業種・業態問わず、表計算や文章作成、プレゼンテーションといった基本的なPCスキルは社会人として必要なものです。
特にIT技術が発達した現代においてはより高度なPC、ITスキルがビジネスの成功にも大きな影響を与えます。
優れたPCスキルを認定する代表的な資格として、日商PCスキルを検定とMOSが挙げられます。
こちらの記事では日商PC検定とMOSはどっちも同じなのか?というところから、双方のメリット・デメリット、難易度の違いや就職における優位性などについて比較していきます。
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日商PC検定とMOSは異なる資格
日商PCとMOSはどっちも同じものではなく、それぞれ違いがあります。
日商PC検定はWordやExcelなどのソフトウェアを使いこなせるかという実践的なスキルを重視した試験に対し、MOSはWordやExcelなどの基本的な使い方や知識を重視した試験となっています。
ここでは、日商PC検定とMOSの違いを表を使って詳しく解説していきます。
日商PC検定とmosの試験内容の違い・日商PC検定⇒WordやExcelなどのソフトウェアを使いこなしているか?
・MOS⇒WordやExcelなどのソフトウェアの基本的な知識やスキルがあるか?
日商PC検定とMOSの違い
日商PC検定とMOSの大きな違いとして「レベルの数」「使用するソフトの数」「実践的なスキルのチェック」の3つの違いが挙げられます。
日商PC検定は1級~3級とBasicまで4つの階位に分かれていますが、MOSはエキスパートとスペシャリストの2つしかありません。
使用するソフトの数にも違いがあり、日商PC検定はWord、Excel、Powerpointの3つを使用しますが、MOSはその3つに加えてAccessとOutlookの2つも使用します。
先述の通り、実践的なスキルがあるか確認する試験の日商PC検定はIT、ネットワーク、ビジネスのスキルがあるのかチェックされます。
日商PC検定とMOSの試験概要の違いを表にまとめました。
日商PC検定とMOSの違い | |||
---|---|---|---|
講座名 | 日商PC検定 | MOS | |
レベル | 1級/2級/3級/Basic | エキスパート(上級レベル) スペシャリスト(一般レベル) |
|
使用ソフト | ・Word ・Excel ・PowerPoint |
・Word ・Excel ・PowerPoint ・Access ・Outlook |
|
ITスキル | ○ | × | |
ネットワークスキル | ○ | × | |
ビジネススキル | ○ | × | |
試験時間 | ・1級:90分 (知識問題30分+実技問題60分) ・2級:55分 ( 知識問題15分+実技問題40分) ・3級:45分 (知識問題15分+実技問題30分) ・Basic:実技問題30分 |
エキスパート:50分 スペシャリスト:50分 |
|
合格基準 | 知識、実技問題のそれぞれ70%以上 | 550点〜850点 (科目によってはこの限りでない) |
|
合格率 | 1級:36.4% 2級:67.6% 3級:82.4% Basic:91.2% ※2021年度参照 |
※非公開 | |
受験料(税込) | 1級:10,480円 2級:7,330円 3級:5,240円 Basic:4,200円 |
エキスパート:12,980円 学割10,780円 スペシャリスト:10,780円 学割8,580円 |
日商PCの試験概要
日商PC検定とは、日本商工会議所が主催するITを活用するための知識及びスキルを修得することを目的とした検定試験です。
「Word」「Excel」「PowerPoint」の3科目があり、それぞれ難易度の低い順にBasic、1級~3級までレベルが分けられています。
Basicにおいては基本的なワープロ、表計算に関する操作方法、3級では基本的なIT・ネットワークの知識、2級ではIT部門責任者として必要なスキルや知識、そして1級では企業責任者としてIT・ネットワークを活用するためのスキルが問われます。
受験資格は特に設けられていませんが、特に初心者の場合は無理せずに難易度の低いBasicから受験することをおすすめします。
MOSの試験概要
