昨今、リモートワークのしやすさやIT技術の発展に伴い将来性があることから、プログラマーになりたい人が増えています。
プログラマーは年収も比較的高く、魅力的な面が多い職種の1つです。
しかし、未経験からプログラマーになる方法をネットで検索すると「プログラマーを目指すのは○○歳が限界」と云う記事も多く、年齢を気にされる方もいると思います。
こちらではプログラマーになるために必要なことと、年齢の限界はあるのか?というところから年齢別におすすめする未経験からプログラマーを目指す方法についてご紹介・解説していきます。
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未経験からプログラマーになるために必要なこと
そもそも、未経験からプログラマーになるためにはどのようなスキルが必要なのか、気になる方も多いと思います。
プログラマーに限らずどの職種でも一人前になるには様々なスキルが必要ですが、ここではプログラマーになるために特に必要なスキルを大きく3つに分けてご紹介します。
プログラミング言語の知識
プログラミング言語とは、簡単に言えばコンピューターに効率よく命令できる言語のことを指し、「PHP」や「C言語」、「Python」などがそれに当てはまります。
ひとえにプログラマーと言っても、何の開発をするのかによって、扱うプログラミング言語は変わってきます。
例えばWebアプリの制作なら「PHP」、ソフトウェアの開発なら「C言語」、AIの開発なら「Python」と用途によって変わり、業務によっては複数の言語を使うものもあるので注意が必要です。
自分の行いたい業務にあったプログラミング言語の習得と、それを使いこなせるだけの知識があることはプログラマーとして働く上で必須となります。
コミュニケーション能力
プログラマーは一人でパソコンに向かっているイメージが強く、意外に思う方も多いかもしれませんが、プログラマーになるためにはコミュニケーション能力が重要です。
もちろん、前述のプログラミング言語の知識も必要ですが、大きな仕事の時にはチームを組んで共同での作業になるので、プログラマー同士でコミュニケーションを取りながら仕事を進めていかなくてはなりません。
また、仕事をする際は顧客との打合せがありますが、顧客側はプログラマーでないことが多いため、専門知識がない人でも分かるような説明や、希望されたことをどうプログラミングに落とし込むかも考える必要があります。
柔軟性と記憶力
IT技術の発展により、プログラミングに関する環境も日々変化しているので、その変化に対応できるような柔軟さと、新しい技術を習得する記憶力がプログラマーには必要です。
プログラミング言語の種類は2022年の現在で200種類以上もあるとされており、この先も新しい言語が次々と登場してくるでしょう。
業務によっては、これまで扱ってこなかったプログラミング言語を学ばなければいけない状況も出てくるので、その時に新しい知識を素直に取り込むことができる柔軟性と記憶力が必要になってきます。
未経験からプログラマーになるのに年齢の限界はある?
プログラマーになるためには、試験を受けたり資格をとる必要はないので、明確な年齢制限はありません。
しかし、未経験からプログラマーへ転職をするには35歳前後が限界と言われており、これは妥当な基準と言えます。
厳しいようですが、35歳を過ぎてからプログラマーを目指すのはかなり難しいでしょう。
ここでは、なぜ35歳前後がプログラマーを目指す年齢の限界なのか、その理由をご紹介していきます。
若い年齢の方が採用されやすい
プログラマーとして就職・転職をする時に、将来性や柔軟性のことを考えて、より若い人が採用されやすい傾向にあります。
会社としても、年齢が高い人よりも若い人の方が教えやすく、新しい知識の吸収も早いと考えるのでしょう。
プログラマーの経験がある場合はまた別ですが、同じ未経験という条件の場合、年齢が若い方が選ばれやすいので未経験からプログラマーへの転職は35歳前後が限界と言われています。
年齢とキャリアの問題
未経験からプログラマーへ転職する時に35歳前後が限界と言われる理由の1つに、年齢とキャリアの問題があります。
22歳あたりの年齢で新卒としてプログラマーになった場合、順調にキャリアを積み重ねていくと、おおよそ35歳前後でディレクターに就きます。
実際に手を動かすプレイヤーとしてではなく、管理職や新人を育てる立場を求められるのです。
このことからも、35歳という年齢から新たにプログラマーとして転職するのは難しいでしょう。
体力の問題
よく言われるのがプログラマーは激務だということです。
プログラマーの働き方は、基本的にプロジェクトについて納期までに作業を終わらせなければいけません。
当然、納期に間に合わなければ休日出勤や残業も発生するので、そこが激務だと言われる大きな理由の1つでしょう。
年齢が若ければ体力・精神力ともにありますが、年齢が上がるにつれ特に体力面が低くなり、プログラマーの業務についていけなくなります。
このことからも若い方の方が採用率が高い傾向にあります。
年齢制限がある専門学校が多い
未経験からプログラマーになる方法として、誰もが頭に浮かぶのがプログラミングスクールに通うことだと思います。
最近は就職や転職までサポートしてくれるスクールも増えており便利に感じますが、30代以上の方は注意が必要です。
就職・転職をサポートしてくれるプログラミングスクールは30歳までを年齢制限としているところが多く、規定以上の年齢の方はスクールに入ることができません。
もちろん、中には年齢制限を設けていないプログラミングスクールもありますが、数が少なかったり、年齢制限がない代わりに就職や転職のサポートがないこともあります。
20代の未経験からプログラマーを目指すには
