どの業種・業態においても全てのビジネスパーソンに必要なパソコンスキルを証明するためのMOS資格。
その中のWordとExcelには各レベル別にスペシャリストとエキスパートの試験があります。
「いきなりエキスパートを受けても大丈夫?」「双方の違いは?」このような疑問をお持ちの方のために試験の難易度も含めて徹底解説します。
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MOS試験のエキスパートとスペシャリストとは
MOS試験とは「Microsoft Office Specialist」の略でマイクロソフト社のWordやExcelなどの能力が問われる試験となっています。
ここでは、WordとExcelの一般レベルのスペシャリストと上級者向けのエキスパートの試験について説明していきます。
WordのMOS試験
最初にWord試験についてスペシャリストとエキスパートに分けて説明していきます。
受験を考えている方は参考にして見てください。
WordのMOSスペシャリスト
WordのスペシャリストはMOS資格の中で最も基礎的な試験と言われています。
Word機能の初歩的な操作である文字サイズやフォントの変更、表の作成や編集、また印刷などの基本的な編集機能の知識が問われます。
主な出題範囲は5つあり、基礎操作を踏まえた上での文章の作成から書式設定、印刷までの作業、表やリストの作成、脚注や引用を用いた参考資料の作成、そして図形や画像などオブジェクトと言われる素材の挿入や編集操作が出題されます。
WordのMOSエキスパート
Wordのエキスパートは、上級者向けのMOS試験ということもあってスペシャリストより格段に難易度が上がります。
また試験もPart1とPart2の2分野に分かれており、より多くの知識が必要とされます。
Wordスペシャリストの内容を前提として、スタイル機能や目次・索引作成、他のソフトからの情報の取り込み機能などWordの総合的で高度な機能を理解する必要があります。
主な出題範囲は、Part1においては文章の校閲、文字幅や文字列の変更、高度な参考資料作成、文書バーツ、そしてPart2では複数文章の管理、変更履歴の管理、アウトラインや文書デザインの作成、索引・目次の作成等幅広いスキルや操作に関する知識が必要とされます。
ExcelのMOS試験
次にExcelの試験のスペシャリストとエキスパートについて見ていきます。
ExcelのMOSスペシャリスト
Excelのスペシャリスト試験は、簡単な数式や関数を用いた計算やセルの書式設定、グラフ作成など基本的なExcelの操作を理解していれば合格できます。
またExcelのワークーシートやブックの作成・管理、テーブルの作成、オブジェクトの操作など、実際に数値を表に打ち込んでからグラフの作成までの一連の基本的な操作方法と知識が問われます。
Excelで基礎的な能力があることを証明したい方はスペシャリストを受験することをおすすめします。
ExcelのMOSエキスパート
Excelのエキスパート試験は、たとえパソコンスキルに精通していたとしてもそう簡単に合格することはできないでしょう。
Wordのエキスパート試験同様、基礎的な操作や知識を持っていることを前提とした試験で、Part1ではピポットテーブルなどのデータ分析機能、条件付き書式やマクロ作成など非常に高度なスキルが必要となります。
またPart2では校閲用を含めた複数のブックの管理や準備、またユーザー設定など関数・数式に関しても応用的な知識が問われます。
MOS”マスターレベル”もある!?
余談ですがMOS資格にはスペシャリスト、エキスパートより更に上のマスターという最難関のレベルがあります。
マスター認定を受けるためには、Word、Excelのエキスパート取得後、更にPower Point、そしてAccessかOutlookいずれかの試験を合格する必要があります。
しかしこれまでMOS資格を受験された方でマスター認定まで取得された方は全体のわずか2%のため非常にマイナーな試験です。エキスパート合格後余裕のある方は是非チャレンジしてみましょう。
MOSエキスパートとスペシャリストの難易度の違いは?
これまでMOS試験のWordとExcelのスペシャリストとエキスパートについて紹介してきました。
ここでは、スペシャリストとエキスパートの難易度や合格率などの違いについて見てきます。
スペシャリストの難易度は?