MOSとは、Microsoft Office Specialistの略で、WordやExcel、PowerPointといったマイクロソフト社のソフトウェアに関する基本〜専門的知識、スキルを認定するための資格試験です。
MOSの試験には、「Word」「Excel」「PowerPoint」「Access」「Outlook」の5科目あり、難易度の低い一般レベルのスペシャリスト試験、「Word」「Excel」「Access」に関しては難易度の高い上級レベルのエキスパート試験があります。
「Word」の一般レベル試験では文字サイズやフォントの変更など基本操作や文書の印刷などに関する知識、エキスパート試験では一般レベルと違い目次や索引作成、データ取り込みなどより発展したスキルについて問われます。
一方「Excel」の一般レベル試験では、数式や基本的な関数の使用方法などが問われ、エキスパート試験ではデータ分析、条件付き書式設定、マクロの作成・編集など発展的な知識とスキルが問われる試験となっています。
日商PC検定とMOS資格取得のメリットの違い
ここまで日商PC検定とMOSの試験概要の違いをご紹介してきましたが、ここでは日商PC検定とMOSのメリットの違いをご紹介していきます。
仕事に活かしたいと考えている場合やスキルアップを目指している方はそれぞれの違いを把握して自分がどちらの検定・資格を取得するべきなのかしっかりと確認するようにしましょう。
日商PC検定とMOSのメリットの違いを表にまとめました。
日商PC検定のメリット | MOSのメリット |
---|---|
・試験の料金が安い ・キャリアアップができる |
・世界的に知名度が高く多くの企業に認知されている ・難易度が低く、習得しやすい |
日商PC検定のメリット
日商PC検定は、MOSと比較して「試験の料金が安い」という点と、他にも日商PC検定を取得することによって「キャリアアップができる」というメリットもあります。
日商PC検定の1級はMOSよりも少し安い程度ですが、3級やBasicにもなるとMOSの半額で受験することができます。
パソコンスキルやネットワークをいかにして仕事に活用できるかということが重要視されるため、日商PC検定資格を取得することでキャリアアップに直接的につながるスキルを身につけることが可能です。
MOSのメリット
MOSは日本だけはなく世界的に有名な資格なので「どこの企業でも認知されやすい」というメリットがあります。
もう1つのメリットとして挙げられるのが、日商PC検定と比べて難易度も低く、あまりパソコンに触れたことがない方でも「習得しやすい」という点です。
MOSを認知している企業が多いため、就職や転職活動の時にMOSを持っていると有利になります。
習得しやすくメリットも大きいので、コストパフォーマンスの良い資格とも言えるでしょう。
日商PC検定とMOS資格取得のデメリットの違い
日商PC検定かMOSのどっちを受けようか迷われている方は、メリットだけでなくデメリットも把握した上で決めることがおすすめです。
ここまで日商PC検定とMOSのメリットの違いをご紹介してきましたが、ここでは双方のデメリットの違いをご紹介します。
日商PC検定のデメリット | MOSのデメリット |
---|---|
・知名度が低い ・難易度が高く、取得が難しい |
・習得できるスキルが実践的ではない ・試験の料金が高い |
日商PCのデメリット
日商PC検定のデメリットとして挙げられるのは「MOSと比べて知名度が低い」ことと「難易度が高い」ことです。
メリットで「キャリアアップに繋がる」と述べましたが、それは日商PC検定を認知していることが前提となります。
日商PC検定はMOSよりも知名度が低いため、認知している企業も比較的少ないことがデメリットとして挙げられます。
また、日商PC検定はソフトウェアを応用した実務ができるか確認する試験なので難易度も高く、パソコンを扱うことが苦手な方には難しいものとなっています。
MOSのデメリット
MOSでは「習得できるスキルが実践的ではない」ことや「試験の料金が高い」といったデメリットが挙げられます。
また、MOSで習得できるのはあくまでもソフトウェアの基本的な知識であるため、そのまま実務に活かすのは難しいです。
試験の料金も高く、一般レベルとエキスパートレベルの試験でそれぞれ10,000円以上かかるのもデメリットの1つと言えます。
日商PC検定とMOSはどっちが就職に有利?
