プロゲーマーは最近になって日本でも認知度が広がってきた仕事です。
世界的にゲームは単なる娯楽を超え、eスポーツと呼ばれています。
性別・障害の有無・年齢などを問わず誰でも参加できるスポーツとしてオリンピックの正式競技への採用が議論されるほど地位が高まっています。
日本でもテレビに登場するプロゲーマーが増えていますし、eスポーツ分野を学ぶ専門学校が設立されるなど人材育成も始まっています。
そこでこの記事では、プロゲーマーの年収と世界との違いを説明するともに収入源や稼ぎ方についてまとめてみました。
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プロゲーマーの年収はどのくらいか
プロゲーマーの年収については、eスポーツの大会で得られる賞金が収入の柱でその他にYoutuberとしての広告収入やスポンサー契約料などを稼ぐ人もいます。
そのため個人差が大きく収入は不安定です。
ネット上の情報では、多くのプロゲーマーの収入は100万円を下回る程度ではないかといわれています。
有名トッププロゲーマーになれば大手ゲーム会社やゲーム機器・通信機器メーカーとの専属契約のチャンスもありスポンサー契約料が入ってきますが、こうしたケースは一握りのゲーマーに限られています。
日本人のプロゲーマーの推定収入と世界との違い
日本人のプロゲーマーとして有名なのは5名または3名といわれています。
ではここで、ネット上などでよく取り上げられるトッププロゲーマーについてその年収をランキング形式で列挙してみましょう。
第1位 ふぇぐ選手:推定1億1,000万円以上
ふぇぐ選手は日本発の戦闘型カードゲーム「Shadowverse」で世界でその名を知られるようになりました。
2018年12月開催の世界大会
「Shadowverse World Grand Prix 2018」で優勝。
賞金100万ドル(約1億1,000万円)を獲得したことで一躍有名になりました。
世界大会以前からeスポーツチーム「よしもとLibalent」に所属。
日本を代表するプロゲーマーとしてさらなる活躍が期待されています。
2位 ときど選手:推定4,000万円以上
ときど選手は格闘ゲーム「ストリートファイター」を中心に
東大卒のプロゲーマーとして名が知られています。
格闘ゲームの世界大会「EVO2017」での優勝を皮切りに多くの大会で上位の成績を収めています。
2017年からアメリカのプロeスポーツ団体「Echo Fox」に所属。
ロート製薬やソニー・ミュージックなどの
日本の有名企業がときど選手のスポンサーに名を連ねています。
第3位 梅原大吾選手:推定2,000万円以上
梅原大吾選手もときど選手と同じく格闘ゲーム「ストリートファイター」で活躍中です。
16歳で全国大会優勝、17歳で世界大会優勝という輝かしい経歴を誇っています。
2010年にはアメリカのゲーム機器メーカー「Mad Catz」とスポンサー契約。
格闘ゲームで日本人初めてのプロゲーマーが梅原選手です。
有名企業のRedBull・Twitch・HyperX・Cygamesなど
多くの企業とスポンサー契約を結んでいるほか、
書籍も出版しており
印税収入も稼いでいるものと思われます。
海外のプロゲーマーの収入は?
海外には
年収6億円を超えるプロゲーマーなど、億単位で稼いでいる人が何人もいるようです。
その理由は大会の賞金が日本とは比較にならないくらい高いこともありますが、
ソーシャルメディアをうまく活用している点も挙げられるでしょう。
世界で最も稼いでいるプロゲーマーはアメリカのNinja選手で、推定6億6,000万円です。
Ninja選手は「Fortnite(フォートナイト)」などのバトルロワイヤルゲームで活躍しているプロゲーマーです。
主な収入源は意外なことに大会の賞金ではありません。
チャンネル登録者数2,300万人を超えるYouTubeチャンネルや、ゲーム配信プラットフォームTwichでの収入とのことです。
Ninja選手本人は大手メディアCNBCの取材において「月収50万ドル(約5,500万円)」と公表しています。
プロゲーマーの収入源や稼ぎ方
プロゲーマーは大会賞金だけでは収入が安定しません。
そこでここからは、プロゲーマーがどのような収入源を確保して稼いでいるのかご紹介します。
eスポーツ大会で賞金を稼ぐ
まずはゲーム大会での賞金です。
有名なゲーム大会であれば大手ゲームソフト開発会社やスポンサーの資金提供もあるため、高額な賞金が設定されることが多いです。
またスポンサーによる特別ボーナスも期待できます。
日本では賞金1,000万円を超える大会は限られますが海外では億単位の賞金設定が珍しくありません。
スポンサー契約料で稼ぐ
プロゲーマーとして人気が出るとスポンサーがつくようになります。
スポンサーのロゴ入りTシャツやジャケットを着て大会に出たりテレビに出演することで、スポンサーから契約料やボーナスをもらえます。
こうなれば安定した収入を獲得できるようになります。
ゲーム実況で稼ぐ
プロゲーマーの収入源として注目されているのがゲーム実況です。
自分のチャンネルを開設しYouTubeでのゲーム実況動画配信をおこない、広告料で稼いでいる方もいるようです。
ゲーム大会などのイベント出演でゲームの実況や解説を担うのも貴重な収入源です。
この役割はゲームを盛り上げる上で不可欠であり、有名になればあちこちのイベントからひっぱりだこになります。
eスポーツの専門学校の講師で稼ぐ
eスポーツの専門学校の講師として稼ぐ方法もあります。
講師料は賞金や契約料に比べると微々たるものですが、プロゲーマーとして箔がつきますし学校で教えることはゲーマーの社会的地位向上にもつながります。
プロゲーマーのすそ野を広げることは業界のレベルアップにも不可欠ですから、後進の育成に力を入れる意義は大きいといえるでしょう。
まとめ
プロゲーマーは夢のある仕事です。
2021年3月17日に第一生命保険が全国の小・中・高校生を対象に実施した「大人になったらなりたいもの」のアンケートによると、なんと中学生・高校生が将来なりたい職業の10位にeスポーツ選手がランクインしています。
このようにプロゲーマーを目指す子供たちは今後も増えそうです。
当記事が将来のプロゲーマーたちの参考になれば幸いです。