工事担任者は最多受験年齢層は20代の男女が目指せる、情報通信の入門資格、ネットワーク関連の仕事には必要不可欠資格です。
工事担任者資格取得者は他にも電気通信設備工事担任者と呼ばれております。
工事担任者の資格は「国家資格」です。
資格広場は、工事担任者になるには?工事担任者なるためには?工事担任者になりたいを応援しております。
工事担任者に必要な知識・受験資格
電気工学や電気通信の基礎、端末設備の技術、総合デジタル通信技術、トラヒック倫理、情報セキュリティの技術、接続工事の技術、電気通信事業法及びこれに基づく命令、有線電気通信法及びこれに基づく命令、不正アクセス行為の禁止等に関する法律、電子署名及び認証業務に関する法律及びこれに基づく命令。その他、その時代に沿った新しい技術の知識が必要です。
工事担任者の資格は「電気通信国家試験センター」が運営管理を行っております。
電気通信国家試験センターとは:
一般財団法人 日本データ通信協会に属する組織の一部です。執り行ってる国家試験には工事担任者の他に電気通信主任技術者があります。
工事担任者の仕事内容
電気通信の工事担任者は、電話回線を電柱から家に引き込む工事や、屋内でのモラージュまでの配線工事を行うことが出来ます。また、公衆回線やCATVの通信回線に接続する端末の設備及び配線工事を行います。そして監督権も兼ねているので、情報通信の設備工事が出来るだけでなく、保守や管理、工事の監督などの仕事に携わることができます。AI種の試験に合格するとアナログ回線とISDNの工事が、DD種ではデジタル回線(光回線)の工事が出来ます。
工事担任者資格の勉強法
過去問を解くことが最も重要です。なぜなら70%~80%の問題が過去に出たことがある問題だからです。そのまま出題されることもあれば、言い回しを変えたものなど、全種共通して言えることです。過去2年分(全4回分)は公式ホームページからダウンロードしてみることが出来ます。
工事担任者の試験料・試験内容・難易度・合格発表について
工事担任者の資格試験料
試験科目は7種別各3科目(1.電気通信技術の基礎 2.端末設備の接続のための技術及び倫理 3.端末設備の接続に関する法規)があり1試験種別あたり、8700円。1と2の科目については、過去2年以内に合格していれば科目合格によりその科目試験は免除になりますが、試験手数料は安くなりません。合格科目と実務経験の組み合わせや改正前の保有する資格と実務経験の組み合わせ、他の種別を受験して合格した科目の組み合わせ等で、全科目免除という試験免除を申請できます。こちらの手数料は5600円です。
工事担任者試験・検定の年間試験回数
試験は、春(5月)と秋(11月)の年に2回行われます。
工事担任者試験科目等の内容
7種別(AI1種 AI2種 AI3種 DD1種 DD2種 DD3種 AI・DD総合種 )3科目(1.電気通信技術の基礎 2.端末設備の接続のための技術及び理論 3.端末設備の接続に関する法規)があり、試験はマークシート方式です。各科目100点満点中60点以上で合格となります。試験は1科目につき40分ですが、AI・DD総合種の「端末設備の接続の為の技術及び倫理」のみ80分です。種別によって科目の内容とレベルが異なります。
工事担任者資格の難易度
合格率が30%前後なので難易度は普通といえます。しかし受験資格に制限がないのでその分壁は低くなります。試験の中で難関といわれるのが、「端末設備の接続に関する法規」の問題です。「端末設備等規則」に規定されている数字の問題の難易度が高いです。人によりますが、過去問を中心に3ヶ月間ほど勉強することが必要です。
工事担任者資格の合格率
27年以降の全体の合格率は30%を超えていますが、それより数年遡ってみると20%後半といえます。しかし種別にみると29年度第2回では、AI1種.31.1%、AI2種.24.6%、AI3種.46.0%、DD1種.24.2%、DD2種.17.1%、DD3種.43.1%、AI・DD総合種.24.5%ほどです。
工事担任者試験の合格発表
約3週間後の合格発表日に、受験者全員に「試験結果通知書」により通知されますが、到着までに1週間程度かかる場合があります。また協会での各事務所で閲覧することや、受験番号を入力してインターネット上で合否の検索ができます。試験問題と回答は試験実施日の週の水曜日、午前10時以降に日本データ通信協会のホームページで公表されるので自己採点をして、合否を知ることも出来ます。
工事担任者資格取得後の就職先・年収・報酬相場
工事担任者所持者の職業例
通信設備工事業、電気設備工事業、通信機器販売業、電力事業
工事担任者に向いている人
この仕事は専門的な技術が必要とされてる職人的な仕事です。危険な仕事が多く安全に正確に作業を進めていく必要があるので、決して手を抜かず、時間を守りながらコツコツとひとつの作業に没頭出来る人に向いているといえるでしょう。危険性を充分に理解して、慎重すぎるくらいに作業を進められる人がきちんとした仕事を続けられるでしょう。
工事担任者と同じ分野の他の資格
電気工事士、電気主任技術者、メカトロニクスエンジニア
工事担任者の年収・給料相場
平均年収は496.7万円。電気主任技術者などの資格も持っていると600万円台になることも可能。
工事担任者の現状
電気や設備業界は建設業界と密接な関係があります。建物が増えればそれだけ電気や設備の需要は高まります。2020年の東京オリンピックに向けて、建設業が動き出しているので、電気・設備業界もたくさんの人材を必要とする企業が増えてきました。これから就職する業界として注目される可能性もあり、今後に期待できる業種です。
工事担任者の将来性
前項目でも述べたように、建物が増えればそれだけ重要が増えます。2020年の東京オリンピック開催に向けて必要とされている業種です。仕事量も年収も今後期待出来ると言えます。
工事担任者の独立について
独立開業をして、個人事業者として企業と契約して仕事をすることもできますが、試験に合格しただけの未経験者だと仕事が入ってくることはありません。まずは実務経験を積み人脈を開拓する方が良いでしょう。そして独立後に仕事を回してくれることもあります。
工事担任者資格を所有している主な著名人
該当なし