ここまで日商PC検定とMOSの試験概要の違い、メリット・デメリットの違いについてご紹介しました。
日商PC検定とMOSは、いずれもパソコンや情報機器、情報スキルに関する資格ですが、就職の際にはどっちが有利なのでしょうか。
IT関連企業、部署への就職・転職には日商PC検定検定が有利で、事務職、その他一般企業への就職・転職にはMOSが有利と言われています。
ここでは、それぞれがどのような理由で有利なのか、詳しく解説していきます。
日商PC検定とMOS、就職に有利なのはどっち?・日商PC検定⇒IT関連企業、部署への就職・転職に有利
・MOS⇒一般企業への就職・転職に有利
日商PC検定はIT関連企業、部署への就職・転職に有利
IT関連企業、またIT担当部署への就職・転職には圧倒的に日商PC検定の方が有利となります。
なぜなら、それらの企業や現場においてはネットワーク、IT技術を実際の業務に利活用するための知識やスキルが必須となるからです。
MOSでも基本的なことはカバーできますが、より発展的、専門的な事となるとやはり日商PC検定の試験にて問われるスキルや知識が必要不可欠となります。
MOSは事務職、その他一般企業への就職・転職に有利
事務職や一般企業への就職・転職の場合にはMOSの資格だけで十分アピール材料となります。
MOSで習得できるのは基本的な知識やスキルですが、事務職や一般企業であれば、基本的な知識やスキルがあれば通用する場合が多いとされているからです。
ビジネスパーソンとして必要なワードやエクセル、パワポと言った基本的なソフトウェアに加えて、アクセスやアウトルックと言ったソフトウェアを業務において使用するのであればそれらの資格も合わせて取得しましょう。
キャリアアップ、スキルアップを目指している方はエキスパートレベルの受験もおすすめです。
日商PC検定とMOSはどっちがおすすめ?
ここまでご紹介してきたことを踏まえた上で、日商PC検定をおすすめする方とMOSをおすすめする方をご紹介していきます。
日商PC検定を受けるかMOSを受けるか選択する助けになれば幸いです。
日商PC検定がおすすめな人
日商PC検定がおすすめな人・IT関連企業に就職・転職したい人
・キャリアアップしたい人
・実践的なスキルを身に着けたい人
日商PC検定は実践的なスキルがあるか確認する試験なので、キャリアアップや実践的なスキルを身に着けたい方におすすめです。
日商PC検定の試験範囲にはITスキルの項目も入っているので、IT企業へ就職・転職を考えている方には、就活の際に大きな助けとなってくれるでしょう。
ただし、日商PC検定の知名度はMOSと比べて低いので、その企業が日商PC検定を認知しているか注意する必要があります。
MOSがおすすめな人
MOSがおすすめな人・一般企業へ就職する人
・未経験から事務職へ転職したい人
・あまりパソコンに触れてこなかった人
MOSはパソコンの基本的なスキルや知識が問われる試験なので、資格を取得していると就職活動で有利に働くことが多いです。
世界的に有名な資格でもあるので多くの企業に認知されており、一般企業へ就職したい方におすすめです。
また、日商PC検定と比べて取得の難易度も低いので、未経験から事務職へ転職したい方や、これまでパソコンに触れてこなかった方にもおすすめの資格となっています。
日商PC検定・MOSの勉強方法
日商PC検定とMOSの難易度は違いますが、難易度に関わらずどちらも独学で合格することは可能です。
一般的に公式のテキストや参考書などで勉強することがおすすめとされていますが、難易度の高い日商PC検定や忙しく勉強の時間がとれない方には難しい場合もあります。
独学で合格するのが難しい方はパソコンスクールで日商PC検定・MOSの対策講座を受けることがおすすめです。
パソコンスクールのメリット
パソコンスクールは受講生1人1人に合った学習カリキュラムを組んでくれるので、忙しい方でも無理なく合格を目指せます。
通学とオンライン学習を併用できるところであれば、基礎をオンラインで好きな時間に学び、難易度の高い演習問題などは教室に行って直接指導を受けながら学ぶ方法も可能です。
また、途中で挫折しないようカウンセリングなどのフォロー制度があるスクールも多いので、最後までやりきれるか心配な方でも安心です。
パソコンスクールのデメリット
パソコンスクールのデメリットは、独学と違い費用が高いという点です。
独学であればテキスト代の約2~5千円程で済むのに対し、パソコンスクールへ通うと約3万~20万円ほどかかります。
ただし、パソコンスクールによって料金は変わるのと、割引制度やクーポンなどを使えばお得に受講することも可能なので、一度調べてみることをおすすめします。
