人々がスマホやPCから離れられなくなったこの時代、その全てを支えるインターネット開発やITによる自動化を行うプログラマーはこの世に必須の職業となりました。
しかし、プログラマーという職業には厳しい面もあり、そこからプログラマーはやめとけという方もいらっしゃいます。
そこでこの記事では、プログラマーになろうと考えている方向けに、プログラマーはやめとけと言われる理由や後悔し「やめました」という話から後悔しない対策を解説していきます。
是非最後までご覧ください。
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「プログラマーはやめとけ」と言われる理由
最初に、プログラマーはやめとけと言われる理由を解説していきます。
どの職業にもマイナス面はありますが、プログラマーにはどんな理由があるのでしょうか?
理由①:他の職種に比べて残業や休日出勤が多い
会社員になれば当たり前のように残業をすることがありますが、プログラマーは他の職種と比較しても残業が多いと言われています。
プログラマーの働き方は、自社製品(ソフトウェアなど)の開発・リリースと、他の会社から開発を請け負う仕事の2種類が挙げられます。
他の会社から開発を請け負う場合、当然納期がありますし、依頼を受けた会社によっては突然の仕様変更などもあるかもしれません。
また、自社製品の開発でも開発期限直前にバグが見つかれば、急いで直す必要があります。
プログラマーはこういった突発的に仕事が増えるという職業であるため、計画的に残業するということが難しく、残業量の多さや休日出勤を覚悟する必要があります。
理由②:IT業界は人手不足
日本のIT業界は世界と比較すると2年遅れていると言われていますし、プログラマーの需要に対して全く人手が足りていないのが現状です。
それにより、職場で十分な人手を確保することが難しく、一人当たりの業務量が増えブラック化してしまったり新人でもいきなりきつい仕事を任されることもあります。
しかしこれは裏を返すと、経験や実力のあるプログラマーは引っ張りだこであり、転職や努力次第ではキャリアアップをしやすいという現状にも繋がっています。
理由③:向き・不向きがはっきりとしている
プログラマーという職業は人によって向き・不向きが非常にはっきりと分かれる職業です。
会社員は通常1日8時間労働をするわけですが、プログラマーはそのほとんどをPCの前に座って過ごし、それだけでも拒絶反応が出る方もいます。
プログラマーはドラマで見るようなかっこいい職業ではなく、アルゴリズムを考えひたすらにエラーと向き合う地道な仕事です。
人と話さないわけではありませんが、沢山話したい、ずっと座ってコードを書くことに苦痛を感じるという方はプログラマーになっても続けることは難しいでしょう。
理由④:学び続ける精神が必要
プログラミングはプログラミング言語を用いて行われるわけですが、プログラミング言語というものは数多く存在し、新しい言語が今も生まれ続けています。
これによって最近では1つの言語で仕事が出来ることはほとんどなく、時代によって必要とされる言語が変わっていくため、仕事をしながらずっと勉強し続ける必要があります。
理由⑤:将来的にAIに仕事を奪われる可能性がある
AIの発達により人の仕事が奪われると言われていますが、プログラマーもその一つだと言われています。
「プログラマーはAIを開発する側じゃないのか」と思う方もいるかもしれませんが、プログラマーにも比較的簡単な作業と難しい作業があります。
この比較的簡単な作業には、デバッグ(システムが正常に動作するかチェックすること)やweb制作(webページを構築すること)が挙げられています。
これらの職業は少ない勉強量で始められることが魅力ですが、近い将来仕事が激減するとも言われています。
実際にプログラマーをやめた人の理由
一度はプログラマーを志したものの、すぐに辞めてしまう人や、30代まで頑張ったけど続けられなかった人も多くいます。
その理由は一体何なのでしょうか?
達成感や楽しみを見出すことが出来ない
プログラミングによる開発は基本的にチームで行われます。
チームの人数は少ないプロジェクトでは3~5人、多いと数百人規模になるため、プログラマーはシステムの一部を作るというのが一般的です。
すると、やりきった達成感をあまり感じられないという方もいらっしゃるようです。
また、エラーを乗り越えプログラムが正常に動作した時の喜びや、クライアントに納品した時の達成感を感じられない方にとっては何をモチベーションにすれば良いのか分からないという方もいらっしゃいます。
そういった方はおそらく、そもそもプログラマーに向いていなかったと考えられますね。
雇用形態に不満があった
他社からの開発依頼を受ける場合、受託開発と客先常駐に分かれます。
この2つの違いは、自社の中で開発をするか、客先に出向いて開発をするかということです。
この時受託開発であれば不満はあまり出ませんが、客先常駐の場合数か月~数年を客先で過ごし、終わったら別の現場というように自社に戻ることがほとんどないため、不満を感じる人もいるようです。
また、常に新しい環境で仕事をするため、人間関係の構築や仕事環境が悪かったりと、ストレスを溜めてしまう方もいらっしゃいます。
プログラマーに向いている人の特徴
プログラマーは向き・不向きがはっきりしている職業ですが、向いている人とはどんな人なのでしょうか?
