電力工事士ってどんな仕事がご存知ですか?
電気設備を安全で便利に使用してもらえるように配線したり管理する仕事です。
もしかしたら、職場などで資格取得を依頼されてお調べになられている方もいらっしゃるかもしれませんね。
電気整備の仕事は無くならないということや、受験資格が不要ということもあり、10年前から徐々に受験者数が増えている人気の資格です。
電気工事士資格とは?
電気工事士とは、様々な建物の電気系統の配線を行い安全を守る、管理する人です。
電流を扱い危険を伴う作業であり、不備があると漏電など使用者に危険を及ぼす可能性があるので、しっかりと知識や技術がある資格者でないと配電作業を行う事はできません。
電気工事士の資格は、第一種と第二種と2つありそれぞれ扱える内容が異なりますのでご紹介します。
第一種
電気工事士第一種資格を取得すると、一般的な住宅や小規模なお店などから、ビルや工場など大きな建物にも携わる事ができます。
もう少し詳しく説明しますと、電気工事士第二種の資格範囲と、最大電力が500KWに達しない工場やビルなどの配線工事に従事できるようになります。
第二種
電気工事士第二種資格を取得すると、一般的な住宅や小規模店舗の中で、電圧600V以下の設備の電気整備を行う事が認められます。
ここからも分かるように第二種よりも第一種免許の方が難易度は難しくなります。
電気工事士試験の試験日程
電気工事士試験の試験の日程についてご説明いたします。
第一種試験は年に1回、第二種試験は年に2回上期と下期で実施されています。
2020年第一種の試験日程
- 申込期間:2020年6月18日(木)~7月2日(木)
- 筆記試験:2020年10月4日(日)
- 技能試験:2020年12月12日(土)or13日(日)
2020年第二種の試験日程
上期
- 申込期間:2020年3月19日(木)~4月9日(木)
- 筆記試験:中止
- 技能試験:2020年7月18日(土)or19日(日)
上期の筆記試験はコロナウィルスの影響を受け中止となりました。
技能試験は引き続き実施する予定です。
下期
- 申込期間:2020年7月30日(木)~8月13日(木)
- 筆記試験:2020年10月4日(日)
- 申込期間:2020年9月3日(木)~9月17日(木)
- 技能試験:2020年12月12日(土)or13日(日)
電気工事士試験の試験内容
電気工事士試験の試験内容に関して第一種、第二種と分けてご紹介します。
試験内容はそれぞれ筆記試験と、技能試験があります。
筆記試験は条件を満たせば免除してもらえる人もいますので、ご確認ください。
第一種
筆記試験:マークシート方式
筆記試験は、下記内容が出題され、マークシート方式で回答します。
- (1)電気に関する基礎理論
- (2)配電理論及び配線設計
- (3)電気応用
- (4)電気機器・蓄電池・配線器具・電気工事用の材料及び工具並びに受電設備
- (5)電気工事の施工方法
- (6)自家用電気工作物の検査方法
- (7)配線図
- (8)発電施設・送電施設及び変電施設の基礎的な構造及び特性
- (9)一般用電気工作物及び自家用電気工作物の保安に関する法令
参考:第一種電気工事士試験
技能試験
技能試験に向けて、電気工事士が使用する作業用の工具を準備する必要があります。
課題は、材料と配線図が与えられます。
決められた時間内に指示通りに配線を終えなければいけません。
- (1)電線の接続
- (2)配線工事
- (3)電気機器・蓄電池及び配線器具の設置
- (4)電気機器・蓄電池・配線器具並びに電気工事用の材料及び工具の使用方法
- (5)コード及びキャブタイヤケーブルの取付け
- (6)接地工事
- (7)電流・電圧・電力及び電気抵抗の測定
- (8)自家用電気工作物の検査
- (9)自家用電気工作物の操作及び故障箇所の修理
参考:第一種電気工事士試験
筆記試験の免除について
筆記試験は、下記の条件をクリアすると免除してもらうことができ、技能試験だけで資格と取る事が出来ます。
- 1年以内に筆記試験に合格している人。
- 第一種から第三種の「電気主任技術者」の免状を持っている人。
- 旧試験における「電気事業主任技術者」の資格をもっている人。
参考:第一種電気工事士試験
第二種
筆記試験:マークシート方式
- (1)電気に関する基礎理論
- (2)配電理論及び配線設計
- (3)電気機器・配線器具並びに電気工事用の材料及び工具