日商PC検定・MOS取得ならAVIVA(アビバ)
日商PC検定・MOS検定ともに、取得するのには大手パソコンスクールのAVIVA(アビバ)がおすすめです。
AVIVA(アビバ)なら自分のスケジュールに合わせたカリキュラムで効率よく合格を目指すことができます。
入学金が全額オフになるクーポンや学生割引制度もあるので、高い料金のパソコンスクールと違い、比較的安く受講できるのも嬉しいポイントです。
AVIVA(アビバ)の基本情報を下にまとめました。
学習方法 | 通学・オンライン ※併用可能 |
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問い合わせ | 0120-333-336 平日10:00~21:00/土日祝10:00~17:00 |
フォロー体制 | 就業サポート
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AVIVA(アビバ)の日商PC検定対策講座
AVIVA(アビバ)の日商PC検定対策講座の情報を下にまとめました。
コース | データ活用 3級対策(Excel) データ活用 2級対策(Excel) 文書作成 3級対策(Word) 文書作成 2級対策(Word) プレゼン資料作成 3級対策(PowerPoint) プレゼン資料作成 2級対策(PowerPoint) |
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受講料金 | 公式サイトに記載なし 詳しくは無料資料請求 |
受講期間 | 2ヶ月(Excel・Word) 1ヶ月(PowerPoint) |
受講回数 | 11回(Excel・Word) 6回(PowerPoint) |
公式サイト | 公式サイトはこちら |
AVIVA(アビバ)の日商PC対策講座に1級対策の講座はなかったので、2~3級までの受験を考えている方におすすめです。
PowerPoint対策講座であれば受講6回の1ヶ月で、Excel・Wordなら受講11回の2ヶ月を目安に合格を目指せます。
受講料金に関して公式サイトに詳しい記載がなかったので、気になる方は無料資料請求して確認してみてください。
AVIVA(アビバ)のMOS対策講座
AVIVA(アビバ)のMOS対策講座の情報を下にまとめました。
コース | MOS対策バリューパック MOS・Excel対策 MOS・Excel Expert対策 MOS・Word対策 MOS・Word Expert対策 MOS・PowerPoint対策 MOS・Access対策 |
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受講料金 | 34,800円(バリューパック) 詳しくは無料資料請求 |
受講期間 | 2週間~1ヶ月 |
受講回数 | 11回 |
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AVIVA(アビバ)のMOS対策講座はインストラクターのうち350名以上がMOS資格を所有し、直接指導をしてくれるのが特徴です。
他のパソコンスクールとは合格までの速度が違い、AVIVA(アビバ)なら最短2週間でMOS検定合格を目指せるようになっています。
講師の質の高さや分かりやすい授業から受講満足度は98.8%と高く、年間で約4,000人以上の合格者を出し、合格率は全体の9割を超えます。
バリューパックなら受講料金も34,800円とお得な価格になるので、MOS合格を目指すならどなたでもおすすめの講座です。
まとめ|日商PC検定とMOSの違いとは?
今回は日商PC検定とMOSに関して、試験概要やメリット・デメリットの違い、どっちが就職に有利なのかとおすすめする人について詳しくご紹介しました。
日商PC検定はIT社会、ネットワーク社会においてパソコンなどの情報機器はもちろんこと、IT技術をビジネスの場で利活用するために必要な知識とスキルが問われる試験です。
一方でMOSとは、「Word」「Excel」「PowerPoint」「Access」「Outlook」の5つのソフトウェアの基本操作のスキルと知識が問われる試験です。
日商PC検定はMOSよりも試験の料金が安く済みますが難易度は高くなっています。
MOSは日商PC検定よりも難易度は低く、知名度が高く就職・転職の際に有利になる傾向があります。
ビジネスパーソンとしてMOSは最低限持っておきたい資格となりますが、IT企業やネットワーク関連事業へ就職する際には日商PC検定の取得もぜひ検討しましょう。
日商PC検定とMOSを取得したいのなら、大手パソコンスクールのAVIVA(アビバ)がおすすめです。