっています。
・カラーコーディネート検定…コーディネートを仕事にする上で、色に関する知識は役立つでしょう。色彩学を専門的に勉強することで、色に関する「センス」もアピールできます。
インテリアコーディネーター資格試験と試験内容が2~3割ほど重複しています。合格率は、3級70%、2級42%、1級22%となっています。
独学で勝ち取る!インテリアコーディネーターの資格!
以上見てきたようにインテリアコーディネーターになるためには、大学・専門学校に進学し、資格取得してから就職、または、就職してから資格取得が一般的です。
では、大学で学ぶ・就職後に経験を積む以外に、「二級建築士」の資格取得は難しいにしても、「インテリアコーディネーター資格試験」を独学で突破することは出来るのでしょうか。
結論から言うと可能です。独学のメリット・デメリット、勉強法について見ていきましょう。
独学のメリット
・自分のペースで勉強できる…サークル・バイト・自分の学科の勉強に忙しい大学生や、異なる業種からインテリアコーディネーターを目指す社会人にとって、
スキマ時間を有効活用して、自分のペースで勉強を進められるのはいいですよね。
・コストが低い…大学4年間や、専門学校に通うとなるととにかく学費がかかる…。テキストと過去問の値段から勉強が始められるのは嬉しいですよね。
独学のデメリット
・助けを求められない…業界未経験者の場合、出会う専門用語の難解さに戸惑います。分からなくなったときにプロに聞くことが出来ないのが欠点です。
二次の実技試験もプロのチェックが欲しいところですよね…。
・試験の最新情報が手に入りにくい…大学や専門学校では、資格に精通した先生が常に最新の情報を持っていますが、独学の場合頼りになるのはネット情報となります。
独学の勉強時間はどのくらい?
大手通信教育のインテリアコーディネーター講座の場合、履修期間をおよそ6か月~8か月としています。10月に一次試験があることを考えると2月~4月くらいから勉強を始めればいいわけですね。
勉強時間は1日30分程度、試験間近は1日1~3時間程度が、飽きずに長く続く勉強時間ではないでしょうか。サークルや授業で忙しい大学生は夏休みに多く時間を取ってガッツリ勉強する人も多いです。
どのように勉強すればいい?
さて気になる勉強法ですが、独学でインテリアコーディネーターを目指す大学二年生に聞いてみました!
使うのは参考書(テキスト)、問題集(過去問)、用語集
一次試験:①参考書の暗記…まずは、参考書を熟読し大事な用語を暗記します。分からない・もっと調べたい単語が出てきたら随時用語集で確認していきます。
ここで使えるのがブツブツ暗記法。その名の通り、太字などに注目しながら参考書をブツブツ音読し、1,2ページほど読んだら参考書を閉じ、今度は参考書と同じ内容を人に説明するようにブツブツつぶやきます。
説明に詰まるようなら、そこがあなたの覚えていない内容だということが分かりますね。ちなみに「一日目に1~15ページ目、二日目は1~30ページ目…」と、暗記する範囲を重複させて復習するとさらに身に付きます。
一次試験:②問題集を解く…参考書でやった範囲を参考書で解いていきます。試験間近なら本番通り全て通して解いてみましょう。
二次試験:とにかくマネして描く!…二次試験は実技なので、テキストにある図面をとにかく真似して何度も描きましょう。
ただし、こればかりはプロのチェックが欲しいところ…。不安な人は二次試験のみ通信講座を利用してみてもいいかもしれません。
論文対策にはそれほど時間をかけなくても良いですが、文章を書くことに慣れていない人は参考書を参考にして、文章の流れを掴みましょう。
また、アルバイトやインターンで現場に関わるのも一つの手です。現場で働くインテリアコーディネーターに資格について教えてもらえるチャンスにもなりますね。
インテリアコーディネーターの年収は?
インテリアコーディネーターの平均年収は、300~450万円ほどです。デパートやインテリアショップなど店頭に立つ場合は、売上によってインセンティブが支給される場合もあります。
また、インテリアコーディネーターの資格を持っていれば資格手当がもらえることもあります。そのため、就職してから資格取得を目指す人は多いです。