- (4)電気工事の施工方法
- (5)一般用電気工作物の検査方法
- (6)配線図
- (7)一般用電気工作物の保安に関する法令
参考:第二種電気工事士試験
技能試験
技能試験では、作業用の工具を持参しなければなりません。
課題は、材料と配線図が与えられ、制限時間内に指示通りに配線を終えることが求められます。
- (1)電線の接続
- (2)配線工事
- (3)電気機器及び配線器具の設置
- (4)電気機器・配線器具並びに電気工事用の材料及び工具の使用方法
- (5)コード及びキャブタイヤケーブルの取付け
- (6)接地工事
- (7)電流、電圧、電力及び電気抵抗の測定
- (8)一般用電気工作物の検査
- (9)一般用電気工作物の故障箇所の修理
参考:第二種電気工事士試験
筆記試験の免除について
第二種電気工事士の筆記試験は、下記の条件を満たす事で免除してもらえます。
- 製剤産業省が認める電気工学過程を卒業した人。(大学、高等学校、高等専門学校等)
- 第一種から第三種の「電気主任技術者」の免状を持っている人。
- 1年以内に筆記試験に合格した人。
- 旧試験における「電気事業主任技術者」の資格を所有する人。
他、鉱山保安法試験や旧自家用電気工作物施設規則などで電気保安や、電気技術に関する知識、資格を認められた人が該当します。
詳細に関しては、コチラ「第二種電気工事士試験」をご覧ください。
電気工事士試験の合格率は?
電気工事士試験の難易度をご紹介します。
第一種電気工事士試験の合格率
筆記試験受験者 | 筆記試験合格者 | 合格率 | |
---|---|---|---|
2017年 | 38,427 | 18,076 | 47.0% |
2018年 | 36,048 | 14,598 | 40.5% |
2019年 | 37,610 | 20,350 | 54.1% |
技能試験受験者 | 技能試験合格者 | 合格率 | |
---|---|---|---|
2017年 | 24,188 | 15,368 | 63.5% |
2018年 | 19,815 | 12,434 | 62.8% |
2019年 | 23,816 | 15,410 | 64.7% |
全体合格率 | |
---|---|
2017年 | 40.0% |
2018年 | 34.5% |
2019年 | 41.0% |
第二種電気工事士試験の合格率
筆記試験受験者 | 筆記試験合格者 | 合格率 | |
---|---|---|---|
2018年下期 | 49,188 | 25,497 | 51.8% |
2019年上期 | 75,066 | 53,026 | 70.6% |
2019年下期 | 47,200 | 27,599 | 58.5% |
技能試験受験者 | 技能試験合格者 | 合格率 | |
---|---|---|---|
2018年下期 | 39,786 | 25,791 | 64.8% |
2019年上期 | 58,699 | 39,585 | 67.4% |
2019年下期 | 41,680 | 25,935 | 62.2% |
全体合格率 | |
---|---|
2018年下期 | 52.4% |
2019年上期 | 52.7% |
2019年下期 | 54.9% |
効率的に合格への道を進もう!
電気工事士の資格試験の合格率は第一種で34~41%、第二種で52~55%ということが分かりました。
第二種は、まだ合格率は低くはありませんが、第一種を受験するなら独学では難しいかもしれません。
年に何度も開催される試験でもないので、お急ぎの方は通信講座がお勧めです。
電気工事士通信講座はコチラ電気工事士LP
【2020年】電気工事士ってどんな資格?試験日程、合格率など
いかがでしょうか。
電気工事士の資格には2種類あり、第一種と第二種では取り扱える電気整備の範囲が異なることが分かりました。
また、第一種資格の方が合格率は低く、しっかり対策しなければ合格できないことが分かりました。
もしお急ぎの方は、通信講座などを活用し隙間時間で効率的に学習を進める事をおすすめします。
また、2020年度の試験日程は第二種の上期の筆記試験のみ中止となっております。延期ではないのでご注意ください。
関連リンク
資格広場では、電気工事士の資格について情報を公開しています。
電気工事士に興味のある方は、ぜひ参考にしてください。