MOSのスペシャリストの試験内容は実際に職場や業務で使うスキルが問われるものとなっているのが特徴です。
日常で使用する内容が出題されるため、難易度はそこまで高くはありません。
MOSのスペシャリストを合格することができれば、今までよりも効率的に資料や書類を作成することができます。
エキスパートの難易度は?
スペシャリストは業務において使用する一般的な機能を中心に出題されるのが特徴となっています。
そのため、極度に難易度の高いものではなく、初心者でも合格を目指すことができる内容となっています。
しかし、エキスパートは、会社組織でも文書・データ管理などの洗練された業務を意識した内容となっています。
エキスパートはスペシャリストよりも高いレベルの技術やスキルが求められるので難易度は高くなってきます。
出題の範囲違いは?
スペシャリストとエキスパートでは試験の範囲が異なってきます。
以下がWordとExcelのスペシャリストとエキスパートで分けた試験範囲となっています。
Word | Excel | |
---|---|---|
スペシャリスト | ・文字サイズ、フォントの変更 ・表作成、編集など |
・数式、関数の作成 ・セルの書式設定 |
エキスパート | ・スタイル機能 ・目次、索引作成などの長文機能 |
・データ分析 ・マクロの作成、編集 |
スペシャリストとエキスパートでは試験範囲が大きく変わってくるので、受験する際には混合しないように気を付けましょう。
合格率の違いは?
MOS試験は正式には合格率は公表されていませんが、比較的高めの合格率と言われています。
一般的にスペシャリストの合格率は80%で、エキスパートの合格率は60%と、合格率は高くなっていますね。
難易度が高いエキススパートの方が少し合格率は低くなっていますが、スペシャリストとエキスパートでそこまで大きな差は無いようですね。
MOSはスペシャリストとエキスパートどちらを受けるべき?
MOSのスペシャリストとエキスパートの違いについて説明してきましたが、どちらを受けるか迷っている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
ここでは、どのような方がスペシャリストを受けるべきなのか、エキスパートを受けるべきなのか紹介していきます。
スペシャリストが向いている人は?
実務で使うレベルを求めている方や、MOSのソフトを初めて使う方にスペシャリストの受験することをおすすめします。
それは、業務使う内容のほとんどはスペシャリストの試験範囲となっているためです。
また、スペシャリストの試験を合格することで、実務で使用出来るスキルがあることの証明になるため、就職や転職にも有利になると言われています。
エキスパートが向いている人?
エキスパートが向いている人はスペシャリストよりもより高度な機能でMOSを使用したい方です。
MOS試験ではスペシャリストの方を取っていなければ、エキスパートが受験できないということはないので、エキスパートから受験することも可能です。
エキスパートでは高度なレベルが求められるため、難易度は高くなってきますが、合格することができた場合、スキルを身に着けることができた場合、効率的に作業を進めることができます。
そのようなレベルを求めている方はエキスパートの受験をすることおすすめします。
試験を受ける際の注意点
試験を受ける際の注意点としては、それぞれの試験で受験範囲が違うことです。
最初にスペシャリストを受けて、エキスパートの試験を受けようとしても、試験範囲が被っていないので両方取るには違う範囲の学習が必要になります。
試験範囲が重複していると勘違いする方も多々いらっしゃるので、気を付けるようにしましょう。
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MOS試験の受験を考えている方で独学が不安な方は通信講座などを利用してみるのもおすすめです。
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MOSの試験の受験を考えている方で独学での学習が不安な方は、アビバの受講を考えてみてはいかがでしょうか?
MOSエキスパートとスペシャリストの違いは?まとめ
今回はMOS試験のエキスパート、スペシャリスト各レベルの違いや難易度について紹介してきました。
スペシャリスト試験は初心者でも目指せる資格であるのに対して、エキスパートはたとえパソコンのスキルがある程度ある方でもしっかりと試験に備える必要があるほど難易度の高い試験となります。
しかし決して取得できないほどレベルが高いわけではないので、ご自身のスキルアップやキャリアアップなど目的に合わせて試験を受けましょう。
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