ここではその特徴についてご紹介していきます。
コードを書くことに楽しみを見出せる人
プログラマーの仕事の中で最も多い作業はコードを書くことです。
このコードを書くという作業に楽しみが見いだせる方は、仕事においても苦痛を感じることが少なく、プログラマーに向いています。
企業によっては面接時に、プログラミングの勉強において楽しいと感じるかどうかを質問することもあり、重要視されていることが分かります。
逆に、コードを書くことが楽しくないという方はプログラマーにならない方が良いでしょう。
トライ&エラーを繰り返せる方
プログラミングはトライ&エラーの繰り返しです。
この時、エラーの原因が分からないとイライラしてしまう人が多く、イライラしないもしくはイライラを制御できる方がプログラマーに向いていると言えます。
また、これに関しては実際にプログラミングを行い、自分で確かめることをお勧めします。
一人で黙々と作業をすることが得意な人
プログラマーにもコミュニケーション能力が求められることはありますが、他の職業と比較すると黙々とPCに向かって作業をする時間が長い職業です。
ですので、人とわいわい話すことが苦手な方、グループディスカッションが嫌いな方でも、スキルが認められていれば少々のコミュニケーション不足にも目をつむってもらえることがあります。
そういった方はスキルが成熟したらフリーランスとして独立するという手段もありますし、プログラマーに向いているでしょう。
プログラマーになってから後悔しないための注意点
プログラマーを途中でやめてしまった方は少なからず、どこかで後悔しているでしょう。
あらかじめ後悔しないための方法を分かっていれば、辞めてしまうことは無かったかもしれません。
プログラマーを目指している方は以下の項目を是非参考にしてみて下さい。
なんとなくIT業界に行かない
未経験歓迎といった募集をよく見かけますが、プログラマーは技術職であり未経験で簡単に楽しく作業ができる職業ではありません。
よく考えずにIT業界へ飛び込むと、後々大変な目にあいます。
なぜプログラマーになりたいのか、自分に合っている業務内容なのか、働き方に不満は無いか、などをよく考えるようにしましょう。
また、プログラマーの業務内容はwebアプリ、スマホアプリ、業務システム、web制作など様々な種類があるため、何を作りたいのかもしっかりと考える必要があります。
基礎的なスキルは先に身に着けておく
IT企業に就職すると最初に研修を受けることがほとんどですが、その際に事前知識や基礎スキルがあるかないかで進み具合は大きく変わるでしょう。
書籍を購入して学習したり、最近では格安で基礎の学習ができるドットインストールといったサイトもありますので、プログラミングをするという環境に慣れておくと楽になると考えられます。
ブラック企業を見極める
IT企業はそのほとんどが中小企業であり、ブラック企業が多い業界だと言われています。
そのため、就職や転職をした後に会社に不満を持つ方も多く、すぐ辞めてしまったり転職を繰り返す方もいらっしゃいます。
そうならないために、就活時点で企業をしっかりと見極めましょう。
プログラマーの会社の選び方
プログラマーが企業を選ぶにあたって重要視すべき項目を以下に示します。
- 現場を管理する役員が技術者出身であること
- 月の平均残業時間を口コミを参考に調べ、過剰な残業が無いこと
- 離職率が高すぎないこと
まず、役員といった上の立場の人が技術者である場合、現場のスピード感をよく理解して計画を立ててくれることが多く、無茶な要望があまり出てきません。
そして、残業時間を提示している会社も多くありますが、見なし残業という可能性もあるため、口コミサイトに登録して良く調べましょう。
最後に離職率ですが、中小IT企業では転職は当たり前になっているため、高すぎないかどうかをチェックしてみて下さい。
こういった会社を避け、なおかつ自分に合った働き方ができる会社を選ぶようにしましょう。
プログラマーはやめとけ?まとめ
今回この記事では、プログラマーになろうと考えている方向けに、プログラマーはやめとけと言われる理由や後悔しやめましたという話から後悔しない対策の解説をしてきました。
まずプログラマーはやめとけと言われる理由としては、残業が多いことや向き・不向きがあること、勉強をし続ける必要があることなどが挙げられていました。
そのことから向いている人は、コードを書くことに楽しみを見いだせたり、黙々と作業ができる方だと言えます。
そして、プログラマーになってから後悔しないためには、プログラマーになりたい理由をよく考えることや、事前に基礎的な知識や技術を身に着けておくことなどが挙げられます。
最後に、中小IT企業にはブラック企業も多く存在するため、残業や離職率を調べ現場の都合を考えてくれる職場かどうかを検討してみて下さい。
参考
フリーランスのミカタ プログラマーやめとけはウソ!?辞めとけと言われる10個の理由は?
完全引退]34歳でプログラマーを辞めた理由[プログラミングの時代になぜ?