20代前半で未経験からプログラマーになるのは、30代以上からプログラマーを目指すことと比べると、はるかに簡単と言えるでしょう。
新卒なら未経験でも歓迎してくれる企業は多く、大学に入っていなくとも、若ければそれほど問題なくプログラマーになることができます。
ここでは20代の未経験からプログラマーになる、おすすめの方法を3つご紹介していきます。
企業へ就職する
現在、ほとんどの企業が若く新しい人材を求めているので、未経験でも20代ならプログラマーとして就職しやすいです。
特に新卒の場合は、どこの企業のやり方にも染まっておらず新しい知識や技術を素直に吸収できるので、より就職しやすいでしょう。
新卒でなくとも20代前半であれば、同じように教育しやすく、知識も吸収しやすいので転職は比較的楽だと思われます。
ただし、20代終わりになってくるとプログラマーを目指す年齢の限界に近づいて来ているので、本当にプログラマーになりたいのなら、早めに行動することをおすすめします。
アルバイト・パートで働く
プログラマーとして就職するのではなく、アルバイトやパートとして、プログラミングを教えてもらいながら働くのも1つの手段です。
未経験からでもプログラマーを募集している会社も多く、求人欄に「学生歓迎」と記載しているところも少なくないので、こちらも若い方が有利と言えます。
また、プログラマーとしてやっていくか迷っている方は、まずはアルバイトやパートから始めて、もしも自分に合わないなと限界を感じたら、別の仕事を探すのもおすすめです。
独学で学ぶ
現在はインターネット上に情報が溢れているので、プログラミングスクールに通わなくても、独学でプログラマーになることができます。
特に若い年齢の時なら、新しい知識や情報も頭に入りやすいので、独学でもプログラマーになれる可能性が高いです。
プログラミングスクールに通うことと比べたら、費用もかからず、また期限もないので、自分の好きなペースで進められます。
しかし、スクールとは違って、分からない箇所があっても専門家に質問することはできず、自分で全てを調べなければいけないところに注意しなければいけません。
30代以上の未経験からプログラマーを目指すには
ここまで20代の未経験からプログラマーを目指す方法をご紹介してきましたが、プログラマーを目指す年齢の限界と言われている30代の未経験からプログラマーを目指すにはどうしたらいいのか気になりますよね。
先述の通り、35歳以上からプログラマーを目指すのはかなり難しいですが、方法が無い訳ではありません。
ここでは、30代以上の未経験からプログラマーを目指す方法を2つご紹介していくので、30代からプログラマーを目指している方は参考にしてみてください。
30代以上を対象とした専門学校で学ぶ
未経験からいきなり企業にプログラマーとして転職することはかなり難しいので、その前に転職に強いプログラミングスクールでスキルを学ぶことをおすすめします。
プログラミングスクールであれば、現役のプログラマーが講師となって教えてくれるので、わからないところがあればすぐに質問できる他、就職や転職先の紹介も行ってくれます。
また、授業の中でプログラミングを行うので全くの未経験ではなくなり、職務経歴書にもプログラミングスクールで学んだことを書くことができるようになるため、転職に有利となるでしょう。
人気のないプログラミングの分野を狙う
未経験で30代からプログラマーとして企業へ転職するのは難しいですが、人気のない分野なら、採用される可能性があります。
「Python」や「JavaScript」などのプログラミング言語は多くの人が学んでおり人気がありますが、Apple製品向けのアプリを開発できる「Swift」やJavaの代替とも言われている「Scala」などの言語は比較的人気もないので狙い目です。
しかし、需要がないということは、今後そのプログラミング言語が使われなくなる可能性もあるので、将来性を考慮して選ぶ必要があります。
また、こちらの記事でプログラマーの種類や仕事内容について詳しく解説しているので、気になる方は合わせてお読みください。
⇒プログラマーの種類一覧!仕事内容な難易度・年収の違いを比較
フリーランスで活動する
企業に転職せず、フリーランスとして副業から始めてみることも1つの手段です。
クラウドワークスなどのサイトで、常にプログラマーは募集されているので、そこで簡単な仕事からはじめて、こつこつと実績を積んでいくことができます。
フリーランスなので年齢の限界もなく、自身のライフスタイルに合わせて仕事ができるので、30代以上でプログラマーを目指している方におすすめの方法と言えるでしょう。
まとめ|プログラマーを目指すのに年齢制限はある?
・プログラマーになるには知識やコミュニケーション能力、柔軟性と記憶力が必要
・プログラマーを目指す年齢は35歳前後が限界点の目安
・20代の未経験からプログラマーになるのは比較的なりやすい
・30代の未経験からプログラマーになるには、フリーランスがおすすめ
未経験からプログラマーを目指すには、プログラミング言語の知識や、コミュニケーション能力、新しい技術へ対応する柔軟性と記憶力が必要です。
プログラマーを目指す年齢の限界は35歳前後といわれており、企業の求めている人材や、プログラマーのキャリアの上がり方、体力の問題や専門学校の年齢制限から、正しい基準と言えます。
20代の未経験からプログラマーを目指すのは、企業が若い人材を求めていることから比較的なりやすく、就職の他にもアルバイトやパートで、学びながらなる方法がおすすめです。
30代の未経験からプログラマーを目指すのは、年齢が若い時と比べて難しくなってくるので、まずは30代以上でも入れる専門学校で学び、就職や転職の斡旋をしてもらうか、フリーランスとして活動するのをおすすめします。