昨今の情報化社会において、IT関係やデータベース関係の資格が注目を集めています。
その中でも国家資格であるデータベーススペシャリスト試験は非常に有名です。
では一体、データベーススペシャリスト試験とはどの様な資格なのでしょうか?
今回はデータベーススペシャリスト試験の試験内容と難易度や過去問を参考にした出題傾向から、一般的に必要な勉強時間や合格率を上げるための勉強法などを解説します。
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データベーススペシャリスト試験って?
データベーススペシャリスト試験は情報技術推進機構(IPA)が運営する情報処理技術者試験の内、「レベル4」と定義されている8つの高度区分試験の1つに数えられています。
つまり、数ある情報技術の試験や資格の中でもトップレベルに難易度が高い試験であるといえます。
データベーススペシャリスト試験の試験内容
試験は午前1、午前2、午後1、午後2の4つの試験に区分されます
それぞれ一つづつ段階的にクリアする必要がありますので、知識力は勿論ですが問題を解き続ける体力も必要になります。
午前1の試験内容
4区分の最初の試験ですので、他の高度情報処理技術者試験と同様にスキルレベル3の問題が出題されます。
情報化と経営やシステム監査に関するデータベースとは関連が低い問題も多く出題されますので、情報処理に関する幅広い知識が必要となります。
試験時間は50分で、マークシート方式で行われます。
合格ラインは60%で基準点をクリア出来なければ不合格となり、午前2以降の試験は採点されません。
午前2の試験内容
データベースに関する出題が主になりますが、コンピュータシステムやセキュリティに関しての出題も行われます。
データベースに関してはレベル4の難易度が高い問題が出題されますので、高度な知識が要求されます。
こちらも午前1と同様にマークシート方式での試験ですが、試験時間が40分と短いので注意が必要です。
合格ラインは変わらず60%で、不合格ならば午後1以降の試験は採点されません。
午後1の試験内容
データベース基礎理論、データベース設計、DBMSの保守運用に関する中規模の問題が3問あり、内2問を選択して解答します。
中規模問題ですので、難易度が高い上に解答に時間が掛かります。
少しのミスが大きな痛手となりますので集中力が必要です。
試験時間は90分ありますので落ち着いて解答しましょう。
合格ラインは60%、合格できなければ午後2の試験は採点されません。
午後2の試験内容
業務の分析からデータベース設計と運用に関する事例解析の問題が2問出題されますので、内1問を選択して解答します。
難易度の高い情報処理の知識と実践力が試される問題が出題されます。
合格ラインは60%、試験時間は120分です。この試験をクリアすれば、晴れてデータベーススペシャリスト試験に合格し資格を取得出来ます。
データベーススペシャリスト試験の合格率
データベーススペシャリスト試験の難易度は情報処理系の試験ではトップレベルです。
ですので、合格ラインは各試験設問共に60%以上と一見簡単そうに見えますが基本的な問題の難易度自体が高いので合格率は必然的に低くなります。
データベーススペシャリスト試験の合格率は情報技術推進機構の発表によると、毎年10%後半で推移しています。
しかし、これは受験者数から割り出した数字ですので応募者全体で計算するともう少し低くなります。
その他の高度区分の試験が合格率が10%もいかない事を考えると、比較的難易度は低いとは言えますが、一般的な資格取得と比べるとやはり難易度が高い資格であると言えます。
データベーススペシャリスト試験の出題傾向と勉強法
どんな資格試験を受験するにしても過去問の存在は非常に大きいものです。
それはデータベーススペシャリスト試験も例外ではありません。
出題傾向を掴む事で集中して学習することが出来、合格の可能性を上げる事が出来ます。
データベーススペシャリスト試験の過去問から見る傾向
午後1・2の問題は長文や事例を理解して解答する問題ですので、そのまま同じ問題が出る可能性は低いですが問題のトレーニングとして過去問を大いに活用しましょう。
繰り返しトレーニングを行う事で中規模問題や事例解析にも慣れが出ますので、本番でも慌てる事無く解答出来るでしょう。
午前2の問題の多くは過去問から多く出題される傾向のようですので、過去問をしっかり対策しておきましょう。
データベーススペシャリスト試験の試験対策
まずは、午前1の試験については免除される場合があります。
応用情報技術者試験に合格しているか、他の高度区分試験に合格しているか2年以内に午前1の試験をクリアしているかの3つのいずれかの条件をクリアすると午前1の試験は免除されます。
データベーススペシャリスト試験は非常に難易度が高い資格試験になりますので、出来るだけ勉強する範囲を狭めていかないと、膨大な知識量を入れていかないといけなくなります。
ですので、先ずは応用情報技術者試験等の試験に合格して午前1の試験をパスするのが賢明と思います。
データベーススペシャリスト試験の勉強法
データベーススペシャリスト試験は膨大かつ高度な知識を必要とします。
ですので、資格取得に向けた最低限度の知識を効率的に習得しなければ最終的に受験日までにすべての範囲を学習出来なくなります。
合格ラインは60%なので、全体的に80%を正答出来るようなバランスを取って勉強するのがオススメです。
午前1は免除している事が望ましいですが、免除を受けないのであれば午前2の範囲と共に過去問を繰り返し解きましょう。
過去問以外の部分からも出題されますが、先ずは過去問で出題されている問題を確実に落とさないようにする事が重要です。
午後1の試験は大問3つから2つを選択して解答します。
読解力も求められますので、問題に良く慣れておく事が重要です。
先ずは時間を気にせず解答し、仕組みをしっかりと理解しましょう。
その後は、繰り返し過去問を解いて解答スピードを上げましょう。
午後2の試験は最も鬼門とされていますが、基本的な勉強法は午後1と同様です。
午後1・2の試験の方が専門的かつ難易度も高いので午後1・2の勉強を多くしてしまいがちですが、午前の試験をクリアしない事には何にもなりませんので試験前にもう1度午前1・2の範囲の過去問を解いておくと安心です。
データベーススペシャリスト試験のまとめ
いかがでしたでしょうか?
今回はデータベーススペシャリスト試験の試験内容と難易度、勉強法について解説しました。
繰り返しになりますが、データベーススペシャリスト試験は非常に難易度の高い試験になります。
ですので、段階を踏んで受験する事と過去問を繰り返し演習する事でその難易度に慣れる訓練が非常に重要になります。
過去問はIPAの公式サイトで無料で手に入りますのでこれを活用しない手はありません。
是非、ダウンロードして試験対策に役立てましょう。